元学校の英語教師によるオンライン英語教室「ブラックフラミンゴ(札幌市)」さんをインタビュー!

北海道札幌市厚別区にあるオンライン英会話教室「ブラックフラミンゴ」さんにインタビューさせていただきました。

2020年春、新型コロナウイルス感染症の蔓延で、全国的に学校の休校が相次ぎました。

そんな中で、「子どもの学びを絶やしてはいけない」との想いを胸に、代表の佐々木さんが立ち上がります。

元々、学校の英語教師をしていた佐々木さんだからこそできる、きめ細やかなオンライン英会話レッスンには、現在多くの生徒さんが参加しています。

世の中にはたくさんの英会話スクールがある中、ブラックフラミンゴさんならではの強みはどういったところなのでしょう。

インタビューでは、レッスンの特徴と共に、今後の展望もお聞きしました。

早速その様子をレポートします。

コロナ禍で英語教室をはじめた理由は子どもの学びを絶やさないため

── 最初に、オンライン英会話教室「ブラックフラミンゴ」を始めたきっかけを教えていただけますか?

今までの私の経緯からお話ししてもかまいませんか?

── もちろんです!ぜひ聞かせてください。

元々私は、小学校・中学校・高校と学校の現場で英語を教えていたんです。

教師の仕事も大変やりがいがあったのですが、自分のライフイベントもあり、一旦学校の現場は離れたんです。

その後、東日本大震災があった年、2011年ですね。

日本で ALT として働いていた外国人の方々が、震災の影響で次々に帰国してしまったんです。

ちょうど小学校英語がスタートする年だったので、教育委員会が困っていたところにご縁がありまして、私は日本人でしたが ALT として勤めることになったんです。

それから7年間、2018年まで ALTとして務めました。

ただ、「やっぱり一教員として教壇に立ちたい!」と思っていたところ、有期契約社員として中学校の現場に戻ることができました。

中学校の任期満了の時期が迫ったタイミングで、また縁があり、前職となる航空業界に進み、2020年まで働いていたという経緯です。

── 色々な現場に勤めた経験をお持ちなのですね。航空業界ではどんなお仕事内容だったのでしょう。

エアライン系の専門学校で、航空業界に進む学生さんたちに英語を教える、という仕事でした。

数年働く中で、2020年の2月ぐらいからコロナが広がってきて、授業全てがオンラインに切り替わったんです。

毎日、他の先生方と試行錯誤しながら、「対面授業に引けを取らない授業を!」と一生懸命作りました。

その際に、オンラインで教える技術をコツコツと培ったと言えます。

程なく様々な事情があって、専門学校を退職する事になりました。

ちょうどその頃、2020年5月ぐらいに北海道内でも学校の休校が相次いで、子どもたちが授業を受けられないという状況になったんですね。

私には3人子どもがいまして、そのうち2人が受験生だったので、これは大変な事になったなと。

自分ごとというか、事態の重大さを強く感じました。

私は退職して時間もあったので、「とにかく何かしてあげたい!」「学びを止めてはいけない!」そんな一心で、ワンコイン英語レッスンを始めたんです。

それが口コミでどんどん広がって、小学生から大人まで、多くの方から「教えてほしい」というお声を頂いたんです。

いつか英語教室を開きたいと思っていたのもあり、このコロナ禍ではありましたが、様々な人の協力を得て形になったという感じですね。

ブラックフラミンゴのオンラインレッスン風景

── なるほど。ちなみに、佐々木さんが英語に興味を持ったのはいつ頃のことでしたか?

そうですね、英語は小学生の時からなんとなく・・・。

でも、英語というより「外国の文化」に興味があったんですよね。

それから中学校に入って英語の授業も始まり、率直に「面白い!」と感じていました。

そういった英語への興味から、姉妹都市留学の制度を利用して、カナダに10日間行ったんですよ。

でも、現地では全く英語が話せなくて・・・。とても悔しい思いをして帰って来ました。

その悔しさがきっかけで、「絶対また戻る!」って決めて、高校生の時に1年間、同じ場所に交換留学生として戻ったんです。

── 悔しい思いをバネに頑張ったんですね。

ええ。そしてそのまま本当に英語に魅せられて、大学は英文科に進んだ、という流れです。

その当時、まだ教師になりたいとは思っていなかったのですが、親から「教員免許を取っておきなさい」と言われ、渋々授業を取ったんですよね。

でもいざ学んでみると、教育と言うか、自分が身に付けた知識を還元することの面白さに魅せられました。

教育実習で出会った生徒たちや、実習担当の先生にも背中を押されましたね。

── ありがとうございます。佐々木さんの人生をダイジェスト版でお聞きできた気がします。

ブラックフラミンゴには英語指導歴21年のネイティブ講師がいる

── ブラックフラミンゴには、佐々木さんをはじめ、どんな先生がいますか?

