大阪府堺市堺区の英語プリスクール「Playful Time(一般社団法人プレイフルタイム)」さんにインタビューさせていただきました。
2013年に設立された Playful Time さんは、一昨年の2020年9月に現在の代表である瀬木千尋さんによって法人化され、現在で9年目を迎えます。
設立当初の代表は、瀬木さんのご両親だそうです。
大学で保育士や幼稚園教諭の教員を育てる立場にいた先代の代表が、あることをきっかけに、子どもたちが英語で遊べる「子どもの学びの場」を作ろうと考え、プレイフルタイムが生まれました。
そんなご両親の後ろ姿を間近で見てきた瀬木さんも、自身の出産を機に「次世代の子どもたちへ私は何ができるだろう」と考えるように・・・。
赤ちゃんから小学校就学後まで、一貫したコンセプトで様々なプログラムが用意されているプレイフルタイムさん。
早速、どのようなレッスンがあるのか詳しく聞いていきたいと思います。
「子どもが自然と世界の文化に触れるきっかけを」堺市に英会話プリスクールを開校
── 最初に、Playful Time を開校したきっかけをお伺いできますか?
元々は2013年に、私の両親がこの Playful Time(プレイフルタイム) を個人事業として始めました。
そうして2年前の2020年9月に、一般社団法人プレイフルタイム として法人化することになり、その際に私が経営を引き継いで現在に至ります。
私の父は以前、アメリカのニュージャージー州にある大学へ客員教授として1年間ほど訪米したことがあり、そこで大きな衝撃を受け、開校への原動力になったと聞いています。
── 大きな衝撃・・・どのようなことがあったのでしょう。
父は今、大阪芸術大学の初等芸術の方で、幼稚園・小学校等の先生を育てる課程に携わっています。
元々は同大学の付属短期大学の保育学科にいまして、幼稚園の先生や保育園の先生を養成する立場にいました。
ですので、客員教授としてニュージャージー州に行った時にも、現地の様々な保育施設や幼稚園を視察したそうです。
とあるプエルトリコのナーサリースクールを訪れた際、5歳のプエルトリコの園児から「僕はここのお友達とは英語でお話をして、お家ではパパとママとスペイン語でお話をするんだ。おじさんはいつも何語を使うの?」という質問をされたそうなんですね。
その質問に父はとてもカルチャーショックを受けたと聞いています。
というのも、やはり日本で日本人の両親に育てられて生活していると、子どもからそういう質問は絶対出てきませんよね。
日本は多くの場合、日本人ばかりに囲まれ、みんな目も髪も黒くて、同じような文化を持った人たちの中で育っています。
しかし世界には様々な国の出身の人がいて、色々な文化があり、様々な言葉を話すことは普通のこと。
それを幼少期から当たり前のように感じてきている海外の子どもたちと、そうではない日本の子どもたちとの間には大きな差がある。
ですので父が帰国した後、日本の子どもたちが、自然と色々な世界の文化に触れられる場を作ってあげたいと思い、この Playful Time を始めました。
Playful Time での活動を通じて、英語は他の言葉を話す人たちとのコミュニケーションツールなんだと実感・体感できるような場を目指しています。
── そうして2013年の開校から7年後、2020年に瀬木さんが経営を引き継いだのですね。
2020年にこの Playful Time を引き継ぐ前は、10年程会社勤めでした。
子どもの妊娠・出産を機に退職しまして、その後は子連れで教室のお手伝いをしたり、レッスンに参加したりしていたんです。
正直なところ、今までは「父と母がやっている英語教室」と客観的な見方をしていた部分もありました。
でも自分の子どもを通じてここに少しずつ関わるようになって、父や母がやろうとしていたことは、とても理にかなっていて、心から素晴らしいと思いましたね。
私自身、大学時代に留学し、4年間海外で生活をしていましたので、ある程度英語は話せます。
それでも「私、英語が大得意です!」とは言い切れないな、というのが本音です。
日本の英語教育だと、何年もずっと英語を学んでいるはずなのに、多くの場合は自分の自己紹介も十分にできないまま大人になり・・・なんとも悲しいなと感じます。
しかし今後はますますグローバルな社会になり、英語ができることは当たり前の世の中になっていくでしょう。
その中で生きていかなければならない次世代の子どもたちに対し、私たちはどういったアプローチをしてあげられるのか。
子どもができたことで、より自分ごととして考えるようになりましたし、より多くの子どもたちに「英語から広がる世界」を知ってもらえたらと思います。
Playful Time にはピアノやプログラミングなど多彩な講師が勢ぞろい!
