岡山県岡山市・赤磐市にある英会話スクール「メイプル英会話スクール」さんにインタビューさせていただきました。
1999年に立ち上げられたメイプル英会話スクールは今年で22年。
今回の取材では代表の高本さんより、スクールを立ち上げたエピソードをはじめ、英語教育へ携わるものとしての使命感など、熱心な想いをお伺いすることができました。
これからの子どもたちが必要とされる英語力に応じ、細やかなレッスンを展開されているメイプル英会話スクールさん。
小学生前後のお子さんがいるご家庭にとっては、英会話スクール選びのヒントとなるお話も教えていただきました。早速その様子をレポートします。
メイプル英会話スクール開校のきっかけは岡山に英語環境を作りたい思いから
── まずはメイプル英会話スクールを立ち上げたきっかけをお教えいただけますか?
まず一番根底にあるのが、私の人生は英語に関わることで大きく変わったことです。
英語が話せると「様々な人と話せる」「繋がれる」ということが浮かぶ方も多いと思います。
もちろんそれもあると思いますが、私の場合は「好奇心が満たされる」ことの方が大きかったですね。
英語によって、より広い世界が見えるからさらに好奇心が湧き上がる、という良い循環が生まれました。
英語を学んだからこそ、わからなかったことがわかるようになり、日本を外から見る視点も備わりました。
スクールを立ち上げたきっかけとしては、私の海外生活と子育て経験です。
私にはカナダ人の夫との間に子どもが2人います。上の子は当時住んでいたカナダで生まれたのですが、ちょうど2歳になる頃に日本へ戻ってきました。
カナダにいる間はみんなが英語を話す環境でしたが、日本では周りのみんなが日本語を喋っている。
そうするとやっぱり子どもも日本語を話すようになって、英語を話す人が私と夫だけという環境になりました。
ですので「このままでこの子は日本語と英語ができるようになるのかな」って思っていたんです。
── 英語環境が一変し、日本語づくめの生活に変わったんですね。
ええ。私も日本に帰って来てから、英語の反応スピードが一気に落ちたっていうのがわかったんですよね・・・。
今後の子どもの英語教育を考えたときに、ここは岡山の田舎なので英語環境がない。
英語環境を求めてどこかに行くにも、家族はここに住んでいますし難しい。
ですので「それだったら自分で英語環境を作ってしまおう!」って考えたんです。
── すごい行動力ですね・・・。
英語環境を求めて他の所に行ってしまったら、日本・岡山に住んでいるメリットがなくなっちゃうと思ったんですよね。
例えばインターナショナルスクールに行かせちゃうと、日本の学校で学べる日本の文化や、日本人っていうアイデンティティをなくしてしまうと思ったんです。
子どもたちの未来を考えた時に、せっかく日本に居るのなら、「半分日本人、半分カナダ人」という両方のアイデンティティを持たせてあげなきゃいけない。
そのためには日本語と英語が絶対に必要で、英語環境が今ないのなら「DIYで作っちゃえ」っていう感じでしたね。
それが立ち上げのきっかけで、1999年にはじまり、2002年に法人化しまして現在22年となります。
── なるほど。ちなみに高本さんの英語スタートはどんな感じでしたか?
