東京都世田谷区成城にある「ホームステイ英会話スクール」さんにインタビューさせていただきました。
インタビューにご対応頂いたのは、ホームステイ英会話スクール代表のタルボットのり子さんです。
今から22年前の2000年に OPEN したホームステイ英会話スクールの特徴は、何と言っても教室の雰囲気。
日本家庭では馴染みのない、大きなソファーにレンガ造りの暖炉、カラフルな壁紙・・・まさに海外ドラマで見たことのあるアットホームなリビングが特徴的です。
このようなスタイルで英会話スクールを立ち上げた理由を伺うと、タルボットのり子さんの高校生時代の経験に遡ります。
ホームステイ英会話スクールでは、2・3歳のお子さんから親子で通えるレッスンや、中学・高校生への個別指導クラスもあるとのこと。早速お話を聞いていきたいと思います。
高校生の頃にアメリカへ留学!2年で英語がペラペラになった経験から英会話教室を創設
── 最初に、ホームステイ英会話スクールを開校するきっかけとなったお話をお聞かせいただけますか?
このホームステイ英会話スクールは2000年に立ち上げた教室で、ご覧いただく通り、西洋の家庭の雰囲気を再現した空間が特徴的だと思います。
このスタイルにしたのは、私が高校生のときに2年間アメリカに留学した経験が元となっています。
当時高校2年生だった私は、アメリカの家庭にホームステイさせてもらって、アメリカ人の両親とその子ども、高校3年生の女の子と高校1年生の男の子がいる家庭で暮らしました。
アメリカで暮らした2年の間、正直なところほとんど「英語を勉強した」という感覚はなくて、ただ暮らして遊んで色々なことを経験した記憶しかありませんが、英語はペラペラに話せるようになったんです。
だから英語っていうのは「勉強するもの」ではなくて、やはり生活で実際に使って身につけるものであり、子どもにとってはそれが一番早い習得方法なんだな、と実感したんですね。
── 「英語が話せるようになってよかった!」だけでなく、高校生の時にそこまで気づいていたのですね。
そうして日本に帰ってきてからは、大学に進学し、就職して社会人になりました。
ですが「いつかは英語教室をやってみたいな」という思いがずっとありましたし、「自分が経験してきたことを再現できたらいいな」「やるなら絶対子ども向けにやってみたい」という気持ちもあったんです。
英語教室といっても、日本の THE 学校みたいなお教室ではなく、「家庭」という環境を作り、そこに子どもたちを招き入れて教えたいなと思っていました。
その「家庭」はもちろん西洋の家庭のイメージで、ファイアープレイスがあって、大きなソファやキッチンもあって、西洋の家庭の一般的なリビングルームを思い描いていました。
── 海外ドラマや映画で見たことがあります!今まさにそのイメージ通りの環境ですね。
ホームステイ英会話スクールは、このような「家庭」内で子どもたちと楽しく生活をしながら英語を身につけていく、というコンセプトでやっています。
ですから子どもたちが初めてここに来ると「あれ?自分の家とは全然違う!」という気づきとともに、西洋の雰囲気を肌で感じてもらえるしつらえにしているんです。
もちろん環境だけでなく、ホームステイ英会話スクールでは「英語を勉強する」のではなく、ゲームやお料理に日常動作など、家庭の中で当たり前に起こることに「英語を使って」関わります。
コロナ前までは一緒にお菓子を食べたり、ジュースを選んで飲んだり・・・そのような飲食を含めたこともできていましたが今は自粛しています。
とにかく一言で言うならば、まるで外国の家庭にホームステイしているような感覚を味わいながら、英語を身につけていただけるスクールですね。
── 初めてお聞きする形態の英会話スクールなので、どのようなお話が聞けるのか楽しみです!