── Playful Time は、小さな子ども向けの英会話教室でしょうか?
2013年にこの Playful Time ができた時は、午前中のプリスクールクラスのみでのスタートでした。
幼稚園に行くまでの未就園児の子どもとお母さんが、先生と一緒に英語を使って楽しく過ごす場、という感じだったんです。
でもその子どもたちが幼稚園に上がるタイミングで卒業となると、「もっとやりたい」「ここで辞めるのはもったいない」というお声をいただきまして、幼稚園のクラスができました。
その後、幼稚園クラスが終わるタイミングで「次どうする?」というお声をいただき・・・。
── 今度は小学生クラスができた、という流れでしょうか?
そうなんです。そうして小学生クラスができ、お子さんが小学校に上がったら、今度は働くお母さんが増えてきました。
そうすると「土・日のレッスンはできませんか?」というお話になり、土曜日クラスができました。
Playful Time は大手の英会話教室ではないので、通っていただいている生徒さん・保護者さん、それに先生方や私も含め、みんなで教室を育てているような感覚ですね。
おかげ様で日々成長させてもらっているな、と感じます。
── Playful Time には他にもクラスがあるのですか?
はい。元々父は、中学校で理科を教えていたという原点があります。
また幼児に対する ICTの活用に関しても、約40年程前から取り入れようと活動してきたので、その分野に強みを持っていました。
ですので、 Playful Time のレッスンでもプログラミングや理科・数学などの面白さを子どもたちに教えています。
── なんだか“でんじろう先生”みたいなイメージが浮かびます。
まさにそのような感じで、みんなとても楽しんでくれていますよ。
また私の叔母に当たる方がピアノの講師をしていたのもあり、ピアノクラスもできました。
父も叔母も、「これからの子どもたちのために」とプロの知識を惜しみなく提供してくれています。
この様に、Playful Time には次第に様々なクラスができていきました。
── プログラミングやピアノも、「英語」でレッスンするのですか?
いえ、これらに関しては日本語でレッスンを行っています。
Playful Time は英語から始まってはいるのですが、大切にしている教室の理念として、小さな頃から子どもたちに様々な経験をさせてあげたい、と考えています。
そのため、子どもには「マルチプルインテリジェンシーズ」という考え方をベースにしているんです。
マルチプルインテリジェンシーズとは、子どもはみんな賢くて、どの様にその賢さを伸ばしていってあげるのかは、幼少期にどれだけ色々な経験をさせてあげるかが大事だ、という考え方です。
そしてその経験は「本物」でないといけない。生半可なものではいけないんですね。
小さな子ども達に、本物を聴かせたい・観せたい・体験させてあげたいという思いから、各分野で活躍されている方々にイベントへの出演をお願いしたり、多くの専門家の助言を元にオリジナルのプログラムを作成しています。
これまでにもバイオリン・コントラバス・フルート・トランペット・ハープ等の演奏家や、朗読家、美術工芸家の方々など、プロとして活躍されている方々にお越し頂き、子ども達が間近で演奏を体験したり、本物の楽器に触れたり、作品作りを楽しんだりしてきました。
Playful Time では、この理念に基づき、英語はもちろん、その他のレッスンに関しても自信を持っておすすめできる内容となっています。
── Playful Time は英語に限らず、本物の体験ができる場所なんですね。
Playful Time のレッスンには英語を話せる日本人保育士・幼稚園教諭が常駐
── Playful Time には、どんな先生方が活躍されているのでしょうか?
