オーストラリアのワーキングホリデー

エアーズロック、グレートバリアリーフなど美しい大自然が広がり、コアラやカンガルーなどの動物と出会えるオーストラリア。

治安が良く、世界最高水準の賃金で働けることもあり、ワーホリ先として大人気の国です。

一時は、日本人がオーストラリアのワーホリに参加して、高い時給で働き、日本よりも稼げるとしてマスコミに取り上げられていました。

しかし、現在では、オーストラリアのワーホリ参加者の仕事や収入が変化を見せています。

この記事では、オーストラリアのワーホリの魅力やビザ申請などの準備、現地のお仕事事情などを徹底調査してまとめました。

メリットだけではなく、リアルな現地の状況と対処法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

【2024最新】オーストラリアのワーホリビザ申請料・最低賃金引き上げ

オーストラリアの最低賃金が引き上げられ、2024年7月から、時給がAUD24.10(約2,550円)になりました。

オーストラリアでは、ここ数年、毎年連続で最低賃金が引き上げられています。これは嬉しいニュースですね。

一方で、ワーホリ希望者に悲しいお知らせもあります。なんと、オーストラリアのワーキングホリデービザ申請料がAUD650(約68,900円)に変更されました。もともとはAUD630とやや値上げした形になります。

ビザのルールは頻繁に変更されますので、オーストラリア内務省の公式サイトで、最新情報を必ずチェックしてください!

目次

オーストラリアのワーキングホリデービザとは?

オーストラリアの風景

オーストラリアのワーキングホリデーは、18歳から30歳までの方が、オーストラリアで長期休暇を過ごし、学校に通い、働いて旅行資金を得られるビザです。

ビザの正式名称は「ワーキングホリデーメーカー(WHM)ビザ(サブクラス417)」と言います。

オーストラリアのワーホリは、就労時間などに制限はないものの、同一雇用主のもとで働くのは6か月以内というルールがあります。

学校には最大4ヶ月通えるので、オーストラリアの語学学校で英語を学ぶことも可能です。

また、条件を満たせば最大3年間ワーホリビザを延長できるという、他国にはないメリットもあります。

オーストラリアワーホリの基本情報

申請できる年齢 18歳以上30歳以下(申請時)
期間 最長1年間
ただし、条件を満たせば最大3年間滞在可能
定員 制限なし
申請時期 通年
申請時にかかる費用 AUD650(約68,900円)
入国までの有効期間 ビザ発給日から12ヶ月以内にオーストラリアへ入国すること
入国後の有効期限 入国から1年間
入国に必要な資金 AUD5,000(約530,000円)
帰国時の航空券または購入する資金
就労制限 同一雇用主の元では6ヶ月まで※2
就学期間 最長4ヶ月
申請方法 オーストラリア内務省のサイトからオンライン申請
申請からビザ発給までの所要時間 14日以内
オーストラリア内務省公式サイト https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/work-holiday-417/first-working-holiday-417

※1 AUD106円で計算

※2 政府が認める場合は同じ雇用主のもとで最大12ヶ月勤務可能。要申請。

オーストラリアのワーキングホリデーの魅力・メリット

英語圏でワーホリできる国はいくつかありますが、その中でオーストラリアのワーホリが特に人気です。

ここでは、オーストラリアのワーホリの魅力やメリットについて解説しましょう。

治安が良いので海外が初めての方も住みやすい

経済平和研究所が発表した世界平和度指数(Global Peace Index)によると、オーストラリアの世界平和度指数ランキングは、163ヶ国中19位です。

世界の中では治安がいい国と言えるので、海外が初めての方でも暮らしやすいでしょう。

ただし、日本の順位は17位です。日本より治安は良くないと考えて行動した方がいいですね。日本の外務省は、オーストラリアでの次の犯罪に気をつけるよう呼びかけています。

オーストラリアで注意したい犯罪

  • 空港、ホテル、飲食店、ビーチ等での置き引き
  • 繁華街出のひったくり、スリ
  • ゴルフ場、ホテル、バックパッカー向けの宿泊施設での盗難
  • 女性に対する暴行

参照)外務省「 オーストラリア安全対策基礎データ」

貴重品は身につける、夜間の一人歩きを避けるなど、身の安全を守る行動を取りましょう。

条件を満たせばビザを延長し最長3年間オーストラリアに滞在できる

オーストラリアでは、政府が指定した地域で特定の仕事を3ヶ月間行うと、2回目のワーホリビザ(セカンドワーホリビザ)を申請できます。

3回目のワーホリ(サードワーホリ)は、政府指定の仕事に6か月間従事することが申請条件です。

2回目、3回目の申請をワーホリビザの期限の前に行うことで、最長3年間の滞在が可能になります。ワーホリビザで3年間滞在できる国はほかにないので、オーストラリアならではのメリットと言えますね。