ホームステイ英会話スクールは普段の会話やゲームを通じて英語を学ぶスタイル
── 具体的に、ホームステイ英会話スクールではどのようなレッスンを行っているのか教えてください。
家庭の中で起こることを中心に教えていますので、教科書は一切使いません。
1レッスン55分間で、会話を中心にすすめていきます。子どもの生活ってほとんどが「遊び」ですよね。
色塗りだったり工作などの創作活動も子どもにとっては「遊び」ですから、そういった活動を含め、すべて英語で行います。
たとえば色塗りをするとき、クレヨンのケースごと渡さず、まずは先生がすべての色のクレヨンを持っている状態で始めます。
そうして子どもたちから「ここは赤を塗りたいから赤色のクレヨンをください」「次は緑をください」というように、先生に頼まないとクレヨンが出てこない仕掛けにしているんです。
工作でも同じで、紙を切って貼ってつなげてモノを作るには、ハサミも糊も必要ですよね。
それらの道具は先生が管理しているので「ハサミをください」「糊もください」「これとこれをチェンジしてください」など、活動1つでもたくさんのコミュニケーションが生まれます。
そういった子どもたち自身の「あれが欲しい!」という欲求に基づいて英語が話せるようになる、というのがホームステイ英会話スクールの教え方の特徴です。
── 子どもたちから能動的に英語で発することを促しているわけですね。
そうですね。特に飲食のときだと、難なくできたりしますね。
冷蔵庫にオレンジジュースとかりんごジュースなど色々な食材が入っていて、「ジュースを飲みましょう!どっちが飲みたい?」と聞くと、「こっちが飲みたい」「2つ混ぜてほしい」など、子どもたちそれぞれに様々な欲求が生まれてくるので、それを自分で言えるようにする。
先生の言ったことを真似するのではなく、「自分の本当の欲求」を先生に言えるよう訓練するんです。
だからゲームでも同じで、「今日はパズルをやりたい」「やっぱりボードゲームをやりたい」というように、思ったことを言えるようにすることを大切にしています。
だから教科書は使いません。
もちろん少しプリント用紙を使ってスペリングを教えたりはしますが、基本姿勢としては、生活上の欲求から話せるようになることを大事にしています。
2歳からの親子クラスやマンツーマンレッスンなど高校生まで受講可能
── 先程お話いただいた会話のレッスンはどのようなクラス分けをしていますか?
会話クラスは、親子クラス・未就学児対象クラス・小学生対象クラス・中高生クラスに分かれています。
親子クラスは2~3歳のお子さんと保護者の方とで1組として参加いただくクラスで、4~5歳ごろのお子さんが通う未就学児対象クラスからはお子さんのみでレッスンを行います。
この年代の生徒さんには、様々な楽しいアクティビティを中心に行います。
日常動作から英語に慣れ親しんでいただき、先生はその都度必要な言葉を教えて導いていきますよ。
小学校にあがれば、「話す」「聞く」に加え、読み書きや文法なども徐々に教えていきますので、中学校の英語学習にも自信を持って望んでいただけるようサポートします。
英語の知識を身につけるには、やはりアルファベットの大文字・小文字、それからフォニックス等の発音の仕方など、ある程度「お勉強」みたいにやるべき部分もあります。
ですのでその部分はオリジナルプリント教材を使って学ぶ時間をレッスン開始から15分間ぐらい行って、それからゲームや遊びをする流れにしていますね。
中学生・高校生のクラス(中高生クラス)では、いま世の中で起こっているお話、自分の生活のお話などをお茶しながら会話したり、ディスカッションしたりします。
もちろんこの年齢ですと語彙をどんどん増やしていただきたい時期なので、独自のプリント教材等を用いて語彙力向上もサポートしています。
会話のクラスはどの年齢も1レッスン55分です。
── 基本的には「会話」がメインのレッスンなのですね。
そうですね。ただこれらとは別に、学校で勉強している「教科として」英語の疑問点をクリアにするための「個別指導クラス」もございます。
やはり年齢が上がるに連れて「自分のわからないところをじっくり聞きたい・勉強したい」というニーズも出てきますので、それにマンツーマンで対応するクラスです。
ただ最近は、中学生・高校生に限らず小学校の生徒でも「学校で作文を書くように言われたけどわからない」というケースも見られますので、小学生でも受けてもらえるクラスになります。
個別指導クラスは1レッスン40分間です。
またマンツーマンのオンラインクラスもありまして、オンラインの場合は1レッスン25分間になります。
料金はどのクラスであっても一律1クラス14,850円(税込)です。
特徴は1クラス4名までの少人数制レッスン!たくさん英語を話したい人におすすめ
── ホームステイ英会話スクールのレッスンを行う上で、大事にしていることをお聞かせください。
以前は1クラス6名までとしていたのですが、今は1クラス4名までの少人数制としているところですね。
お子さんが6人いるとどうしても1人が先生と会話している間、他の5人が待っている形になってしまい、そこでおしゃべりが始まるなど「待てない」という状況が生まれてしまいます。
また6人以上になっちゃうと、みんなでの会話に埋もれてしまう子もでてくる。
4人だと、先生が生徒一人ひとりと平均的に同じぐらいの時間を話せて、他のみんなも待っている時間も少なく、ずっと会話に加わっていられます。
せっかくの1レッスンが有意義な時間となるよう、この少人数制に変えて非常によくなったと思いますので、どのクラスも生徒数は4人までにしています。
親子クラスに関してはさらに少なく、親子2人で1組として、1クラス2組までです。
── なるほど。その他に特徴的なところとしては、どのようなポイントがありますか?
