英会話教室「abc shop」の先生と生徒 1

徳島県北島町にある、こども英会話教室「abc shop(アブクショップ)」さんにお話を伺いました。

今回インタビューさせていただいた abc shop 代表の佐藤さんは、元々大手の英会話教室で子ども向けの英会話を教えておられました。

また、イギリス人のご主人との間に2人の子宝に恵まれ、現在高校生となったお子さんを育てるお母さんでもあります。

佐藤さんの結婚・出産当時は、国際結婚やいわゆるハーフの子どもはこの地域では珍しく、色々感じることがあったとのこと。

しかしそれと同時に、多くの素敵な出会いがあり、abc shop の前身である「親子で楽しめる英語サークル」を始めるきっかけとなったとそうです。

やがて佐藤さんの英語サークルは、ママ友さんたちの口コミで評判が広まり、現在のabc shop 誕生へとつながっていきます。

abc shop さんの今までの歩みと共に、魅力たっぷりなお教室を取材させていただきました。

abc shop 誕生のきっかけは親子英語サークル

── abc shop を開いたきっかけは何ですか?

英会話教室を開いたきっかけは2つあります。1つめは、英語を学ぶ費用への疑問です。

私は1人目の出産までは大手の英会話教室で子どもさんに教えていました。

そこでは大手ということもあって、会費や教材など含めて初期費用がとても高かったんですね。

子どもに英語を習わすために、最初にこれだけ高額な費用を投資するのはなかなかハードルが高いなと正直感じていました。

子どもって飽きっぽいじゃないですか(笑)

もちろん費用の面に限らず、もっと身近に、簡単で気軽に英語に触れられる環境を作れたらなぁと思っていたんです。

2つめは、自分のライフイベントです。私の夫はイギリス人なのですが、ここ(徳島県北島町)は田舎なので、その当時は国際結婚とかがまだ珍しくて。

子どもは「ハーフ」って呼ばれたりしていました。今なら「ダブル」って呼ばれたり、みなさんもだいぶ見慣れてきて、ポジティブに捉らえられるようになったと思います。

ただ当時は、そうじゃなかったんです。とはいえ意外と、そういうダブルの子とか、国際的なご家族・お子さんが結構いらっしゃったんですよ。

だから自分たち含めて、そういう人達への理解を深めてほしい、身近に感じてほしいという想いを感じていました。

ちょうどそんな風に思っていたら、長男と同じくらいの月齢のお子さんを持つママ友さんたちから「英語教えてよ」とか「子どもと英語を始めてみたい」って声をかけてもらって。

それで親子英語サークルを始めることになりました。

最初は自宅で、自分の子供も一緒に週1くらいを目標に「集まれたらやる」くらいの感じでした。

でもそれがありがたいことに、お友達からそのお友達へとどんどん広がっていって。

自宅でやるにもスペース的に限界がありますし、せっかくならちょっと頑張って形にしてみようかな、と思って。

それで教室を立ち上げることにしたんです。

── なるほど。ちなみに abc shop(アブクショップ)と名付けられた由来を伺ってもいいですか?

フォニックスってご存知ですか?英語の文字と発音の関係がある、音のルールのことをフォニックスって言います。

フォニックスってルールを覚えると、単語のこと知らなくてもある程度読めるようになるんですよ。

イギリスの子どもたちも、普段の国語の授業として習うものです。

フォニックスは今でこそ日本の小学校・中学校の教科書にも載っています。

ただ、ここの教室を始めた当時は、フォニックスを小さい子から取り入れている英会話教室がまだあまりありませんでした。そこに着目してみたんです。

フォニックスを習っていると「エービーシーショップ」と読むんじゃなくて「アブクって読めるよね」みたいなメッセージを込めて名付けました。

あとは「アブク」ってバブルな感じでフワフワしていてなんか可愛いなと思って。

── 確かに可愛い響きです! さきほど親子英語サークルがきっかけとおしゃっていましたが、abc shop はお子さん向けの英会話教室ですか?