22歳の時に、英語を始めました。当時、「カナダとかアメリカとかに留学したいな」と漠然と思っていた時に今の夫と日本で出会ったんです。
それで一念発起して英語をはじめたんですが、全然英語が喋れなくて「どうしよう」みたいな感じでしたね。
もちろん、学校教育での英語はしていましたが、その時はただ「教科」の1つという感じだったんです。
でも「やるぞ!」と決めてからはすべて独学で、自分で色々な学習法にトライしてみて、良い結果が出たものばかりを厳選して学習していきました。
実は私、今でこそ英会話スクールを運営しているものの、自分では英語スクールに行ったことがないんです。
それこそ留学自体も、海外の大学で長期間学んだわけでもありません。すべて自学自習で進めました。
10年ぐらい前から「多聴」や「多読」が良いと言われたり、今でこそ「第二言語習得理論」なども重要視されていますが、気づかぬうちに自分で編み出していたことと一致していましたね。
我ながら、自学自習の中で論理的に英語を学べていたんだなと思います。
── 時代の先取りと言いましょうか、色々な学習法に挑戦してきた高本さんだからこそ、その良さがわかる部分も多いかと思います。
そうですね。やはり手応えがあったものは自信を持っておすすめできます。
私と英語との出会いは、学校の「教科」「外国語」という観点でした。
それに対して、私の子どもは「自分の言語」「英語=使うもの」「使ってコミュニケーションするもの」という理解で英語を身に付けていきます。
私は文法中心・単語中心で目からの情報中心で学んでいて、子どもは音中心・イメージ中心で学んでいる。
その進行過程をじっくり観察して「どういうふうに言語っていうのは学ばれていくのか」を見ていくと、子どもが小学校を終えてちょうど中学で英語が始まったころに「一連の流れがわかった」と感じました。
それらを当校のカリキュラムに活かしています。
世界で通用する英語力が身につく英会話レッスンが受けられる
── メイプル英会話スクールではどんなレッスンが受けられますか?
自由にコミュニケーションできること。自分の思いがちゃんと伝えられること。
その思いを伝える伝え方、ボキャブラリーの選び方、発音、論理展開の仕方などをレッスンできちんとお伝えしていきます。
今の時代は「自由に英語を話す=ペラペラとお客様英語を話す」ではないんだと思うんです。
── 「お客様英語」とはどういうことでしょう。
「お客様英語」というのは「お金を払って英語を聞いてもらう」ことを指します。
たとえば旅行や出張などで海外に行き、カフェなどで注文をする時などをイメージしてみてください。
もう聞く人がいる状態で、聞く人はお金を貰っている状況ですよね。
観光客としてお店で英語を使う場合、お店の人は多少意味が通じなくても譲ってくれます。
なんとか自分が持っている英語で話して、相手に理解してもらう。
でも、これからの時代を生きる私たちの生徒さんたちはこうであってはいけません。
「英語で仕事ができる」ところを目指さなきゃいけないと思っています。
「英語で仕事ができる」とはつまりどういうことかと言うと、文化的な理解をした上で言葉の選択ができること。
ジェスチャー・声のトーン・速さ、そこまでもコントロールできて、英語できちんと国際的なコミュニケーションがとれることが最終的な終着地点だと思っています。
それが今の社会では求められている、世界では求められている、世界のビジネスで求められていることだろうと思っています。
── 今までの日本人の英語力では通用しない時代、ということでしょうか。
そうですね。コロナ前までは対インバウンドで「英語を使えるようになりましょう」というようなレベルで良かったんです。
でも今はコロナ禍でオンライン化が加速し、一気に海外と繋がってしまった。
たとえば、あるアメリカの会社へ自分の会社と、中国の会社が同じオファーをしていたと仮定します。
そうした時に、セールスパーソンとしての自分の英語が、中国のセールスマンのコミュニケーション力と比較して劣っていたら、やはり自社の商品は売れませんよね。
「日本人だから」と言っても誰も考慮してくれないので、これからはかなり厳しい英語力が求められる時代になっていきます。
── 時代に合わせた英語力を養わないといけませんね。
そのためには、コミュニケーションだけでなく、発音も大切なんですね。
相手にストレスをかけずに、何分でも長く聞いてもらえて聞きやすく、引き込むチカラ。
そして信頼を得るに値するような欧米的なノンバーバル、言語に頼らないコミュニケーションの方法を知っていること。それが英語を話す・聞くポイントと考えます。
メイプル英会話スクールは子どもの成長に合わせたコースを用意
── 現在、どのようなレッスンコースがあるのか教えて下さい。
コースは全部で6つあります。
Speaking & Listening の頭文字を取った SL コース、絵本や小説を使った BOOKS コース、Composition & Reading の頭文字を取った CR コース、音読を強化する Pre コース、作文と読解コース、文法コースをご用意しています。
その他、明確な目標がある方や、帰国子女の方などのために、オリジナルカリキュラムでのプライベートレッスンも対応しています。
── それぞれのどんな特徴がありますか?まずはSLコースからお願いします。
