「TOEICの点数が上がらない・点数が伸びない」
「TOEICをどう対策したらいいか分からない」
TOEICの点数の伸び悩みは多くの人が抱える課題ではないでしょうか。とくに独学でTOEICの勉強をしている人は、なおさら解決が難しいと思います。
TOEICで975点のスコアを出した私も、思うように点数が上がらない時期がありました……。
英語力をつけていっても、制限時間がかなり短いTOEICでは力を発揮するのが難しいですよね。
英語の力がついたとしても、TOEIC試験の限られた時間内ですべての問題を完璧に解くのは簡単なことではありません。
そういった点も踏まえて、この記事では点数が伸びない原因とその対策をまとめました。
点数別・問題別に点数が伸びない原因を解説するので、当てはまるものがあれば、重点的に解決していきましょう。
TOEICの点数が伸びないと不安ですし、どう対策したらよいか迷いますよね。今回はスコアが上がらない原因とともに、スコアを伸ばすためのヒントを紹介しているので、「伸びない原因はこれか!」と思ったら、紹介した対処法を実践してみてください!
目次
TOEICのスコア別点数が伸びない原因と独学でできる対策
TOEICのスコアが伸びない原因は、いくつか考えられます。
というのも、TOEICは初級から上級まで幅広い英語力を測るテストなので、各レベルごとにスコアが伸びない原因が変わってくるのです。
そこでここではTOEICのスコアを3つに分けて、点数を上げるためにそれぞれのレベルで必要な要素をまとめました。
独学でTOEICの勉強をしている人でもできる対策方法を紹介しています。
あなたの今のスコアに一番近い点数(レベル)の、伸びない原因や対処法を見て、今後の勉強に活かしてください!
TOEIC 400点・500点台から点数が上がらない人は基礎固めをする
TOEIC400点~500点台の方は英語の基礎固めをもう少し行いたいですね。文法の力をつけるなら、独学でも十分可能です。
この点数レンジにいる方は英語に若干の苦手意識があったり、英語学習からしばらく離れていた人が多い印象です。
そのため、400点~500点台から脱却するためにはまず、基本的な文法・単語知識を身に付け、英語のリスニングに慣れていきましょう。
TOEICは出題数が非常に多かったり、回答時間が短かったりと、他の英語試験と比べてかなり独特なテストです。
TOEICのテスト形式にまだ慣れていない場合は、TOEIC公式問題集や市販の教本に目を通して出題形式を把握するのがおすすめ。
TOEICを受験している時に制限時間が迫ってくるとかなり焦りますよね。
400点~500点台にいるみなさんは、特にリーディングパートで「時間がなくて全部回答できない!」という事態に陥ることが多いのではないでしょうか。
リーディングパートで見直しの時間をもつ余裕が出てくるのは、大体800点台後半からです。
ある程度の高得点が安定して出るまでは、常に時間との戦いになり、おそらく全ての問題にしっかり取り組むことは難しいです。
まず次のステージである600点~700点台にレベルアップするために、自分が解ける問題での取りこぼしを無くしていくところから始めてはいかがでしょうか。
リスニングではPart1(絵を見て答える問題)とPart2(一問一答)の、質問が5W1Hから始まる問題で、特に正答率を上げたいところです。
Part3やPart4で出題される長めの対話は基本的に応用編なので、まずは一つ一つの放送内容が短い基礎的な問題に力を入れましょう。
リーディングでは、Part5(文法の穴埋め問題)とPart6(短文リーディング)をメインに据えるのがおすすめ。
巷のTOEIC対策では「Part5は各問〇秒で解くべき!」としている場合がしばしばありますが、このPart5で制限時間を設けるのは個人的におすすめではありません。
最後のPart7まで正解しないといけない場合はPart5での時間配分も大事になりますが、現状まずは基本問題をできるだけ多く正解したいので、Part5の一問一問を大切に解いていきましょう。
でも文法は日本語と違うところや細かいルールも多く、苦手意識を持っている人が多いはず。
文法対策はやる気があまり出ないかもしれませんが、文法を乗り越えることで英語力と得点アップが望めます。
さらに語彙力も強化していきたいところ。TOEICの単語対策については、TOEIC向けの単語帳を使うのがおすすめです。
TOEICテストでの単語の使われ方を押さえることができるので、テスト問題の理解が深まるでしょう。
いきなり難しい問題やTOEIC演習問題に絞って練習するより、中学英語や高校英語にまず立ち返って基礎を完璧にしていくことから始めましょう!
