東京都港区西麻布(本校)と千代田区の市ヶ谷(サテライト校)に教室を構える「マリースクール」さんにインタビューをさせて頂きました。
六本木駅、麻布十番駅からも近いマリースクールは、子供向けの英語のアフタースクールです。
最大の特徴は、「理科や算数を通して英語を学ぶ」というコンセプト。
理科実験などを行いながら、「見る」「触る」「嗅ぐ」といった五感をフルに使ったプログラムが人気です。
さらにレッスンは、ネイティブ講師が100%英語で行うため、子供のうちからグローバル社会で「通じる英語」を身につけられます。
今回は、マリースクールの代表取締役を務める菊谷(きくや)さんと、取締役の奥野さんのお二人にお話を伺いました。
早速、その様子をレポートします。
マリースクールのこだわりは理科・算数を通して英語を学ぶプログラム
── はじめに、マリースクールはどんな英語教室か教えていただけますか?
菊谷さん:マリースクールは「理科(Science)や算数(Math)を通して英語を学ぶ」をコンセプトとしています。
たとえば、理科の授業では実験を行い、自分の目で見て、手で触れ、においを嗅ぐことで、五感を使いながら英語を学びます。
ただ暗記するのではなく、体験を通して身につけた英語は一生ものの財産です。
子供のワクワクを引き出しながらも、「日本語を介さず、英語をそのまま理解すること」に重点をおき、「覚える」のではなく、「通じる」英語力をつけられるところが、当スクール最大の特徴です。
──「理科や算数」にフォーカスしているのには、なにか理由があるのでしょうか。
奥野さん:理数系と聞くと「難しそう」と思う方も多いですが、じつはその逆なんです。
たとえば、アメリカの本を持ってきて、子供たちに英語を学ばせるとします。
すると、物語の背景にあるアメリカの文化や生活様式がわからない日本人の子供にとっては、スムーズに理解できない部分もあるんです。
では、同じ認識で受け取れるものが何かというと、それは「自然科学」です。
理科の実験や算数に出てくる数字や形などは、世界のどこに行っても同じ認識なのでシンプルに頭に入ってきます。
── なるほど。むしろ子供にとって、直感的にわかりやすい科目というわけですね。
自然科学は、文化的背景などの前提条件がなくても、みんな同じように理解ができます。
たとえば理科実験なら、英語がわからなくても「何をやっているのか」「何が起こっているのか」が直感的にわかります。
当スクールではそういった体験を、日本語を介さず100%英語の環境で行えるというのが、強みなんです。
マリースクールは少人数制で一人あたりの英語のアウトプット量が多い
── ほかにも、マリースクールのこだわりなどあれば教えてください。
菊谷さん:マリースクールでは、少人数制クラスを徹底しています。
1クラスの人数は3〜4人なので、一人ひとりがしっかりと英語をリピートし、意見を言うことができます。
日本人がなかなか英語を話せない要因は、アウトプットが圧倒的に少ないことです。
たとえば、講師が「じゃあみんなで言ってみよう」と言っても、大人数だと言わないまま過ぎ去ってしまう子供も出てきますよね。
当スクールでは「とりあえず先生の真似をして声に出す」を、初回から徹底します。
これを繰り返すと発音も良くなり、最終的には自分から英語で発言できるようになるんです。
── よくわかりました!ちなみに、まだ計算ができない子供はどのようにレッスンを受けるのでしょうか?
奥野さん:計算ができなくても、問題ありません。
たとえば算数の初級レベルだと、まずは数字や図形(shape)を言えるようになるところから始めます。
そして何より、算数の「文章題」が英語力の向上に効果的です。
あとは、算数では「~より多い」「~より少ない」「等しい」が出てきますよね。
英語で言うと「More」とか「Less」とか「Equal」になるわけですが、これは算数の用語に限りません。
日常でよく使う英語なので、そういった身近な英語の概念を、算数を通して学べるという利点もありますね。
── 計算をすることが目的ではなく、算数を通して英語を身につけるということですね。
もちろん、レベルが上がれば「もっと計算をやりたい」という生徒さんもいらっしゃいますが、当スクールの目的はあくまで英語を伸ばすこと。
なので、レベルに合わせ、算数では「文章題」に取り組んでもらうことが多いです。「文章題」は英語力の向上に効果的です。
というのも、英語が読めるようになった段階では、とりあえず発音することはできますが、その内容が正しく理解できないと答えは導き出せないからです。
先ほどお話したアウトプットの観点で、一人ひとりに文章を声に出して読んでもらい、読解力をつけることもフォーカスしています。
ちなみにですが、日本の算数のレベルは世界からみても高い水準なんです。
仮に、同じ学年のアメリカの教科書を参考に使っても答えがわかるので、子どもたちが自信をもって取り組めると思います。
マリースクールの生徒は幼稚園年長から小学生が中心
── マリースクールの対象年齢はどれくらいですか?