Speaking & Listening の SL コースは年齢別でクラスを設けています。
聞いて話す。実は日本人にとって「人前で話すこと」って一番苦手なことなんです。
Speaking & Listening には瞬発力が必要ですし、最終的にはディベートができるくらい難しいレベルまで訓練していくコースではあります。
ただ、入り口としては一番簡単な0から、自分の考えがよどみなく話せる10までありますので、順番に説明しますね。
1歳~5歳までの初心者のお子さんには、小さな頃から相手の話を聞いて、話す機会を増やすため、SL0(1~2歳)とSL1(年少・年中)という2つのクラスがあります。
SL0の子たちはまだ2歳くらいですから、まだ読んだり書いたりできないので、音から入っていきます。
音をしっかり聞いて、それを自分なりにわかる表現にして口にする。
自分の身の回りのもの、お父さんお母さんとの関係、公園の中にあるもの、四季折々の植物や生き物・・・そういったものを英語というフィルターを通して世界を見ていきます。
SL 1からは、徐々に音で認識できて語彙が増えてくる年齢なので、音と「文字」を繋げていくレッスンに移ります。
子どもの学び方は、文字ありきではなくてコミュニケーションありきなんです。
この段階からは「物の名前が音でわかる」という状態から、物の名前には音と文字が繋がっているというフォニックスの理解に繋げていきます。
また、“Bear” という単語があったら、次に “Brown bear” と形容詞を入れてきます。
「“Brown” という形容詞は名詞の前にくる」という文法は中学校で習うとしても、小さな頃から “Brown Bear” “Yellow bird” と聞き慣れていくと、子どもたちにはその順番が「英語の文法では普通なんだ」とパターンで学習できる。
SL 2.3.4のクラスでは、たくさんの文法紹介はしません。でも正しい文章をたくさんのパターンで紹介しながら文法の基礎を作っていきます。
日本の学校でも、5年生ぐらいから国語の授業で文法を習いますので、その頃合いで英語でも文法を法則として習い始めます。
SL 5~10では、今までのレッスンをベースに、使うための英語へとシフトしていきます。
── BOOKS コースも小さなお子さんからも始められるコースでしょうか?
はい、年中さんからはじめられるコースになっています。
年齢に合わせて、絵本や小説を読み、その文脈の中で「イメージしながら語彙を入れていきましょう」というコンセプトです。
BOOKS では、「英語を英語のまま理解する」「瞬時に英語を分かって口に出す」ことの練習をします。
このクラスは、ネイティブの先生が担当します。
よくある英語学習のような「日本語に訳してください」というような野暮なことはせず、全て英語で行われるのが特徴です。
── すべて英語で・・・大人でも理解できるか心配です。
大丈夫です、はじめは皆さんそうですから安心してください。
BOOKS クラスで、たくさんの絵本・小説を読んでいくことで、徐々に英語を英語のまま理解することが身についてきます。
読む本は、あまりレベルが高くない、自分がギリギリ読めるものを選びます。
「和訳してなんとか読めるような長文」ではなくて、情景や、その人の話し方や身なりがイメージできるようなレベルの本を読むんですね。
そしたら日本語を介する必要はなくなるじゃないですか。
たとえば、
“He has a brown hat with a brown jacket and the gray scarf around his neck”
って言われたら、その物をちゃんとイメージしていって、「そういう人なんだ」「Heだから男の人だね」っていうのを頭にイメージできれば OK です。
小説の場合は、それを上手にイメージさせてくれるのでいいですよ。小説はストーリーがあることで面白く理解を促進してくれるし、ストーリーがあるからこそたくさん読むことができる。
だれだって、小論文みたいな高校の教科書みたいなのをたくさん読むのは嫌です。
でも絵本や小説だったら、「次はどうなるんだろう」って情景を頭に浮かべながら読めますよね。
BOOKS コースは、2~5までは絵本、6以降は小説を読みます。ですので、2~5の絵本でとにかく英語の単語とイメージをを繋げていきます。
英語と日本語を直接繋げずに、英語→イメージ→そして日本語と繋げていくんです。
英語と日本語の間にたくさんのイメージをストックして、イメージで物事を繋げる流れを作るのがこの BOOKS クラスですね。
── なるほど。次に CR コースについて教えて下さい。
Composition & Reading の Composition は「作文」です。
つまり、書くことありきで読んでいくコースです。
先程、発音やノンバーバルなコミュニケーションも大切だとお伝えしました。
しかしいくらそこが良くても、論理の展開が下手だったり、言葉の選び方が回りくどかったりすると、聞いている人にはストレスとなります。
結論を先に言わずに、理由や背景を先に話すといった日本人的な日本文化の論理の展開ではなく、この CR コースでは欧米、特にアメリカ・カナダの北米文化の論理展開をきちんと学んでいきます。
── 英語的感覚を身に付けていくのが CR ですね。Pre コースはどういうコースですか?