大人の方も来られていますが、基本的には子どもの英語教室が主体です。

まず、小さな頃から英語に楽しんでもらいたく、お子さんと親御さんが一緒にレッスンを楽しむ親子クラスが2つあります。

そして幼稚園に上がったお子さんは、親御さんと離れて受講していただくようにしています。

そのほか小学生クラス・中学生クラス・高校生の英会話クラス、英検対策クラス、そして大人クラスがあり、合計8クラスあります。

英会話教室「abc shop」の先生

abc shop は年齢に合わせた英会話レッスンを展開

── それぞれのクラスの特徴を伺いたいです。

幼稚園までのお子さんが受講するクラスは、インプットが大事な時期なので、オールイングリッシュで「できるだけいっぱい英語に触れよう」という感じやっています。

たとえば、ごっこ遊びなど楽しみながら学べるレッスンが中心です。幼稚園までのクラスは、1レッスンの受講時間を40分としています。

小学生からは日本語が優位になってくるので、英語と日本語を使って教えています。

難しい文法のところとか、分かりにくそうなところは日本語で補助をしつつ、という感じですね。

小学生は1レッスン50分、中学生以降は1レッスン60分です。

高校生クラスだけはイギリス人の夫が担当しており、実践編として、ネイティブとたくさん喋ったり聞いたりするという形にしています。

── 教材はどのようなものを使っているのですか?

レアリア教材といって、教材として加工されていない、日常生活で使用しているものなどを使ったりしています。

例えば、食器、食べ物、あとはハンバーガーショップのメニューのとか。

流石にハンバーガーなどはママゴトセットなどを代用しますが、メニューは実際の物を使って、それで注文してみたりとかしています。

あとは、レベルに合わせてワークブックも使用しています。

小学生以降はテキストも使います。年齢や学年に合わせて、日本やイギリスの市販テキストとワークブック、CDなどを活用し学んでいきます。

── ちなみに料金形態なども伺えますか?

幼稚園のお子さんまではチケット制にしており、レッスンは事前に予約して来ていただく形をとっています。

もしも突然お休みされる場合でも、その時に「お休みします」という連絡をいただければ、チケットは使わず次回に使えるようにしています。

小さいお子さんはどうしても、急な体調不良とか、寝ちゃったとか、当日機嫌が悪いとかそういう事がありますから。

私は元々、小さいお子さんが無理なく気軽に英語に触れられる環境を提供したいという想いがあったんです。

だから「無理しないでいいよ」という気持ちを込めて、そういった時に料金が発生しないようにチケット制にしています。

小学生以上はレッスン料としてお月謝制です。小学生以降のクラスは、基本的に曜日を決めて週1回受講いただく形で、予定がある日などは別の曜日に振り替え可能です。

── 小さいお子さんを通わせる親御さんにとって嬉しい配慮がいっぱいですね。すばらしいです。

abc shop の講師は代表の佐藤さんとイギリス人のご主人が務める

── イギリス人のご主人とご夫婦で講師を務めていらっしゃるのですね。

はい、そうです。小さなお子さんから中学生までは私が担当しています。

高校生からはネイティブに慣れてもらって、たくさん喋ったり聞いたりできるよう、イギリス人である夫が担当しています。

夫は英語教師の資格をとって日本に来て教えていた経験が長いんです。

徳島に住む前は、広島で大人向けに英会話を教えていました。日本人に教えてきた経験が長いのもあり、教え方も上手ですよ。

私は子供向けに教えてきた経験があるので、2人それぞれの強みを役割分担したり補ったりして生徒さんたちをサポートしています。

英会話教室「abc shop」の先生と生徒4

── レッスン中に気をつけていること、意識していることはありますか?

英語を話すことに対して、日本の子ってやっぱり恥ずかしいとか、ためらったりすることが多いです。

でも日本人が日本語を喋る時も、イギリス人が英語を喋る時も、言い淀んだり間違えることは当たり前にあります。

だから子ども達にもそういう恥ずかしさとかを気にせずに、できるだけ自分の表現してもらいたいと思っています。

言いたいことは間違ってもいいから言ってほしい。

ですので、なるべく自己肯定感を持ってもらうように持ち上げてあげて、「できていない」と落ち込ませないようにしています。

少し間違って言ってしまったとしても、あまり指摘をしないで、良いところを拾うようにしたり。

英語で話そうと頑張っているお子さんの気持ちを、しっかり受け止めて高めてあげたいので、そこは意識していますね。

英会話教室「abc shop」の先生と生徒5

abc shop の教室はどこをみても英語に溢れた世界

── 教室のお写真を拝見すると、とても明るい印象ですが、教室内の雰囲気つくりでこだわっているところはどんなどころですか?

