※上記の写真は、ノースウッド米語コミュニケーション学院のPLSクラスレッスンの様子
兵庫県たつの市と赤穂市にある英語・英会話教室「ノースウッド米語コミュニケーション学院」さんにインタビューさせていただきました。
1980年の創業から42年。幼児から社会人まで幅広い年齢層の生徒さんに向け、英語教育一筋で歩んできたノースウッド米語コミュニケーション学院さん。
今回のインタビューでは学長の北林さんより、立ち上げ当初から現在に至るまでの軌跡や学院の方針など、詳しくお聞かせいただきました。
「Come Come Everybody(みんなおいでよ)!」とおっしゃる北林さんの温かく熱心な人柄も、ノースウッド米語コミュニケーション学院さんの魅力の1つ。
そんなインタビューの様子をレポートします。
たつの市で本格的な英語が学べる英語教育専門学校を開校
── 最初に、ノースウッド米語コミュニケーション学院を開校したきっかけをお伺いできますか?
最初は「ノースウッド英学塾」と名付けて1980年にスタートしました。
ただ始めてから数年経って、教え方への疑問や、より良い教授法がないかと考え、アメリカの大学院へ留学したんです。
そうしてアメリカで英語教授法の勉強をしている時、知り合った人たちから口々に、「あなたの英語はイギリス英語だね」と言われました。
私が英語を勉強しだしたのは、中学生のころです。当時の勉強法としては、学校の英語の教科書。
それにペラペラの塩化ビニールでできたレコードに吹き込まれた音源を聞いて、ひたすらその音とリズムを真似る。
こういった練習を徹底的にやっていて、各ページ100回以上聞いて音読し、みるみる英語力が伸びていきました。
その当時、日本の文部省の検定に合格したテキストというのは、ほとんどイギリス人が録音していたんです。
現代ならもう全てアメリカ人が録音していますけどね。
当時それを聞いて発音やリズムを学んだものですから、イギリス英語が染み付いているわけですよ。
それで社会人になっても、そのイギリス英語で何の支障もなく来ていたのに、留学先のアメリカでは「イギリス英語だね」って指摘されて。
だから意図的に自分の発音をアメリカ英語に切り替えたんです。
そうして帰国後に教室を再開する際、ちょっと気持ちを変えて「英」を「米」に変えた、というわけです。
── なるほど。ちなみにノースウッド米語コミュニケーション学院を立ち上げる前はどのようなお仕事をしていたのですか?
社会人になって初めは東京で数年間、電子部品中心の輸出専門商社に勤めていました。
テレビやラジオなどのパーツを主に輸出している会社です。その後大阪に移って鉄鋼製品を輸出する商社に入ったんですね。
だから、若い頃はまさか自分が英語を教えることになるなんて、夢にも思っていませんでした。
元々私は大学でドイツ語を専攻していました。英語じゃないんです。
英語は中学・高校時代に得意だったから、自分で勉強したらいいですし。当時、親からも他の外国語を専攻して勉強しろと言われたのもあり、ドイツ語を専攻しました。
ドイツ語も相当勉強しました。言語を勉強するのは好きでしたね。頑張って勉強したドイツ語を武器に就職したものの、ドイツから来るバイヤーの手紙は見事な英語なんですよね。
ドイツのバイヤーと直接会っても、また見事な英語を喋るんです。ドイツ語と英語は同じアングロサクソンのゲルマン民族ですから、日本で言う東北弁と九州弁の違いみたいなもんで、元々同じ言語なんです。
だから彼らにとってドイツ語から英語をマスターするのは易しいわけですよ。
それでもう、全くドイツ語を使う場がないわけです(笑)。「なんのためにドイツ語をやったんだろう」と思いましたよ。
それでまた英語を徹底的に勉強して、朝から晩まで英語を使って仕事仕事仕事・・・。日本の船会社やメーカーと交渉するときだけ日本語で、あとは全て英語という日々でした。
── 忙しくも充実した会社員時代だったのですね。
それがどんどん時代も変わって・・・。
ある時、貿易部の部長が部下全員を集めて「貿易部が数年後にはなくなるかもしれない」「次のことを考えておけ」と言うもんで、もうびっくりでしたよ。
続けて部長から「北林、君は商社マンというタイプじゃなくて塾長タイプだ。塾をやれ」とアドバイスしてくるんです。
