イギリスのワーキングホリデー(IEC)

伝統と最新のカルチャーが融合する美しい島国、イギリス。

イギリスのワーキングホリデー(YMS)は、最長2年間滞在し、働くことができる就労ビザです。

就労のほか、就学が可能で、余暇も自由に過ごせる魅力たっぷりの制度です。

この記事では、イギリスのワーホリのビザやかかる費用、現地での仕事、収入、家探しの方法、おすすめの留学エージェントについて解説しています。

「イギリスのワーホリに行きたい!何から準備を始めたらいい?」
「イギリスのワーホリビザ申請方法や仕事、家探しについて知りたい!」

など、イギリスのワーホリについて知りたい方に向けた記事になっています。

イギリスのワーホリに参加したいと考えている方は、参考にして、あなた自身のワーホリの準備を始めましょう!

YMSは2024年から抽選が廃止され先着順に

イギリスのワーホリ(YMS)は、2024年から定員が4倍の6,000人に大幅増員されました。また、従来の抽選方式から先着順に変更され、ビザ取得の可能性が高くなりました!

イギリスのワーキングホリデー(YMS)の最新情報は、英国政府公式サイトで必ず確認してください。(Youth Mobility Scheme visa

目次

イギリスのワーキングホリデープログラム(YMS)とは

イギリスの風景

イギリスのワーキングホリデーの特徴

  • 最長2年間イギリスに滞在できる
  • 就学、就労に制限がない
  • 定員は6,000人、先着順

イギリスのワーキングホリデーは、正式名称を「ユース・モビリティ・スキーム(Youth Mobility Scheme)」と言います。

最長2年間、イギリスに滞在できる、就労を目的としたビザです。

ビザ有効期限内であれば、就労や就学に大きな制限はありません。就労が目的ではありますが、仕事だけでなく学校に通ったり、旅行したりできる、大変魅力的なビザなんです。

2024年から、定員がそれまでの4倍の6,000人となり、抽選制から先着順に変更されました。

抽選に落選する人が多かったイギリスのワーホリですが、定員増と制度変更で参加しやすくなったと言えるでしょう。

申請できる年齢は18歳から30歳までです。31歳の誕生日を迎えるまで申請できます。渡英時に31歳でも問題ありません。

申請は、英国政府公式サイトからオンラインで行います。

イギリスのワーキングホリデーの基本情報

申請できる年齢 18歳以上30歳以下(申請時)
期間 最長2年間
定員 年間6,000人
申請時期 通年・渡航の6か月前から申請可・先着順
申請にかかる費用 申請料 298ポンド(約59,000円)
IHS(移民医療追加料金)1,552ポンド(約296,000円)
大阪英国ビザ申請センター手数料76.5ポンド(約15,000円)
※東京申請センターは手数料無料
有効期限 入国予定日から2年間
(入国予定日はビザ申請から6か月以内)
入国に必要な資金 2,530ポンド(約50万円)以上
現地で働く職種 ほとんどの職業が許可されている
(プロスポーツ選手などは不可)
1週間の就労時間 最大39時間まで
就学期間 制限なし
申請方法 英国政府公式サイトからオンライン申請
ビザ発給の所要時間 通常、書類提出後3週間以内
英国政府公式サイト https://www.gov.uk/youth-mobility

※1ポンド199円で計算

イギリスのワーキングホリデーのメリット

イギリスでワーホリに参加するメリットを、4つご紹介します。

お金を稼ぐことを重視している人にとっては、もしかするとあまりメリットはないかもしれませんが、「イギリス」という国が好き、ヨーロッパが好き、イギリスに長期滞在することが目的、という人にとってはメリットに感じる事が多いでしょう。

あなたが求めるワーホリがイギリスでできるかどうかを考えるきっかけにしていただけたら幸いです。

イギリスワーホリのメリット

  • 英語発祥の地で本場のイギリス英語を学べる
  • 日本人が比較的少ないので英語を使う機会が多い
  • 最長2年間イギリスに滞在し就労できる
  • ヨーロッパ旅行に手軽に行ける

英語発祥の地で本場のイギリス英語を学べる

英語発祥の地、イギリスで本場の英語を学べるのは、イギリスでワーホリをするメリットの一つです。

イギリスの標準語である「キングス(クイーンズ)イングリッシュ」に実際に触れ、学べるのはイギリスならではのことですよね。

日本の学校で学んだアメリカ英語ではなく、本場のブリティッシュイングリッシュを習得できる点がメリットです。

日本人が比較的少ないので英語を使う機会が多い

「せっかく海外に行くのだから、日本人が少ない環境で過ごしたい」と考える方は多いですよね。

イギリスは、比較的日本人が少ない国です。特に、ロンドン以外の地方都市には少ないので、英語を使う機会が自然と多くなるでしょう。

職場や語学学校で英語のみの生活を送れば、それだけ英語も上達しますよ。

最長2年間イギリスに滞在し就労できる

イギリスのワーホリで最大のメリットは、最長2年間イギリスに滞在できることではないでしょうか。

他国のワーホリビザの期間は、ほとんどが最長1年間です。

オーストラリアのワーホリは更新すれば最長3年間滞在でき、カナダのワーホリは「ROワーホリ(セカンドワーホリ)」の制度を利用すれば最長3年のワーキングホリデーが可能ですが、いずれも条件があるので簡単ではありません。

イギリスでは、条件なしで2年間滞在できるので、さまざまな体験ができますね。就労、就学に関しても制限がない点も魅力です。

ヨーロッパ旅行に手軽に行ける

ヨーロッパ各国では、LCC(格安航空会社)が多く運航しています。イギリスからヨーロッパ各国への飛行機代は、数千円ということもあります。

また、日本からヨーロッパ諸国への旅行と比べると短時間で行けるので、手軽にヨーロッパ旅行に行けますよ。

イギリスのワーキングホリデーに行く際はぜひ、ヨーロッパ各国の文化を体感してください!