TOEIC 600点・700点台から点数が上がらない人は細部の理解が大切
TOEICで600点~700点台を出している方は、英語の基礎が大体できているレベルにいますね。
長めの対話のリスニングや長文読解でも正解できるようになっているのではないでしょうか。
TOEIC600点から700点台のみなさんは、これまで取り組んできた基礎を正解するのは前提として、細部の理解を深めていくことが大事です。
リスニングではリンキングの習得と対話における具体例の正確な聞き取りがカギ。
※ リンキングとは単語と単語の音を繋げて発音すること。(詳細は後述しています!)
復習の際にシャドーイング練習などを行うことで、英語のリズムやリンキングに慣れていくことができます。
また、自分で正しいリズムに乗り発音ができれば自ずとリスニングの対話を聞き取れるようになります。リスニングはアウトプットも入れながら対策していきましょう。
リーディングでは時制の応用問題や接続詞・前置詞などの文法知識、さらに単語力の強化、長文への慣れが必要です。
TOEICの点数が600点~700点台の方も引き続きメインはPart5とPart6と考えていいでしょう。
中学英語はほぼできているレベルだと思うので、文法の目安は高校英語もしくは大学共通テストレベルにストレスなく正解できるレベルを目指すと良いですね。
また、文法以外に単語の知識量が必要になってくるステージでもあります。
TOEICはビジネス英語なので、単語が学校等で勉強した使われ方以外で登場することがしばしば。
単語を一つの意味だけで覚えるのではなく、イメージで捉えたり、第二・第三の意味も覚えておきましょう。
また、最初からTOEIC対策教材の問題演習で苦手をあぶり出すことも可能になってくるレベルです。
さらに、時間的にPart7の最初の数問にも挑んでいけると思うので、長文読解の練習も行なっていきたいですね。
Part6、Part7対策を行う場合はTOEIC対策本の例題だけでなく、英字新聞の短めな記事や、海外メディアのコラム記事などを使うことが可能です。
TOEICテストの性質上時間との戦いになるので、まずは細かいところや分からない単語ではなく、話の大筋に注目して目を通す習慣をつけましょう。
このスコアレンジにいるみなさんはテスト問題に慣れているだけでなく、もう一歩踏み込んで正答の特徴を研究することをおすすめします。
TOEICでは特にリスニングパートでの正答の特徴が顕著です。
この後の項目で詳しくチェックしていきますが、問題演習の際にどこに正しい答えが隠れているか確認することで、回答時間の短縮とPart4のような応用問題での正答率アップを図ることができますよ。
TOEIC 800点台から点数が上がらない人は細かいミスと時間配分に注意
TOEICで800点を取れている人は英語の基礎がすでにできている場合が多いでしょう。
英語の基礎ができている場合は、リーディングとリスニングの点数に大幅な差があるとは考えにくいです。
そのため800点台から900点台に上げるためには、細かい部分の取りこぼしをなくしていくことが大切です。
スコアが800点台といっても、800点台前半なのか、それとも900点に近い点数なのかによって対策も変わってきます。それぞれ詳しくみていきましょう。
800点台前半のスコアから点数を上げたい
800点台前半の場合は、英語の基礎は把握できているが応用問題に対応できていなかったり、細かいミスが積み重なっている場合が多いです。
リスニングでは全く聞き取れないという問題は少ないと思うので、練習の段階から全問正解を目指して演習を行なってみましょう。
ご存知の通りTOEICでは英語のアクセントが4種類登場します(アメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語)。
このレベルにいる方はある程度スピーキングもできる場合が多いので、自分が話す英語のアクセントが得意で、それ以外のアクセントでは正答率が下がることがあります。
アクセントに苦手意識がある場合は、苦手なアクセントが使われている音声をたくさん聞いたり、自分で発音を真似して対策するのがオススメ。
また、リーディングでは特にpart7で時間がなくなる、もしくはギリギリで見直しの時間がないパターンが多いのではないでしょうか。
リーディングは後半の長文に取り組む問題を残すための時間配分が難しいです。
まずは文法知識を押さえていれば正解できるpart5を完璧にし、part6とpart7では本文全体を読まずに、問題文から本文の該当箇所を探せるように対策したいところです。
800点台後半から900点を目指したい
800点台後半の人は一般的にかなり英語ができるので、リスニング、リーディング共に目立った苦手箇所はないはず。
英語力にはある程度自信があるのに、900点に届かない、と伸び悩みを感じる人は意外と多いのではないでしょうか。
私も800点後半から900点台にのせようとしていた時期が一番伸び悩みを感じました。
ここでは、900点の壁を突破した時の私の勉強法を紹介します。
リスニングでは問題文や選択肢、問題傾向から音声の内容を想像して、実際の聞き取りでは自分の予想の答え合わせをするつもりで回答していました。
もちろん予想と違う内容が流れる時もありますが、800点台後半の方は十分に対応できる英語力には達しているので大丈夫です。
リスニング満点を目指すにあたって、確実に根拠と自信を持って回答するための策です。
復習の際には、全ての問題のシャドーイングを1.3倍速で行っていました。