そんなアホな・・・と思いましたが、その日社宅に帰ってゆっくり風呂に入りながら考えたのが「そうだな。自分で動いていくしかないな」と。
しかし法学を知らない、経済も知らない、お金儲けに興味がない私です。
でもそれであれば、ひたすら足りない部分を磨くしかないか、と思ったんです。
それで、故郷のたつの市に帰れば両親も喜ぶだろうと思って、「ようし!一剣を磨く思いでひたすら英語の教え方を研究して、得意な英語を教えてみよう」と思いました。
── それが「ノースウッド英学塾」、のちの「ノースウッド米語コミュニケーション学院」の誕生につながったのですね。
そうですね。せっかくやる以上はやはり「使える英語」を教えようと決意しました。
中学での3年間・高校での3年間・大学での4年間と合計10年続ける英語が、いざ社会に出たときに全然使えないなら何の意味もない。
学校の筆記テストで点数を取るための勉強しかやっていなかっただなんて、それほどもったいない話はありません。使えないと意味がない!
聞けて、話して、それも速聴・速読でパパパッとできないと意味がないので、そうできる子を育てたい。だからここは普通の英語塾ではありません。
── それでは、ノースウッド米語コミュニケーション学院の学習内容を詳しく聞いていきたいと思います。
ノースウッドの英語学習プログラムは本当に効果のある勉強方法を導入
── ノースウッド米語コミュニケーション学院の最初の1年はどのようなスタートでしたか?
スタート1年目は中学1年生・2年生・3年生とそれぞれ1人ずつ、1対1の授業で行いました。
それで高校生・浪人生も入れて、最初は7人くらい集まりましたね。
1対1の授業でしたが、その一人ひとりの背後に何百人もの生徒がいると思って、いつも一生懸命やりました。
そして先程も申しました通り、やはり教えるからには最高レベルのものじゃないと!と思って数年後にアメリカに留学したんです。
それが1985年の話で、3年間留学して1988年に日本に帰って来てからは外国人の先生を雇いました。
その頃には小学生へ教えることも始めました。
当時の1980年代だと、まだ日本の教育は「英語は中学から」でしたでしょ。
でも私からしたら「中学までが勝負」「中学からでは遅すぎる」と思ったんですね。
なぜなら脳は中学生までに左脳と右脳が分岐してしまい、それ以降に外国語を勉強しても発音が難しいと言われます。
それ以前にも、日本人に難しいとされる L や R 、Th や F や V などの発音。そういう発音は小学校までに吸収しないとできません。
それで小学校1年生ぐらいから中学・高校と続く一貫教育で、英語ができる子を育てようとなったわけです。
やがて自分の教育方針を実現できる場所を持ちたいと思い、1990年に現在の龍野本校の校舎を作ったんです。
その時には3名ほどの外国人講師を雇い、生徒さんも増えていました。
── 当時と今では、提供している学習プログラムは異なりますか?
そうですね。日々進化し続けて今に至ります。1990年代の頃は、私と外国人講師との間で、オリジナルのティーチングシステムを構築し、授業を行っていました。
それもなかなか良いものだと自信もあったのですが、自分たちが作ったからこそ、長所も短所も自分たちが一番よく知っているわけです。
短所を知っているがゆえに、そこを補うべく様々なワークショップに出向きました。
そこで得た知識の「いいところ」を持って来て、自分たちのシステムの弱点を補うことを繰り返していました。
ところが、とあるワークショップで一緒になった参加者から「PLS 方式って知っていますか?すごいですよ」と言われて気になって調べ、PLS 方式®のワークショップにも参加してみました。
するともう直感的に「これはすごい!」とわかりました。
アメリカに留学した時に様々な英語教授法とその理論を学んできたので、 PLS 方式がとても理にかなっていてベストだと感じました。
ですのでワークショップ終了後も主催者にかじりつくように質疑応答していたら、嬉しいことに「姉妹校になりませんか?」と言っていただいたんです。
PLS 方式 というのは、Pacific Language School®という東京にある英語学校が開発した英語教授法のことです。このPLS 式が今でも1番良いと思っています。
── PLS 方式はどういった点が特に素晴らしいのでしょうか?