イギリスのワーキングホリデーのデメリット

イギリスでのワーホリは、メリットがある一方、デメリットもあります。いい面だけでなく悪い面もあることを考慮した上で、ワーホリの準備をしましょう。

イギリスワーホリのデメリット

  • 日本より物価が高く生活費がかかるから貯金は難しい
  • 英語力が低いと仕事を探すのに苦労する
  • 天候が不安定だから雨具の準備が必要
  • 日本人にはイギリス英語が聞き取りにくい

日本より物価が高く生活費がかかるから貯金は難しい

イギリスは日本より物価が高いです。特に、外食や家賃が非常に高いんです。

ロンドンでは、外食すると最低でも1人3,000円以上、家賃はフラットシェアで10万円以上かかります。

ワーホリビザを申請する際、£2,530を口座に用意していると思いますが、それを生活費に充てたとしても2~3ヶ月でなくなってしまうでしょう。

イギリスの時給(最低賃金)は日本より高いですが、その分物価も高いので、最低賃金のお仕事では、貯金するのは難しそうです。

高い英語力や専門的な技術を持っていて、良い条件で仕事を見つけることができれば、しっかりとした貯金は難しいかもしれませんが、少し余裕のある生活ができるのではないかと思います。

費用参考)Expatistan

英語力が低いと仕事を探すのに苦労する

世界から留学生や移民が集まるイギリスでは、英語力が低いと働き口を探すのに苦労することもあります。

2024年から、日本人に与えられるワーホリビザの定員が、年間1,500人から6,000人と4倍になったので、仕事探しはますます難しくなるでしょう。

特に、日本食レストランなどの日本語を活かせる仕事は、狭き門になることが予想されます。

イギリスで仕事をするには、渡英する前に日本で英語を勉強したり、イギリスで語学学校に通ったりして、しっかりと英語力をつけることが大事です。

一方英語がある程度できる人は、イギリスのワーホリがおすすめ。オーストラリアは最低賃金が高給であることから日本人にも大変人気のため、仕事につくにあたって競争率が非常に高いです。

イギリスは定員数が増えたものの、オーストラリアのワーホリに比べてまだまだライバルが少ないので、稼ぐことよりも経験を重視する方はイギリスのワーホリを選んでも良いと思います。

天候が不安定だから雨具の準備が必要

イギリスは、「一日の中に四季がある」と言われるように、天候が変わりやすいです。

今日は晴れているなと思った途端に雨が振り出したり、日中はTシャツでも夜は10度以上気温が下がったりと、非常に不安定な気候です。

現地で防寒具や雨具を買うこともできますが、物価高で値段が高いので、日本から折り畳み傘や撥水加工のある上着を持って行くと便利ですよ。

日本人にはイギリス英語が聞き取りにくい

日本の学校では、基本的にアメリカ英語を勉強します。耳なじみがないイギリス英語は、日本人にとって聞き取りにくいようです。

(インターナショナルスクール等でイギリス英語を学んでいた方は、むしろ聞き取りやすいかもしれません。)

さらに、イギリスの地方には方言がありますので、地方2滞在する人は慣れるまでは多少時間がかかるでしょう。

イギリス英語に慣れるまで時間がかかるという点は、デメリットと言えるかもしれません。

ただ、現在英語を話す人の出身国は様々で、あなたが今後英語でやり取りをする人がネイティブばかりとは限りません。

多様なイントネーションに聞き慣れていくことは、むしろあなたの今後の人生にとってはメリットになるとも言えます。

イギリスのワーキングホリデーにおすすめの都市・地域

イギリスのワーキングホリデーに参加する場合、住む都市や働く都市はどこがいいのでしょうか?ここでは、イギリスのワーホリにおすすめしたい都市をご紹介します。

イギリスにワーホリで滞在する場合、働くことを考えると求人が多いロンドンなどの都会がおすすめです。都会には語学学校が多いので、自分に合った学校を選ぶことも可能です。

都会は交通手段が発達しているので、通学や通勤が便利というメリットもあります。

しかし、イギリスには魅力的な地方都市も多くあります。ロンドンなどの大都会と比べると物価も安いですし、美しい自然や伝統的なイギリスの文化にも触れられるでしょう。

あなたがイギリスのワーホリで体験したいことを軸に、滞在する都市を選んでくださいね。

イギリスのワーホリは最長2年間と長く滞在できるので、引っ越しをして複数の都市に住むこともできますよ。

イギリスのワーホリにおすすめの都市・地域比較一覧

物価 語学学校数 求人 観光
ロンドン 非常に高い 非常に多い 多い バッキンガム宮殿
ウェストミンスター寺院
マンチェスター 高い 少ない 少ない マンチェスター博物館
マンチェスター市庁舎
リバプール 比較的安い 非常に少ない 少ない リバプール大聖堂
アンフィールド
ブライトン 高い 多い 少ない ロイヤルパビリオン
ブライトンピア
コッツウォルズ 比較的安い 少ない 少ない グロスター大聖堂
バイブリー

参考:EXPATISTANMixB

ロンドン

ロンドン

イギリスのワーホリで一番人気がある都市が、首都ロンドンです。世界中からさまざまな人々が集まる国際都市で、伝統と最先端の文化が体験できる魅力満載の都市です。

ロンドン塔など中世の歴史を感じさせる建築物と現代的なビルが調和し、美しい街並みを形作っています。

演劇、音楽、映画、ファッション、アートなど、伝統文化から最新のカルチャーまで楽しめるでしょう。

日本人が比較的多く、日本食レストランや日系企業など日本語が活かせる職場もほかの都市よりも多いです。日本の食材なども入手しやすいので、日本人にとって住みやすい街と言えます。

ただし、物価が高いので、生活費がかかる点はデメリットと言えます。特に家賃は東京の倍以上と言われているので、シェアハウスを利用するなど家賃を抑える工夫が必要でしょう。

ロンドンの基本情報

気候/気温 夏は涼しく、冬は比較的暖かい。曇りの日が多く年間を通して雨が多い。冬は霧が発生することが多い。
7月 最高23℃ 最低15℃
1月最高9℃ 最低4℃
観光 大英博物館・ロンドン塔
特徴 パブやクラブなどの遊び場が多い。シアターも多く、演劇やミュージカル、バレエなどを鑑賞できる。
交通 バス・地下鉄・鉄道・タクシー・空港
公共交通機関が充実しており便利