日本人講師とネイティブ講師がいますが、ネイティブ講師の国籍にこだわりはありません。
保護者さんたちの思いとしては「ある程度、綺麗な英語を話す先生がいい」と考えている方も多いと思います。
ただ世界を見ると、様々な国の人が色々な英語を話しますから、私たちは「英語は世界の共通言語のひとつ」だと考えています。
ですので、今の Playful Time では、アメリカ人・オーストラリア人・イギリス人・フィリピン人・イタリア人・ベトナム人・ブラジル人と様々な講師が活躍しています。
もちろん、綺麗な英語を話せるかはきちんと見ていますよ。
今いるフィリピン人の先生を例にしますと、母国語はタガログ語ですが、小学校・中学校の教育はすべてアメリカの英語で受けてきた方です。
ですので英語の発音はネイティブレベル、といっても過言ではありません。
── なるほど。綺麗な発音はもちろん、様々なルーツの方と触れ合えるのも魅力ですね。
また、 Playful Time のこだわりとして、英語のレッスン時には、ネイティブの先生だけに全てを任せることはしていません。
英語レッスンでは、ネイティブ講師と日本人のアシスタントが必ず付きます。
ですので、子どもの気持ちに丁寧に寄り添ったフォローができる体制です。
ネイティブの先生に関しては、経験の有無はあまり問わず、やはりとにかく子どもが好きで、子どもと同じ目線で楽しめるところを重視しています。
日本人アシスタントに関しては、英語が話せて保育士・幼稚園教諭の資格を持っている方、もしくは「子どもに教える」ことを長年経験してきた先生だけを採用しています。
── 英語が話せる保育士さんや幼稚園の先生ってたくさんいらっしゃるのでしょうか?
結構特殊と言いましょうか、かなり少数派だと思います。
幸い、父が大学の保育士や幼稚園教諭の教員養成課程に携わっている仕事にいますので、元教え子の素敵な先生なども多く活躍いただいていますよ。
うちの採用基準は厳しいとは思いますが、こだわりを持ってやっていきたいですね。
先生の採用ってとても大事だと思うんです。
「英語が話せる先生」と聞くと、日本人の私たちからすると「すごい!」と思ってしまいますよね。
でも英語教育に携わるなら英語が話せるのは当たり前で、日本人が日本語を話せることと同じようなものです。
「英語が話せる」だけでは、必ずしも子どもたちと接したり、子どもたちに教えることはできません。
「英語が話せる」「ネイティブです」というだけで、英会話教室やスクールの先生になると、子どもに与える影響は良くないですよね。
やはり英語が当たり前ではない生活をしている日本人の子どもたちにとって、英語で話しかけられて、英語で過ごさなければいけない環境って緊張もしますし、正直ストレスだと思います。
そういった子どもの気持ちにより添わずに、先生が学びを進めてしまうと、結局子どもは英語を嫌いになってしまうでしょう。
だから Playful Time の講師は、子どもに楽しく教えられる、子どもの気持ちがわかる、かつ英語ができる人でないといけないと考えます。
── Playful Time は子どもたちが安心して英語を学べる最高の環境ですね!
Playful Time 人気の秘訣は赤ちゃんから小学生まで一貫した英語教育プログラム
── Playful Time には、現在どのようなレッスンクラスがありますか?
メインクラスは1歳半から未就園児を対象にした英語プリスクールです。
午前中の9時から12時までの3時間、親子で楽しく英語に親しんでいきます。
ものづくりをしたり、外遊びもしますし、様々な遊びを通じてお子さんの可能性を広げます。
また英語プリスクールのプログラムを、年少さんから小学2年生向けにアレンジした、サタデークラスもありますよ。
土曜日の13時から15時半、15時半から18時までの2部構成です。
プリスクール卒業生専用のキンダークラスもございますし、小学生からのジュニアクラスに関しては、英語経験別にクラスを作っていますので、小学生から英語を始める子も大歓迎です。
その他、よちよち歩きの赤ちゃんから2歳位までのお子さんを対象にしたバンビクラスや、ママと赤ちゃん向けのベビー英語リトミックもありますよ。
会員以外の方も参加できる1dayクラスなどもありますので、ぜひ遊びに来てもらえたら嬉しいです。
── 赤ちゃん期から親子で楽しめる機会がたくさん設けられているのですね。
私たちは、小さい頃から「教育」として英語に触れてほしいのではなく、お父さん・お母さんと一緒に英語を楽しんでもらいたいと思っています。
原体験って言葉をご存知ですか?