2020年の11月に、私一人では手いっぱいになってしまい、新しく先生の募集をかけたところ、今の素敵な先生方が集まってくれました。

どの先生も、それぞれの持ち味・個性があります。

ただ、共通して言えることは、とにかく皆さん「教えること」に対する情熱が非常に高い。

当スクールは、低価格でのレッスンをモットーにしています。

ですので、先生方にも「それほどお給料を渡せません」とあらかじめお伝えしたんです。

でも「お金じゃなくて、本当に英語が好きっていう子どもたちを増やしていきたい!」って言ってくれる。そんな先生方なんですね。

当スクールのホームページでも紹介しているトレイシー先生は、元々インターナショナル幼稚園を経営され、指導歴21年とたいへん豊富な経験をお持ちなんですよ。

ブラックフラミンゴのネイティブ講師

カナダ出身でネイティブの発音でレッスンしてくれますし、日本語も堪能なので、子どもから大人までとても人気な先生です。

また、日本人の若い先生方も活躍してくれています。

彼・彼女たちは独学で一生懸命英語を勉強してきて、留学の経験もあります。

日本人講師の良さは、日本人が英語をはじめ、外国の言語を習得する上でのつまずきを同じように経験していることです。

だからこそ、身をもって伝えられることがあると思うんですよね。

年齢も若く、より身近な存在として、生徒さんたちの英語学習の悩みにも寄り添ってくれています。

また留学をしたい生徒さんへ、適切なアドバイスができるのも、彼・彼女たちならではの魅力です。

他のネイティブの先生でも、たとえば オーストラリア在住の Mayumi 先生は本当にチャーミング。

小さい女の子の生徒さんに大人気です。

ブラックフラミンゴのレッスン風景

他のお教室でも、ネイティブの先生が教えている所はたくさんあると思いますが、こういった熱意や情熱を持った先生がいるのは頼もしい限りです。

── 熱意を持った、素敵な先生がたくさんいらっしゃるのですね。

2022年からはオンラインと対面の英会話レッスンをスタート

── オンライン英語教室ブラックフラミンゴ、と教室名にもあるように、レッスンはオンラインのみでしょうか?

今まではオンラインのみでやっていました。

ですが、2022年4月の春からは対面レッスンも始める予定なんです。

ブラックフラミンゴの教室

「やっぱり対面でないと教えられない」という理由で対面レッスンを作ったわけではありません。

オンラインで教えることと、対面教えることで効果は全く変わらない。

これはスクールの立ち上げから1年やってきて感じています。

ただ、「うちの子にはオンライン無理です」「対面でやってもらえないですか?」という保護者さんからのお声をいただいていたんですね。

やはり画面に向かって、ずっと座っていられないお子さんも一定数います。

またオンラインで勉強できる環境がない、というご意見もありました。

そういったこともあり、対面レッスンも作ることにしたんです。

もちろん私もいずれ対面でやってみたいと思っていたので、保護者さんのお声に背中を押されたような気がします。

── そうでしたか!ではまずはオンラインレッスンから、どんなレッスンを展開しているのか教えて下さい。

オンラインの小学生コース(1年生~3年生)は1レッスン30分で月4回、レッスン料は6,600円(税込)でご案内しています。

小学4年生~6年生だと、1レッスン40分で月4回、料金は7,920円(税込)です。

中学生・高校生は1レッスン50分、大人の英会話は1レッスン60分と、年齢にあったレッスン時間を設定しています。

── オンラインレッスンは何人かのグループで受けるスタイルですか?