マンチェスター

マンチェスター

プレミアリーグに所属するサッカーチームが2つあることでも有名な都市がマンチェスター。

国立フットボール博物館には、イングランドの有名選手のユニホームなどが展示され、サッカー好きにはたまらないスポットです。

ライブハウスが数多くあり、ブリティッシュロックが好きな方にもおすすめの都市でもあります。

日本人が少ないので、英語を使う機会が多くなるのもメリットですね。

ただ、語学学校の数は都会のわりに少なく、選択肢が多くないのがデメリットです。一部治安が良くない地域があるので、注意しましょう。

また仕事に関しては、ロンドンに比べると選択肢が少なくなるという口コミが多いです。

マンチェスターの基本情報

気候/気温 夏は涼しく快適。冬は長く、非常に寒く、曇りの日が多い。
7月最高20℃ 最低13℃
1月最高8℃ 最低3℃
観光 イントゥトラッフォードセンター(ショッピングセンター)
マンチェスターアートギャラリー
特徴 ロンドンより安く都会の生活が楽しめる。
交通 バス・トラム(路面電車)・タクシー

リバプール

リバプール

リバプールは、ユネスコの世界遺産に登録されており、古い建築物から当時の文化を感じられる美しい港町です。

サッカーチーム「リバプールFC」やビートルズが生まれた町としても知られています。

地方都市ではありますが、ショッピングセンターや美術館、劇場などがあり、便利で都会的な暮らしができるでしょう。

ロンドンに比べると物価が安いのもメリットです。

ショップや観光スポット、学校などが徒歩で移動できる範囲にあり、交通費があまりかからない点もおすすめポイントですね。

日本人が少ないので、英語を使う機会が多くなり、英語力の向上も期待できます。ただし、訛りがあるため、リバプール独自のアクセントに慣れるまで多少時間がかかるかもしれません。

リバプールの基本情報

気候/気温 夏は快適。冬は長く、たいへん寒く、曇りが多い。
7月 最高20℃ 最低13℃
1月 最高7℃ 最低3℃
観光 ビートルズストーリー・リバプール博物館
特徴 ロンドンより安く都会的な生活ができる。湖水地方やヨーロッパ各国への旅行も便利。
交通 地下鉄・バス・空港

ブライトン

ブライトン

ロンドンから最も近い海辺の街が、ブライトンです。

ブライトンビーチには可愛らしいカラフルな小屋が並んでおり、フォトスポットとして人気を呼んでいます。

学校が多いので、留学生や学校関係者が多く住み、治安が良く、街がコンパクトなので暮らしやすい都市です。

ロンドンには電車を使って1時間程度で行けるので、日帰りで気軽にロンドン観光ができますよ。

学生が多く、ロンドンなどの大都会と比較すると求人の数が少ないため、ブライトンで働きたい方はしっかり英語力をつけておきましょう。

ブライトンの基本情報

気候/気温 夏は快適。冬は長く、風が強い。
7月 最高20℃ 最低13℃
1月 最高8℃ 最低3℃
観光 セブンシスターズ・ブライトン博物館&美術館
特徴 ファッショナブルなリゾート地。世界から留学生が集まる。
交通 バス・電車・タクシー

コッツウォルズ

コッツウォルズ

コッツウォルズとは、イングランドの中央部にある歴史的建造物がある田園地帯のこと。

複数の風光明媚な村で構成されており、まるで絵本の中に迷い込んだかのような可愛らしい風景を楽しめます。

イギリスで最も美しい村と言われるバイブリーや、はちみつ色の石造りの家が建ち並ぶカースル・クームなど、観光スポットが盛りだくさんです。イギリスの田舎町で暮らしたい方はきっと気に入るでしょう。

コッツウォルズで生活したい場合は、最大の都市チェルトナムに滞在すると、さまざまな村を訪れることができますよ。

しかし、語学学校や求人が非常に少ないのが難点です。ワーホリで生活費を稼ぎたい方には不向きかもしれません。

コッツウォルズの基本情報

気候/気温 夏は涼しく快適で短い。冬はたいへん寒く、風が強く、長い。曇りの日が多い。
7月最高21℃ 最低12℃
1月最高6℃ 最低気温]1℃
観光 グロスター大聖堂(「ハリーポッター」ロケ地)
特徴 中世にタイムスリップしたような街並みを鑑賞できる。
交通 タクシー・バス・鉄道

イギリスのワーキングホリデーにかかる費用

イギリスのワーホリに挑戦するにあたって、やはり気になるのが費用ですよね。

2年間のイギリス生活でどれくらいの費用がかかるのか、またアルバイトができた場合、どれくらいの収入になるのかを計算してみました。

イギリスのワーホリ費用は2年でいくらかかる?

ここではイギリスに2年間滞在し、3か月間語学学校に通うことを想定して、その費用を計算してみました。

滞在する都市や語学学校、生活のしかたによって費用は異なりますので、あくまで大まかな目安として参考にしてくださいね。

イギリスのワーホリにかかる費用例

項目 費用
ビザ申請時にかかる費用
(ビザ申請料、IHS)
約38万円
海外保険 約20万円
生活費
(住居費、食費、交通費、通信料なども含む)
約360万円
(15万円×24ヶ月)
航空券(往復) 約25万円
語学学校の費用(3か月) 約60万円
合計 約500万円

※ 英ポンド199円で計算

※ イギリスに2年間滞在し3ヶ月間語学学校に通う場合の費用

参考)スマ留School With

2024年6月の時点では、円安が進んだ影響もあり、2年間の費用は500万円かかる計算です。

イギリスでは、物価や家賃が上がっています。特にロンドンは家賃が上昇しており、生活費の負担は大きいです。

せっかくワーホリビザの定員が増え、申し込みしやすくなったイギリスですが、円安と物価上昇で費用面ではハードルが上がってしまいました。

しかし、必ず渡航前に500万円全額を用意する必要があるかというと、そうではありません。イギリスワーホリの初期費用について、次の項で詳しく紹介します。

イギリスのワーホリにかかる初期費用は約175万円

イギリスのワーホリに参加するための初期費用はどれくらいか、計算してみました。

イギリスのワーホリで必要な初期費用

項目 費用
ビザ申請時にかかる費用
(ビザ申請費、IHS)
約38万円
ビザ申請の条件となっている貯金 2,530ポンド(約50万円)
航空券(片道) 約10万円
海外保険(2年分) 約20万円
語学学校(3ヶ月) 約60万円
合計 約176万円