本来の音声より早くしているので、つまづきそうな部分が出た場合にはスクリプトを確認し、1.3倍速でも余裕を持ってついていけるように繰り返し練習をするのです。
さらにPart3とPart4対策として、シャドーイングした対話を、できるだけ別の単語を使って短く要約することも心がけていました。
リーディングでは文法問題をずっと感覚で解いていたので、Part5が対策のメインでしたね。
先生になったつもりで、どうして正答が正しいのか自分の言葉で自分に説明することを心がけていましたし、今でも文法問題を解く時に自分の言葉での解説を意識しています。
次にPart7についてですが、800点台後半のみなさんは長文を読むことができるはずです。ですから時間内に確実に解き切ることを目標にしましょう。
長文対策を一から行うというより、各パート何分ほどかかるかをざっくり把握して長文に必要な時間を捻出する方向で良いかと思います。
時間配分の懸念もあり、すばやく解きたいPart5の対策を私は重視していました。私の解くスピードだと、リーディングセクションは全問題解いた段階で15分残り時間があることが多いです。見直ししておきたい問題も出てくると思うので、5~10分残しを目安にした時間配分がおすすめです。
TOEICリスニング問題の点数が伸びない理由と独学での対策
ここまで点数別の対策について紹介しましたが、次にTOEICの問題パートごとに点数が伸びない原因と対策を紹介していきます。
TOEICはパートごとに必要な知識、解き方が変わってきます。
先ほど点数別対策で紹介した、正解したいパートの対策をぜひチェックしてみてください。
TOEICのリスニングは100問とかなり問題数が多く、それだけでも精神的にプレッシャーになるセクションだと思います。
パートごとに問題の出題形式が大きく変わっていくだけでなく、難易度も後半の問題にかけて上がるため、しっかりとした対策・解き方を身につけなければなりません。
また、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアの4つの英語が満遍なく使われるので、アクセントの得意不得意が点数に反映されやすいテストと言えます。
ここではリスニング各パートの特徴や点数が取れない原因を探りながら、私が実践した解き方や普段の勉強方法を紹介していきます。
Part1では聞き取りと語彙力の強化が必要
Part1は写真を見てそれに合う文を4つの中から選ぶ問題です。
(A)A woman is putting on a pair of shoes.
(B)A woman is dusting a television screen.
(C)A woman is watching a television.
(D)A woman is plugging a power cord into an outlet.
Part1に苦手意識がある方は基本的な聞き取りと語彙力に伸び代があるのではないでしょうか。
Part1では写真に映っている物やその位置、または人の行動内容について短い文で話されるため、単語力がないとそもそも文が何について話しているか分からないという事態に陥りやすいです。
リスニングが苦手な方はこのPart1で答えを導き出すためにぜひ聞き取りたい時制(have beenやis being)などを聞き逃してしまうことがあるのでは?
普段より英語を耳にする機会を増やし、できるなら自分の口もリピートやシャドーイングで一緒に動かしていきながら、英語のスピードやリズム感を身につけましょう。
また、基礎的なリスニング力だけではなく、内容の事前予測も必要になるのがこのPart1。
写真を見た瞬間にある程度ヤマを張ることができます。
写真を見て出題内容を予測する
- 一人もしくは何人かだけがメインになっている写真
- 人物が何をしているかを重点的に意識する
- 人物の動作についての問題が多いため、進行形等時制に気をつける
- 人がたくさんいる写真
- 特定の人物についての記述は考えにくいので、大勢が何をしているかを意識する(座っている、歩いているなど)
- 物だけの写真
- 物の位置
- 物の状態(積み重なっている、閉じている、開いているなど)
- 特に目立つもの(大きいもの、個数が多いもの)に注意する
Part1では写真の種類によってある程度答えの選択肢を予想するだけでも回答のスピード、正答率がアップするでしょう。
ある程度英語力がついている場合は、上記を参考に写真で問われそうな人物・物体の英語を先に頭で思い浮かべることも有効です。
Part2のリスニング問題では最初の言葉が肝心
TOEICのPart2では対話に対する答えとして適切なものを選ぶ一問一答が続きます。
ぼーっとしているとどんどん問題が進んでいくパートなので、くれぐれも段ズレには注意しましょう。
このパートでは、質問に対する答えを選ぶパターンが多いので、受験者のアウトプット能力が試されます。
英語での会話ができる方や慣れている方は比較的取りやすい設問が多い印象ですね。
反対に、普段英語を話す機会がない場合は問題のスピード、多さに圧倒されやすいかもしれません。
ですが、少し意識を絞って問題に取り組むことで正解できる問題が増えるはず。
このPart2では「質問の最初のことば」をまずは頑張って聞き取りましょう。「質問の最初のことば」とは、主に5W1Hのことです。
実はTOEICは5W1Hから始まる問題がかなり多いです。
最初の5W1Hが聞ければ自ずとどのような答えが正解か想像できるため、回答がしやすくなるでしょう。
しかし、問題を解いていくと5W1H以外の問題も出題されるし、そういう問題に限って速くて聞き取りにくくありませんか?
