栃木県宇都宮市雀宮にある英会話スクール「バナナキッズ」さんに、インタビューを行いました。
バナナキッズは2歳から高校生までの子ども向け英会話スクールで、外国人講師と日本人講師がペアになって指導する「ペアーティーチング」が特徴です。
そして教室代表の青柳 久視子(あおやぎ くみこ)さんは、元幼稚園教諭という肩書で「楽しくなければ学べない!」という幼児教育の観点からの英語習得法の著書も出されています。
今回はそんな青柳さんにインタビューにお答えいただき、バナナキッズの「子どもの楽しさを引き出すレッスン」の理由を聞いてみました。
さっそく、その様子をレポートしていきます!
バナナキッズ開校の思い「幼稚園で子どもが楽しく英語を学べる環境を作りたい」
── 青柳さんが、英会話スクール「バナナキッズ」を開いたきっかけを教えて頂けますか?
私はもともと幼児教育課が専攻で、幼稚園教諭をしておりました。
その際、幼稚園では英話教室の課外レッスンを行っていたんですが、先生の話をじっと座って聞かなければいけないような体制で、園児達はあまり興味を持てずにいたんですね。
一方で、私自身は幼稚園を退職後、ふとしたご縁で外国人の方々と接する機会に恵まれ、自然と英会話を身につけるようになりました。
それをきっかけに、幼児教育免許を持った人を募集する英会話スクールに所属することになり、「外国人講師が幼稚園に訪問し、本格的で楽しいレッスンを提供するのはどうだろう」というアイディアが浮かびました。
はじめは自分で訪問をしながら興味を持つ園を見つけていき、何園かと契約をすることができました。そして、幼稚園派遣部門が社内にできた次第です。
しかし、残念ながらその会社の業績が悪化し、倒産という流れの中「それなら、自分でやればいいんじゃないの」と、担当園の園長先生方に後押しを受け、「バナナキッズ」を立ち上げたというのが流れです。
── では、「バナナキッズ」は幼稚園でのレッスンが中心なのでしょうか?
2つのパターンがあります。
まずはお話した、バナナキッズが幼稚園や保育園などに出向いて行うレッスンです。
バナナキッズの講師が担当する園のお部屋を借りてレッスンしますので、もし卒園して小学校へ入学しても、同じ幼稚園でレッスンを続けることができます。
一度幼稚園でやり始めると小学校を卒業する6年生までそこでレッスンを受けられ、中学生クラスは作れないので、中学生になると本校に移動して頂く流れです。
もう一つのパターンは、本校内レッスンも行っています。
バナナキッズには、「雀宮本校」とそれに直結した「戸祭校」という2つの教室があり、そこで1クラスの定員が最大6~7名の少人数制レッスンを行っています。
近くにバナナキッズが担当する幼稚園・保育園がないお子様も、本校内レッスンで、同じカリキュラムの英会話レッスンを受けることが可能です。
本校や戸祭校では、少人数制であることやレッスン時間が少し長いということもあり、バナナキッズが担当する園に通われていても、本校や戸祭校に通ってくださる子ども達もいます。
バナナキッズは外国人講師と日本人講師のペア指導で子どもの集中が途切れない
── 英会話スクール「バナナキッズ」のこだわりや、独自性を教えてください。
当スクールの強みは「ペアーティーチング」です。
レッスンは必ず日本人講師と外国人講師の両方で教えますので、まだ集中するのが難しい年齢のお子さんでも、効率的に英語が学べます。
というのも、幼児はトイレや友達との喧嘩など、レッスン中にいろんなことが起こるんですね。
外国人講師1人でレッスンをしていたら、子ども達に声をかけるのもすべて英語になるため、叱られるようなことがあっても何を言われているのか100%理解できませんし、何が悪いのかも理解できません。
日本人講師がサポートに入ることで、レッスンの進行を止める必要もありませんし子供達への伝達もスムーズになります。
── 具体的には、どういったサポートをするんですか?