※このほかに滞在費が必要です。

※1ポンド199円で計算

イギリスのワーホリに行く場合、渡航前に必要な初期費用は、約175万円です。

まずイギリスのワーホリビザを申請するために、申請料として298ポンド(約59,000円)が必要です。

さらに、イギリスに6ヶ月以上滞在する日本国籍の人は支払い義務が発生する、IHS(移民医療追加料金)が、1,552ポンド(約296,000円)もかかります。

これは公的医療機関を無料で利用できるたいへん便利な制度なのですが、保険料が高いですね。この費用はビザ申請時に必要となります。

そしてビザを申請するのにもうひとつ必要なのが、2,530ポンド(約50万円)以上の貯金の証明です。連続して28日以上2,530ポンドが口座に入っていることを証明しなければなりません。

「ビザ申請料」「IHS」「2,530ポンド」の貯金は、ワーホリビザの申請時に必要なものとなるので、ビザ申請だけで約88万円の費用を用意する必要があります。

また、渡航費用(航空券)や語学学校に通う予定の方は学費も必要です。さらに海外旅行保険に入る場合は、その費用も必要になります。

イギリスでは無料で医療が受けられるNHSに加入するので、「海外旅行保険は必要ないのでは?」と考えがちですが、基本的に海外旅行保険には入った方がいいでしょう。

というのも、NHSと海外旅行保険では、補償してもらえる範囲が違うのです。

NHSでは、カバーできるのは医療のみです。一方、海外旅行保険では、病気やケガだけでなく、盗難や個人賠償責任などもカバーできます。

比較的治安のよいイギリスですが、日本より犯罪は多いので、念のため海外保険に入っておくと安心です。

以上が、渡航前に必要な初期費用です。渡航後の滞在費や生活費は、別途必要となります。

しばらくはビザ申請のために用意した貯金2,530ポンド(約50万円)で生活ができると思いますが、慣れない生活では想像以上にお金がかかるものです。

たとえば家賃だけでも、シェアハウスで月額8万円~26万円かかります。

参照)スマ留

またワーホリで渡英する場合、現地での収入をあてにしている方もいると思いますが、すぐに仕事が見つかるとは限りません。

500万円を事前に用意する必要はありませんが、250~300万円ほどは準備しておきたいですね。

イギリスのワーキングホリデーで費用を節約する方法

イギリスのワーキングホリデーには多くの費用がかかることが分かりました。

「できれば費用を抑えたい!」「なにか節約する方法はない?」と思った方もいるのではないでしょうか。

ビザ申請の費用等を変えることはできませんが、滞在場所や語学学校の選び方で、ワーホリにかかる費用を抑えることは可能です。

ここでは、できるだけワーホリの費用を安くする方法を3つ紹介します。

都会ではなく地方都市で暮らす

イギリスのロンドンは、世界的に見ても物価が高い都市です。家賃や食費など、生活するのに必要な経費が多くかかってしまいます。

少しロンドンから離れると、物価が安くなるので、費用を少しでも抑えたい場合は、地方都市に住むことを検討しましょう。

ただし地方都市は、ロンドンに比べて求人が少ないというデメリットもあります。

最初はロンドンで語学学校と仕事に励み、英語力がついてきた2年目に、地方都市に移り住むのも方法のひとつです。

ロンドンで人脈づくりをしておくと、地方でのお仕事にもつながるかもしれませんよ。

語学学校の授業料割引キャンペーンを利用する

語学学校に通う場合は、留学エージェントを通すことで授業料が安くなることもあります。

「留学エージェントってお金がかかるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、手数料無料のエージェントもありますし、滞在先の手配なんかもしてくれるところがあるので、自分ですべて手配するより時間とコストが節約できる場合も多いのです。

特定の学校と提携してキャンペーンを行っている留学エージェントもあり、キャンペーンを利用すると、かなり大きな金額を節約できますよ。

留学エージェント「夢カナ」はイギリスワーキングホリデーYMSにも対応していて、実質円で留学する方法を提案してくれますよ。

費用が安いマルタやフィリピンで英語力をつけて時給が高い仕事をする

イギリスでのワーホリにかかる費用負担を減らすには、イギリスでの収入をアップさせる方法もあります。

たとえば、イギリスで仕事をするには、英語力が必要ですよね。当然、英語ができない人よりもできる人の方が採用されやすいですし、給与にも影響する可能性があります。

ですから、イギリスのワーキングホリデーをスタートする前に英語力をしっかりとつけておくことが大切なのです。

渡航前に日本で英会話スクールやオンライン英会話を利用し、話す機会を意図的に作るのも効果的です。

また、イギリスに行く前に、費用が比較的安く済む国で短期留学をするのも良いでしょう。(2カ国留学)

短期間で英語力を上げるのに非常に効果的です。渡英前の短期語学留学には、マルタ留学やフィリピン留学が人気。

マルタはあまりメジャーな留学先ではありませんが、イギリスに地理的に近く、語学留学後、イギリスに移動するのも費用が抑えられます。日本人が比較的少ないところもよいですね。

フィリピンは物価が安い上、マンツーマンのレッスン主体の語学学校が多いので短期間で英語力をつけられますよ。

詳細は、フィリピンやマルタを扱っている留学エージェントに相談してみてください!