5W1H以外で特に質問の冒頭部分が速すぎる場合は、“Aren’t you~?” や“Isn’t is~?”など“not”が入る問題であることが多いです。
この“not”が入る問題では、基本的に“yes”か“no”で答えるのがルールなので、回答選択肢の最初に注意していきましょう。
どちらの質問タイプでも、“I don’t know.” や “You should ask Ms. 〇〇.” のような直接質問に答えない答え方があることも予測しておくとよいですよ。
Part3・Part4は先に問題と選択肢に目を通すことが効果的
TOEICのPart3とPart4では長めのリスニングについて各問3問答える問題です。
この2つのパートに全く歯が立たない場合は、基本のリスニング力をまず鍛えたいので、Part1とPart2をメインの得点源としましょう。
英語の発音に慣れていないことも考えられるので、まずはPart1とPart2のリスニング問題のシャドーイングができるようになるといいですね。
シャドーイングの際にリスニング音声が速い場合は0.8倍など遅くして練習して理解を深めましょう。
Part3・Part4で半分以上理解できる人はこれらのパートの傾向を把握することで点数アップが狙えます。
また、TOEIC Part3・Part4のパートでは、問題と選択肢にまず目を通すことが効果的です。
それも1文全てをチェックするのではなく、質問の5W1Hと選択肢のカテゴリ(職種、会話が行われている場所、提出が必要な個人情報などでまとまっているか)程度の確認で十分対応できます。
またTOEICPart3と4の出題形式として、リスニング内での情報の登場順に問題が3問並んでいる傾向にあります。
そのため、問題と選択肢にさっと目を通してリスニングの構成までなんとなく頭に入れた状態で聞けると、かなり楽に解けるはずです。
リスニングスキルを全体的に上げるコツはリンキングとシャドーイング
TOEICのリスニングができるようになるには、自分が発音できるようになることが大事です。
実際に口を動かすことで英語の発音やリズムの特徴を掴めるほか、スピーキングの能力も上がるので一石二鳥ですね。
自分で発音を行いながらリスニングスキルをアップさせる、ぜひ試してほしい方法を2つ紹介します。
リンキングの勉強
リンキング(リエゾン)とは単語同士をくっつけて発音する方法です。
TOEICで出題されるアクセントにはどれもリンキングが含まれますが、北米の英語でリンキングが顕著に見られる傾向にあります。
リンキングの例を見ながら特徴をチェックしましょう。
“Ms. Sato is in charge of it.”この文を、リンキングした発音で読むと、「Ms. Sato イズィン charge オヴィッ.」となります。
リンキングで音が本来の単語の発音から変化するものを、カタカナで表しました。
今回の2つのリンキングに共通するのは、1つ目の単語の最後が子音+2つ目の単語の最初が母音です。
このように、子音+母音のペアになっているところをローマ字読みのように繋げていく発音が英語にはたくさんあります。
リンキングに慣れていないと、リンキング箇所が速くて聞き取れないことが多いので、普段から少しずつ意識できるといいですね。
まずはスクリプトを見ながら音声を聞き、リンキングしているところに気づく練習をしましょう。
慣れてきたらリンキングの部分をゆっくりで最初は良いので、発音を真似してみましょう。
ローマ字読みのルールが適用されない場合もあるので、聞いた音をそのまま再現するつもりで取り組んでみてください。
自分の発音をテストで流れる英語に近付けていくことがリスニング得点アップのポイントです。
シャドーイングの練習
この記事ですでに何回も登場しているシャドーイングはリスニング力を鍛えるのにかなり有効的な勉強法です。
シャドーイングは何も見ず、リスニングだけを頼りに音声を追っかけながら発音していく練習法です。
シャドーイングを行うことで、英語のスピードについていけるようになります。先ほどのリンキング練習と目的はほぼ一緒ですね。
まずはスクリプトを見ながらで良いのでたくさん音読しましょう。
ある程度TOEICリスニングの難易度・長さに慣れてきたら、何も見ずにシャドーイングに挑戦してみてください。
リスニング音声が速いと感じる場合は遅くした状態からはじめても大丈夫です。
最終的には1.0倍かそれより速く、さらに余裕がある場合は先ほどのリンキングも意識しながら発音できると理想的です。
TOEICの例題だけでなく、スクリプトがあるものなら何でも活用できるので、好きな音声を使ってモチベーションを上げていきましょう。
TOEICリスニング対策の記事では、より詳しくリスニング対策を紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください!