PLS 方式では、教室にたくさんの教材が用意され、それらを使って1時間のレッスンのあいだに10以上のアクティビティを次々に行います。
1つのアクティビティを5分~10分ほどやって、子どもたちが楽しくてもっとしたいと思っている時に「はい、次はまた来週ね」といって、次から次へとやるわけです。
子どもたちは様々な教材を使ってアクティビティを行いますが、みんな遊んでいると思っています。
レッスンが終わって、お迎えに来られた保護者様が帰りの車の中で「今日はどんなお勉強したの?」と聞いたら、子どもは「いろんな遊びをした!」と答えるわけです。
だから保護者様の中には、「ノースウッドは子供を遊ばせているだけなの?」と思う方もいるかもしれませんね。
でも実は、使っているそれぞれの教材で行うアクティビティの背後に「何を教えるためのアクティビティか」が綿密に計算されているんです。
それらを繰り返し行ううちに、子どもたちは英語を自然と覚えちゃうわけですね。
PLS 方式では、それら全体を通して壮大な学習システムとして出来上がっているところがとても素晴らしい。
PLS 方式はその創立者のオーマンディ夫妻というお二人の度重なる試行錯誤により、教材とその教材を効果的に使うシステムが構築されました。
事実、これを取り入れてから当校の生徒さんはとんとん拍子に増えましたね。
── PLS 方式®は全年齢に適応される学習プログラムなのですか?
いえ、PLS方式は小学生までです。
そこで中学生・高校生に向けてはどうするかとまた考えました。
それで中学生からは「中学総合英語プログレスコース」を始めました。
プログレスというテキストを使ったリーディング・文法のクラスと、外国人の先生による英会話のクラスで構成されています。
数年前からは、小学5・6年生でも希望者はプログレスコースを受講できるようにしています。
── プログレスコースとはどのような内容なのでしょうか?
リーディング・文法を中心とした学習コースです。
テキストは「PROGRESS IN ENGLISH 21」を使用します。
内容が豊富で、教えやすく、且つ学びやすい、と大変評判のあるテキストでして、それを徹底的に音読し、世界に通用する総合的な英語力を身に付けていきます。
学習内容としては、一般的な学生の指導要綱よりも1〜2年先の学力をつけていくものです。
高校生には、それに加えて茅ヶ崎方式の News English 、時事英語をやっています。
時事英語を通して、リスニング力もしっかり身に着けて、自分のことや考えをきちんと英語で発信できる人に育ってほしいとの想いから、この方法を取り入れています。
ノースウッドにはアメリカ人とイギリス人のネイティブ講師が在籍
── ノースウッド米語コミュニケーション学院にはどのような講師の方がいますか?