イギリスのワーキングホリデーでいくら稼げる?仕事や時給

イギリスでの生活はたいへんお金がかかりますよね。ワーホリの場合、働いて得た収入を生活費にあてようと考えている方も多いでしょう。

ここでは、イギリスのワーホリでどんな仕事に就けるのか、いくらぐらい稼げるのかを解説します。

イギリスのワーキングホリデーで貯金できる?最低時給は約2,300円

ワーキングホリデーで飲食店やホテルのスタッフとしてアルバイトをする場合、時給の目安はイギリスの最低賃金です。

イギリスの最低賃金は年齢により異なります。21歳以上で£11.44(約2,280円)、18〜20歳は£8.60(約1,710円)です。

日本と比べたら最低賃金がかなり高いことがわかりますね。

最低賃金で働いた場合、どれくらいの収入になるか計算してみましょう。イギリスのワーホリに行く人は21歳以上が多いと思うので、£11.44が最低時給の場合を想定しました。

以下の表は、イギリスに渡って3か月後から仕事を始め、1年9か月間仕事をした場合の収入です。

イギリのスワーホリの収入例

給料 月収 約27万円 (最低賃金約2,280円で1日6時間、週5日働いた場合)
年収 約324万円
収入 約567万円(1年9ヶ月分)
所得税 約113万円(税率20%で計算)
差引残高 約454万円

※ 1ポンド199円で計算

※ 1年9ヶ月間、最低賃金で働いた場合の収入

まず、イギリスで1日6時間週5勤務をすると、月収27万円になります。ワーホリ全体を通して、同じ条件で働くとトータルで567万円の収入になります。

ただしイギリスでは収入が年間12,570ポンドを超えると、20%の所得税がかかるため、それを差し引くと、手元に残る収入は約454万円です。

「イギリスのワーキングホリデーにかかる費用」のところで概算した通り、2年間のワーホリ費用は約500万円ですので、最低賃金で1年9ヶ月働いた場合、貯金するのは難しいでしょう。

英語力が高く、イギリスにある日系企業や現地企業に就職し、フルタイムでオフィスワークができれば、ある程度の貯金はできそうです。

ですが仕事が見つかるかは、行ってみないと分かりませんし、せっかくイギリスに行くのですから旅行なども楽しみたいですよね。資金は余裕を持って準備しましょう!

参考)英国政府公式サイト独立行政法人 労働政策研究・研修機構

イギリスのワーキングホリデーで働ける仕事

イギリスのワーホリでは、アルバイトとして働くケースが多いですが、YMSビザには就労制限がないため、フルタイムの正社員として働くことも可能です。

では、具体的にはどのような仕事があるのか見てみましょう。

日本食レストラン・カフェのスタッフ

イギリスでは日本食が人気なので、都市部には日本食レストランや日系のカフェが多くあります。

英語でお客さんとのやり取りができれば、ホールスタッフとして働けますし、英語に自信がなければ皿洗いや清掃などの仕事があります。

渡航後、最初にするアルバイトとして人気の仕事です。

飲食店やホテルのスタッフ

ある程度英語が話せるようになると、先ほど紹介した日本食レストランやカフェに限らず、レストランやパブなど様々な飲食店で働けます。

また、外国語(日本語)ができるということで、ホテルのスタッフの仕事にも就きやすいです。

中には、YMSビザで憧れのスターバックスで働く日本人もいるとのこと!サービス系のお仕事は外国人を雇うところも多いので仕事を見つけやすいでしょう。

アパレルショップ・雑貨店などの店員

ショップの販売員は求人が多い仕事です。基本的にはひとりで店番をすることが多く、現地のお客さんと流ちょうなやり取りをする英語力が必要です。

ただ逆に考えると、お客さんと接する機会が多く、自然な英語で会話ができるため、英語を身に着けたい人にはピッタリかもしれません。

オーペア/ナニー(ベビーシッター)

オーペアナニーは、小さな子供の面倒を見る仕事です。いわゆるベビーシッターのことです。

ホームステイをしながらその家庭の子供の世話をするなど、住み込みの求人もあります。

イギリス在住の日本人が募集していることもありますよ。ケースによって時給などの条件が大きく違うので、働く前によく確認しましょう。

美容師・ネイリスト・看護師・マッサージ師・寿司職人などの専門職

美容師や看護師など、資格を持っている方はその専門知識を生かした仕事ができます。
日本食ブームで、寿司職人の求人も多いですよ。

資格が必要となる仕事は、飲食店やショップのスタッフよりも給料が良い傾向にあり、しっかりと稼ぎながらイギリス生活ができるでしょう。

イベントスタッフなど単発の仕事

クラブのイベントやパーティーなどの受付、引っ越しの手伝いなど、単発の仕事です。

単発は後腐れなく気軽に働ける点がメリットです。また、自分の都合があった時だけできるので勉強や現地での観光などやりたいことを優先できます。

日系企業や現地イギリスの企業でオフィスワーク

ビジネスレベルの英語力があれば、イギリスにある日系企業や現地企業でオフィスワーク(事務職)も可能です。

渡航前からオフィスワークを狙っている人は、ビザの期間が1年半以上残っていることを条件としている企業が多いので、渡航前から準備を始め、渡航したらすぐに就職活動をしましょう。

イギリスにある日系の人材紹介会社に、渡航前から登録しておくこともできますよ。やはり、現地企業よりも日系企業の方が就職しやすい傾向にあります。

現地企業では、高い英語力とその職種の経験を持つ人が採用されやすいようです。

イギリスのワーキングホリデーで仕事を探す方法

イギリスでのしごと探しは、日本と同じく求人サイト等を使ってWeb上で探すのが主流です。

その他の方法としては、お店に直接声をかけるか、知人に仕事を紹介してもらう方法もあります。

求人サイトで仕事を探す

イギリスでの仕事探しは、求人サイトで行うのが主流です。求人サイトは日本からも閲覧できるので、ワーホリ出発前から随時チェックしておくとよいでしょう。

イギリスでの仕事探しに便利なサイトを紹介しますね。

おすすめ求人サイト

求人サイト 特徴
MixB 海外在住の日本人向け掲示板。求人情報や住まいの情報が得られる。日本語で求人を探せるので利用しやすい。
indeed 日本でも利用する人が多い求人サイトのイギリス版。
center people 日系の人材紹介会社。オフィスワークを希望する方は、出発の2か月前に登録しておくのがおすすめ。

お店に募集がないか直接聞いてみる

働きたいと思ったお店があれば、スタッフにアルバイトの募集がないか聞いてみましょう。
欠員が出たばかりなど、タイミングが良ければすぐに採用されることがあります。

いきなりお店に入って声をかけるよりも、何回か通って、お店のオーナーやスタッフと顔なじみになることから始めるとスムーズかもしれません。

友人、知人に仕事を紹介してもらう

語学学校のスタッフや友人に「仕事を探している」ことを伝えておくと、仕事を紹介してもらえることがあります。

お店に信頼されている人に紹介してもらうと、採用される確率が上がります。

日頃から語学学校のクラスメイトやスタッフとコミュニケーションを取っておくといいですね。

また、語学学校によっては掲示板に求人情報を掲載していることもあります。まめにチェックしてみましょう。

イギリスワーキングホリデーに行くまでの流れと準備すること

ここでは、イギリスワーホリビザの申請から、イギリスに到着しビザを受け取るまでの大まかな準備の流れを解説します。

参考にして、あなた自身のスケジュールを作成し、ワーホリに向けて準備を始めましょう!