子どもが小さいときに経験した「楽しかった思い出」は、年齢が大きくなってから、自分の趣味や特技に繋がりやすいと言われています。
それに基づき、Playful Time では英語の原体験を育ててあげたいと思っています。
特に小さなお子さんにとって、お母さんが横でニコニコと楽しんでいる様子を見ながら一緒に参加するのってとても楽しいことなんですね。
ですので、英語プリスクールではあえてお母さんと一緒に参加してもらって、お母さんにもその時間を楽しんでもらう。
そうすると子どもは自然とこの時間が楽しくて大好きになる。
それが将来の「英語をもっと勉強したい」「英語が好き」という気持ちに繋がると考えています。
Playful Time のプリスクールでは、英語を教えるということは基本的にはしていませんし、もちろんテキストも使いません。
単語を覚えたり、発音の練習をしたりするのは小学生以降で、小さいうちは絶対しないんです。
英語はコミュニケーションのツールだということを、子どもたちにも実感してもらうことを目的としています。
たとえば「Apple」がテーマだった場合、生のリンゴを使うなど、できる限り実物を使うようにしています。
それこそヘレン・ケラーの「ウォーター」のエピソードの様に、体感・実感しながら、自分の感覚で「この言葉がこの意味なんだ」とわかるように、レッスンプログラムの中に入れています。
── プリスクールのレッスンプログラムはどのようなものか、一部分ご紹介いただけますか?
プログラムは時間を区切って、歌ったり踊ったりして遊ぶ時間、お庭で滑り台やブランコ、砂場遊びなどをして先生と一緒に遊ぶ時間。
またお部屋に戻って今度は先生やお母さんと一緒にものづくり、その後は絵本というように進めています。
ものづくりに関しては、アイ・ハンド・コーディネーションといって、目と手の協応動作を培うことに役立ちます。
幼少期からの経験としてとても大事ですので、そういう狙いも踏まえながら、色々なクラフト活動もやっていますよ。
あとは部屋にプロジェクターと電子黒板がありますので、そちらに映像を映し出して、みんなで映像を使ったゲームをしたり、今日のおさらいをしたりします。
── 英語プリスクールを卒業した後の、キンダークラスはどのような内容でしょうか?
キンダークラスに関しては、実は日本語と英語の半分ずつのクラスになっていて、日本語の時間は日本語で知育プログラムを行います。
たとえば文字や文章など小学校の国語の基礎につながること、数や図形など算数につながることを「遊び感覚」で吸収していきます。
それに合わせて、英語レッスンでは週替わりのトピックスに合わせて、英語でコミュニケーションをとったり、フォニックスを学んだり。
英語プリスクールのときは、英語を「音」として聞いていましたが、キンダーでは少しずつ「コミュニケーションのツールだ」と理解し使えるようにしていく段階としています。
小学校に入って、本格的な学びを始める前の3年間はとても大事な時期です。
この時期に学びのベースが備わると、小学校に入ってからの学習もスムーズに進みます。
── キンダークラスの「日本語クラス」で「日本語」を学ぶわけではないのですね。
そうなんです。あくまでもキンダーは遊びの経験をたくさんしてもらうクラスですね。
遊びの中で色々なことが学べます。
たとえば紙飛行機を飛ばすには、そっとつまんで風に乗せるようにスーッと飛ばすとよく飛びますよね。
台の上に立ってティッシュペーパーとボールを一緒に落とす遊びをしてみることで、空気抵抗の影響を体験することができます。
水の中に物を沈めてみたり、坂道でボールを転がしてみたり、そういう遊びをする中で、自然と「丸いものは転がる」「重いものは沈む」ことを知ります。
子ども達はいろいろな遊びを経験することによって「世界」を理解していきます。
その後の小学校・中学校の中で学ぶことの基盤は、低年齢の「あそび体験」で確立されるんです。
また毎回「Show & Tell」」という時間をとっていて、1人ずつ自分の好きなものを持ってきて、みんなの前で話をします。
これはプレゼンテーションの基礎にもつながりますが、自分の言いたいことを自分の言葉で表現することがとても大切です。
── 将来の考える力につながる大事な時期なんですね。
そうですね。また小学生にもなると学力もついて、自分で色々なことを考えたり理屈がわかるようになり、今度は自分で自分の言いたいことを表現できるようになります。
それをサポートするのがジュニアクラスです。
「自分がやりたい」「自分で表現したい」という気持ちを大事にしてあげたいなと思っていますので、様々なテーマを用意して遊びます。
最近は暖かくなってきたので、昆虫や蝶を題材にレッスンをしていますが、まずは単語を知らないと進みませんよね。
何という虫?どこに棲んでいるの?花の上?土の中?どんな生態?