今いる外国人講師はサム(サムコッフリン先生)、リズ(エリザベス シッピー先生)、ベス(ベサニー ホリガン先生)の3人で、アメリカ人が2人、イギリス人が1人です。
現在ノースウッド米語コミュニケーション学院は、龍野校と赤穂校の2校ですが、以前は姫路市にも学校がありました。
姫路市の学校では、生徒数は300人以上とたいへん多く、当時は外国人講師も全体で6~7人ぐらいいましたね。
講師に関しては、特に「アメリカ出身」とこだわっているわけではありません。以前は講師の採用時にきちんと面接していました。
キャリアも大学院卒のいわゆるマスターとか、博士号の学位を持っている人、英語教授法を勉強している人を雇おうとしていたんです。
でも長年この教育領域でやってきて、キャリアはあまり関係ないのがわかってきました。やっぱり講師本人の人柄とやる気に限ります。
子どもが好きで、日本が好きで、教えるのが好きで、簡単に言うと「一緒にご飯を食べたら楽しい」という人。人柄を最重視しています。
だから職員室もみんなで和気あいあいとしています。
彼らの方から積極的に話しかけてくれ、レッスンに対しても「こうしたらどうか?ああしたらどうか?」なんて言い合えています。
今の講師たちは、もう7年くらい頑張ってくれていますが、今までも講師の誰かが辞める時、講師自身が自分の後任として誰か連れてきてくれるんです。
自分がいいと思う友達を紹介して、ちゃんと引き継いでくれて。だから10年近く The 面接という面接をしていません。
── 理想的な形ですね。人柄重視の採用とはいえ、なにか採用基準はないのですか?
日本人講師を雇うときは、英検なら最低でも準1級や1級に合格している方。
それに海外留学の経験があるとか、経験豊かで努力している方にこだわっています。
また、大学生のアルバイトなどは雇わないようにしています。外国人の先生は、昔は2年契約での採用をしていましたが、契約が終わったら辞めてまた別のところへ、というのもね・・・。
現在正規で採用している今の3人は、非常に頑張ってくれていて、もうこのまま日本に居るつもりなんじゃないか?とも思っています。
── 正規採用ということで、生徒さんにとっては同じ講師の方からレッスンを受け続けられる安心感につながると思います。
英語はコミュニケーション!こだわり続けるノースウッドの対面レッスン
── 先程お聞きした学習プログラム以外で、北林さんがこだわっている部分はありますか?
当校は子どもたちへの英語教育を通じて、人材教育をやっているんだと思っています。
もし「英語ができる子」になるだけでいいのであれば、こういう時代ですからインターネットでできますよね。
ニューヨークに外国人の先生がいて、オンラインで繋がって、全世界に生徒がいる。
それぞれ「毎週何曜日の何時からです」と決めて、その時間にオンラインを繋げたらニューヨークの先生が画面越しに「Hello」ってできる。
英語力を付けるだけならそれでもいいかもしれません。でも私は教育ってそんなものじゃないと思うんです。
私は、学校は決してなくならないと思うんですよね。人間と人間の触れ合いがあって、初めて教育ができると思っています。
当校でも英語はもちろん教えます。でもそれを通して異文化の違いを知ったり、尊重したりすることを学ぶんです。
外国の人を前にすると、喋る言葉も外見も違いますよね。
けれどもやっぱり同じ人間で、コミュニケーションを取る中で「悪いことをしたら怒るんだ」「今のは失礼だった」と感じていく。
お互いの立場や文化を尊重することを肌で感じながら、そういったことを理解できる子に育てたいと思っているんです。
── 対面だからこそ感じられる部分を大切にしているのですね。
実はこのコロナ禍になり、2020年の夏頃にZoomを使ってレッスンを行いました。
でも色々と思うこともあって、2〜3週間くらいで対面レッスンに戻りました。
生徒たちにも「Zoom でやるのと学校に来るのとどっちがいい」と聞いたら、みんな「学校に来たい!」って言うんですよ。
家には兄弟姉妹もいるから、画面の後ろでチョロチョロするし、気が散るみたいです。
それにオンラインのグループレッスンだと、発音に関して”Repeat after me”ってできないですよね。
教室だとみんな一緒に言っても、誰がどのような発音をしたかわかりますが、オンラインだと細かく察知できません。