  1. ワーホリ(YMS)ビザを申請
    オンラインでビザの申請をします。ビザ申請料や英国国民健康保険料(IHS)の支払いも申請時に行います。
  2. UKビザ申請センターで書類提出・指紋採取・写真撮影
    東京または大阪のUKビザ申請センターに行って、指紋採取と顔写真の撮影を行います。
  3. ビザ発給、パスポート受け取り
    ビザ申請センターから通知が来たら、パスポートを受け取るためもう一度ビザ申請センターに行きます。(郵送での受け取りも可能)
  4. 語学学校、滞在先、航空券、海外旅行保険の手配
    多くの語学学校から自分に合った学校を探したり、ホームステイやシェアハウスを見つけて手続きを行います。航空券や海外旅行保険の手配も必要です。
    学校選びや滞在先探し、保険の手配など、何も分からない状態から自分で行うのは手間も時間もかかりますよね。効率的に準備するために、手数料無料の留学エージェントを利用する方法もあります。
  5. イギリスワーホリに必要な持ち物の準備
    イギリスは雨が多いので、折り畳み傘があると便利です。
    変換プラグを持って行けば、多くの日本の電化製品が使えますので、自分の電化製品の電圧を確認してみてください。
    また、クレジットカードや国際キャッシュカードは、作るのに時間がかかるので早めに準備しておきましょう。
  6. 海外転出届を提出
    1年以上海外に滞在する場合は、海外転出届の提出が必要です。日本の住所がある市町村役場に届け出てください。国民年金は、海外転出届を出しても継続できます。お住まいの地域の窓口で相談してください。
    会社員の方は、所得税の清算が必要な場合があるので、勤務先に確認してみてくださいね。
  7. イギリスへ出発!イギリスに着いたらビザを受け取る
    イギリス入国後、10日以内に郵便局でビザを受け取ってください。

イギリスのワーホリ(YMS)ビザの申請方法

ビザを申請するための条件や申請の流れについて解説します。なお、ビザの条件や申請方法は頻繁に変更されるので、この記事では大まかな内容に留めています。

最新情報は必ず英国政府公式サイトでご確認ください。(英国政府公式サイト

ちなみに例年、10月〜12月に翌年のワーホリ募集要項が発表されます。すでに定員が埋まっていたら、翌年の募集が始まるまで待ちましょう。

イギリスのワーホリビザ申請条件

イギリスのワーホリビザを申請するためには、条件があります。まずは、あなたが下記の条件を満たしているかどうか確認してください。

イギリスのワーホリビザ申請の条件

  • 日本国籍である
  • イギリスに最長2年間住み、働きたい
  • ビザ申請時に18歳以上30歳以下である
  • 2,530ポンドの資金がある
  • 同居する18歳未満の子供がいない
  • 扶養している子供がいない
  • 過去にYMSでイギリスに滞在したことがない

イギリスのワーホリビザ申請の手順

イギリスのワーホリビザは、2024年より抽選制から先着順に変更されました。ビザ取得は、オンラインで申請後、UKビザ申請センターに行って指紋採取をする流れです。

1. オンラインでYMSビザの申請をする

英国政府の公式サイトから、ビザを申請してください。このページから、ビザ申請や申請料などの支払いをオンラインで行います。

2. ビザの申請に必要な料金を支払う

YMSビザ申請料 £298 と、英国国民保健サービスの保険料「IHS」£1,552(£776×2年間)を、クレジットカードで支払います。

イギリスには、NHSと呼ばれる国民が無料で医療を受けられる国民保健サービス(National Health Service)があります。

ワーホリビザでイギリスに入国する場合、NHSに加入するため、保険料を支払わなければなりません。その保険料がIHS(Immigration Health Surcharge)です。

£1,552と非常に高額ですが、NHSに加入すれば、無料で医療サービスが受けられます。

3. UK(英国)ビザ申請センターの予約

ビザ申請後、UKビザ申請センターで指紋採取等が必要なので、事前にオンラインで来館予約をします。

ビザ申請後に、ビザ申請センターの来館予約画面に自動的に移動しますので、そこで予約してください。

英国ビザ申請センターは、東京と大阪にあるので、どちらかを選びます。大阪英国ビザセンターで手続きする場合は、別途手数料£76.9を予約時に支払います。

ビザ申請センター

  • 東京:東京都中央区築地5-6-10 浜離宮パークサイドプレイス8F
  • 大阪:大阪府大阪市中央区南船場1-3-5 リプロ南船場ビル10F

4. 必要書類をアップロード

ビザ申請センターの予約時に、Web上で必要な書類をアップロードします。

Webでアップロードせずに、英国ビザ申請センターで提出する方法もあります(有料)。

アップロードする必要書類

  • 有効なパスポート
  • 2,530ポンド以上の残高がある銀行の英文取引証明書

英文取引証明書は、WEBでダウンロードできるところもあれば、依頼して作成して貰う場合もあるので、銀行に確認しましょう。

オンラインバンクの場合、取引証明書の発行に数日要することがあるので要注意です。

なお、£2,530を連続28日以上保有していることを証明する必要があるため、「昨日入金して、今日申請する」ということはできません。預金の準備は早めにしておくことをおすすめします。

また、ビザの発行が完了するまでは貯金の状態を維持しておく必要があります。この£2,530は渡航後すぐに使用するための資金としてしっかりと置いておきましょう。

5.英国ビザ申請センターへ行く

予約した日に、英国ビザセンターへ行き、指紋採取と写真撮影を行います。必要書類をアップロードしていない方は提出してください。

ビザ申請センターに持参する書類

  • 有効なパスポート
  • ビザ申請センター来館予約票(印刷する)
  • チェックリスト(印刷する)
  • 必要書類(アップロードしていない方のみ)
  • パスポートの顔写真のページのコピー(パスポートの返却時、直接受け取る方のみ)

6.パスポートを受け取る

ビザの審査結果が通知されたら、ビザ申請センターを再び訪れてパスポートを返却してもらいます。

有料ではありますが、パスポートを郵送してもらうこともできます。

以上でビザの申請は終了です。オンライン申請ですので、パソコンに慣れていない方は少し手間がかかるかもしれませんね。

また、書類不備があるとビザが発給されないので、ミスがないよう細心の注意を払って申請してください!