特徴としては、当スクールの机やテーブルは全て大人サイズにしているところでしょうか。
── 「子ども用」の机やテーブルはないのですか?
そうですね。意外と小さなお子さんって大人用の椅子に座りたがるところがあるんです。
3歳後半から4歳ぐらいになると、大人用の椅子に座らせているご家庭も多いですよ。
ですから教室でも全て大人用で大丈夫だと思って統一しました。
ここに子ども用を混ぜてしまうと「子ども用は嫌だー」「大人の椅子に座る!」という風に色々なトラブルが起きますので、全て大人用にしちゃったんです。
もちろん大人用の椅子に子どもが座るときは、ベンチをくっつけるなどして落下防止策を講じ、安全に過ごしてもらえるよう備えています。
でもそもそものコンセプトとして、設備備品などの全てを西洋の普通の家庭にあるようなものを用意し、「ここで過ごすこと」で感じられるところを重視しているのが当スクールの特徴です。
ですので「子ども用」ではない環境さえも学びの空間として活かし、たとえば「ソファに登っちゃいけないよ」「テーブルの下に入って遊んじゃいけないよ」という日常のしつけや注意も英会話として成り立ちます。
この環境だからできること、学べることを楽しんでもらえたら嬉しいです。
ネイティブ講師と日本語堪能なバイリンガル講師がいるホームステイ英会話スクール
── ホームステイ英会話スクールにはどのような先生がいますか?
今活躍してくれている4名の先生たちをそれぞれ紹介しますね。
まず、小学生の生徒さんたちを教えているマックス先生。ご両親は日本人ですが、彼自身は3歳から21歳までアメリカで生活しているので、英語の発音はネイティブレベルです。
彼の強みとしては、日本語も普通の日本人と同じレベルでわかるので、日本の子どもたちが喋っていることを「それって英語ならこう言うんだよ」とすぐ英語にして教えてあげれるところですね。子どもへの教え方もとても上手です。
ですのでマックス先生が来てくれてからは、子どもたちもより積極的に発言できるようになりました。
以前の講師陣だと、ネイティブゆえに英語しか話せない先生だったので、子どもたちが「先生に言っても通じない」と思ってしまっている部分がどうしてもあったんです。
だから自分たちがわかる英語で「説明できる部分だけを会話にしていた」みたいなところがありましたね。
でもマックス先生が来てからは、「今日はこんなことが学校であったんだよ」とみんな口々に先生へ話しかけるようになったんです。
そしてそれを英語で言うならどうなのかを知ったら、子どもたちもすぐに自分の言葉としてどんどん吸収していく。そのような様子を目の当たりにして感心しましたね。
前までは私から先生へ「日本語は絶対喋らないでね」とお願いしていたのですが、その概念が彼のおかげでいい意味でガラッと変わりました。
小学校の2~3年生から上、小学校の中高学年であれば、日本語を使って説明してあげたほうが、知識として頭の中にストンと入って、早く言葉を覚えられるわけです。
毎日英語で生活しているわけではないので、必要なときは日本語のヘルプを入れてあげるのは有効的だと思いますね。
一方、小さなお子さんは「全て英語で」で良いと思っています。
乳幼児から小学校の低学年まではいわゆる「英語のシャワー」のように、英語を耳にする機会をたくさん増やして、英語への抵抗感をなくすことが大事だと思いますね。
そういう思いもあって乳幼児の先生は、イギリスルーツのハンナ先生、イタリアルーツのバーニー先生が担当しています。
バーニー先生は CELTA といって、イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構が認定している、英語を母国語としない人に英語を教えるための資格を取得済みで、非常に努力家な女性です。
ハンナ先生も同じく、 主に英語を母語としない人に向けて英語を教える方法(TESOL)を学んできた方です。英語の知識はもちろん、人当たりも優しく人気がありますよ。
もう1人のレイラ先生は、日本人とフランス人のハーフで日本で育ち、大学は青山学院を卒業しています。
レイラ先生は身をもって日本の大学受験システムを理解している先生ですので、中学生・高校生の文法学習や英検対策に強みを持っています。
── 素敵な先生方がいらっしゃいますね。先生の採用時にはどのようなところを重視しているのでしょう?