「音読を強化する Pre コース」というのは、BOOKS コース と SL コースの間にある立ち位置と言いましょうか。
BOOKS だと、やはり「読める?読めない?」と白黒をはっきりさせてしまうんですね。
文字が読めて、フォニックスがわかって英単語がすぐに読めるようになる子もいれば、時間が必要な子もいます。
そういった「もう少し練習が必要」という子のために、2021年度から Pre クラスを作りました。
なんとなくはわかっていそうだけど、次の SL レベルに上がるにはちょっと難しいんじゃないかと見受けられる場合、ここで補強して、次のクラスに向けて伸ばすためです。
「なんとなくわかっている」と後々つまずく原因となりかねないからです。
ですので、子どもたちの成長に合わせて「必要だな」と思ったら、今後も生徒さん本位のコースを作りますし、合う教材がなければ自分たちで作ります。
── 誰も取り残さない、といった気持ちが伝わるコース内容でした。
ありがとうございます。その他のコースに、文法コースもご用意しております。
文法は4技能全てに必要な知識であり、話すための英語と学校英語を結びつけて理解するために避けて通れません。
英語学習経験が豊富な日本人講師が、一人ひとりに合ったカリキュラムを組んで個別で指導しますので、文法と英語学習方法が確実にわかるようになります。
ベースとなる SL コースや BOOKS コースと併用して、総合的な英語力を身に着けてもらえたらと思います。
IT をフル活用!一人ひとりに一番合った教材や英語学習サービスを提供
── 先程、Pre コースのご説明で「合う教材がなければ自分たちで作る」とのことでしたが、スクール全体としてはどんな教材を使われていますか?
オックスフォードが出版している教材など、市販の教材をアレンジして使っていることもあります。
また、アメリカの「Raz-Kids(ラズキッズ)」という教材があるのをご存知ですか?
Raz-Kids はオンラインで音声付きの絵本がたくさん読めるものです。
こちらを活用して、生徒さんには自宅でタブレット等を見ながら、音声に合わせて一緒に読んでいただいています。
自宅学習の1つとしてお出ししていますが、その進捗が私たちの方に記録されるので、「何回読んだか」「どれぐらい読んだか」「どこまでの本を読んでいるか」がわかるんです。
つまり、英語への意欲であったり、学習習慣であったり、そういうところもチェックできるようになっています。
── IT 化はこんなところまで発展しているんですね。知らなかったです。
私たちは効果的で、よりよい英語学習方法は何か?と常にアンテナをはっています。
Raz-Kids の他に、学習進捗管理システム Moodle(ムードル) というものも取り入れていますよ。
── 学習進捗管理システム Moodle!?どんなものでしょうか?