ここが大切なポイントでもあるのですが、日本人講師は英語を訳すためにいるわけではありません。
訳してしまうと、子供達は日本語だけを頼りにするようなレッスンになってしまいます。英語を訳すのではなく、先生が今何を言っているのかをもう一度聞かせます。
そして、外国人講師には「理解ができていない様子だから、もう一度リピートしてほしい。違う方法での説明が必要だよ」というのを伝えるんですね。
外国人講師がレッスンを止めずに進められるよう、そして集中が講師に向くように補助しながら、ちゃんと子ども達が理解ができているかも日本人講師が確認していきます。
── なるほど、それで子どもが楽しみながらレッスンに集中できるわけですね。ペアーティーチングは何歳のクラスまでですか?
基本的には、中学生のクラスまでです。
高校生になると日本人講師はレッスンに入りませんが、やはり中学生ぐらいまでは高度な文法の説明が必要になります。どうしても日本語での文法の説明が必要になるんですね。
ですので、低年齢のクラスとはまた別の意味で日本人講師のサポートが必要となってくる中学生クラスまでは、必ずペアーティーチング制で教えていきます。
バナナキッズではネイティブ講師を中心にベテランの外国人講師が在籍
── ペアーティーチングを行う外国人講師は、どんな方か教えてください。
バナナキッズの講師は、基本的に母国語が英語のネイティブスピーカーのアメリカ、カナダ、イギリス、そしてフィリピン出身の先生など合計7名の外国人講師がいます。
在籍が長い先生だと、15年以上ずっと勤めてくれている方もいらっしゃいます。
じつは、バナナキッズでは「レッスンプラン」を毎週、外国人の講師が順番で作るんです。
毎週金曜日の朝に次週のレッスンプランのたたき台が上がってきて、全員でミーティングに参加して、全レベルのレッスンプランミーティングを行います。
── 毎週、全員でミーティングをされているんですか?
そうです、外国人講師と日本人講師のスタッフ全員で行う「レッスンプランミーティング」はバナナキッズのこだわりでもあります。
きちんと準備をしていないなければ、良いレッスンをできるわけがありません。
ミーティングでは、どんなアプローチをするのか?ゲームは、こうすれば更に楽しくなるのではないか?何を優先的に考えさせるべきか?など様々な意見が出され、更に準備物を確認します。弊社が最も大切にしている時間です。
経歴の長い先生達は、やはり日本人スタッフが発する日本語をなるべく少なくして、レッスンをやれるノウハウがあり、方向性を生み出してくれています。
毎週のミーティングのおかげで、このノウハウを共有でき、どのチームがどこに行っても、同じクオリティのレッスンが提供できるのです。
バナナキッズでは毎月テーマにあわせたオリジナル教材を作成
── 英会話スクール「バナナキッズ」ではどんな教材を使っていますか?
当スクールでは、オリジナル教材を使っています。
オリジナル教材には、授業で使うカードや英語のフレーズ(質問)が載っていて、レッスンで取り上げる絵本までがすべて手作りなんです。
その他にもう1冊「ホームワークブック」があって、日本語のサポートも少し入っているので、家で一人で学習ができます。
ホームワークブックを自宅でやってくると、講師がチェックをして、スタンプやステッカーをあげたりします。
── 絵本まで手作りなんですね!どうして、オリジナル教材を使うのでしょうか。
じつは、設立当初は海外の教材を参考にしていましたが、その教材にあうレッスンプランを組むうち、「なんとなく違うな」と感じることがあったんですね。
子供達が身近で目にするものを教えたいという思いがあって、テーマから単語まで自分たちで決めて拾い出したりしているうち、だったら教材を作った方がいいなという結論に至りました。
手間がかかる作業ではありますが、オリジナル教材には、教えたいと思うことを教えられる又、子ども達にとって理解が難しかったと感じた場合は、すぐに修正できるというメリットがあります。
バナナキッズのコースと料金、クラス分けについて
── 英会話スクール「バナナキッズ」のコースと、料金について教えてください。
本校内レッスン(雀宮校、戸祭校)の場合、「未就園児(2歳児)クラス」から、「年少、年中、年長クラス」にわかれています。
その後は、「小学生クラス」からはレベル分けに入ります。
基本的に小学1年生が一番多いのがD1、そしてD2、E1、E2、Fです。Fよりも高くなればF2と呼ぶ場合もあり、その後は「中学生クラス」、「高校生クラス」へと続きます。
レッスンの料金については、入会金、教材費(年1回)、月謝。そして年間で、施設充実費と年間暖房費を頂いております。
── 「小学生クラス」から、細かくレベルわけされているんですね。
なぜかというと、小学生に入るとどんどんペースが上がる子もいて、学年で分けてしまうのが難しいからです。
細かくレベルわけすることで常にレベルにあったレッスンを受けられ、内容を理解しないまま進んでしまう子が出ることもありません。
ちなみに、各レベルが終了するときには、レッスンレポートを作って保護者の方にもお渡ししています。そこでレベルごとの課題をクリアできていない場合は、D1クラスをもう一度やって頂くなど、しっかりと判断させて頂いています。
“落第した”という判断は間違いで、本人がきちんと理解できた時点で、次のレベルへ移行して頂きます。本人のペースで習得していければ良いのではないかと考えています。
バナナキッズから宇都宮市周辺にお住まいの方へ無料体験のお知らせ
── バナナキッズに興味が湧いた場合は、体験レッスンは受けられますか?