教室の雰囲気は、明るくポップな感じにしたくて、海外のポスターなど英語の掲示物をたくさん飾っています。

壁はすべて白にして、それぞれのポスターなどが映えるようにしました。

家具は木製のもの、色味も白木っぽいものにして、圧迫感や閉塞感がないようにしています。

あとはどこを見ても英語が目に入るように、様々なものをいろいろな角度で貼っています。

英会話教室「abc shop」の先生と生徒7

── 教室の雰囲気つくりで他にもこだわりやポイントはありますか?

教室内で、ハンドメイド品の委託販売もやっています。

── それは、なにかきっかけがあったのですか?

生徒さんの保護者やご近所の方達で、手芸などにハマっている方が結構たくさんいらっしゃったんですよ。

その方々から「せっかくなら発表の場がほしい」というお声があって、教室の一部を販売スペースとして開放してみたんです。

そしたらそこから口コミで広まって、「私も作品を置いてみたい」って人が連絡をくれるようになってこの形になりました。

どの作品もやっぱりお母さん目線の作品が多いので、「こういうのがあって助かる!」ってお声も多いですね。

保護者の方たちも、お子さんの送り迎えの時に手にとって楽しんで頂いています。

作品を置いている方も「材料費くらいでたら嬉しいな」みたいな感じなので、どの作品も良心的な価格なんですよね。

abc shop が大人もこどもも楽しめるスペースになっているなら嬉しいです。

abc shop の使命は英語教育のハードルを下げること

── abc shop さんの生徒さんはどのくらいの年齢の子が多いですか?

今、abc shop に来てくれている生徒さんの層だと、小学生が1番多いです。

2年前、小学校5・6年生で英語が教科化され、テストもあって通知表が付くようになりました。

前までは5・6年生で「楽しく英語に触れよう」みたいにやっていたことが、今はそれが3・4年生に降りてきたんですね。

それを受けて、中学校の英語も今年から結構難しくなっているといいますか、範囲が広くなったんです。

そういうのもあって「小学生の早いうちから始めた方がいい」と考えられるお家の方が増えたのかなと思います。

── 正直なところ、遅くとも何歳くらいから英語学習を始めたらいいのでしょう・・・。

すごく迷いますよね。わかります。まず小さいお子さんには、小学校に入って英語がお勉強になる前に「英語って楽しいな」というイメージを持ってもらえればいいと思っています。

ですので、幼稚園ごろから「なんかよくわからないけど楽しい!」とやっているお子さんは、小学校で今までよりも真面目な英語に変わっても戸惑いが少ないとは思います。

もちろん何歳から始めても、お子さん自身のやる気があったら全然大丈夫だと思いますが、あんまり遅すぎると苦手意識を持ちやすいかなとは思いますね。

時々小学校高学年のお子さんと保護者の方が「今から頑張りたいんですが」と来てくださいます。

でもその時点でお子さん自身の英語へのハードルが上がってしまっていて、すでに苦手と感じているようにお見受けする場合があります。

この年齢くらいの子だと、やはりもう自我がだいぶできているのもあり、「苦手!」と思ったらその子の中のハードルが勝手にどんどん上がってしまうんですよね。

もちろん、そのハードルを下げるのが私の仕事だと思っていますので、頑張ってみようと思ったタイミングでまずはお声かけいただけたらと思います。

abc shop 代表の佐藤さんが思う「英語を学ぶ必要性」とは?

── 子どもたちに英語の必要性ってどのように伝えていますか?

正直、英語を喋れなくても生きていけます。ただこの多様化する現代社会、国籍や出身はもちろん性別とか年齢とか関係なくなってきているボーダレスな時代です。

そんな中でも、英語は今の世界の共通言語なので、英語が分かることによって色々なものの見方ができるようになります。

今まで自分が当たり前と思っていたことは、実は違う考え方もあるんだって気付けるようになります。

ニュース1つを取ってみても、「日本ではこういう感じで報道されているけど、実は世界ではこうなんだ」とか。

そういう物事が目に入ってくると、自分の視野がどんどん広がります。

もちろん英語だけじゃなくて、他の外国語でもいいんです。日本語以外の言語がわかることで、視野が広がり、より人生が楽しく充実すると思います。

とはいっても、別に私は英語至上主義とかではなく、日本語ももちろん大事にしてほしいと思っていますよ。

世界を見ることによって、物事の良し悪し、日本の良さなんかも客観的に見られるようになる。

そういった広い視野と心を持った、次世代を育てたいと思っています。これが私の大志ですね。

カッコいいことを言ってしまいましたが、教室はゆるい雰囲気でやっていますので安心してくださいね(笑)

abc shop からのメッセージと無料体験のお知らせ

── 最後に、英会話教室をお探しの方にメッセージをお願いできますでしょうか?