ワーホリビザの取得にかかる時間が短いのですぐに出発できる

オーストラリアのワーホリビザは、他国に比べて処理時間が非常に短いです。

オーストラリア政府の移民局によると、ワーキングホリデービザの処理時間は1日未満となっています(2024年5月現在)。実際、早い方では2~3時間で発給されることもあるようです。

なるべく早く出発したい方に、ビザ取得に時間がかからないオーストラリアは大変おすすめです。

ただし、ビザの処理時間は人によってまちまちで、追加書類を求められて3か月ほどかかったという方もいます。

予定通りに出発できるよう、ビザの申請はなるべく早く、3か月前には行うようにしましょう。

オーストラリア内務省のサイトで、現在のビザの処理時間を確認できます。(オーストラリア内務省 ビザ処理時間

オーストラリアの最低賃金は日本の約2倍

オーストラリアの最低賃金は、AUD24.10(約2,554円)と、東京都の1,113円の約2倍です。(2024年8月現在)

物価も高いので、その分生活費がかかってしまいますが、時給が高いのは魅力的ですよね。

英語力が高い方や、特別な技術(美容師や調理師など)を持っている方は、最低賃金以上の時給で働くことも可能です。

しかし、現在、オーストラリアのワーホリの仕事事情が変化しています。次のデメリットの項で詳しく説明しましょう。

オーストラリアのワーキングホリデーのデメリット

オーストラリアのワーホリは、メリットばかりではなく、当然デメリットもあります。デメリットをよく理解した上で準備をすることが、ワーホリ成功の秘訣です。

仕事を得るハードルが上がっている

オーストラリアは最低時給が高いことから、出稼ぎ目的で世界中から多くの人々が集まっています。

さらに現在、コロナ禍で渡豪を控えていた人たちが一気にオーストラリアに集まっており、移民が増えています。

そのため求人自体はあるのですが、倍率が高く、なかなか採用されない人もいるのが現実です。

また、日本人のワーホリ参加者が増えていることも、仕事探しを難しくしています。
ワーホリでオーストラリアへ渡る日本人は、2023年6月までの1年間で14,000人以上となり、過去最高を記録しました。

英語力が低くても日本人が採用されやすい日本食レストラン(ジャパレス)などの仕事は、数に限りがあります。数が限られた仕事を多くの日本人が希望するので、仕事探しが難しくなっているのです。

もしオーストラリアでの仕事探しが不安なら、留学エージェントが提供するワーホリプランを利用する方法もあります。

たとえば、大手留学エージェントスマ留では、就労先不足のオーストラリアの現状を踏まえ、就職先の面接2回を確約したワーホリプランを提供しています。

このプランに参加することで、英文での履歴書や事前準備の指導、提携している日本食レストランを紹介してもらえます。

現地オーストラリアでのアルバイト代で渡航費や滞在費を賄い、実質0円でワーホリに行くことも可能だそうです!人数に限りがあるので、希望する方はお早めに相談してくださいね。

こういったワーホリプランに参加する以外にも、お手頃価格で短期的に英語力が上げられるフィリピン留学を挟み、2カ国留学をするのも方法のひとつ。

「英語で仕事をするのが一番の目的」というのであれば、オーストラリア以外の国でのワーホリを検討するのもよいかもしれません。

仕事を得るための方法は、このあとの「オーストラリアのワーキングホリデーの仕事と給料について」で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください!

日本人が多いので英語を使う努力が必要

オーストラリアに在留している日本人はたいへん多いです。

日本の外務省の統計によると、2023年はおよそ10万人の日本人がオーストラリアに在留しています。

日本人が多いと、日系のコミュニティがあり仕事や部屋を探すのに便利だったり、日系のお店が多いので働きやすかったりとメリットがありますが、英語を使う機会が減るというデメリットもあります。

語学学校やアルバイト先で日本人に囲まれていると、つい日本語で話してしまい、英語の力が伸びなかった、ということにもなりかねません。

日本人が少ない都市や語学学校を選ぶ、日本人以外の友達を作るなど、自分から積極的に英語を話す環境を作りましょう。

参考)外務省「海外在留邦人数調査統計」

家賃や外食費用などの物価が高い

オーストラリアの最低賃金は日本より高いですが、物価も日本より高いので、ワーホリで滞在している方の多くは、節約して生活しています。

滞在する都市によって違いはありますが、家賃の目安は、シェアハウスで1ヶ月10万円程度です。食費については、外食するとランチでも2,000円以上かかることが多いです。

郊外に住んで家賃を抑えたり、自炊して食費を節約したりして、ワーホリにかかる費用を減らしましょう。

オーストラリアのワーキングホリデーにかかる費用はいくら?