こうした疑問から学びの意欲も生まれます。ですので、まずはそれらの単語を知るところから始めます。
そうして知った英語を使って、表現しながら学んでいくのです。
時には「蝶の一生」みたいな映像を見たり、卵から孵化して成体になるまでのイラストを並べたりしながら、関係する英単語を学んでいます。
そしてレッスンではいつもプレゼンテーションカードを作ってもらっています。
── 何か発表するのでしょうか?
そうです。お子さんそれぞれに、自分の気持ちや考えを用紙に書いて伝えることを行っていただきます。
先程のテーマで言いますと、自分の好きな昆虫を選んで、イラストを書いて、その昆虫について説明をしてもらったりですね。
「僕の好きなカブトムシは、卵から幼虫になったあとは、ずっと土の中ですごします。次の夏の前にサナギになって、7月頃に成虫になります」というように発表してもらうんです。
好きなことであれば「参加したい」「やりたい」「伝えたい」という気持ちが芽生えていくので、いつの間にか言葉を覚えていきます。
学びのきっかけは少しサポートしますが、自発的に湧き上がる好奇心でどんどん学んでほしいですね。
── どのクラスも、一貫して知ること・学ぶことが楽しいと思えるレッスン内容ですね!
レベル別に生徒をサポート!英語初心者へのフォローも手厚いPlayful Time
── 先程のお話から、ジュニアクラスで「文法を学ぶ」とか「動詞と形容詞は・・・」というようなレッスンはしていないのでしょうか?
基本的に文法などのルールを教え込むことはしていません。
でも、子どもたちから「なんでこっちには S が付いて、こっちには付かないの?」と、ある時から質問が出てくるんです。
そうなってきた時に「文法のルールというのがあるんだよ」と教えるようにしています。
でもその一つ一つの文法を順番に教えることはあえてしません。
英語はコミュニケーションのツールなのでとにかくたくさん話をしてほしい。
別に間違っていてもいいので、自分の言いたいことを自分の知っているボキャブラリーを駆使して、とにかく伝えてみてほしいんです。
正直なところ私の経験上、中学1年生レベルの英語をしっかり使いこなせれば、ほとんどの日常英会話はできると思います。
その範囲内で十分なので、様々な方面から色々な切り口やテーマでコミュニケーションを取ってもらいたいと思っています。
以前にキャンプをテーマにレッスンを行ったのですが、その時に先生が、「キャンプでテント立てるでしょう。テントを立てるって英語でなんて言うかわかる?」という話をしたんですね。
そしたら小学校3年生ぐらいの男の子がうーんと考えて、「わかった!テント Stand up だ!」って言ったんですよ。
もちろん間違っていますが、その子にしてみたら自分の知っている単語の中から、「テントが立つ」を一生懸命考えて出てきた言葉です。
それにジェスチャーを交えて言えば十分伝わりますよね。
そういうことを、恐れずに怖がらずに言えるようにしてあげたいな、というのがジュニアクラスの狙いです。
でも知識が深まり、自分の言いたいことを何とか言おうとするレベルを超えてくると、今度は「正しく」言いたくなってくるんです。
そうすると「文法を教えてほしい」と自分たちから学びたいと言ってきてくれるんですね。
── お子さんの興味の段階に合わせて伝えていくのですね。
Be 動詞から入っても、わけわからないだけで面白くないですから。
中学校に入れば嫌でも一から基礎をやることになるので、そのときに「なるほど、そうだったんだ」と思えれば、小学校のうちはそれでいいんじゃないかなと思うんです。
無理に覚えて、テスト等の点数だけのために勉強をするのではなくて、「英語はただ言いたいことを伝えるための道具だ」と感じてもらいたいと願っています。
── 小学校から英語を習い始めるお子さんだと Playful Time のレッスンについていけますか?
基本的な会話がわかるまでは、ほぼマンツーマンの別クラスで始めていただいたほうが良いかと思います。
英語初心者の方がいきなり既存のジュニアクラスに入ると、やはりギャップが大きいと思うんです。
小学校低学年の子でも、英語プリスクールやキンダーから通っている子でしたら、色・数字・果物などの単語はみんな知っていますし、先生方が英語で言っていることも指示された通りに勝手に身体が動くんです。
ですので、一定期間マンツーマンクラスなどでフォローしてから入ってもらうと良いと思います。
土曜日の午後のサタデークラスなら、プリスクールの小学生版みたいなイメージで、先生と一緒に英語で遊びながら楽しく過ごす時間です。
そこで少しウォーミングアップを取るのもおすすめです。
もちろん物怖じせず積極的に英語を話すお子さんなら、既存クラスに入ってもらえますよ。
── まずはレッスンを体験してみることはできますか?
