アップル・イングリッシュハウス

福岡県春日市にある英語教室「アップル・イングリッシュハウス」さんにインタビューさせていただきました。

お教室の代表、國分晶子さんにお話しを伺ったところ、以前は英語を使う仕事に就いていたものの、出産を機に退職。

しかし、退職後も國分さんは「英語が好き」という気持ちで英語学習を続けます。

そんな中で児童英語の分野で活躍する人と出会ったことが、ご自身でも英語教室を立ち上げるきっかけとなります。

2002年の開校から現在で20年。地域の小学生から大人まで、多くの生徒さんに支持され続けているアップル・イングリッシュハウスさん。

笑顔が素敵であたたかい雰囲気の國分さんのレッスンは、どんな内容でどんな特徴があるのでしょう。

早速お話しを伺いたいと思います。

子どもに英語を教える楽しさに魅了され春日市に英語教室を開校

── 最初に、英語教室を立ち上げようと思ったきっかけを教えていただけますか?

2002年にこの教室を立ち上げて、今でちょうど20年になります。

私は津田塾大学の英文科を卒業し、その後はキャセイ・パシフィック航空で勤務していました。

出産を機に退職し、その後は育児や家庭に専念していました。

でも英語はずっと好きだったので、自分で勉強は続けていたんです。

定期的に勉強会にも行ったりしていました。

そこで一緒になったお友達の中に、児童英語のお教室をやっている人がいたんです。

1度お教室を見学しに行かせてもらったら、とても楽しそうだったんですよ。

英語を教えている彼女自身、とてもイキイキしていて、子どもたちも本当に目が輝いていて。

それを見て「自分もやってみようかな」と思ったんですよね。

元々英語の勉強を続けていたのは「先生になるため」とかではなかったんです。

でも、子どもに英語を伸び伸びと教えている彼女やその雰囲気を見て、純粋に「やりたい!」と思いました。

── 教室を立ち上げることに、ご不安はありませんでしたか?

出産から約10年ぐらい、働くということにブランクがありましたので、様々な英語講師向けのワークショップに参加して勉強しましたね。

MPIさんという「松香フォニックス」のコースも一通り受けました。

おかげで児童向けの英語教育について楽しく学ぶことができ、とても良い機会になりました。

その後、どこかのフランチャイズで英語教室を始めるという方法もありましたが、私は割と自由に自分のペースでできる方がいいな、と思ったんです。

大きなお教室を目指すのではなく、こぢんまりとでも地域の子どもさんたちの役に立てたらと思って。

それで自宅の一室を使って始めることにしました。

アップル・イングリッシュハウスには春日市の小学生が多く通う

── 最初は、どんなお教室としてスタートしましたか?

先程お話ししたお友達も、小学生向けの教室をしていたので、私も小学生向けの英語教室として始めました。

小学生に教えるときの英語って今まで自分が学んできた英語と全く違うんですよね。

やりはじめて痛感しました。でもそれも楽しかったです。

英語を使って絵を描いたり歌を歌ったりとか、どれも新鮮でわくわくしました。

── いま現在も、生徒さんは小学生のみですか?

いえいえ、そんなことはありませんよ。

教室を続けていく中で、小学生から通いだしてくれた子が、中学生・高校生へと成長しますので、その過程で都度レッスンコースを作っていきました。

現在は、小学生コース・中学生コース・高校生コース、そしてTOEIC 対策コースを設けています。

基本はグループレッスンスタイルで、最大6名までの少人数制クラスとしています。

たまに個人レッスン希望の方もいますので、その場合も対応していますよ。

生徒さんの年齢層としては、半分以上が小学生、その次に多いのが中学生、その次に高校生という印象ですね。

國分さんのレッスンは楽しみながら英検合格を目指せる60分!

── 英語を初めて習う小学生には、どんなレッスンからスタートしていきますか?