TOEICリスニング対策まとめ
- Part1は基本的な聞き取りの力と語彙力をつける
- Part2は「質問の最初のことば(5W1H)」を聞き取る
- Part3・Part4では問題と選択肢にまず目を通す
- リンキングの理解とシャドーイング練習でリスニングの力をつける
TOEICリーディング・文法の点数が伸びない理由と独学でできる対策
ここではTOEICリーディングパート各大問での対策を詳しく紹介していきます。
リーディングは時間配分や問題ごとの難易度に幅があるため、対策が多岐に渡ります。
自分の今のレベルと照らし合わせて、正答が特に必要な大問は要チェックです。
リーディング問題と文法問題は、独学でも十分対策できるので、ここで紹介した対策をぜひ実践してみてください。
Part5で点数が上がらない人は基礎文法を勉強しよう
TOEICリーディングのPart5は文法問題に絞られています。
文法は苦手意識を持っている人が多いかもしれませんが、勉強すれば確実に点数を伸ばせるパートです。
また、このPart5でテンポよく回答できると後半の問題に時間を十分に割けるようになるため、英語上級者も手を抜かず取り組みたい部分です。
TOEICでは文法の出題傾向が割とハッキリしているため、時間がない人やすべての文法事項をおさらいするのがしんどい人でも、実はしっかり対策の的を絞って勉強できます。
これから紹介する頻出文法事項をしっかり対策するだけでも点数アップが見えてきますよ。
TOEICで出題が多い文法事項とその対策は以下の4つです。
TOEIC文法問題の対策
- 品詞問題
- 品詞それぞれの役割、文中での登場位置を覚える
- 接尾語を覚える(tion→名詞、tive→形容詞、te→動詞、ly→副詞 など)
- 文全体をの意味を把握するより、空欄の前後に注目して適切な品詞を選ぶことで時間短縮を狙う
- 時制問題
- 文全体の意味を把握するより、空欄以外の動詞もしくは時期を伝える言葉(yesterday, next year, beforeなど)から時制を推測する
- 空欄以外に動詞がある場合はその時制をチェックして合うものを選ぶ
- 覚えにくい時制ルールに気をつける(現在形と現在完了形がセット、過去形と過去完了形がセットなど)
- 前置詞問題
- 問題で前置詞付きのフレーズがでた場合、どうして特定の前置詞が使われているかを前置詞の持つイメージから想像する
- 品詞問題
- 文の最初から訳そうとせず、接続詞もしくは空欄の前後で文のテンションがどう変わったかをみる(ポジティブ→ポジティブ、ポジティブ→ネガティブなど)
多くの人が苦手とする文法がたくさん出題されていますが、品詞・時制・前置詞・接続詞は英語の根幹と言っても差し支えない、英語の理解に欠かせない知識です。
難しそうに見えますが、高校英語の知識で解ける問題がほとんどなので、基礎固めをしっかり行いましょう。(英語文法の覚え方)
またTOEICに限って言うと、このPart5では問題文を一語一句理解する必要はほぼありません。
上記の問題別対策でも、空欄の前後に注目するように書いています。
文法の基礎が身についていると、ほぼ空欄の前後のみで正しい答えを選べるので、時間短縮に繋がったり、文全体の意味や難しい単語に振り回されることが少なくなりますよ。
オススメの勉強法は、復習の際に正答がなぜ正しいのか自分で説明してみることです。
文法が完全に身についていないと、自分の口で説明することはできません。
実際に自分の口で説明してみると、本当の理解度がわかるほか、実際のテストでも根拠を持って回答できるのでぜひ試してみてください。
Part6の対策は文法の強化とビジネス文をたくさん読む
TOEICのPart6は短文やメール文の空欄補充を行う問題です。このPart6が苦手になりやすいポイントは大きく分けて2つあります。
文法問題で間違えてしまう
TOEICのPart6ではそれぞれの文に対して問題が4問ほど出題されますが、そのうち3問はPart5とほぼ同じ文法問題です。
各問前半の文法問題でミスがある場合は文法知識をさらに身に付けたいので、Part5対策を参考に勉強しましょう。
文挿入問題で間違えてしまう
TOEIC Part6各問最後には、ほとんどの場合で1文を挿入する問題が出題されています。
この文挿入問題が苦手な方は、英語の文の読み方に慣れていないのかもしれません。
最後に問われる問題ということもあり、文全体の内容を踏まえて答えを選んでしまう人が多い印象ですが、この答え方はオススメしません。
英語は段落が変われば扱う内容も変わります。
もちろん前までの内容を汲みつつ段落は展開していきますが、文挿入を解くにあたって注目したいのは空欄の前後です。
空欄の前後が繋がるように、また段落内で内容の一貫性が出るように考えて答えを選びましょう。
