富山市内で6つの教室を運営している novel. English School さんにお話を伺いました。
今回インタビューさせていただいた代表の大田さんは、海外留学後に大人向けの英語教室のマネージャーとして勤務し、その後はこども英会話教室で働いていたそうです。
英語に関わるお仕事を楽しんでバリバリと頑張ってこられた大田さんですが、妊娠出産というライフイベントで一旦実戦を離れます。
しかし大田さんは、2人目のお子さんを出産したあとに「やっぱり英語に関わる仕事がしたい」と思われました。
そして「せっかくなら理想の英会話教室をつくりたい」という強い思いが湧き上がり、 novel. English School を立ち上げます。
豊富な経験をお持ちの大田さんが目指す「理想の英会話教室」とはどのような教室なのか、早速インタビューさせていただきました。
novel. English School 開校理由は「世界とつながる理想の英会話教室を作りたい」
── novel. English School を開かれたきっかけは何ですか?
私は元々英語が好きで、海外留学もしました。
留学先から日本に帰ってきて、すぐに大人向けの英語教室でマネージャーとして働いたんです。
英語を習いに来る生徒さんに「英語を習うならどこを目標にしていきますか?」とか「どんな風に学習していきましょうか?」っというようなアドバイザー的な役割をしていました。
英語を習いに来る大人の方は仕事で必要っていう方もいましたが、自分の人生を変えたいとか、別の事にチャレンジしたい、という方が多かったように思います。
そういった生徒さん達が、英語を学んで海外に行かれて、その後ワーキングホリデーに行かれたりとか、現地で国際結婚されたりとか。
英語っていう一つの言葉が、その人の人生に与える影響がすごく大きい、ということを目の当たりにしました。
同時に、素晴らしい仕事をさせてもらっているな、と感じていました。
── イキイキと働かれていたのが想像できます。
はい、とても楽しかったですね。ただ、残念ながらその会社は倒産してしまって。
それで20代後半のころ、地元の富山県に帰って来たんです。帰ってからは、大手の出版会社が運営している子ども英会話教室で働きました。
そこでは、子供へのティーチングの基本的なことを学ぶことができ、とても勉強になりました。
でも出版社が運営している故に、高額教材を売ることが前提の子ども英会話教室だったので、違和感というか・・・。
私自身は英語を学ぶのに別に高額教材は必要ないと思っていたんです。
そうした違和感や葛藤から、もし自分が英語教室をやるんだったら、理想の教室を作りたいなと思っていました。
その後、妊娠・出産と仕事をしていなかった時期はありましたが、2人目の子どもを産んだ後に、「やっぱり仕事がしたい」と思って。
それで自分で教室を立ち上げたんです。
── 最初からお教室は順調でしたか?
順調だったのかな・・・。最初は小さく、3人からスタートしました。
正直私にはわかりやすい肩書きがなかったんです。例えば「講師はハーバード大卒業」とか書いてあると、分かりやすいじゃないですか。
だからか開校当初は「趣味でやっているんでしょ?」など心無い言葉も耳にしました。
ですが、英語学習を通して、広い視野を持った子ども達を育てていくという強い信念を持って仕事をしています。
良い成績をとったり、資格試験をとったりして英語に関して自信をつけて欲しいという思いも当然あります。
しかしそれ以上に世界に目を向けて視野を広げ、将来社会の中で活躍してくれることを期待しています。
novel. English School のレッスンは教室とオンラインのダブル使い
── novel. English School さんの教室は富山県内に6つもあるんですね。
曜日ごとにレッスン場所は異なりますが、現在6つの教室があります。
月曜日はこの地域の教室、火曜日はこの地域の教室と、その1つの教室で、年齢ごとにクラスを2つ・3つに分けて行っています。
どの教室も、すごくアットホームで楽しく、子どもたち同士もすぐ仲良くなって。
場所が複数あるおかげで、学校の違うお友達ができるきっかけにもなっていますね。
── 具体的なレッスン内容について教えて下さい。
保育園など企業契約でのレッスンは幼児むけにレッスンを行っていますが、novel. English School としてのレッスン自体は、小学1年生から高校生までを対象にしています。
1クラス10名までですが、大体のクラスは7~8人ぐらいですね。
月3回のレッスンで、そのうち2回は教室での60分レッスン、あとの1回はオンラインで20分のプライベートレッスンっていう形でやっています。
どの年齢でも一律7,700円(税込)です。
── コロナ後にオンラインレッスンを取り入れたのですか?