Moodle は、世界中の大学などの教育機関で2000年代から使われているオンラインコースのプラットフォームです。
実は、コロナ以前から様々な学習進捗管理システムのリサーチをしていたのですが、導入はもう少し先の予定でした。
しかしコロナが始まって、学校も全て一斉休校になってしまった時に、学びを絶やしてはいけない!と思い、この Moodle を急遽1週間で準備し、オンラインでのレッスンと同時に導入しました。
Moodle では、英単語の発音動画、英単語語をドラッグ&ドロップで組み合わせるクイズなども提供できます。
あとはワードサーチとかもありますね。
英単語を聞いて、発音してもらい、それが正しいかどうかを判別したりとかもできます。
リスニングとディクテーションなども Moodle でできるんですよ。
Moodle だと、絵本の音読などの動画で音だけではなく、先生の口元も見えるので、とてもわかりやすいと生徒さんにも好評です。
こういったクイズやゲームは、各レッスンレベルに合わせたものを私たちがすべて作成し提供しています。
1クラス2人しか生徒さんがいないクラスの分でも、同じように1つ1つ作ります。
── クラスごとの細やかな対応、素晴らしいですね。でもその分大変ですよね。
正直、すごく大変です!(笑)でも、生徒さんのやる気を伸ばしてあげる、やる気を維持させてあげるためにはきちんと環境を整えてあげないといけない。
単に「スクールを運営する」という立場で考えたら、学年で区切るとか、「このコースは去年やったから、今年はこのコースね」みたいに順当にいく方が楽です。
でも親の目から見たら、やっぱり困っている我が子を助けてほしいし、生徒さんにとっては、わからないまま先に進むと不安だし続けるのが苦しくなります。
ご家族にとって、そのお子さんは唯一の大事な我が子だから。
その気持ちを汲み取ると、やっぱり一人ひとりにとって、一番良いものを提供してあげないといけないよねって思うんです。
── 高本さんがお母さんだからこそ汲み取れる温かさでもあり、プロとしての責任感が伝わります。
生徒さんのお母さんたちって、やっぱり同じように困ったりとか、悩んだりしている仲間というか、親しい友達だと思っているので、少しでも助けになれたらいいなと思っています。
私自身も英語学習者だったし、うちの子どもも日本の学校教育でいろいろ悩んだり、苦労したりしてきましたから。
教育ってフリーサイズじゃないと思うんです。
それぞれに合わせて作っていかなきゃいけないって思うので、自分の経験を活かしながら皆さん安心して任せてもらえたらと思っています。
やっぱり最終的には「何を提供している」というよりも「どういう人が」「どういう考えで」提供しているというのが一番大事なことだと思います。
お子さんの英語教育をお任せいただくためには、そこまでする。そうじゃないと駄目だと思っています。
ネイティブ講師と日本人講師が力を合わせアウトプットできる子どもを育てる
── 講師の方はどんな方がいますか?
カナダやアメリカのネイティブ講師をはじめ、留学経験や子育て経験豊富な日本人スタッフも在籍しています。
日本人スタッフの中には、当校の卒業生も活躍してくれています。
── それは何よりですね!それぞれの講師の方がより良いレッスンを提供するため、スクールとして工夫していることはありますか?
毎週、講師との全体ミーティングで、レッスン中での成功体験をシェアします。もちろん、失敗体験も。
やっぱりちっちゃい子の場合は、やんちゃな子だっていますし、何事も一筋縄ではいきません。
心理学みたいになっちゃいますが、生徒さんの能力は入る集団によっても変わるんです。
だからこそ、生徒さん1人1人が本来の力をきちんと発揮できるような環境づくりが大切ですし、一番気持ち良く勉強できるよう整えてあげなければいけません。
もう少し具体的に言うと、たとえばシャイな子だと、いくらよくわかっていても上のクラスには上げないようにします。
── それはどうしてですか?