普段の勉強では、今紹介している該当段落だけに注目する解き方を身につけるだけでなく、ビジネス文をたくさん読んで慣れることも有効です。
文挿入問題はメール文がよく出題されています。メール文の後半に文挿入問題が出題されているということは、締めの文・パートの書き方が問われているわけですね。
日本語でもビジネスメールや敬語を使ったメールを送る時のマナーは、普段のカジュアルな会話とは全然違うはず。
最初のうちはメールの書き方で検索している方も多いのですよね。でもたくさんメールを書いていくうちに書式に慣れてくるはず。
英語のビジネス文でも一緒です。読めば読むほど、書けば書くほどビジネスで使われるテンションや慣用句表現に慣れていきます。
特にまだ仕事をしていない方、仕事で英語を使う機会がない方はビジネスEメールのルールを勉強するのがおすすめです。
勉強方法についてはTOEIC Part5とPart6の対処法の記事でも詳しく解説しています!
Part7で点数が取れない人は時間内に解けるように練習する
ここからはTOEIC Part7で着実に点数を取るための内容になるので、中~上級者向けになります。
Part7の1番のネックは時間に余裕がないことではないでしょうか。
制限時間が迫っていると言うだけで、焦って普段解けるはずの問題も解けなくなってしまうパターンは多く耳にします。
Part7を解く際に長文をすべて読んで理解しようとしていませんか?
まずは全部読もうとすることをやめましょう。そして、問題文のキーワードを探す練習をすることが大切です。
長文を一文ずつ読まずに、各問題文と答えの選択肢に目を通した上で長文の中から該当箇所を探すようにしましょう。
解いている問題の順番とパッセージの順番を照らし合わせ、問題文のキーワードを探していくことで大幅に読む時間を短縮できますよ。
TOEIC Part7の対策の記事では、より具体的な問題形式の解説や、問題の解き方を解説しているので、参考にしてください。
TOEICリーディング・文法対策まとめ
- Part5は基礎文法の勉強を徹底する
- Part6はビジネス文をたくさん読む
- Part7は時間内に解ききる練習をする
独学では点数が伸びないと感じたらTOEIC対策講座がおすすめ
独学でTOEICの点数が伸び悩んでいる場合は、プロ講師のTOEIC対策講座を受講するのがおすすめです。
客観的に自分の苦手を分析して効果的にアプローチする方法を教えてくれますよ。
また、TOEICで多く聞かれる文法問題の解説なども行ってくれるので、独学とプラスしてさらに理解が深まるはず。
たとえばベルリッツでは、オンラインで日本人講師によるTOEIC対策講座を受講可能。
さらに短期間で確実に得点アップを狙うなら、英語コーチングサービスプログリットやオンライン家庭教師マナリンクなどのTOEIC対策講座を検討するとよいでしょう。
独学で勉強するなら、アプリで手軽に学べるスタディサプリイングリッシュも便利です。
短期間でTOEICの目標点数を取りたいならベルリッツ
目標に合わせたコースを受講しながらできるだけ短期間で点数を上げたい人には、ベルリッツがオススメ。
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ベルリッツのTOEIC®対策講座ではグループレッスンとマンツーマンレッスン、または両方を選べるので、自分が英語に集中しやすい環境で受講可能。
グループレッスンは2ヶ月の短期集中コースで、目標点数ごとにレベル分けがされています。
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ベルリッツ TOEIC®講座の基本情報
料金 | 【TOEIC®対策講座 グループコース】 2ヶ月コース 99,000円 【TOEIC®コーチングコース(マンツーマン)】 1回120分あたり 28,380円 |
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コースの内容 | 日本人講師によるマンツーマンレッスン 日本人カウンセラーによる学習サポート 完全個室の自習室利用 ※マンツーマンコースのサポート内容です。 |
レッスン時間 | 【TOEIC®対策講座 グループコース】 1レッスン40分×週1回3レッスン = 120分 全10レッスン(10週) 【TOEIC®コーチングコース(マンツーマン)】 120分 |
講師 | 専任の日本人講師 |
受講できる時間帯 | 【TOEIC®対策講座 グループコース】 ・550点突破コース 毎週火曜日19:00~21:00 毎週土曜日10:00~12:00 ・650点突破コース 毎週水曜日19:00~21:00 毎週土曜日13:00~15:00 ・750点突破コース 毎週木曜日19:00~21:00 【TOEIC®コーチングコース(マンツーマン)】 スケジュールに合わせて設定可能 |