やはり小学生は耳がとてもいいので、たくさんの絵本を読んだり聞いたりすることからスタートです。

まずは絵本をたくさん読んでインプットしていただいています。

また、英語の教材で「BB カード」というトランプみたいなカードも使っていきます。

アップル・イングリッシュハウス「BBカード」を使ったレッスン

絵が描いてあるカードと、たとえば “Dolphin and Elephant, talked over the phone.” というように、文字のカードもあるんですね。

それらが一対になっているものです。

これを子どもたちはまだ何もわからないうちから、ゲームとして遊んでいきます。

とにかくまずは「楽しい!」と思えるところからスタートしています。

たとえ意味がわからなくても、センテンスは言えるようになるんですよ。

意味は後からわかってくる、みたいな感じでOKなんです。

大人だとこうも行きませんけどね(笑)

また、この BB カードをやることで実はフォニックスも学べるんですよ。

先程の “Dolphin and Elephant, talked over the phone.” だと、それぞれの文にフォニックスが入ってるので、自然に覚えていけるようになっています。

こういったカードが全部で64枚。

これでビンゴをしたりとか、トランプと同じように色々な遊び方ができます。

夢中で遊んでいるうちに英語のリズムや語感が身につきます。

遊びの中に、気付きや学びがあるんです。

── この BB カードは小学何年生くらいまで使うのでしょう?

これは中学校3年生でも、それこそ大人でも使えます。そこがこの BB カードの素晴らしいところなんです。

BB カードの1つに “Betty Botter bought some butter.” というカードがあります。

これをたとえば “Betty Botter bought some popcorn.” とか、違う言葉に入れ替えたり、「私」や、「私のお母さん」というように主語を替えるなどして、なんとなく英語が言えるようになってくるんです。

あと時制や文法も学べるんですよ。

先程の一文を元に、「明日だったら」とするなら、“Betty Botter will buy some butter tomorrow.” となります。

このように、使い方は無限ですから面白いですよ。

── とても面白そうです!1回のレッスンはどんな流れになっていますか?

小学生1年生から1レッスン60分としています。

最初はお天気とか曜日とか、その時の状況に合わせたことを学びます。

その後少し英語の歌を入れたりして、小学生低学年生はフォニックスをやる。

そうして絵本を読んで聞いて、最後に BB カードという流れがオーソドックスですね。

アップル・イングリッシュハウスの絵本を読むレッスン

でもみんなカードゲームの時間が大好きなので、「ビンゴやろう!ビンゴやろう!」ってリクエストが来ます。

ですので、「まずはフォニックス終わったらね~」ってなだめながら、ワイワイ楽しく60分があっという間に終わります。

── 賑やかで楽しそうです。もう少し年齢が上がるとどんな内容になりますか?

小学校高学年生になると、英検に向けた学習を入れていきますので、文法も教えていきますよ。

やはりせっかく英語を習ってきたのに中学校の成績が足らないと、子どもさんはシュンとしてしまいます。

英語教室として、きちんと学校の英語に繋げてあげないと、生徒さんのモチベーションも下がってしまいますから。

ですので当教室では、通常のレッスンで英検合格に向けた内容も取り入れています。

当教室の生徒さんはみんな、小学6年生までに英検5級もしくは4級に合格されていますよ。

中学生になれば、英検3級・準2級を目指し、高校生は2級合格を目指す、そんなレッスンをしています。

── 具体的な目標を持って、みんなで学んでいけるのですね。

オンライン教材を積極的に活用し生徒の自主性を大切にしている

── 國分さんが日々レッスンをする中で、心がけていることはありますか?

とにかく生徒さん本人が「楽しく続けられること」が一番。

ですので、それぞれのお子さんのできるところを褒める・認める、はとても大事だと思います。

たとえ間違えても、あまり気にしないで笑い飛ばす、そういう雰囲気のクラスを作ろうとしていますね。

アップル・イングリッシュハウスのグループレッスン

英語習得は長い道のりなので、続けられるように導くのは正直とても大変ですね。

中学校になったら、やはり文法もしっかりやった方がいいですし、高校になったら大学受験に向けた動きも大切です。

ですので、その時々に合わせてカリキュラムを組んでいくようにしています。

── レッスンのクラスは学年で分けているのでしょうか?