イギリスのワーホリビザ申請期間

イギリスのワーホリビザは、通年で受け付けており、定員に達すると終了します。

イギリス入国予定日の6か月前から申請できますので、入国する日が決まったら、早めに申請しましょう。

ビザの発給には時間がかかることもあるので、遅くとも入国の1〜2か月前には申請するようにしてください。

ワーキングホリデーでイギリスに入国した際の入国後の手続き

無事イギリスに入国したら、速やかにBRPカードの受け取りと、在留届の提出を行ってください。

BRPカードとは、Biometric Residence Permit(生体認証付在留許可証)のことです。

BRPカードは、イギリス国内で身分証明書として使います。入国後、10日以内に、ビザ申請時に指定した郵便局で受け取りましょう。

また海外に3か月以上滞在する場合は、在留届を提出します。在留届は、日本国大使館や総領事館の窓口で手続きするほか、オンラインでも提出できます。

外務省のサイトから、在留届の提出のほか、内容変更や帰国届の提出も可能です。

詳細は「外務省オンライン在留届」をご確認ください。

イギリスのワーホリの家探しはアプリやサイトが主流

ワーホリでイギリスに滞在する時の家探しに苦労する方は多いようです。ここでは、イギリスでの部屋探しについて解説します。

語学学校に行く場合は、初めの数ヶ月は付属の学生寮や学校が紹介するホームステイを利用する方が多いです。

イギリスでの生活が落ち着くころ、より経済的なシェアハウスを探して引っ越すパターンですね。イギリスの家賃は高いので、複数の人と一軒家やアパートを共有するシェアハウスが人気なんです。

語学学校に行かない場合は、渡航後、ホテルやAirbnbに滞在しながら住むところを探します。

イギリスでワーホリする方の多くがアプリやウェブサイトを利用して部屋探しをします。

ウェブサイトを利用すれば、渡航前から家探しができますので、いくつか目星をつけておくのもいいですね。人気があるサイトやアプリを紹介します。

サイト 詳細
Mixb 日系人が利用する、日本語のサイト。
住まい、宿泊、求人など、生活に関するさまざまなことが日本語で検索できる。
SpareRoom イギリスで人気のシェアハウスが探せるサイト。アプリもあり。
多くの日本人がこのようなサイトを利用して無事滞在先を確保していますが、残念ながら、詐欺も発生しています。
海外での生活に慣れていない方は、語学学校の学生寮などを利用するか、滞在先の手配を手伝ってくれる留学エージェントに相談することも検討してみましょう。

イギリスのワーホリは留学エージェントに相談しよう

ワーホリでイギリスに行くための準備は、大変手間と時間がかかります。効率的に準備したい方や、海外生活に不慣れな方は、留学エージェントの無料相談を利用してみましょう。

いきなり個別相談はハードルが高いという方は、セミナーや説明会に参加してみてください。

個別相談、セミナー、説明会などはほとんどのエージェントで無料ですし、オンラインで参加できます。

ぜひ、いくつかのエージェントに相談してみて、あなたの夢を実現できそうな留学エージェントと出会ってください!

スマ留なら手数料無料でワーホリビザ申請や滞在先の手配をサポート

スマ留

イギリスにワーホリで行かれる方におすすめの留学エージェントがスマ留です。スマ留は、手数料無料でワーホリの準備をサポートしてくれます。

煩雑で手間がかかるイギリスのワーホリビザ取得のコンサルテーションや、海外に不慣れな方には難しい、ホームステイ、シェアハウスなど、滞在先の手配もしてもらえますよ。

もちろん、語学学校選びの相談や入校手続き、海外旅行保険の手配も無料です。帰国後は、就職や転職の相談にものってくれます。

語学学校の費用を大きく抑えられるのもスマ留の特長です。

スマ留では、午後から始まるアフタヌーンクラスや、夕方からのイブニングクラスなど、生徒数が少ない時間帯の授業を有効活用することで、授業料の大幅な引き下げに成功しました。

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イギリス渡航前のマルタやフィリピンへの短期語学留学も、スマ留が得意とするところ。2ヵ国留学もぜひ相談してくださいね。

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スマ留以外にも、イギリスのワーホリをサポートしてくれる留学エージェントがあります。

イギリスのワーホリに対応している留学エージェント一覧

留学エージェント 特徴
スマ留 手数料無料、ワーホリ費用を抑えたい方におすすめ
夢カナ留学 性格や英語力などに合わせたオーダーメイドプランを作成
留学情報館 シェアハウスや仕事探しを「留学準備講座」で教えてくれる
StudyIn ワーホリ前に英語力を上げるためのフィリピン留学も手配可能
School With 渡航前の英語学習プログラムで英語力が飛躍的にアップ

それぞれの留学エージェントに関する詳しい情報は、「イギリス留学エージェントおすすめ比較」の記事で紹介しているので、こちらも参考にしてくださいね。

イギリスとカナダのワーキングホリデーはどっちがおすすめ?

ワーホリを検討している方で、イギリスとカナダのどっちがいいか迷っている方は多いのではないでしょうか?