まず採用で一番重視しているのはアクセントですね。
英語って本当に様々な国の人が喋っている言語ですから、結構なまりのある人とかも多いんです。
ネイティブと聞くと、イギリス・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドが思い浮かぶかも知れませんが、それぞれやはり多少アクセントが異なります。
そのような中で日本人が英語を1から学ぶなら、やはりヘビーアクセントの先生ではない方に習う方が良いとは思うんです。
ですので、採用時には独特なアクセントがなく、聞き取りやすい発音の方を採用するようにしています。
あとはやはり、このホームステイ英会話スクールは子ども専門なので、「子どもが好きな方」が最大の条件かもしれません。
子どもってよく見ているんですよ。
子どもは「この人は子どもが好きではない人」ってすぐ見分けてしまいますし、子どもが好きではないのに「仕事だから」と我慢して教えていても、お互いに良くないですからね。
── 子どもの学びにばっちり合った先生方が活躍されていることがわかりました。
世田谷区に住む幼児から小学校・中学校・高校生へ!無料体験レッスンのご案内
── ホームステイ英会話スクールでは、現在体験レッスンなどはございますか?
もちろんございます。当スクールのホームページの「体験コース」というページからご連絡いただければ、無料でレッスンを体験いただけます。
── それでは、これからお子さんに英語を習わせてあげたいな、とお考えの親御さんへメッセージをいただけますでしょうか?
まだ年齢が低いお子さんの場合、お子さん自身の「したい」「したくない」よりも、うまく親御さんが「チョットいってみよう」「1回だけ」と連れて来ちゃえば、多くのお子さんが「すごく楽しかった」「また来たい!」といって続けてきてくれることが多いですね。
しかしながら小学校2〜3年生から上になってくると、経験上ですが、やはり自分で「やりたい」という気持ちがないと続けにくいと思います。
色々な英会話教室がありますが、まずは色々なお教室を見に行ってみて、英語への興味が湧いたら良いなと思います。
そのような中で当スクールの場合は、教室の空間に一歩足を踏み入れたら、ご自宅とは全く異なる雰囲気となっていますので、きっと興味が湧くと思いますよ。
暖炉に大きなソファーなど、まるで海外のお家に来たような特別な雰囲気を感じてもらえると思いますので、ぜひお気軽に体験しに来てもらえたらと思います。
── 他にはない教室空間、みなさまにもぜひ感じてもらいたいと思います。本日はありがとうございました。
ホームステイ英会話スクールの基本情報
教室名 | ホームステイ英会話スクール |
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所在地 | 東京都世田谷区成城6丁目16-6 |
費用 | 月額14,850円(税込)レッスン月4回実施 ※全クラス同料金 入学金22,000円(税込) |
レッスン時間 | 55分間:通常会話クラス・英検クラス 40分間:親子クラス・個別学習指導クラス 25分間:マンツーマンオンラインクラス |
講師 | 親子クラス・幼児クラス:30代女性ネイティブスピーカー 小学生クラス:30代男性ネイティブスピーカー(バイリンガル) 中高生クラス:30代男性・20代女性ネイティブスピーカー(バイリンガル) オンラインクラス:30代男性ネイティブスピーカー(バイリンガル) |
オンライン授業 | マンツーマン、中学生及び高校生向けのみ (幼児や小学生はなし) |
営業時間 | 通常クラス授業は火曜~土曜 (12:30~21:35) |
電話番号 | 03-5429-8896 電話受付は月曜~土曜10:00~20:00 |
公式HP | http://homestay.avinternational.co.jp |
ホームステイ英会話スクール の位置情報
※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、ホームステイ英会話スクール へお問い合わせください。
日本にいながら英語を話せる大人になろう!ホームステイ英会話スクールの取材後記
今回のインタビューにご対応いただいた、ホームステイ英会話スクール代表のタルボットのり子さんは、高校2年生の時に2年間アメリカに留学したとのことですが、最初は短期の予定でアメリカに渡ったそうです。
短期でいったホームステイ先のあたたかなご家族から「もっと長く来てみない?」と提案され、すぐに長期の留学を決意したと言います。
のり子さんのアメリカでの経験や気づきが、その後の人生の進路に強く影響を与え、このホームステイ英会話スクールが生まれました。
やはり「肌で感じる経験」は何にも変えられないのかもしれません。
ホームステイ英会話スクールでは、東京・世田谷成城にいながらも、海外ドラマにでてくるような西洋家庭さながらの空間で、自然な生活英語を学べる環境です。
異文化空間でネイティブの発音が学べる英会話スクールをお探しの方は、ぜひホームステイ英会話スクールを訪ねてみてください。
取材日:2022年9月6日
取材/文:小原亜紗子
写真:ホームステイ英会話スクール 提供