菊谷さん:年齢でいうと、幼稚園年長から小学生くらいのお子様が中心です。
中学生になると部活などで続けることが難しくなりますが、英語力をキープするため、小学校から継続して通われている方もいらっしゃいますよ。
「通い始める年齢はいつがいいですか?」という質問も頂くのですが、目安としては、英語や理科・算数に関する感覚を持ち始める「5〜6歳(年長さん)から」をお薦めしています。
ただし、英語レベルが一定以上あればレッスンを受けていただける場合もあるので、ぜひ体験レッスンの申込みフォームからご相談ください。
── では、どのような英語レベルの子供が通われているのでしょうか?
奥野さん:ビギナーからネイティブレベルまで、様々な英語レベルのお子様がいらっしゃいます。
おおよそ、3分の1くらいが英語学習の経験がない、まっさらな初心者の方。
もう3分の1が、幼稚園ぐらいまで英語の幼稚園に行って、今は日本の小学校に行かれてる方です。
そして残りの3分の1が、インターナショナルスクールに通われているお子様という感じです。
英語力をキープしたいですとか、英語でコミュニケーションはとれるけど、読み書きもしっかり勉強したいという方が多いですね。
なお、クラス内で英語レベルのミスマッチが起こらないよう、年齢(学年)と英語歴にあわせて細かくクラス分けをしています。
マリースクールの講師陣は指導の経験が豊富なネイティブ講師
── マリースクールには、どんな講師の方がいらっしゃいますか?
菊谷さん:在籍するのは全員ネイティブ講師で、アメリカ、イギリス、ニュージーランド、インド、クロアチアなど様々な国籍の先生がいます。
当スクールは理科や算数の授業があるので、理系のバックグランドを持っている方や、インターナショナルスクールで子供を教えていたことのある方が多いですね。
また、最近では「英語=アメリカ」ではなくなってきています。
英語は色々なアクセントがあり、グローバルな言語なので、色々な文化背景を持っている先生を意識的に採用しています。
色々なアクセントの英語を聞いておくことで、将来的に役立つこともあるからです。
── 講師の方が、レッスン中に心がけていることなどはありますか?
講師が一方的にレクチャーするのではなく、生徒さんに「どう思う?」と質問を必ず投げかけ、双方向のコミュニケーションになるように心がけます。
そして何より大切なのは、「また戻って来たい」と思えるレッスンにすることです。
正直に言って、お子様が英語を学ぶことへのモチベーションをキープし続けるのはとても難しいこと。
それでも「次は何の実験かな」と、レッスンが楽しみであれば通い続けられますよね。
講師の方には、子供が楽しいと思えるレッスンを提供することを心がけてもらっています。
マリースクールのオリジナル教材は英語が身につく本格的な内容
── マリースクールで使われる教材(テキスト)について教えてください。
奥野さん:理科・算数の授業では、マリースクールのオリジナルテキストを使います。
たとえば、理科のテキスト(ワークブック)の一例を紹介すると、理科実験は「Question(課題設定)」から始まります。
そして「Guess(推測)」をし、「Material(材料)」と「Procedure(手順)」を確認して、最後が「Conclusion(結論)」です。
Conclusion(結論)のパートでは、「最初のGuessはどうだったのか」「推測通りだったか、あるいは違っていたか」ということを必ず考えるようにしています。
ただ楽しんで終わるのではなく、研究者が行う仮説検証と同じ流れをたどるというわけですね。
ワクワクしながら英語を学ぶというコンセプトがありつつも、このようなオリジナルテキストで、考察力(物事を調べて明らかにする力)が身につくようにもっていきます。
── 英語で考察力を養う内容になっているとは、大変魅力的なオリジナルテキストですね!持ち帰って宿題にしたりもするのでしょうか?
はい。ただし、宿題といっても、生徒さんの負担にならないよう15分程度で終わる内容です。
たとえば「Procedure・手順」を例にすると、初級レベルでは「Stepごとに絵を描く」。
上級者レベルは「そのProcedureを、Stepにわけて文章で書く」など、英語のレベルにあわせた宿題になります。
あとは「Pour water(水をそそぐ)」など、理科実験をやりながら出てきた単語を復習して、ボキャブラリーを増やしていくことも宿題です。
── ちなみに、教材(テキスト)は購入する必要がありますか?
