香川県綾川町にある「Miyabi English House(みやびイングリッシュハウス)」さんにインタビューを行いました。
みやびイングリッシュハウスは、小中学生を対象とした、子供向け英語教室です。
教室の特徴は、英語の学習初期で大切な「音声獲得期(音を聴き取る)」に力を入れたカリキュラム。歌やゲームを使い、しっかりと英語をインプットしたのち、その後の読み書き・発話にスムースに結びつけていきます。
さらには、「自ら進む力を育てる」ことをモットーとしているので、これから未来を切り開いていく子供に大切な力も学べる教室です。
今回は、教室を運営する萱原 雅代(かやはら まさよ)さんにお話をお伺いしました。
英語を通して子供達に伝えたいことは何かなど、興味深いお話が聞けましたので、さっそくインタビューの様子をお届けしていきます!
海外経験を経て夢を実現したみやびイングリッシュハウス
── 英語教室をはじめられたきっかけを教えてください。
私には3人の子供がいるんですが、長男の同級生のお母さん方から「小学校で英語の授業も始まるし、英語ができるなら教えてほしい」と言われたのがきっかけでした。
はじめは「やってみよう!」と軽い気持ちでスタートしましたが、ありがたいことに毎年、小学校1年生のクラスが開講される形で、生徒さんがだんだんと増えていきました。
それで、Miyabi English House(みやびイングリッシュハウス)をスタートしました。
── 萱原さんは、どのように英語を習得されたのですか?
私は小さな頃から先生になることが夢でした。
「先生になりたい」という夢が、いつのまにか「英語の先生になる」へと発展していったのは、元々英語が好きだったのと、高校の時の英語の先生がとても素敵な方だったからです。
それで英語の教員資格が取れる大学に進み、そこで英語を学びました。
ただ、すぐに教員になるよりも、色々な人生経験を積んで子供に夢を与えたり興味深い話ができる先生になりたいと考え、卒業後は青年海外協力隊員として海外へ行きました。
── 海外青年協力隊のご経験があるんですね。どういった活動をされたんですか?
私は幼少期から選手として水泳を続けてきたので、南米のエクアドルで子供達に水泳を教えました。
そこで文化の違いを目の当たりにすることになったんです。
というのも、私が育った頃の日本の水泳界はコーチと選手の上下関係がはっきりしていて、コーチが言ったことは絶対。自分もそう思い描いていましたが、向こうでは選手とコーチは対等の関係だったんです。
たとえば、コーチが「この練習をしよう」と言っても「それはやりたくないからやらない」や「納得できないから帰る」など、選手が口答えをすることもありました。
「私は教えることには向いてないのかもしれない」と思い、帰国後は一般の仕事につきましたが、先ほどお話した巡り合わせで、英語講師として子供達に教えるチャンスに出会えました。
今思うとエクアドルでの経験は「教える」とは何かを再考させられる、貴重な体験だったと思います。
みやびイングリッシュハウスのこだわりは「自ら進む力を育てる」レッスン
── みやびイングリッシュハウスには、どんな特徴がありますか?
当スクールでは大切にしてることが2つあり、1つは「心を育てる」こと、そして2つ目が「自ら進む力を育てる」ことです。
まず1つ目の「心を育てる」ですが、私はただ英語ができるようになればOKではないと思っているんです。
もちろん英語がはなせることがベースですが、やはり言葉はコミュニケーションの手段として、人との関わり方を大切にしながら、どう伝えれば相手が受け取りやすいのか。
また逆に、相手が伝えたいこともあるはずなので、その相手が伝えたいことが伝わるように話を聞く態度を取るという、コミュニケーションの基礎となる部分を大切にしています。
── 2つ目の、「自ら進む力を育てる」についても教えてください。
たとえば英語の勉強でも、最初のうちは「宿題だからやらないといけない」「先生に与えられたからやる」という子がほとんどですよね。
そうではなくて「自分はここを深めたい」という、道筋をつくれるようになってほしいと考えています。
今は私がコーチングという形で問いかけをしていきますが、将来的には、自分で自分に問いかけながら道を切り開く力も育てたいというのが、私のこだわりです。
ですので、社会の一員として自分の持っている力をどう発揮できるのかという部分も、子供達とお話をする機会を取ったりしています。
みやびイングリッシュハウスの生徒は小中学生の子供が中心
── みやびイングリッシュハウスには、どんな生徒さんが通っていますか?