はいそうです。オンラインレッスンに関してはコロナ前から大きな可能性を感じていたので、いつか導入したいと思っていました。
コロナで対面レッスンができない状況になり、「取り入れるなら今しかない!」とすぐ決断して保護者の方に連絡をしました。
最初は保護者の方にも馴染みがあるLINEのビデオ電話を使ってスタートしました。LINEは入会時に全員に登録していただいているので、すぐに開始できました。
ただ、オンラインレッスンという形に慣れていない子ども達のことを考えて、全て1対1のプライベートレッスンにしたのですが、仕事量が一気に増えて大変な部分もありました。
一方で子ども達1人1人にしっかり向き合えたことで講師もたくさん学ぶことがありました。
英語力の伸び方に手応えを感じたので、対面レッスンが再開した後も、月に1回はプライベートオンラインレッスンの形を残すことにしました。
── Zoomではなく、あえてLINEなんですね。
最初お母さん達は「ITとかわかんない」と逃げ腰だったのでLINEという馴染みのある形からスタートしたのですが、そんな中またコロナの波がお盆あけからやってきて、これはもう本格的に今から準備をしておかないと対応できないと思い、手順を1から記載した細かなマニュアルを作って、お母さん達に配りました。
導入時はうまく繋がらないなど、少しパニックになった方もいましたが、そんな時は子どもに直接説明をして、使えるように指導しています。
子供の方が小学校・中学校でも使っているので慣れていますね。
そうして2021年9月からZoomでのオンラインレッスンがスタートし、今2週間目に入るところです。
現在は問題なくできているので、これからはオプションクラス(任意)という形でZoomを使ったレッスンを増やし、さらに充実したカリキュラムを構築していきたいと思っています。
今後zoom機能をうまく利用して、レッスン回数を増やして行けたらと思っています。仕事や家事で忙しいお母さん達にとってお子さんの習い事の送迎の負担は結構大きいですよね。
インターネットを使えば、天候や移動時間など気を使わずに気軽にレッスンを受けることができます。
レッスン回数を増やすことは、英語に触れる時間が増えることに繋がります。
novel. English School はこどものやる気を引き出してくれる
── 子どもに英語力をつけてもらうために工夫していることはありますか?
子どもって「勉強しなさい」とか「はい、この動画教材見ておいてね」とか言っても絶対やらないじゃないですか(笑)
私も子どもが3人いるので、気持ちはすごくわかるんですけどね。
だからこれからは、Zoomの機能をうまく利用しながら、novel. English School のオンラインカリキュラムを増やしたいと思って準備しています。
ずばり、子どもたちが英語に関わる時間を増やすためです。
5分、10分でも、コンスタントに英語に関わる時間を作れるのは、やはりインターネットの活用だと思うんです。
だからオンラインカリキュラムを増やして「はい、この時間に来て!はい、来たね!はい、これやるよ!」みたいな感じで、オンラインでリアルタイムに。
言葉を選ばずにいうと、もう、強制的にレッスンです(笑)
その時に、お母さんお父さんから「頑張れ」って子どもたちに言ってあげてほしい。最初は子どもが「嫌だ」って言っても、とにかくまずは応援してほしいですね。
子どもの気分が乗らなくても、なんとか頑張って続けてみれば、次第に「これやらないと気持ち悪い」ってルーティンになっていきます。
そうすればあとは伸びていくだけです。それに子どもも結果が出てくるからどんどん楽しくなってきますよ。
── 生徒さん、親御さんとの関係性はどんな感じなのでしょうか?
私も生徒さんたちと同年代の子どもがいるので、通ってきてくれる生徒さんはみんな自分の甥っ子・姪っ子みたいな感覚ですね。
小さなときから通ってくれている生徒さんも多いからなおさらです。
だから身内感覚というか、遠慮せず生徒さんにも親御さんにも、正しいことは正しい、間違っていることは間違っているときちんズバッと言います。
色々と熱い想いで伝えているので、たまに「先生熱っ」って思うときもあるかも知れませんが(笑)
でも、みんな一人ひとり性格も違うし、やる気も違うし、そこに合わせて私は責任を持って本気でぶつかっていかなきゃと思っています。
その子にとって本当に必要だって思うことをきちんと伝えて、しっかり成長してほしいですしね。
そうそう先ほど、開校当時は3人でスタートしたって言いましたが、その内の1人、当時3歳だった男の子。
今も通ってくれているんですけど、もう中学3年生になりました。
小さいときからその子に海外の話をしても、「飛行機乗りたくない」「外国に興味ない」ってずっと言い続けられ早12年みたいな(笑)
でもこの間初めて、「俺、海外行きたい。先生一緒に連れてってよ」って言われたんです。
なんかほんとこの仕事やっていて良かったなって改めて思った瞬間でしたね。彼はこの前、英検2級にも合格しましたし、目標を決めて楽しく頑張っていますよ。
novel. English School の思う英語学習のポイントは目標をもつこと
── novel. English School の独自性というとどんなところでしょうか?