受講期間 | 【TOEIC®対策講座 グループコース】 2ヶ月 【TOEIC®コーチングコース(マンツーマン)】 スケジュールに合わせて設定可能 |
無料体験 | 無料受講相談 |
※ 料金は税込み表示です。
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TOEIC 対策期間中は定期的に模擬試験を行ってくれるので、自分の成長を実感できてモチベーションになります。
プログリットTOEIC® L & R TESTコースの基本情報
料金 | 2ヶ月 457,600円 3ヶ月 632,500円 6ヶ月 1,190,200円 ※入会金含む |
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コースの内容 | ・専用カリキュラムの設定 ・教材一式(オンライン英会話サービスのみ別契約) ・英語学習専用アプリ ・専属コンサルタントによる毎日の学習サポート ・専属コンサルタントとの面談(週1回) ・TOEIC IP テスト(2回) ・自習室の利用 ・卒業時にもらえる1年間の学習プラン |
無料体験・カウンセリング | 無料カウンセリングあり (スクールまたはオンライン) |
その他 | 一般教育訓練給付金制度対象 30日間全額返金保証 |
スクールの所在地 | 有楽町校・新宿センタービル校・渋谷・神田秋葉原校・池袋校・六本木校・横浜校・名古屋校・阪急梅田校・オンライン |
※ 料金は税込み表示です。
専用カリキュラムで効率よく学べるアルプロス
TOEIC®のスコアが思うように伸びない人に特におすすめしたいのが、英語学校アルプロスです。
英語学校アルプロスはもともとアメリカの大学に付属していた英語学校で、国内にいながら海外と同様の教育環境で英語が学べるとあり、大変人気の英語学校となっています。
そんな英語学校アルプロスではマンツーマンのプライベートレッスンが受講でき、TOEIC®に集中した対策レッスンが受講できます。
現在の英語力と目標とするスコアから専用のカリキュラムを作成。あなただけの特別なカリキュラムで無駄のないレッスンが受講できます。
TOEIC®対策の場合、日本人講師が目標達成まで担任講師としてサポートしてくれます。
なお、アルプロスは新宿に校舎を構えているほか、プライベートレッスンはオンライン受講にも対応しているので、学校や仕事と両立しやすいのも嬉しいですね。
TOEIC®プライベートレッスンの基本情報
料金 | 1レッスン50分 9,900円~13,750円 ※1回あたり2レッスン以上となります。 ※別途教材費がかかる場合があります。 ※申込回数やレッスン内容により料金が変動します。 |
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コースの内容 | 一人ひとりに合った専用カリキュラム 無料模擬試験 TOEIC®のほかTOEFL®、英検、IELTSほか英語試験対策 |
無料体験・カウンセリング | 英語力診断・無料体験 |
その他 | TOEIC IPテスト(団体受験)実施校 海外・国内進学サポート |
スクールの所在地 | 新宿校(フロンティアグラン西新宿8階)・オンライン |
※ 料金は税込み表示です。
自分のペースでTOEICを勉強するならスタディサプリイングリッシュ
TOEICテスト全20回分相当の問題数を誇るスタディサプリイングリッシュは、自分でコツコツTOEIC対策を行いたい人にぴったり。
問題演習が1回3分からなので、忙しい毎日でも無理なくTOEIC対策を行えます。
独学だとどうしても演習を行うことがメインになり復習がおろそかになりがち。
でもスタディサプリイングリッシュなら自分の間違えた問題を中心に復習問題を出題してくれるので、学習内容が定着しやすい環境が整っています。
TOEICで重要になる文法は文法書を読むだけだと理解が難しいものもありますが、解説動画を視聴できるため理解力アップが望めますね。
私がオススメしているシャドーイングも、スタディサプリイングリッシュで行うことができます。
通常自分でシャドーイングを行うと、自分の発音が正しいかどうか、確認しにくいですよね。
ですがスタディサプリのアプリでは、自分のシャドーイング音声を録音できるので、独学でも自分の実力・成長を客観視できます。
TOEICを何度か受験していて自分の得意不得意を把握できている人は、スタディサプリイングリッシュのアプリで勉強してみてはいかがでしょうか。
スタディサプリイングリッシュの基本情報
