「UIA インターナショナルスクールオブ東京(以下、UIA)」は、東京都江東区木場にあるインターナショナルスクールです。
キンダーガーテン(保育園)からグレーダー12年生(高校3年生)までを対象とし、日本では数少ない「ケンブリッジ国際認定校」でもあります。
また UIA では、外部生向けにサマースクールも開催しているので、インターナショナルスクールの雰囲気を味わいたいという人も気軽に参加できます。
最近では「幼児期からネイティブとの英会話を学ばせたい」という保護者も多く、こういったインターナショナルスクールへの注目も高いですよね。
今回は、UIAで広報を担当する日本人スタッフの中西さんにお話をうかがいました。
普段は知ることのできない、インターナショナルスクールの様子についてもたくさんお話聞かせていただきましたよ。それでは、インタビューの様子をレポートします!
UIA は3歳から18歳までが通うインターナショナルスクール
── はじめに、「UIA インターナショナルスクールオブ東京」とはどのような学校ですか?
UIA は、2010年に設立された男女共学のインターナショナルスクールです。
東京都江東区の木場に校舎があり、キンダーガーテン(保育園)からグレーダー(小学1年生~高校3年生)まで、総勢約520名の子供たちが通っています。
キンダーガーテンは「認可外保育施設」として認定されているので、幼児教育・保育の無償化の対象となるのが特徴です。
グレーダーは1年生(小学1年生)から12年生(高校3年生)まで、ケンブリッジ国際カリキュラムに基づき勉強をします。
ちなみに、UIA という学校名は「Unite」「Inspire」「Achieve」の頭文字から来ています。
「より良い世界を作るため団結し(Unite)、他人によい影響を与えながら(Inspire)、自分の可能性を最大限に伸ばして達成する(Achieve)」といった、当校の信念がこめられているんです。
── なるほど。では、生徒の国籍について教えてください。日本人も通えるのでしょうか?
UIA に通う生徒は、インド人が最も多く全体の65%、次に日本人が20%です。残りの15%は、ネパール・中国・アメリカなど、あわせて世界約30ヶ国の子供たちが一緒に勉強をしています。
インドの生徒が多い理由は、UIAがある江東区や隣の江戸川区には、インド人の方々が多く住まわれているからです。
それらの企業でエンジニアやプログラマーとして働くため、来日するインド人のお子さんが通う割合が高くなっているんです。
たとえばインターナショナルスクールでは、ブリティッシュスクール・カナディアンスクールなど、特定の国籍が大多数を占めるパターンも多いですよね。
当校も半数以上はインド国籍の生徒ですが、その他は色々な国籍の生徒が在籍しているのが特徴です。
なお、キンダーガーテン(保育園)は、お子さん・ご両親ともに入園時の英語力は不問ですので、帰国子女ではない方も通っていただいております。
UIA の強みはケンブリッジ国際認定校でIT環境が充実していること
── UIA が、他のインターナショナルスクールとは違う点はありますか?
UIA は、日本でも数少ない「ケンブリッジ国際認定校」です。
ケンブリッジ国際認定校とは、国際的に通用する問題解決力や、議論・プレゼンテーションなど高次元の思考力を身につけるための教育プログラム「ケンブリッジ国際カリキュラム」を採用している学校のことを指します。
UIAは国際認定校としてそのプログラムと資格が適用されている、日本でも数少ないインターナショナルスクールなんです。
そのため、世界的に有名なケンブリッジカリキュラムが学べるというのは強みです。
── ちなみに、インドの生徒が多いということで、数学に力を入れているのでしょうか?
じつは、そういった問い合わせをたくさん頂きます。
「インド=数学に強い」というイメージを持つ方が多いためかと思いますが、当校では独自に何か変えたり、学習進度を早めるような授業は行いません。
あくまでケンブリッジ国際カリキュラムがベースなので、算数や数学もそれに沿ったプログラムで学びます。
ただし、弊校の生徒の大多数はパソコン関係に強い興味を持っているというのは事実です。
というのも、親御さんがプログラマーやエンジニアをされているご家庭が多い影響からか、「ICT(情報通信技術)の授業を充実させてほしい」というリクエストも多いんです。
そのため UIA では、一昨年からICTの教室を倍以上に拡張し、パソコンの台数も増やしました。
たとえば、MacBookとiPadの貸し出しが無料になっているので、学校内では自由に使っていいことになっています。さらに3Dプリンタを使った授業をしたりと、充実した環境の中で学べます。
── インドの生徒が多いということで、パソコン環境が整っているんですね。他にも、何か特色などありますか?