といって、個別に順番に発音させるとなると時間も取られます。
だからやっぱりみんな一緒に教室でレッスンすることに戻しました。
もちろん窓全開で、冬はコートを着ながらね(笑)。
今、教室をみたら生徒も講師もみんなワーワー言って楽しんでいます。この光景はやはりオンラインではできませんから。
── 本当に「教える」というお仕事が大好きなんですね。
1980年にここを始めて1年も経たないうちに「こんなに楽しい仕事はない」「教えることをライフワークにしよう」と心から思いました。
かっこよく言えば、使命みたいに感じましたし、生涯これを自分の仕事にしたいと思っています。
地方の小さな町(たつの市・赤穂市)に最高レベルの英語教育を!中学3年生で英検1級合格者も誕生
── たつの市は、北林さんの地元でしたよね。
そうです。このたつの市は人口7万ちょっとの田舎で、合併する前だとさらに人口は少なかったんですよ。
たつのは田舎だけど、東京や大阪など大都会の英語学校に引けを取らない、最高レベルの英語教育をする学校があっていいじゃないかと。
なんでもチャレンジです。ワクワクするでしょ。
講師として自分がレッスンの準備をするとき、そのクラスの生徒のことを思いながらイメージトレーニングするんです。
そうするとワクワクが止まらない。やっぱり教えるのが好きなんです。教えるときも楽しくて仕方がないんですよ。
でも卒業生がよく「北林先生は厳しい!」なんて言いますけどね(笑)。
確かに厳しいですよ。厳しくて真剣だけど、冗談があると。でもそのくらいが一番楽しいと思うんですよね。
講師の方たちにも「自分がワクワクする、そのワクワク感は大事だよ」とよく言っています。
ワクワク感というのは熱が伝導するのと同じように、必ず相手に伝わるんですね。
講師がワクワクしながら教えたら、きっと楽しい授業になる。でも楽しいだけでは意味がないので、真剣さもプラス。
それが当校のスローガンにしている「Serious Fun」、真剣だから楽しいんです。でも実はこれ PLS さんから拝借しているんですけどね・・・。
── そうでしたか。でも素敵なスローガンですね。ちなみに今通っている生徒さんは、どのくらいの年齢の方が多いですか?
今は4歳児から受け入れて、4歳児から小学6年生までの間が、大体6割から6割5分ぐらいです。
あと3~4割が中学生・高校生で、大人の方だと10~20名弱くらいですね。
大人で英語をやりたいという方は、たつのにそこまで多くいないんですよ。当校はどちらかというと、小さなお子さんから育てていくような学校です。
4歳から、遅くとも小学1〜2年生ぐらいから英語学習をスタートして、小・中・高一貫で、高校を卒業するまで続けて来てほしいと思っています。
それで高校卒業時に英検準1級ぐらいを取って大学に行って、文系に行こうが理系に行こうが、大学4年間でさらに英語を頑張って、英検1級を取得して卒業してほしい。
どの分野に進もうと「英検1級を取って社会人になりなさい」と言っています。そしたら英語が使えるものになるから。
高校を卒業するまでに英検2級だと、大学4年間で準1級・1級を取るのは相当勉強しないとできません。
高校で英検準1級を取れたら大学受験のトップレベルです。たとえば上智大学の英語の入試はハイレベルだと言われていますが、英検準1級になるとそのさらに上のレベルまでいくわけですね。
── 高校生で英検準1級はすごいです。
昔、もう20~30年ぐらい前に、当校に通う高校3年生の子が英検準1級に受かりました。
それでもっと多くの生徒たちに、高校を卒業するまでに英検準1級を取らせてあげたいなと思ってカリキュラムを整備していったんです。
それからも英検合格者は低年齢化していき、驚いたことに2021年の秋には中学3年生で英検1級に受かる子が出ました。中学3年生で英検1級とは、私でも信じられなかったです。
とはいえ、当校は英検の合格者を出すための学校じゃないですよ。英検でも TOEIC でも TOEFL だって、どのような試験でもいつも高得点が取れる総合的な英語力を養っているからなんです。
特に英検のための特別なコースも設けていません。当校に来て、真面目に楽しくやっていたら総合的なレベルが付くんです。
── 中学3年生で英検1級とは・・・小さな頃から通っていた生徒さんなのですか?