はい、体験レッスンは随時受け付けています。
無理なくお子さんの英語がスタートできるよう、何でもご相談いただけたらと思います。
大阪府堺市にお住まいの親子へ!Playful Time からのメッセージ
── 最後に、お子さんと英語を始めようと考えているご家庭へメッセージをいただけますか?
親子で Playful Time に体験レッスンに来てもらった際、「まだ帰りたくない」「もっと遊ぶ」と言うお子さんがたくさんいます。子どもらしくて可愛いですよね。
確かに Playful Time の教室には、子どもたちが大好きなオモチャや設備もたくさんありますし、魅力的だと思います。
そうなんですが、それ以上に講師やスタッフが一丸となって、ここが楽しくて穏やかで居心地の良い場所となるよう、目配り気配りを徹底しています。
また様々な経験を通して、お子さんもお母さんも必ず英語が好きになります。
Playful Time はそういった場所だと自信を持っていますので、是非一度遊びに来てもらいたいです。
── 体験だけのつもりで来てみたものの、長いお付き合いの始まりになりそうですね。
そうだと嬉しいです。ただ、キンダーとジュニアのクラスに関しては、実際の入会前に Playful Time のコンセプトをよくご理解頂いた上でのご入会をおすすめしています。
先程お話した通り、キンダークラスでは、英語のレッスン以外に日本語のレッスンも半分あります。
ジュニアクラスも、自習時間や個別のサポートなどがあり、他に比べてとても手厚くなっていると思います。
入会後に「英語教室と思って来たのに、日本語のレッスンをなぜやるの?」とならないように、なぜこのスタイルでやっているのか、私たちが目指していることに共感いただいた方に来てもらえたらと思います。
子どもの成長には、教室でのレッスンだけでなく、ご家庭での声かけや見守りも大切です。
ご家庭も教室も一緒になって、子どもたちのより良い成長をサポートできたらと思います。
──温かく真摯なメッセージをありがとうございました。
Playful Timeの基本情報
教室名 | Playful Time(プレイフルタイム) |
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所在地 | 大阪府堺市堺区香ヶ丘町1-10-12 |
費用 | Playful Preschool 週1回 13,750円/月 Playful Saturday 週1回 13,750円/月 Playful Kinder 週1回 11,550円/月など |
レッスン時間 | Playful Preschool 月火木土9:00〜12:00 Playful Saturday 土13:00〜15:30/15:30〜18:00 Playful Kinder 火木16:00〜17:30 |
講師 | アメリカ、オーストラリア、イギリス、フィリピン、ベトナム、イタリアなど様々な出身国の先生がいます。 |
オンライン授業 | 応相談(ご要望に合わせて開催しています) |
営業時間 | 月火水木土 9:00〜18:00 |
電話番号 | 080-4640-6230 |
公式HP | http://www.playful-time.com |
SNS | Instagram Blog |
Playful Time の位置情報
小学生・中学生になっても通いたい! Playful Time の取材後記
今回のインタビューでは特に「親が楽しんでいる姿を見ると、子どもも楽しくなる」「小さな頃の楽しかった思い出は将来の趣味・特技に繋がりやすい」というお話が印象的でした。
2020年に2代目として Playful Time の運営を任された瀬木さん自身も、もしかしたらご両親が Playful Time でイキイキと楽しそうに働く姿を見ていたから、今に繋がったのかもしれません。
今、小さなお子さんを育てている中で「遊び方がわからない」「うまく接してあげれているのだろうか」と考え込んでしまっているお父さん・お母さんはいませんか?
Playful Time のスタッフは、保育士や幼稚園教諭をはじめ、子どもと接するプロばかり。
ここに来ればホッと一息つきながら、親子で楽しい学びの時間が待っています。
Playful Time のレッスンが気になった方は、ぜひ体験レッスンや1day クラスに参加してみてください。
取材日:2022年5月17日
取材/文:小原亜紗子
写真:Playful Time 提供