そうですね。メッセージ・・・想いはたくさんあるのですが。

── たとえばお子さんに英語を学ばせたい親御さんへ、アドバイスなどいただけると嬉しいです!

答えやすくなりました(笑)

今は本当に様々なコンテンツがインターネット上にありますので、まず最初はそれからで全然いいと思うんです。

小さいお子さんの場合ですと、この年齢は特にインプットが大事な時期です。

お家でも楽しめるサイトとかチャンネルもたくさんあるので、まずはそれを楽しんでみたらいいと思います。

それをお子さんがちょっとアウトプットしてみたいとか、その雰囲気の中に自分も入ってみたい感じが出てきたら、チャンスです。

そのタイミングで親子クラスとか幼稚園クラスに試しに行ってみるといいかも知れません。

実際にお子さんが外で英語を使ってみたら「こんなに楽しいんや!」みたいな感じになると思います。

小学生以上のお子さんの場合は、保護者の方も心配になってくる時期だと思いますが、とりあえず一歩踏みだして、経験させてあげてみてはどうでしょうか。

嫌だったら途中で辞めてもいいですし。その子にとってはまだ時期尚早だっただけかもしれません。

お子さんそれぞれに始めたい時期もあると思うので、まずは様子見に。

── なるほど。ちなみにお教室選びで大切なことはなんでしょうか?

先生との相性、教室の雰囲気、あとは通いやすさなどの物理的なことも大切です。

英会話は一遍にガッと集中してやるものではなくて、細く長く続けてジワジワと習得していくものです。

ですので「通いやすい」「続けやすい」っていうのはすごい大きなポイントだと私は思っています。

ありがたいことに abc shop の生徒さんは長い間通ってくださる方が多いので、「気軽に、だけど確実に」という教室だと自負しております。

そういった感じの楽しい英会話教室をお探しであれば、ぜひ1度無料体験に来てみてください。

── 無料体験はどのように申し込めばいいですか?

無料体験は、abc shop ホームページの「お問い合わせ、ご予約フォーム」から「◯◯クラスの体験希望」と申し込んでいただけましたら大丈夫です。

ただ、ベビーサークルは単発なので無料体験はしていません。

2・3歳の親子クラスから高校生クラスまでは無料体験がありますので、気軽に体験しに来てもらえたらと思っています。一緒に英語を楽しみましょう。

abc shop の基本情報

教室名 abc shop(アブクショップ)
所在地 徳島県板野郡北島町鯛浜字大西115ーA
費用 チケットクラス:1レッスン1000円
お月謝クラス:小学生6000円 中学生6500円 高校生9000円
レッスン時間 チケットクラス40分、小学生50分、中学生・高校生60分
講師 講師2名(日本人講師1名、イギリス人講師1名)
オンライン授業 対応可能(コロナ休校対策の他、随時英検の面接対策なども不定期で行っています)
営業時間 平日14時から20時、土曜日9時30分から17時30分、日曜祝日休み
電話番号 088−698−0455
公式HP http://abc-shop.net/
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abc shop の位置情報

abc shop の取材後記

「いつか海外にいってみたい」「英語が必修科目だから良い点とれるようにしたい」

英語を学ぶ動機や理由は人それぞれで、そこに優劣や正解があるわけでもありません。

ですが、佐藤さんの言う「英語が分かることによって色々なものの見方をできるようになる」という部分には思わず何度もうなずいてしまいました。

英語ができるようになれば、必然的に世界に話せる人が増え、人生の選択肢が今まで以上に広がるかも知れません。

佐藤さんご自身も、 abc shop を開校されるとき、「もうちょっと頑張ってみようかな」と思い切って1歩を踏み出して今につながっています。

きっとお子さんの勇気ある1歩を全力で応援し、サポートしてくれることでしょう。

英語学習スタートのタイミングに迷われているなら、1度 abc shop さんの無料体験を受けてみてはいかがでしょうか。

取材日:2021年9月14日
取材/文:小原 亜紗子
写真:abc shop 提供