料金 | 【ベーシックプラン】 12ヶ月パック 月額2,728円 6ヶ月パック 月額3,058円 【パーソナルコーチプラン】 6ヶ月プログラム 月額8,984円 3ヶ月プログラム 月額6,234円 |
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コースの内容 | 【ベーシックプラン】 ・TOEIC® L & R TEST20回分相当の問題演習 ・ディクテーションとシャドーイングの練習ができる機能 ・関先生の「世界一わかりやすいTOEIC® L & R TESTの授業」 ・日常英会話コース無料 【パーソナルコーチプラン】 ・学習プランの提供 ・コーチからのアドバイス ・定期的な実力チェック ・電話でのカウンセリンク ・ベーシックプラン利用アカウント ・テキストセット8冊 ・日常英会話コース無料 |
レッスン時間 | 3分~5分(動画教材) |
受講できる時間帯 | 24時間 |
無料体験 | 7日間の無料お試し |
※ 料金は税込み表示です。
相談からレッスンまですべて担当講師と直接やりとりできるマナリンク
オンライン家庭教師マナリンクは、子供向けの講座だけでなく、大人向けの講座も開講しており、そのなかでもTOEIC対策は人気の講座となっています。
レベルも500点を目指す初心者向けのコースから、高得点を目指せるコースもあり、開講中のレッスンの中から自分のレベルや目標に合わせて、コースが選べます。
コースの選び方は、マナリンクの公式サイトの「対象別から探す」の「TOEIC」というボタンをクリックすると、TOEIC対策講座の一覧が出てくるので、ここから探すとスムーズです。
マナリンク公式サイトでは各先生の紹介動画と、レッスンに関する詳しい紹介文が読めるので、「いいな」と思う先生がいたら、その場ですぐに先生と直接やりとりをはじめましょう。
人気の先生、コースは満席になることもあるので、気になるコースがあれば早めに体験してみることをおすすめします。
なお、無料体験は先生ごとに可能なので、複数の先生のレッスンを体験してから受講を決めることもできます。
受講開始後も、レッスンの進め方、教材に関することもすべて先生と直接相談して決めていくので、より密な学習サポートが受けられますよ。
連絡先を交換することなく、マナリンクのチャットサービスを使ってやり取りできるので、お互いに安心して利用できるのも良いポイントです。
マナリンクの基本情報
料金 | ・入会金 19,800円(税込) ・月額授業料 先生が設定するコースごとに異なる(目安:月額2万円~4万円) |
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コースの内容 | ■TOEIC関連の様々なコースを開講中 ■コース例 ・TOEIC965点講師による TOEIC完全攻略講座 ・【TOEICリーディング】スコアUPのための読解トレーニング |
レッスン時間 | 先生が設定するコースごとに異なる(目安:1回60分) |
受講できる時間帯 | 担当する先生によって異なる 受講時間は先生と直接相談 |
無料体験 | あり(体験できる回数は先生により異なる) |
※ 料金は税込み表示です。
ここまで紹介したTOEIC対策の講座以外にも、オンラインでTOEIC対策ができる通信講座があります。TOEIC対策のオンライン講座の記事で詳しく紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてください!
【まとめ】TOEICが伸びないときは強化するべき分野を把握して対策しよう
この記事ではTOEICの点数が伸びない原因とその対策を点数別、問題別に紹介しました。
TOEICは初級レベルから応用レベルの問題が混ざっているため、自分の実力と目標に応じて正解したい問題が変わってきます。
この記事を参考にして、今の自分が強化するべき分野をしっかり把握して効率的な対策を行っていきましょう。
TOEICはリスニング・リーディングの両方で基礎がしっかり身についていれば、十分に点数を重ねることができるテストです。
最初からすべての問題を完璧に解く必要はないので、出題問題の特徴を押さえながら、一つずつ苦手や分からないところをなくしていきましょう。
独学だけで心配な方、実績のある対策を行いたい方はぜひTOEICオンライン講座の受講も試してみてくださいね。
- 執筆者:Arisa
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TOEFL iBT 109点。高校卒業直後、純ジャパで英検1級、TOEFL iBT 95点を取得。その後カナダの4年制大学に進学し心理学を専攻。カナダ在住1年でiBT 109点を取得。日本にいながら英語圏で通用する英語知識習得法をお届けします。