UIAは13台のスクールバスを保有していて、さらに、月々のスクールバス代は無料です。
学生さんの大多数は江戸川区、江東区から来ていますので、そのエリアはだいたいカバーしています。
朝は8時40分には学校に着く決まりなので、それより前にバスが動いていますね。
帰りは2便ありまして、1便(14時)がキンダーガーテンの生徒用で、2便(15時半)はその上のグレーダーの生徒用です。
住われている地域にもよりますが、バス運行の範囲内の場合は利用できるので、兄弟で利用される方も多いですよ。
スクールバスに関して詳しく知りたい方はお問い合わせください。
UIA は先生も国際色豊か!英語を学びながら第2言語で国語も学べる
── では UIA の先生についても、教えてください。先生はどこの国の方が多いんですか?
UIA インターナショナルスクールオブ東京では、第二言語の授業時を除き、授業はすべて英語で行われます。
そのため英語ネイティブの先生も多いですが、ヨーロッパ、南米やアジア出身の方もたくさん在籍しており17カ国からそれぞれ来ています。
生徒だけではなく先生も国際色豊かなところも、UIA のダイバーシティを物語っているといえるんです。
── なるほど。ちなみに、第二言語にも特色があるとお聞きしましたが。
そうですね。UIA では第二言語の授業があり、「ヒンディー語」「フランス語」「日本語」と「国語」から選べます。
インドの生徒が多いので、公用語であるヒンディー語を第二言語として学べるのも UIA ならではの特徴ですね。
一方で、日本語が得意な生徒向けには第二言語で「国語」の授業も選択できます。
「日本語」と「国語」が別にあるのは、「日本語」は日本語がネイティブレベルではない子向け。「国語」は、日本語ネイティブレベルの子向けという違いです。
たとえば、グレード1(小学1年生)の国語では、日本の公立の小学校1年生と同じレベルの国語が勉強できます。
UIA では、第一言語で英語を伸ばしながら、日本人のお子さんはしっかりと国語レベルも伸ばせます。
共通語は英語!UIA のキンダーガーテンは子供が楽しめるプログラム
── UIA のキンダーガーテン(保育園)について、もう少し教えて頂けますか?
UIA のキンダーガーテンは、3歳から5歳までの子供が通います。
認可外保育施設として認定されているので、無償化の対象となり、また18時までの延長保育も行っているので、共働きのご家庭でも安心です。
クラスについて説明すると、キンダーガーテンには「K1(年少)・K2(年中)・K3(年長)」が各2クラスずつ、合計6クラスあります。
K1とK2は、IPCカリキュラム(国際未就学児用カリキュラム)に基づき勉強をしています。はじめは「席に座って勉強」という感じではなく、遊びながら数を数えたり発音を学ぶ流れですね。
そこからK3(年長)になるとケンブリッジのカリキュラムがはじまり、徐々に席に着いて勉強する機会を増やしていきます。
最終的にグレード1(小学1年生)に上がる前には、「短い文章でも英語が書けるようになる」というのが目標です。
あとは、キンダーガーテンでは毎月テーマがありまして。たとえば「科学」がテーマであったら、それに沿って勉強しながら、月末には集大成として「テーマパーティー」を行います。(上記写真)
勉強の要素だけではなく、子供が楽しみながら学ぶことを大切にしているんです。
── 英語ができない子は、どのように過ごすのでしょうか?
キンダーガーテンでは、各クラス2名の先生が担当します。
「担任の先生は外国人で、アシスタントの先生は日本人」という組み合わせが多く、クラスに必ず1名は日本人の先生がいる体制です。
先生とのコニュニケーションで英語がわからない場合は、そのアシスタントの日本人の先生が助けてくれますのでご安心ください。
なおキンダーガーテンは、お子さん・保護者の方とも英語が話せなくても入園できます。
「英語は全く無理なんです」という方もいますが、みなさん翻訳アプリを使ったりしながら、担任と意思疎通していますよ。
「親も一緒に学ぶ」ではないですけど、こういったグローバルな環境に柔軟に対応される方が多いので、問題ないと思います。
UIA のサマースクールプログラムは日本人にも人気!ダイバーシティな環境で学べる
── UIA に通っていない子供でも参加できるプログラムがあれば教えてください。
UIA では「サマースクール」を開催していて、UIA の子も、UIA ではない子も、みんな参加できるようになっています。
短期の英会話学習はもちろん、インターナショナルスクールの雰囲気を味わいたい、UIA に通えるかサマースクールを通して決めたい、という方など幅広くご参加頂いていますよ。
サマースクールについては、当校のSNSを通して6月ごろには案内させて頂いていますが、「サマースクール第1週、第2週」といった形で、2回開催しています。
今年(2023年)は、1週目は7月31日から8月4日の1週間、2週目は8月21日から25日までの1週間で行う予定です。
ご自宅の地域によっては、サマースクールだけ参加するお子さんも UIA のスクールバスをご利用いただけますので、くわしくはお問い合わせください。
── サマースクールでは、どんなことをしますか?英語に慣れない子でも楽しめますか?