今までは学年でクラスを分けていましたが、2022年の今年から持ち上がり制に変更しました。

たとえば「入門クラス」だからといって、小学1年生と4年生を一緒にすると、どうしても4年生の方が先に学習が進んでいきます。

そうすると、クラスの生徒間で差が開いてしまい、どこかでクラスを変えないといけません。

やはりそれぞれの年齢で、得意・不得意は違ってきます。

ですので今後は、2学年ぐらいを一緒にしたクラスを作って、可能な限りそのまま持ち上がっていけるようにしようと考えました。

今のお子さんは、毎日習い事が入っている方も少なくありません。

ですので、レッスンの曜日や時間を途中で変えることも非常に難しいんです。

そういった背景もあり、1〜2学年ぐらいのスタンスで、そのまま続けていけるのが生徒さんたちにとっても良いと考えています。

── なるほど。ちなみに宿題などは出しているのでしょうか?

宿題はレッスンに応じてお出ししています。市販のフォニックス教材などを使っていますね。

フォニックスは「Let’s Study Phonics Book 1」や「はじめてのジョリーフォニックス」を使っています。

小学校低学年向けには、フォニックスの音を1個ずつ「家で復習してきてください」としていますが、小学校高学年から入った生徒さんにはもう少し多くお出しします。

ある程度フォニックスのルールを知っていると、初見でも読めるようになるので、ぜひ頑張ってもらいたいです。

あと当教室では、オンラインの絵本 “Raz-Kids” というプログラムを導入しています。

※ Raz-Kids:アメリカの児童の読書をサポートするプログラム

当教室ではこれを「家でも毎日10分程やってください」とお伝えしています。

“Raz-Kids” を毎日やっている生徒さんは、小学校から本当に綺麗な発音になりますよ。

発音が綺麗なことって先々とても大事になってくるんです。

自分の発音が間違っていると、自分で英語を聞き取れないので。

英語って実はピアノや水泳と一緒なんです。週に1回レッスンに来ただけじゃどうにもならないんですね。

“Raz-Kids” には音声付きで多数の絵本が入っているので、興味があれば読んだり聞いたりと、いくらでもやってほしいです。

── 毎日コツコツと積み重ねることが大事なのですね。

英検1級・TOIEC満点の講師が感動した「多読」は大人にもおすすめ

── アップル・イングリッシュハウスで特に力を入れている取り組みはありますか?

そうですね。「多読」については英語初心者の小学生から、中学・高校・大人まで全年齢におすすめしています。

実はこの多読、私が英検1級を取った後に始めたんです。

お恥ずかしい話、私は多読をやったことによって、やっと初めて英語が自分の中で繋がったんですよ。

絵を見て聞いて、日本語に訳さなくても英語がわかる状態になったと言いましょうか。

── それまではどのように英語を理解していたのでしょう。

やっぱり英語を見て聞いて、日本語に当て込んでいたんだと思いますね。

それが多読によって、やっと英語のままスッと身体に入ってくるようになった。

だから今から勉強する若い生徒さんたちには、私みたいに回り道せずに、そのまま英語がスッと入るような勉強をしてほしいなと思って多読を推奨しています。

先程、小学生で英検5級・4級合格を目指すと言いましたが、自分で頑張る子は小学生でも3級を取ったりしています。

そういう生徒さんは、やはり絵本の多読を進んでやっている子だったりしますね。

アップル・イングリッシュハウスの音声を聞きながら本を読むレッスン

多読は、生徒さんが何歳であろうと、赤ちゃんへ読み聞かせするレベルの絵本から始めます。

文章がたくさんある本をただ読むんじゃないんです。

簡単な絵本から始めることで、音からイメージが湧くようになるんですね。

そうして同じレベルのものを20冊以上、とにかくたくさん読みます。

そういったやり方で、徐々に難易度を上げていくと、英語が自然に英語のままで理解できるようになっていく。そういった効果があるんですよ。

── 國分さんのお話をお聞きして、今まで以上に「多読」の魅力を感じました。

これから英語を始める春日市の方へメッセージと体験レッスンのご案内

── 今後のお教室の展望について、お聞かせいただけますか?