ここでは、ワーホリが人気の国、イギリスとカナダのワーホリの特徴を比較します。

また、イギリスと地理的にも文化的にも近いアイルランドのワーホリとも比較してみましょう。

イギリスとカナダ・アイルランドのワーホリ制度の比較

イギリス カナダ アイルランド
滞在期間 最長2年 最長1年間 最長1年間
定員 6,000人 6,500人 800人
就労制限 なし なし 週39時間まで
就学制限 なし 6か月まで なし
ビザ申請時期 1月から受付
先着順
前年の12月から受付
抽選
年2回(1月と7月)
抽選
ビザ申請時の費用 £1,850
(約37万円)
C$357
(約40,800円)
13,800円
最低賃金(時給)
※東京は1,113円
※2024年6月時点
£11.44
(約2,280円)
※23歳以上
C$16.55
(約1,890円)
※州によって異なる
€12.7
(約2,100円)

※ワーホリプログラムの制度は頻繁に変更されるため、最新情報は各国の政府公式サイトで確認するか、留学エージェントにご相談ください。

※2024年6時点の為替レートで計算

参考)労働政策研究・研修機構TRADING ECONOMICS

まず滞在期間についてですが、カナダとアイルランドでは、最長で1年間の滞在ができます。一方、イギリスは2年間と長い期間滞在できるのが魅力です。

英語の勉強やアルバイトのほか、イギリスの伝統ある文化に触れたり、ヨーロッパ旅行を楽しんだりする時間もとれるでしょう。

ビザの発給にも違いがあります。まずイギリスのワーホリとカナダのワーホリは定員があり、先着順でビザが発給されます。

満席になると募集を終了してしまうので、ビザ申請の受付が始まったら、なるべく早く申請した方がいいでしょう。

イギリスの残席数は今のところ公表されていませんが、カナダは政府公式サイトで確認できます。(カナダ政府公式サイト

アイルランドは、年に2回の申請期間に申請を行います。定員が800人と少なく、抽選制です。ビザはイギリスやカナダの方が取得しやすいと言えるでしょう。

就学制限については、カナダでは、6か月までの就学しか認められていません。イギリスとアイルランドでは制限がないので、長期間語学学校に通えます。

まだ英語に自信がなく、半年以上語学学校に通いたいなら、イギリスかアイルランドが良いでしょう。

ビザ申請時の費用は、カナダ、アイルランドのビザ申請時にかかる費用は数万円であるのに対し、イギリスのワーホリ申請は約36万円もの費用がかかります。

内訳は、申請料が298ポンド(約59,000円)、IHS(移民医療追加料金)が1,552ポンド(約300,000円)です。IHSは、イギリスに移住する人が公共医療サービスを利用するために前もって支払う費用で、歯科治療以外のほとんどの医療を無料で受けられます。

かなり大きな金額なので、ワーホリの初期費用を抑えたい方は、ほかの国を検討してもいいかもしれません。

また、表にはありませんが各国の物価と、英語について比較してみました。

まず物価についてですが、3つの国ともに、日本より物価が高いです。イギリスより物価が安かったカナダ、アイルランドも上昇傾向にあります。

それに加えて、記事執筆時は1ポンド約200円とかなりの円安状態であるため、日本で貯金してきたお金をイギリスで使うのはかなり躊躇してしまいますね。

生活費を抑えたい場合は、住まいを首都以外の都市を選ぶなどの工夫をしましょう。

英語については、イギリスは英語の発祥地で、「キングスイングリッシュ」と呼ばれる上品な英語が特徴です。

カナダでは、アメリカとイギリスの両方の英語をバランス良く取り入れた標準的な英語が使われています。

アイルランドの英語は、イギリスの影響を受けながらも独自のアクセントがあります。首都のダブリンでは訛りは少ないですが、地方ではその地域独特の訛りがあり、慣れるまでに多少の時間を要するかもしれません。

ここまで、いろいろな角度からイギリス、カナダ、アイルランドのワーホリについて比較してきました。

イギリスのワーホリの魅力は、やはり最長2年間滞在できることです。語学学校で長期間学んだり、ヨーロッパ旅行をしたりと色々なことにチャレンジする時間的な余裕があります。

ブリティッシュイングリッシュや伝統文化をじっくり学びたい方は、イギリスがおすすめです。

一方、カナダは移民が多いので、外国人が暮らす環境が整っており、日本人も多いです。物価は上昇傾向ですが、イギリスより生活費は安くすみます。

少しでも費用を抑えたい方や、初めての海外で日本人が多い方が何かと安心できるという方は、カナダがいいでしょう。

アイルランドは、日本人が非常に少ないので、ほかの日本人と違った経験をしたい方、英語漬けの環境で学びたい方に合っています。

それぞれの特徴を知り、あなたのニーズに合った国を選んでくださいね。

イギリスのワーキングホリデーに関するよくある質問

イギリスのワーキングホリデーに関する質問をまとめました。ビザに関する最新情報は、英国政府公式サイトで必ず確認してください。

ワーキングホリデーの期間内、旅行や一時帰国などで出国すると、ビザは無効になりますか?
いいえ、無効になりません。ビザの有効期限内なら、いつでも出国および入国できます。イギリスにいる間はヨーロッパに行きやすくなるので、ワーキングホリデーを機会に旅を楽しむのもよいでしょう。
ワーホリ(YMS)ビザ期間中に、永住権の申請はできますか?
いいえ、申請できません。YMSビザは就労ビザの一種ですが、一時的な滞在のためのビザなので、永住権の申請はできません。永住権を目指す場合、他の移民ルートを検討する必要があります。例えば、就労ビザ(スキルドワーカー)、家族ビザ、または他の長期滞在ビザから切り替えることが一般的です。
イギリスのワーキングホリデービザは延長できますか?
いいえ、延長できません。YMSビザでのイギリス滞在は最長2年間です。

イギリスにワーホリするなら今!募集枠拡大&先着制でより行きやすく

歴史と伝統、そして最先端の文化も体験できるイギリスのワーキングホリデー(YMS)について、解説しました。

最長2年間滞在でき、就労も就学も制限がない、大変魅力的なイギリスのワーキングホリデーですが、ビザの取得や滞在先探しに苦労する方は多いようです。

ワーホリの準備には、多くの手間と時間がかかります。海外に行って暮らすのですから当然ですよね。

英語に自信がない方や海外生活が心配な方、なるべく手間をかけずにワーホリ準備をしたい方は、留学エージェントを利用する方法もあります。

手数料無料の留学エージェントなら、ワーホリの費用を抑えることもできます。

留学エージェントと語学学校の提携で、授業料が自分で手配するより安くなる場合もあるんですよ!

抽選制から先着順になり、定員が大幅に拡充されて参加しやすくなったイギリスのワーキングホリデー。イギリスのワーホリに行くなら、今がチャンスです!

留学エージェントをうまく活用し、安く、効率的に準備をして、ぜひイギリスのワーホリに参加してくださいね!