英語の伸びを目で見える形にしたいので、子供達にはJET「ジュニアイングリッシュテスト」というTOEICの小・中学生版のテスト(合否がある)を5歳から受けてもらっています。
当校でのジュニアイングリッシュテストの合格人数は延べ300人以上になり、合格率は今の所100%です。
これは1例に過ぎませんが、目標を持たせるというのが1つ、こだわりではありますね。
子ども自身もそうだし、お母さん達もそうだし、やっぱりテストに合格するって嬉しいですよね。モチベーション保つためにもなりますし。
英検も、5級ぐらいは小学4・5年生でみんな合格しちゃうので、まずはじめの目標として頑張ってみてほしいですね。
あともう1つ。これから必要になってくる英語力って、読めて書けて聞けて話せてっていう、この4技能をちゃんと使いこなさないと、何の役にも立たないと思っています。
だから、当校ではまず動詞は活用形で覚えてもらうんですね。「Go」って言ったら「Go・Goes・Went・Gone・Going」って全部一式で。
それをダーッて覚えていってもらうので、やはり小学1年生くらいからのスタートが望ましいのかな、と思っています。
── その他にもこだわりがありますか?
テキストは全てオリジナルで作っています。
「novel method(ノベルメソッド)」っていうのがあって、今保育園でも教えています。
フォニックス、アルファベット、単語をセットにしてあるんですね。
例えば「A for Apple A,A,Apple シャッキシャッキ,Crispy」って言って、リンゴとシャキシャキをくっつけて語彙を増やしていく。
「B for Banana B,B,Banana 皮剥く,Peel」みたいな感じで。
── リズムが良くて楽しそうです!
そうなんです。そうすると子どもが「殻割る Break」「お刺身 Raw fish」ってパッパッパッって言えるようになるんですよ。
そういうのを使って語彙を増やしています。
novel. English School の講師は英語教授法資格を保有
── 講師の方はどんな方ですか?
私とジェフというベルギー出身の講師二人でやっています。
私は熱血系?かもしれませんが、彼は非常に温厚で、とても Patient=我慢強いです。
楽しくレッスンを受けてほしいのが第一なので、決して怒らないようにしています。
あと彼は本当に働き者です。レッスン以外でも、「生徒さんのためになにかサポートしたい」って言って、気持ちよく時間を設けたりとかしてくれます。
彼はケンブリッジの CELTA っていう資格を持っているんです。これは、英語を母国語としない人に英語を教えるための英語教授法資格です。
彼はベルギー出身だから母国語はオランダ語なんですよ。だからオランダ語はもちろんですが、フランス語、英語、そして日本語もすごい上手ですね。
日本には4年ぐらいいるんですけど、漢字も普通に使えます。才能豊かな頼もしい講師ですよ。
novel. English School の使命は「富山から世界へ」
── 大田さんが感じる「富山で英語を学ぶこと」の課題などはありますか?
そうですね、富山って田舎なので、英語を話せる人も、外国人もすごく少ないんです。
だから、外国に興味のない子どもが多い。英語の必要性についてもあまりピンと来ていない子が多いんですよ。
そこで、2021年8月に初めて“Beyond the border”というイベントを開催しました。
富山の子どもたちへ、「本当に世界って広いんだよ、行ってみたくない?」というわたしたちからのアクティブな提案です。
初回はセブ島に住んでいる先生と直接インターネットで繋いで交流をしました。
イベントの中では、自己紹介を英語でしてみたり、外国の事を学んだりしました。
── お子さんの反応はどうでしたか?
みんな「すごく楽しかった!外国いいなー!」って言っていましたね。
私も嬉しかったです。やってみてよかったですし、もっとこういった機会を子どもたちに作ってあげたいと改めて感じました。
novel. English School からのメッセージと無料体験のお知らせ
── 無料体験レッスンなどはありますか?