当校のホームページにも載っていますが、はじめは彼のお母さんに言われてNHK英語ラジオ講座を聞き始めたらしいです。
それが英語学習のきっかけで、やがて自分で勉強して、小学5年生ぐらいで当校に来始めました。
そして中学1年生のときに、現役の高校1年生と一緒に茅ヶ崎方式の News English Class を取りだしたんですよ。
それで2020年、彼が中学2年生のときに英検準1級に受かったんです。続いて中学3年生で英検1級に受かった。
絵も上手に描くし、色々と才能豊かな子だったと思いますが、やはり相当努力していましたね。
それにしても中学3年生で英検1級なんていうのは、帰国子女ならいざ知らず、海外にほとんど行ったことがない子には普通できないですよ。
でもそれを可能にするのが茅ヶ崎方式の News English Class の魅力なんですよね。
── 日頃の「総合的な英語」の学習の結果ですね!
テキストは使わない!文字中心の日本人の学び方をチェンジ
── なぜ日本人はたくさん英語の授業を受けているのに、不得意な人が多いのでしょう。
日本人の外国語学習は、英語に限らず、ずっと文字中心だからだと考えます。
日本人にとって、最初の外国語は中国語、漢文ですよね。奈良時代~平安時代に、中国から仏教や儒教やいろいろな文献が入って来ましたね。
あの頃の実用中国語というのは読めればOKです。
だって周りに中国人がいないんですから、発音なんか関係ないんです。だから文字さえ理解して読めればよい。
日本語というまな板の上に中国語を置いて、中国語を日本語に訳す方法を編み出して、調理すれば良い。
そのときに、日本人は「レ点」や「返り点」を作ったわけですよ。
同じように、江戸時代~幕末にオランダ語が日本に来ました。オランダ語も同じ様に、音は関係なく文字として訳して知識を吸収しました。
また、幕末に福沢諭吉が「これからは英語の時代だ」と慶応で教え始めた時だってそうです。
そうやって何百年にも渡って、外国語を日本語の土台で文法的に分析して、理解して、知識を吸収してきたんです。
── 日本人は外国語を「文字」として学習してきたということですね。
そうです。その結果、「読めるけど速読できない」「読めるけど聞けない・話せない」という英語学習に留まるわけです。
国際テストをしたら、日本人のリスニングの点数が低いのは当たり前。
言葉・言語は音なんです。文字じゃないんですよ。だから特に幼児・小学生に関しては、最初からテキストを使いません。
PLS 方式の授業ではテキストを使わない。少なくとも最初の段階では使ってはいけないんです。左脳に来ますから。
子どもたちは音だけ、つまり右脳で行動しています。だから楽しくて苦にならない。ところが文字を使っちゃうと途端に左脳に来るんですね。
そうすると、「こんなにたくさん覚えられない」「もういっぱいだからやめて」と感じてしまうんです。
でも親世代は文字中心の勉強をしてきているから、テキストを使って教えてもらう方が 安心なんです。
── 確かに。それに再確認や復習ができるから手元にあれば、と思ってしまいます。
もちろん当校でもタイミングが来たらテキストを使いますよ。でももっと遅い段階で使います。
英語で自己紹介ができたり、外国人講師の話が聞けたり、ある程度会話力が付いてからテキストに入ります。
その段階でテキストを見れば「なんだ、私が知っていることじゃないか」と簡単に思えるんです。
極端な例ですが、幼児の生徒さんが “I like dogs” と自己紹介で話してくれたとします。そして私達が “I like dogs” と黒板に書いて「読んでみて」って言っても読めないんです。
「今あなたが言ったことだよ」と言っても読めません。それでいいんです。
まずは英語を音声として楽しく学び、かなり会話ができるようになってからフォニックスを学習し、その後でテキストに入って、「知っていることが書いてある」状態がいい。
ノースウッド米語コミュニケーション学院はこのように思っています。
ですので、これから英語を始めるなら、はじめからテキストでやる英会話教室を選んじゃいけませんよ、と言いたいですね。
たつの市・赤穂市で英語教室を探している方へ体験レッスンのお知らせ
── 幼児からの一貫教育として、春からレッスンが始まっていますね。途中の入会も可能ですか?