当スクールに通っているのは、小学生から中学生の子供の生徒さんです。
小学生はレベルにわせてSTEP1〜6までのクラス分けをしていますので、英語がまったくはじめてのお子さんでも自分に合ったレベルからスタートできます。
中学生は、やはり勉強やテスト対策、高校入試に向けた勉強、それから英検を取っていくっていうニーズが高いので、それに合わせたレッスンを行います。
── レッスンの様子や雰囲気なども教えていただけますか?
たとえば小学校低学年のクラスは、歌を多く取り入れたレッスンを行います。
カリキュラムのターゲットとなる表現を使った歌を、ご自宅でもCDで聞いてもらって、まずは耳だけで英語を覚える。
はじめは暗号や意味がない言葉に聞こえるかもしれませんが、今度はそれを、教室のレッスンで聞こえる音と意味をつなげていくんです。
レッスンでは、私の表情やジェスチャー、絵や実物などから意味と音をつなげていきます。
そして生徒たちは「体を動かしながら楽しく歌う」を繰り返し行います。そうすることで、「左(Left)はこっち」「センター(Center)はここ」というふうに体感で英語を身に付けられるのです。
できる限り、私ではなく生徒が多く話せる雰囲気作りも大事にしていますね。
みやびイングリッシュハウスの講師はオーナーが担当
── みやびイングリッシュハウスの講師は、どのような方ですか?
当スクールの講師は、私(萱原)が担当しています。
クラスは最大8名までのグループレッスンで、子供達全員に目が行き届くように配慮しながらレッスンを行っていますよ。
── 萱原さんが教える時に気をつけていることはありますか?
毎回のレッスンでは、「i+1(アイプラスワン)」をモットーに掲げています。
i(アイ)とは、その個人が今いる位置(自分のレベル)のことです。その位置から、何か1つ持って帰る、何か1つできるようになる状態にすることがアイプラスワンです。
たとえば大人でも、目の前の3mもの壁をいきなり「乗り越えなさい」では、やる気が起きないですし、体も動かないですよね。
英語の習得もそれと一緒で、そこに、いかにスモールステップ・階段を作っていくかが大切なんです。
これぐらいだったら余裕で飛び乗れる。というステップをいくつか準備をしていて、どの道を進みたいのか、どのステップに飛び乗るかは子供達に任せています。
── なるほど、毎回小さなステップなら乗り越えられそうですね。
さらには、同じ時期にスタートしたとしても、一人ひとりの興味や得意なことが違うことも忘れてはいけません。
それぞれの個人的な状況・レベルをしっかり把握した上で、その子が「これなら飛び乗りたい」と思えるようなステップを全員に提示していくっていうことが大切です。
このように、日本人講師ならではのそういった工夫や気配りで、一人ひとりが必ず「i+1(アイプラスワン)」を持って帰れるよう心がけていますよ。
みやびイングリッシュハウスのカリキュラムと教材(フォニックス・チャンツ等)
── みやびイングリッシュハウスのカリキュラムについて教えてください。
当スクールの小学生コースでは、mpi松香フォニックスさんのカリキュラムと教材を使っています。
簡単にご説明すると、「音声獲得」→「文字学習」→「読み書き」→「総合学習」と、英語習得に一番効率的な順番で学んでいきます。
たとえば、日本人の赤ちゃんでも、日本語を話しはじめる前にたくさん周りの方に話しかけられたり、たくさん日本語をインプットしてるからこそ発話につながりますよね。
英語もそれと同じ流れで、発話を求める前にとにかくたくさん英語に触れる、たくさん聞くっていう段階をはじめの1〜2年生でしっかり作っていきます(音声獲得期)
── レッスンで使う教材についても教えて頂けますか?