いえ、当スクールのレッスンは、基本はマンツーマンなんです。

やっぱりマンツーマンで受けたいというお声が多かったので、このスタイルにしています。

また私たちは、決まったカリキュラムを用意しているのではなく、生徒さん1人1人完全カスタマイズでやっています。

── 完全カスタマイズ、とはどういうことでしょう。

たとえば小学生のお子さんの場合だと、最初に体験レッスンを受けていただき、レベルチェックを行います。

まずは、お子さんの得意なところがどこなのか、を見つけることから始めるんです。

お子さんの中には、今まで1度も英語を習ったことがなくても、英語の発音がとても綺麗な子もいます。

ですのでその子に合った「一番伸ばせそうなところ」からアプローチをして、フォニックスや会話を教えていく。

そういった方針で小学生の生徒さんには教えていきます。

また、生徒さんの目標に応じて、英検の資格取得コースであったり、TOEICなどの対策コースなども用意しています。

── なるほど、対面レッスンはどんなコースをご用意される予定でしょうか。

対面レッスンでは、小学校コース、中学・高校生コース、大人の英会話カフェレッスンコースと3つご用意しました。

対面の小学生コースは1レッスン45分、中学・高校生コースは1レッスン60分、大人の英会話カフェレッスンコースは1レッスン70分としています。

── オンラインレッスンよりも1レッスンあたりの時間が少し長めなんですね。

そうですね。やはり対面レッスンならではのアクティビティなども取り入れたいと思っていますので、少し長めに設定しています。

対面レッスンも、基本的にはマンツーマンレッスンでやっていく予定です。

小学生は低学年・高学年それぞれに合ったマンツーマンレッスンを提供

── マンツーマンレッスンに重きを置いているのはなぜでしょうか?

私は今まで学校現場で英語教師や ALT をやっていたので、特に小学校と中学校の橋渡しの難しさも痛感しているんです。

── 橋渡しの難しさとは、具体的に言うとどんなところですか?

英語授業が小学校で始まったのが2011年で、近年でも大きく小学校・中学校の指導要領が変わりました。

これからどのように変わっていくのか私も未知ではあるのですが、今までは小学校英語と中学校英語は、「全く別物」として存在していたんですね。

小学校と中学校の先生方の交流というのも皆無だったので、中学校の先生からすると、「小学校で生徒たちは何を学んできたのか?」が見えないんです。

一方、小学校の先生方も、「中学校でこのような勉強をするから、今からこんな風に教えていった方がいい」というのがわからない。

私が ALT として勤務していたときは、どうしてもそういった相互のコミュニケーションや橋渡しがしづらいと感じていました。

小学校を卒業して中学校に入る時点で、英語学習がブツッと切れてしまうところがある。

それを解決したい!と思ったんです。

子どもたちの英語学習が途切れないように、「今習っている英語を中学校ではこんな風に活かせるんだよ」ということを伝えていきたいと思っています。

── 小学校英語・中学校英語と、どちらも教壇に立っていた佐々木さんだからこその目線ですね。

ありがとうございます。たとえば小学校高学年の生徒さんたちには、Everybody Up などのテキストを使っています。

あくまでも一例ですが、こういったテキストを使いながら「これは中学◯年生で勉強することだから、今ここをやっておいた方がいいよ」と伝えたりしていますね。

とにかく小学生の生徒さんが、スムーズに中学校の英語教育へ入っていけるように、とレッスンを組み立てています。

また、先程紹介したトレイシー先生は、小学校英語のスペシャリストなので、都度相談できるのも心強いですね。

── そうすると、ブラックフラミンゴは学校英語に力を入れている、というイメージでしょうか。

小学校低学年では、まずは英語を好きになる、英語嫌いを作らない、楽しく面白いレッスンを提供しています。

小学校中~高学年から中学生・高校生には、日本の教育システムに沿ったレッスンを行っています。

正直なところ、やはりニーズがあるのはテスト対策なんですね。

もちろんそのテスト対策もしつつ、レッスンの中に英会話も入れながら、ブラックフラミンゴならではの充実したレッスンを提供していきます。

英会話に関しては、生徒さん自身の「こういうことを勉強したい」という個別の意欲に合わせています。

そのために、適したテキストを選別して取り入れたりもしていますよ。

── なるほど、だからマンツーマンレッスンで!という想いなのですね。

生徒の英語力向上のために講師と保護者を含めた三位一体で取り組むスタイル

── 今までお聞きした以外にも、英語スクールの運営をするにあたって、こだわっている点はありますか?