私が1人で全てやっているので、あまりクラスを増やせない、というのが正直なところです。

2022年春の生徒募集に関しては、新1年~2年生のクラスと、新4年~5年生クラス、この2クラスの募集となります。

その他のクラスは持ち上がりとなりますので、 募集はございません。

1クラス定員6名としていますので、この春から英語を頑張りたい方は当教室のホームページよりお問い合わせください。

── 体験レッスンはありますか?

はい。当教室では、個別の体験レッスンを行っています。

気になることにも丁寧にお答えしますので、お気軽にお声かけください。

── では、これから英語学習を始める方へ何かメッセージをお願いします。

私の英語が好きになったきっかけは、大学4回生の春、アメリカでホームステイをさせてもらったことです。

ホームステイ先のファミリーがとても温かい方で、「何でも自分のやりたい事はしなさい」「ちゃんと自分の意見を言いなさい」というように。

“Better than nothing”かな。

「失敗しても、チャレンジしないよりはいいでしょ」みたいな感じで接してくれました。

実は私、元々はとても内向的なんです。

── そうなんですか?そんな雰囲気は感じませんでした。

そうですか?実は割と後ろからついていくタイプなんです。

でもその時のホストファザーやマザーに、そういった言葉をいただいたことによって、自分も前向きになれて、英語がより好きになったんだと思います。

今後ますますグローバル化が進む世の中で、英語は必須だと思うんですね。

ですので、小さいうちから正しい方法で、きちんと学んでいくことはとても大切だと思います。

私自身も英語を学んで、色々な世界に繋がることができましたし、自分自身の発見にもなりました。

何年経ってもやっぱり英語は楽しいので、是非始めてほしいです!

── アメリカで貴重な経験をされたんですね。素敵なエピソードとお話をありがとうございました。

アップル・イングリッシュハウスの基本情報

教室名 福岡県春日市の英語教室 アップル・イングリッシュハウス
所在地 福岡県春日市春日原北町2-20-21
費用 入学金:5,000円(税込) レッスン料:8,000円~10,000円(税込)
レッスン時間 60分~80分
講師 日本人講師
オンライン授業 可能
営業時間 月~土の9:00~21:00
電話番号 080-3990-1568
公式HP https://apple-english.jp/
SNS instagram
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アップル・イングリッシュハウスの位置情報

※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、アップル・イングリッシュハウスへお問い合わせください。

春日市の英語教室アップル・イングリッシュハウスの取材後記

英語は楽しくなければ続けられず、とはいえ楽しいばかりでは習得しにくい。

そんなジレンマの部分を、英語好きな國分さんならではの塩梅で、生徒さんに有意義な60分のレッスンを作っていると感じました。

特にこのところの日本の英語教育は、指導要綱が大きく変わり、中学英語の難易度も上がったと聞きます。

小学生のうちから、ゲームや多読を通して英語の基礎力を養い、英語が身近なものとして感じられたら良いですね。

アップル・イングリッシュハウスのレッスンは、持ち上がり制。

お隣のお友達と切磋琢磨しながら、ぜひ英検にも挑戦してください。

アップル・イングリッシュハウスのレッスンが気になった方は、まずは体験レッスンを申し込んでみてはいかがでしょうか。

取材日:2022年3月11日
取材/文:小原亜紗子
写真:アップル・イングリッシュハウス 提供