可能ですよ。年度途中でもウェルカムです。4歳から始めてずっと持ち上がっていくクラス、小学2年生から初めて英語を学ぶクラスなど、色々あります。
同じ学年でも、数年通っている生徒と今年から初めて来る生徒なら、英語レベルは異なりますので、同じクラスにはしません。
だからいつでも「英語をやりたい!」と思った時に始められます。
── ノースウッド米語コミュニケーション学院では体験レッスンはありますか?
もちろん体験レッスンをやっています。また個人的に要望があれば、レッスンの見学や参加などを、いつでもできるようにしています。
体験レッスンの料金は完全無料です。入会を強く勧めることもしないし、辞める際に引き留めることも一切しません。
当校がいい!と思って下さる方は、カムカムエヴリバディ!!です。
── 「真剣で楽しい」教室の様子がよくわかりました。本日はありがとうございました!
ノースウッド米語コミュニケーション学院の基本情報
教室名 | ノースウッド米語コミュニケーション学院 |
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所在地 | 【龍野校】 〒679-4171 兵庫県たつの市龍野町北龍野415 【赤穂校】 〒678-0247 兵庫県赤穂市平成町79 |
費用・レッスン時間 | ・Kindy Class(4歳児):週1回 40分 9,900円(税込) ・PLS Class(5歳児~小6):週1回 60分 9,900円(税込) ・小学生プログレスコース(小5・6):週1回 60分 6,600円(税込) ・中学総合英語コース(中1~3):週2回(120+60分)19,800円(税込) ・中学総合英語プログレスコース(中1~3):週2回(120+60分)19,800円(税込) ・高校総合英語コース(高1~3):週2回(120+90分)24,000円(税込) ・茅ヶ崎方式 News English コース(高校生・一般):週1回(90分)15,200円(税込) ・英会話コース(高校生・一般): 週1回(60分)12,100円(税込) |
講師 | 外国人、日本人 |
オンライン授業 | 触れ合いを重視するため基本的には行っておりませんが、必要に応じて実施することもございます。 |
営業時間 | 火曜日~金曜日 午後2時~9時30分 土曜日 午後2時~8時30分 |
電話番号 | 【龍野校】 0791-62-1418 【赤穂校】 0791-42-1765 |
公式HP | https://www.northwood-ac.com/ |
SNS |
ノースウッド米語コミュニケーション学院の位置情報
龍野校:〒679-4171 兵庫県たつの市龍野町北龍野415
赤穂校:〒678-0247 兵庫県赤穂市平成町79
※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、ノースウッド米語コミュニケーション学院へお問い合わせください。
ノースウッド米語コミュニケーション学院の取材後記
2022年現在で42年と、長らく続くノースウッド米語コミュニケーション学院さん。
世の中には様々な英語学習プログラムが存在し、英語・英会話教室ごとの方針も異なります。
そのような中で学長の北林さんは、1980年の開校からより良い学習プログラムを模索し続け、その後アメリカへ留学。
渡米時には自信のあったイギリス英語からアメリカ英語へ切り替えるなど、飽くなき探究心と意欲的な姿に敬服します。
インタビュー中も、「教えるのが大好き」と言う北林さんの表情からは、確かに学習者への熱意や責任を感じるものがありました。
どこでどんな学習をどのような形で始めるかも重要ですが、ノースウッド米語コミュニケーション学院のレッスンではそこに「人を育てる」愛情が加わります。
たつの市・赤穂市にお住まいの方は、ぜひ体験レッスンでその違いを感じてみてください。
取材日:2022年4月22日
取材/文:小原亜紗子
写真:ノースウッド米語コミュニケーション学院 提供