レッスンで使う教材は、どの学年も4つの柱があります。(上記参照)
まず1つ目はリズム教材です。英語はリズム語なので、リズムよく話すために、歌やチャンツを学んでいきます。2つ目は会話・自己表現ができる教材です。
低学年のうちは歌に合わせて会話表現を覚えていって、その歌で覚えた会話表現を細かく切って、つぎはぎして会話をするところからスタートします。
── リズムに乗って覚えるんですか?
そうなんです。たとえば「英会話たいそう」といって8曲あるんですが、その1曲の中に12の表現が入ってるんですね。つまり8曲の12表現なので96表現、おおよそ100表現が入っています。
どんな表現かと言うと、コーパス(Corpus)という普段使われる言葉を収集してくるツールがあって、日常会話で最も使われているトップ100をランダムに組み合わせています。
ですので「いきなり喋りなさい」ではなくて、まず「歌いましょう」っていうとこからスタートするんですね。
3つ目が絵本と多読で、絵本は文化に触れるっていう意味でもすごくいいです。4つ目がフォニックスや文法で、英語の音やルールを学びます。この4つの柱がどの学年にもどんどん積み上がっていくような教材です。
みやびイングリッシュハウスから綾川町周辺にお住まいの方へ無料体験のお知らせ
── みやびイングリッシュハウスが気になった人は、どうすればいいですか?
当スクールは無料体験レッスンを実施していますので、まずは実際に体験して頂ければと思います。
お子様がどのレベルかわからなくても、事前にこれまでの英語の経歴などをお聞きして、ぴったりのクラスを案内しますのでご安心ください。
そのクラスに入ってレッスンを体験した後、ご希望のご家庭には、保護者の方と1時間ほど教室説明会を実施させて頂いています。
そこで、私の思いや、カリキュラムや教材にどういう意図があるのかなどをご理解していただいて、ご納得されたうえでご入室という流れです。
── 最後に、綾川町周辺で英会話教室をお探しの方へメッセージをお願いします。
人は、人との関わり合いの中で生きています。
社会の一員として生きていく中で、自分の思いや意見を相手がわかりやすいように、どう伝えるか。
そして逆に、相手の方も伝えたい気持ちや状況や背景があるので、それをどう汲み取って受け止めていくのかが、生きる上でとても大切な事だと思っています。
子供達には、英語という言葉を通じ、コミュニケーションのあり方を深める時間にしてほしいというのが私の一番の願いです。
そういった貴重な時間をお母様・お父様方がプレゼントできる機会として、英語教室をお選びいただけたらなと思っています。
── 本日は貴重なお話をありがとうございました。
Miyabi English House の基本情報
教室名 | Miyabi English House |
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所在地 | 香川県綾歌郡綾川町山田上(綾上小学校から西へ約200m) |
費用 | 入会金5,000円 月謝 小学生コース:8,000円 中学生コース12,000円 |
レッスン時間 | 小学生コース:70分 中学生コース:80分 |
講師 | 日本人講師 |
オンライン授業 | 要相談 |
営業時間 | 13:00~20:00 定休日/金・日曜日 |
電話番号 | 090-7626-9339 |
公式HP | https://www.mpi-j.co.jp/mpischools-p/miyabi/ |
SNS |
※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、Miyabi English House へお問い合わせください。
コミュニケーション力を伸ばす!みやびイングリッシュハウスの取材後記
香川県綾歌郡綾川町にある「Miyabi English House(みやびイングリッシュハウス)」さんにインタビューをさせて頂きました。
インタビューで印象的だったのは、「自分の言葉を伝える時には、相手にも伝えたい気持ちや状況や背景がある」という萱原さんのメッセージです。
英会話においては、つい英語が話せて通じることだけを重視してしまいますが、本当は英語であっても日本語であっても、他人の立場を想像することがコミュニケーションを円滑に行うポイントかもしれません。
みやびイングリッシュハウスは、日本人講師ならではの細やかな指導で、このような大切な力を子供に伝えられる教室です。
レッスンの雰囲気など気になる方は、一度無料体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。
取材日:2023年9月20日
取材/文:永谷 知香
写真:Miyabi English House 提供