こだわりとしては、ネイティブの先生のレッスンを全て録画し、私がチェックして保護者の方へフィードバックをする。

こういう体制を設けているところでしょうか。

レッスンのやりとりを見て、苦手なところ、つまずきがちなところをお伝えしています。

── 保護者の方にも、レッスン内容を共有しているのですね。

また、保護者の方と定期的に面談を行なっていることもこだわりと言うか、大事だと考えています。

生徒さんの成長度合いを見ながら、今後のレッスンの進め方やカリキュラムを私から直接ご提案して、一緒に考えていきます。

生徒さんと先生、という2人まかせではなく、保護者の方ともしっかりコミュニケーションを取っていきたいと思って、半年に1回ペースで面談を行っています。

私も子育てを経験しているので、英語に限らず、習い事って「いったいこの子は今何を習っているのか」がわかりにくいと思うんですよね。

習い事から帰ってきたお子さんに「どうだった?」って聞いても「面白かったー」だけだったり。

先生に聞くにも、「こんなこと聞いてもいいのかな?」ってお父さん・お母さんが躊躇してしまうこともあると思うんです。

ましてそれがネイティブの先生だったら、尚更ですよね。

お金を払って子どもを通わせているけど、一体何を勉強しているのかわからない、聞けない。

そんな不安やモヤモヤを、定期的な面談を通して解消できればと思います。

── 実際にどんなご相談があったりしますか?

小学校英語が5年生・6年生で教科として入ってきたのが2021年。

やっぱり保護者の方にとっては、その中身が見えないので、漠然と「うちの子は大丈夫ですか?」「不安です」という悩みが多いですね。

そういったお声には、「小学校英語はこういうものですよ」と丁寧にご説明差し上げます。

それを踏まえて、あとは普段のコミュニケーションで少しずつ解消していただいています。

日頃から保護者の方とはLINEなどで連絡しあうようにしていますよ。

── 普段から気軽な関係性があれば、保護者の方も相談しやすく安心されるでしょうね。

札幌市にお住まいの方へのメッセージとオンライン体験レッスンのお知らせ

── 最後に、これから英語を始めようと思われているお子さんや、そのご家庭向けにメッセージをいただけますか?

当スクールは、オンラインだけでなく、2022年春から対面レッスンも充実させていく過程にあります。

ですので、お子さんの英語学習に関してお悩み・不安があれば、まずは気軽に相談してもらえたら嬉しいです。

現在のご案内としては、多くの生徒さんに大人気なトレイシー先生のオンラインレッスンを、無料で体験していただけます。

小さいお子さんにとっては、外国人とスクリーンで接するというのは、凄くハードルが高く感じるかも知れません。

でも、ブラックフラミンゴの体験レッスンでは、とにかく英語を楽しく、親しんでもらえるようなレッスンを提供していると自信を持っています。

お父さん・お母さんは子どもに英語を習わせたい。

でもお子さんが嫌がったりすることって結構多いと思うんです。

そんなときは、当スクールの体験レッスンを、1回受けてみるだけでもお子さんの印象がガラッと変わってくるので、是非一度遊びに来てください。

楽しい時間をご提供します。

ブラックフラミンゴの生徒

体験レッスンを受けていただいた際には、レベルチェックをして内容をフィードバックしています。

お子さんの伸ばせるポイントはココ!と分かりやすくお伝えさせていただきますよ。

対面のレッスンの方はまだこれから手探りではあるものの、ご希望に合わせて柔軟に対応したいと思っています。

まずは当スクールのホームページにある「Trial lesson」からお申し込み、お問い合わせいただけますと嬉しく思います。

── 本日は、ありがとうございました!

札幌オンライン英語教室ブラックフラミンゴの基本情報

教室名 札幌オンライン英語教室ブラックフラミンゴ
所在地 〒004-0021 札幌市札幌市厚別区青葉町9丁目14-22
費用 入会金 ¥10,500 (小学生半額)
月々¥6,600~ (コースと講師によって異なります)
レッスン時間 コース別 30分から1時間
講師 日本人講師・ネイティブ講師
オンライン授業 可能
営業時間 8:00~22:00
電話番号 090-8904-2966
公式HP https://www.blackflamingo.jp/
SNS instagram

ブラックフラミンゴの位置情報

※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、ブラックフラミンゴさんへお問い合わせください。

札幌市で子どもたちの英語学習を支えるブラックフラミンゴの取材後記

多くの英語・英会話教室がある中、小学校・中学校・高校の学校現場を経験した講師がいるスクールというのは大変珍しいと思います。

学校の指導要領を理解した上で、英語の楽しさ・面白さも同時に伝えていく。

難しい領域にあえてチャレンジするのは、やはり佐々木さんの英語教育への熱意だと感じました。

今後は社会情勢を見ながら、オンラインイベントや異文化交流、SDGsに関するレッスンなども企画していく予定とのこと。

ブラックフラミンゴでは「英語を学ぶ」だけではないワクワクが待っています。

ぜひ親子で、オンライン英語レッスンを初体験してみてはいかがでしょうか。

取材日:2022年1月31日
取材/文:小原亜紗子
写真:ブラックフラミンゴ 提供