通常は、お一人様1回の無料体験レッスンを受けて頂けます。
小学生になってはじめて英語を習うというお子さんには、「ビギナークラス」を低学年用、高学年用に分けて設定していますのでご安心ください。
「ビギナークラス」では、色、天気やカレンダーなど簡単な英語を取り入れながら、通常のレッスンプランを実施していく内容です。
そこで通常のレベルに追いついたという状況になれば、本人のレベルにあった既存のクラスに入って頂くという形です。
── 最後に、これから英会話教室をお探しの人にメッセージをお願いします!
英会話教室を選ぶときは、ぜひ納得行くまで見学されることをおすすめします。
バナナキッズに来られる方でも、「前の教室で、席を確保するために入会金をその場で納めてきちゃったんです」とおっしゃられ、「問い合わせたらそれはもう返ってこないみたいなんです」というお話を聞くこともありました。
当スクールでは「今申し込んでいただかないと空きがもうなくなっちゃいますよ」などというセールストークをすることはありません。
もちろん、クラス定員の空きがなくなるタイミングではこちらからご連絡することもありますが、まだ迷われている方へは「是非、別の教室さんも見て、それでも迷う場合は当スクールの方にご連絡ください」とお伝えしています。
やはりお子様にあった教室を、よく見て比べながら探されるといいのではないかと思っています。
── 本日は、貴重なお話をありがとうございました!
バナナキッズの基本情報
教室名 | バナナキッズ |
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所在地 | 〒321−0132 栃木県宇都宮市雀宮7-1-1 |
費用 | 入会金:¥10,000 年間教材費:¥15,000 施設充実費:¥4000 月謝/ 幼児:¥8,500 小学生・中学生¥8,900 +それぞれの項目の消費税 |
レッスン時間 | 未就園児・年少クラス 40分間 小学生以上 55分間 /(1クラスの定員は6名) |
講師 | 外国人講師と日本人講師のペアーティーチング |
オンライン授業 | 緊急時にのみ対応(コロナ禍など) |
営業時間 | 通常10:00~20:00 |
電話番号 | 028-654-2833 |
公式HP | http://www.bananakids.jp |
バナナキッズの位置情報
※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、バナナキッズへお問い合わせください。
英会話スクール「バナナキッズ(栃木県宇都宮市)」の取材後記
今回は、宇都宮市雀宮の英会話スクール「バナナキッズ」さんにインタビューさせて頂きました。
バナナキッズは栃木県内の幼稚園、保育園や認定こども園の部屋を借り、英会話レッスンを行っています。
それ以外にも、バナナキッズの本校内(雀宮本校、戸祭校)でも同様のレッスンが受けられるので、宇都宮周辺のかなり広い地域の子供達が集まるスクールです。
夏には教室主催のサマーキャンプも開催されるそうで、キャンプでは、遠くに住むお友達とも会うことができるそう。「来年もキャンプで会おう」と言って帰る生徒さんもいるそうで、幼稚園や学校以外の友達ができる貴重な場所になっています。
子どもが楽しみながら、そしてネイティブを中心とした外国人講師と日本人講師のペアーティーチングで「子どもが英語に集中できる環境」が整っています。
小学校に入ってはじめて英語に触れるという子どもでも安心できる、「ビギナークラス」の体験レッスンも準備されているそうですよ。
バナナキッズに興味を持たれた方は、一度体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。
取材日:2023年10月23日
取材/文:永谷 知香
写真:バナナキッズ 提供