はい、ありますよ。無料体験レッスンはいつでもやっていますので。
9月中はZoomを使ったオンラインレッスンになります。
また今後についても、コロナが心配で外出できないという場合は、Zoomを使って体験レッスンを受けていただけます。
教室レッスンならどこでも、いつでも来てもらえたら嬉しいです。
ただ事前に電話かメール、もしくは novel. English School ホームページの一番下にある「レッスンに関するお問い合わせ」からご連絡いただけると助かります。
── 最後に、お子様への英会話教室をお探しの方に向けてメッセージをいただけますか?
英語ってある意味で苦しいというか、言語を身に付けるのって本当にハードです。
だからお子さんが「なんかめんどくさい」とか「頭使うのヤダ」となることもあると思うんです。
そんなときに大切なのが、親御さんの強い意思です。「これからは絶対に必要!」ということをわかっていただき、お子さんに続けさせて欲しいと思っています。
大学受験でも、「理系だから」「文系だから」とかじゃなくて、英語があったら絶対その子の武器になるし、確実に有利です。
だから英語をやらせるって決めたら、親御さんは「中学校3年生までは絶対続けさせる」みたいな覚悟を持って習わせてあげてほしいですね。
途中でやめるくらいなら、そのお金が無駄になるので、スポーツとか水泳とか、他のことにお金使ってあげたほうがいいとさえ思っています。
続ければ、英語は絶対話せるようになります。
novel. English School の無料レッスンに来ていただければ、入会するとかしないに関わらず、英語学習についていろいろなアドバイスをさせていただきますので、ぜひ気軽に覗いてください。
ピンと来なかったら、いくつか別のお教室を回ってみることも全然アリだと思います。
レッスンを受講するのはお子さんなので、教室選びはお子さんの意見もちゃんと聞いて、尊重してあげた方がいいと思います。
── ちなみに英会話教室に通い始めるのは子どもが何歳くらいからが適していますか?
目安としては年長さんくらいから英語学習を始めたらいいのかなと思います。
実は近年、中学校で習う英語もガラッと変わりました。教科書も一新、すごい難しくなったんですよ。
私自身、中学生の英語テストを見てみて驚いたくらいです。
中学に進学する前にある程度の知識を身につけて準備をしておかないと、学校の英語の授業についていけず、英語が苦手になる子どもが増えていくと思います。
今までの場合は「This is a pen.」の「Be動詞やって」「Be動詞の否定文やって」ってカテゴライズされていましたよね。それが一気に混在しているんです。
「会話ベース」を中心に学習させたいからだと思うんですけど、助動詞から5 W 1 H のクエスチョンとかも全部混在させている感じになってきていますね。
だから、英語学習を小学校からスタートしている子はアドバンテージだと思います。
英語はやっておいて絶対に損しません。今お子さんのために英会話教室を探されている場合、どうかお子さんの成長に真剣に向き合ってくれる教室や先生が見つかりますよう、心から応援しています。
novel. English School の基本情報
教室名 | novel. English School |
---|---|
所在地 | (Office)富山市四ツ葉町9-6 富山県内6教室(藤の木教室・新庄教室・婦中ふれあい館教室・高岡戸出教室・堀川教室・五福アリス教室) 企業契約(ガンバ村保育園・富山市立中央児童館) |
費用 | レッスン料月7,700円(税込) |
レッスン時間 | 16:00~21:00(教室スケジュールによる) |
講師 | 日本人講師、外国人講師 |
オンライン授業 | あり |
営業時間 | 10:00~21:00 |
電話番号 | 080-4252-5350 |
公式HP | www.novel-novel.com |
SNS | Facebook、Instagram |
novel. English School の位置情報
※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、novel. English School さんへお問い合わせください。
novel. English School の取材後記
元々英語が好きだった大田さん。
実際に海外にでてみて、英語を話せることで多くの経験ができ、教室を始める前に勤めた日本での仕事も、とても充実したものになったそうです。
「ここは富山だから」「英語を使う機会は別にない」そのような理由で英語を学ばないのはもったいない。
novel. English School では、世界とつながる機会、将来の武器となる英語を伸ばす工夫がたくさん散りばめられています。
大田さんは自身のことを「熱血タイプ」といいますが、子どもの英語学習への温かい思いに溢れた方です。
思うように子どもさんの英語力が上達しないと悩んでいたら、一度 novel. English School の門戸を叩いてみてはいかがでしょうか。
取材日:2021年9月7日
取材/文:小原 亜紗子
写真:novel. English School 提供