よくわかっている子でも、あまりどんどん上のクラスにあげちゃうと、受動的な「わかるだけの学習者」になってしまうんですね。
その子自身が「不確か」だからシャイになっている、ということを理解しないといけません。
私たちは、生徒さんが「わかっているから表現できる」状態、つまりアウトプットができて能動的に学習できる状態まで持って行ってあげることが大事だと思っています。
どんどん理解だけが進んでも、「英語を喋れる」ようにはならないんです。
ですので、いつも私は講師の方たちに「その生徒さんの100%が出せる学びやすい環境を作っていってね!」と言っています。
そのために、必要であれば保護者の方と密にお話ししながら、子どもたちにとって最善の学習環境を作っていく。
工夫というか信念みたいな話になっちゃいましたね(笑)
── 一番大事にされていることを聞けてよかったです。
この信念があるので、講師の方たちに「これをこうしてください」というガチガチの規則などはあえて設けておりません。
杓子定規で「こうすればOK」「マニュアル通りにやればいい」という意識だと、生徒さん誰1人その通りにはいきませんし、満足する方は誰もいません。
もちろんスクールとして、ベースとなるマニュアルはあります。
その上で、クラスの生徒さん1人1人に合わせて、きちんとその子たちの成長を後押しして伸ばしてあげる。
かつ、みんなが心地よく感じられるようにクラスを運営していく。
これを臨機応変に自分の頭で考えて動ける方でないと、レッスンをおまかせできないです。
── では今いる講師の方は、精鋭ぞろいと言えますね!
そうですね。あたたかく思いやりのある講師ばかりです。
人は常に成長しなければいけませんので、私たち講師もまだまだ伸びしろはあると思います。
私たちは毎週ミーティングをして、今あるレッスンよりもさらに高みを目指すための時間を設けています。
「このレッスンをどうやってより良くしていくか?」「教材をさらに良くするにはどうしたらいいか?」など、運営側も講師もみんなで話します。
先程もお伝えしましたが、成功も失敗も包み隠さず、起こった事をできる限り共有し、フィードバックを重ねます。
そしてすぐに次回に活かす。このミーティングも当スクールの要ですね。
── 生徒さんへの愛情と、現状に満足しない熱い想い、きっと読者の方へも伝わると思います!
岡山市・赤磐市の英会話教室をお探しの方に無料体験レッスンのご案内
── 現在、体験レッスンはやっていますか?
はい、受け付けておりますので、ぜひみなさんに当校のレッスンを体験してもらえたら嬉しいです。
当校のホームページの「無料体験申込」からお申し込みいただければと思います。
最初に面談をして、どのコースがいいかを判断しまして、その後で実際のクラスを体験いただく流れにしています。
── 体験レッスン後、頑張ってみたい!と思った場合、年度途中での入会もできますか?
はい、年度途中でもご対応していますので、まずは気軽にお問い合わせいただけたらと思います。
お子さんが「がんばってみようかな?」と思われたときが始めどきだと思いますから、その気持ちに全力で応えたいですね。
── 今通っている生徒さんってどのくらいの年齢の方が多いですか?
70%ぐらいが小学生までのお子さんです。25%くらいが中学・高校の生徒さん。あと残りの5%ぐらいの方が大学生・社会人という割合です。
子どもの英会話教室に迷っている親御さんへスクール選びのアドバイス
── 最後に、英語教室を探されている方へ何かメッセージやアドバイスをいただけますか?
私が日々思っていることを言ってもいいですか?
── もちろんです。ぜひお願いいたします。
英語や英会話のスクールをどこにするか迷った時に、どうか「続けやすさ」という観点でも選んでほしいと思います。
英語は続けなければ力にならないので、現実的に通学の利便性も大事なんです。
子どもの英語教育は長期投資なので、無理せずに通えるか。
そして費用面についてもしかりです。コストとリターンのバランスがとれているかが大事だと思います。
あとは大事なお子さんを預けるわけですから、信頼できるスクールかどうかも重要です。
── 「信頼できるスクール」を見分けるポイントはありますか?