理科実験を含め、レッスンを受けるにあたって購入して頂くものはありません。
オリジナルテキストを含め、必要な教材(テキストブック)は、すべてレッスンの中でお渡しします。
マリースクールのコース(授業内容)や料金について
── それでは、マリースクールのコースや料金について教えてください。
菊谷さん:まずコースについては、「 Weekday Program(平日コース)」と「 Saturday/Sunday School(週末コース)」の2つがメインです。
平日コースは2時間ですが、もうしっかり英語を学びたい方は、週末の3時間コースをおすすめしています。
料金は、平日コースは週1回(2時間)で、月謝が30,800円。週末コースは週1回(3時間)で、月謝が46,200円です。
なお、入会金が33,000円で、教材費や施設利用料等はすべて月謝の中に含まれています。
他にも、講師と1対1でのレッスンをご希望の場合は、レッスン時間1時間(週1回)の「プライベートレッスン(月謝33,000円)」も準備しています。
── たとえば「平日コース」の場合、どのような時間割なのでしょうか?
マリースクールの授業は、すべて30分刻みです。ですので、平日コースの場合は30分×4コマ=2時間のスケジュールになっています。
時間割は、「理科」と「算数」の授業(すべて英語)が1コマずつ。
さらに英語を定着させるため、リーディングやライティングを習う「英語」の授業が、1コマ。
そして、「ホームルーム」が1コマあり、その時間は先ほどお話ししたマリースクールの宿題のチェックや、リラックスした雰囲気の中でゲームをしたり英語を使うという時間にあてています。
平日であれば、このような内容でトータル2時間のレッスンを行います。
マリースクールから無料体験のお知らせとメッセージ
── マリースクールに興味がある人は、体験レッスンを受けられますか?
菊谷さん:マリースクールでは、麻布本校と市ヶ谷サテライト校(2023年4月開校)、どちらの教室も体験レッスンを受け付けています。
申込時にお子様の「学年」と「英語の学習歴」を教えて頂ければ、同じくらいのレベルのクラスに入って体験していただけますよ。
ご質問などありましたら、お電話でも受け付けていますので、ぜひ気軽にお申し込みください。
── 最後に、これから子供向けの英会話教室をお探しの方へメッセージをお願いします。
奥野さん:子供が何かに興味をもった瞬間、「そこで使われている英語をもっと理解したいと」いう気持の積み重ねで、英語力は伸びていきます。
そのためにも、子供自身が本当に興味を持てるもの、マリースクールの理科や算数の授業を通じて英語を学んでもらえたら、僕たちもとても嬉しいです。
菊谷さん:英語を習得するには、継続性が重要です。
そのため、「いかにお子様が楽しみ、英語を自然に使えるようになるか」という目線で教室を選ぶのも方法だと思います。
マリースクールでは、理科実験など楽しいコンテンツを持っていて、お子様がワクワクしながら英語の学習をスタートできます。
「ちょっと難しそう」という印象を持たれている方もいるかもしれませんが、ぜひ体験レッスンで、マリースクールの雰囲気を感じてみてください。
── 「子供が本当に楽しめることを通じて、英語力を身につける。」マリースクールのコンセプトが伝わる貴重なお話、ありがとうございました!
マリースクール の基本情報
教室名 | マリースクール |
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所在地 | 東京都港区西麻布3-3-23 フィルドア西麻布3階 |
費用 | 入会金33,000円、お月謝30,800円~ |
レッスン時間 | 120分~ |
講師 | ネイティブ講師 |
オンライン授業 | 基本的にはなし |
営業時間 | 平日13:00~19:00、土日9:30~15:30 |
電話番号 | 03-6447-4081 |
公式HP | https://marie-school.com/ |
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マリースクール の位置情報
※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、マリースクールへお問い合わせください。
子供が楽しみながら英語力を伸ばせる!マリースクールの取材後記
お話を伺ったマリースクール代表の菊谷さんは、中学・高校時代をイギリスで過ごし、その後アメリカの大学を卒業し、現地の企業に勤められていた経験があり、取締役の奥野さんはシンガポールで駐在経験があるそうです。
英語で広がる世界をご自身で実感してきたからこそ、これからを生きる子供達にも、その可能性を広げてほしいとおっしゃいます。
子供が楽しみながら英語を学び、「気づいたら英語が身についていた!」となれば何よりですが、そのような環境を自分で準備するのはとても難しいですよね。
マリースクールでは、子供のワクワクを大切にしながら、ネイティブ講師による100%英語のレッスンが受けられるプログラムが準備されています。
2023年4月より、キッズガーデン広尾校と南青山校のアフタースクールでオリジナルカリキュラムが採用されるなど、マリースクールのプログラムには業界内からも高い関心が集まっています。
「理科・算数を通して英語で学ぶ」、マリースクール独自のレッスンに興味のある方は、ぜひ一度体験レッスンを受けてみてください。
取材日:2023年3月1日
取材/文:永谷知香
写真:マリースクール 提供