サマースクールは少人数制で、とにかく楽しく英語に触れる事に重きを置いています。
英語ができなくて心配なお子さんでも、すぐにうちとけて楽しまれていますよ。
毎年テーマを決め、クラスでイベントをしたり、遠足にいったりします。たとえば、「Around the world(世界の国々)」がテーマの年は、色々な国に関するゲームをしたり、科学館へ遠足に行ったりしました。
なお、サマースクールのスケジュールは9時〜14時までを基本としますが、ランチは、お弁当を持参して頂く形にしています。
UIA からインターナショナルスクールをお探しの方へのメッセージ
── UIA のキンダーガーテンに入園したい人は、どうすればいいですか?
グレーダー1(小学1年生)以降の入学は筆記試験がありますが、キンダーガーテンはそれに代わり「1日体験(9:00~13:00まで)」を実施します。
1日体験とは、クラスの生徒と一緒に1日過ごしてもらい、その様子を見ながら合否を判断させていただく流れになります。
「英語をまったく話せない」というお子さんも、担任の先生が1日の様子を見て合格と判断すれば入園していただけますのでご安心ください。
もちろん1日体験をして頂き、お子さんが UIA に合わないと感じれば、入園を見送って頂いても問題ありません。
ただし、その場合も検定料(11,000円)はお支払い頂いております。
まずは、無料のスクール見学ツアーに参加頂くことをおすすめしております。その際にカリキュラムや、料金に関してなど詳しく説明をさせて頂いております。
また学校の雰囲気をより深く知りたい方には、内部生と外部生が一緒に参加するサマースクールがおすすめです。
── 最後に、インターナショナルスクールをお探しの方に、メッセージをお願いします。
海外経験や英語に自信がない場合、インターナショナルスクールのキンダーガーテンに入るのはとても不安だと思います。
「うちの子は英語が話せないですけど、友たちはできますか?」という質問は、本当にたくさん寄せられますが、特に低年齢のお子さんは言葉関係なく、すぐに友達を作り楽しく学校生活を送っています。
UIA はインターナショナルスクールの中でも、アットホームな雰囲気なので、先生と生徒、そして生徒同士の距離が近いのがそうさせるのかもしれません。
インターナショナルというと、やはり英語力を伸ばすことを目的とする方が多いですが、UIA では英語力だけでなく国際色豊かな環境で過ごしながら多様性の考え方を身につけることもできます。
気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
── 日本語で何でも聞けるスタッフの方もいて、安心できるインターナショナルスクールですね。本日は貴重なお話をありがとうございました!
UIA インターナショナルスクールオブ東京 の基本情報
教室名 | UIA International School of Tokyo |
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所在地 | 〒135-0042 東京都江東区木場3-14-4 |
電話番号 | 03-5646-5280 |
費用 | 【キンダーガーテン(K1~K3)の年間授業料】 1回払い 990,000円 3回払い 1,016,400円 12回払い 1,042,800円 ・Facility Improvement Fees 110,000円 ・Books 20,000円~33,000円 ・School Bus Fee 0円 ※支払いタイプは3種類からお選び頂けます。 ※Facility Improvement Feesは毎年お支払い頂いています。 ※Booksは、教科書代です。 ※School Bus Feeは、無料となります。 ※その他学年の授業料については、お問い合わせください。 |
開校時間 | 9時から13時40分まで |
延長保育 | 14時から18時まで(3:30pmに下校のバスあり) 別途料金が発生します |
交通情報 | 東西線 木場駅より徒歩15分 大江戸線 門前仲町より徒歩15分 |
スクールバス | あり(無料) |
公式HP | https://www.uia.jp/ |
SNS | Instagram |
UIA インターナショナルスクールオブ東京 の位置情報
※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、UIA インターナショナルスクールオブ東京 へお問い合わせください。
UIA インターナショナルスクールオブ東京の取材後記
「UIA インターナショナルスクールオブ東京」さんは、日本人も通えるインターナショナルスクールです。
キンダーガーテンから、グレーダー12年生(高校生)まで一貫した教育が受けられ、国内でも数少ないケンブリッジ国際プログラムに沿った勉強ができます。
なお、キンダーガーテンのK1・K2では楽しく英語を学び、K3(年長)からは本格的なケンブリッジのカリキュラムがスタート。
そうすることで、英語ができない子もスムーズにグレーダー(小学1年生~)に上がれるカリキュラムが組まれています。
何よりSNSに上がっている写真を見ると、国籍を問わず、どの子供も楽しそうな笑顔なのが印象的です。
UIA に通っていない子も参加できるサマースクールもあるので、「英語が話せなくても大丈夫?」と心配な方は、体験してみてはいかがでしょうか。
取材日:2023年4月7日
取材/文:永谷知香
写真:UIA インターナショナルスクールオブ東京 提供