生徒さんの終着地点をきちんと見てくれているか、だと思います。
小学校で終わりではなくて、小学校→中学校→高校→そして社会とどう繋げていくかを見据えていないと、スタートから対策の立て方は全く異なります。
たとえばお子さんが将来、お医者さんになりたい場合、英語をできる限り早く完成させなければいけません。
それこそ中学校3年頃で「高校の英語は完全に解ける」くらいの状態になれば受験が有利に進みます。
それを踏まえると、前倒しで英語力をしっかり付ける。
このように、目指す目標が決まっている場合、人生設計の仕方・学習の仕方が変わってきます。
英語は早めにやっておくと、本当に人生の貯金になります。
そういう意味で、最初のスタート時点でしっかりと基礎を身につけることも大事です。
国語も同じことが言えるかもしれません。小さいうちから本がたくさん読めるようになっていると、何においても有利になりますよね。
── 他にはどんなポイントで見るといいでしょうか?
様々なイベントにもチカラを入れて頑張っているところ、でしょうか。
イベントがあることでお子さん自身が「楽しい」というのはもちろんあります。
でもそれ以上に「英語のモチベーション」を作ることにもつながります。
英語をやっているから新しい事に触れられる。英語をやっているから好奇心が刺激される。
こういったことで子どものやる気・英語へのモチベーションにつながっていきます。
うちに来られている生徒さんは、大体5年・10年・15年と長い期間通っていただいている方も多いので、たまに聞いてみるんです。
「なんで英語続けられていると思う?」って。
そうしたらやっぱり、「一緒にやったイベントが楽しかったから」「またあれに行きたいと思ったから頑張った」みたいな話をされるんですよね。
もちろんイベントに限らず、日々のレッスンでもやはり楽しいと思わせてくれるスクールを選んでほしいですね。
── メイプル英会話スクールのイベントも、とても楽しそうです。
ええ、すごく盛り上がります。
それに私たち自身が楽しいと思うことしかイベントにしませんので、確実に楽しいですよ!
ただ、時にはやっぱりテストしたりもしますし、思うような結果にならなくて辛い事だってあるかもしれない。
そこに私たちは全力で向き合っていきます。
子どもさんにとって「楽しい」かどうか、親御さんにとっては「信頼できるか」「通い続けられるか」という観点でもスクール選びをされたらいかがでしょうか。
── たくさんのアドバイスありがとうございました。
メイプル英会話スクールの基本情報
教室名 | メイプル英会話スクール |
---|---|
所在地 | 赤磐教室 岡山県赤磐市桜が丘西2-13-9 岡山教室 岡山県岡山市中区東川原150 |
費用 | 8,800円~ |
レッスン時間 | 40分~70分間 |
講師 | アメリカ人、カナダ人、日本人 |
オンライン授業 | 可能(オンライン用学習サイトあり) |
営業時間 | 火~金 13:00~21:30 土 10:00~18:00 定休日:日・月 |
電話番号 | 赤磐教室 086-955-9567 岡山教室 086-897-3500 |
公式HP | https://maple-school.com/ |
SNS | Facebook |
メイプル英会話スクールの位置情報
赤磐教室 岡山県赤磐市桜が丘西2-13-9
岡山教室 岡山県岡山市中区東川原150
※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、メイプル英会話スクールさんへお問い合わせください。
岡山市・赤磐市で長く愛されているメイプル英会話スクールの取材後記
「プロ」という一言に尽きるインタビューでした。
このグローバル社会で生き抜くためには英語が必要不可欠になる、という将来を見据え、英語学習のカリキュラムを1から構築してきたメイプル英会話スクールさん。
開校以来22年のキャリアを経て、今やスクール卒業生がスタッフを務めるなど、英語を武器に活躍する人材を輩出しています。
高本さんのおっしゃるとおり、コロナの世界的流行により、オンライン化は超加速し、世界と簡単に繋がれるようになりました。
だからこそ、今の子どもたちが大きくなり「社会」に出る、ということは「世界にでる」を意味することになりそうです。
世界に通用する英語力を提供するメイプル英会話スクールさんのレッスン。
お子さんのチャレンジしたいタイミングで、適切なレッスンからスタートできるのも魅力ですね。
取材日:2021年11月24日
取材/文:小原亜紗子
写真:メイプル英会話スクール 提供