日本より物価が高いオーストラリアでワーホリする場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

ここでは主に1年間でかかる費用と、渡航前に準備する初期費用について解説します。

オーストラリアのワーホリ最低費用の相場は1年で227万円

オーストラリアのワーホリでかかる最低費用の相場は、1年で約227万円です。

※1AUD106円で計算

オーストラリアの家賃上昇や円安の影響で、費用は上がってきているのが現状です。

以下に最低費用の内訳を表でまとめました。費用は、滞在する都市やライフスタイルによって大きく異なりますので、この金額はあくまで参考程度にして、あなた自身の予算を立ててみてください。

オーストラリアワーホリにかかる最低費用例

項目 費用
ビザ申請時にかかる費用 約7万円
海外保険 約18万円
生活費
(家賃、食費、交通費、通信料など)
約156万円
(13万円×12ヶ月)
航空券(片道) 約6万円
語学学校の費用(3ヶ月) 約40万円
合計 約227万円

※ 1AUD106円で計算

※ オーストラリアに1年間滞在し3ヶ月間語学学校に通う場合の最低費用

ちなみに、オーストラリアのワーホリでは、保険加入が必須ではありません。しかし、海外保険への加入をおすすめしたいです。

オーストラリアで病院にかかると、非常に高額な医療費がかかります。また、盗難などの犯罪が日本より多く発生しています。

慣れない土地でどんなことがあるかわかりませんので、費用はかかってしまいますが、海外保険に加入しておきましょう。

海外保険の種類

保険の種類 特徴
日本の保険会社の海外保険 保険料が高いけれど保障内容が充実している。
OVHC(Overseas Visitors Health Cover) オーストラリアの保険会社が提供しているワーホリや一時的な外国人労働者対象の保険。
保険料が格安。医療補償のみ。
クレジットカード付帯の海外保険 保障期間が90日間と短いことがあるので確認が必要。
外資系保険会社の保険 保険料が安い。
多くは英語で申し込む必要があるが、一部日本語対応している保険会社もある。

また、航空券については渡航前に往復航空券を用意する必要はありません。

オーストラリアのワーホリビザでは、往復ではなく片道航空券で渡豪できます。
ワーホリの方は帰国日がハッキリしない場合もあるので、片道航空券で渡航する方が多いようです。

LCCを利用すれば、時期によっては片道2万円台で購入することも可能ですので、ぜひ調べてみてください。

また、飛行機代を節約するなら、渡航時期は観光客が少ないため値段が下がる冬(6~8月)がおすすめです。

ここまで1年間、ワーホリでオーストラリアに滞在すると、多くの費用がかかることをお伝えしました。

しかし、全ての費用を渡航前に準備する必要はありません。なぜなら、オーストラリアのワーホリでは働いて得た給料を生活費にあてられるからです。

では、渡航前にはいくら用意すればいいのでしょうか?次の項でオーストラリアワーホリの初期費用について説明します。

オーストラリアのワーホリの初期費用はどれくらい?

オーストラリアのワーホリに行く場合、渡航前に準備する必要がある初期費用は、約130万円です。

※ 1AUD106円で計算

ここでは、1年間オーストラリアに滞在し、3か月間語学学校に通う場合の初期費用を計算しました。

オーストラリアのワーホリで必要な初期費用

項目 費用
ビザ申請時にかかる費用 約7万円
入国に必要な資金 約53万円
航空券(往復) 約12万円
海外保険(1年分) 約18万円
語学学校(3ヶ月) 約40万円
合計 約130万円

※ 1AUD106円で計算

参照)スマ留

「入国に必要な資金」AUD5,000(約530,000円)は、ビザ申請のために用意する必要があります。

入国後すぐに生活できる資金を証明する目的で、ビザ申請の際に残高証明書を提出しなければならないのです。

たとえ提出の必要がなかったとしても、入国直後の生活費は事前に用意しなければなりませんから、どのみち用意するべきお金ではあります。

またAUD5,000とは別に、帰国便の航空券を購入する資金、または帰国便の航空券も準備する必要があるので気をつけてくださいね。

ここでの初期費用は最低限必要な費用を計算しました。渡航時期や通う語学学校、保険の種類によって金額は大きく変わりますので、一つの目安としてください。

また渡航後、すぐに仕事につけるとは限らないので、資金は余裕を持って準備しましょう。

オーストラリアのワーキングホリデーの仕事と給料について

オーストラリアに長期で滞在するには、ビザ申請費用、渡航費、滞在費など多くの資金が必要です。

ですがこれらの費用負担は、ワーキングホリデービザの特権である、現地で仕事をすることで軽減できます。

ここではオーストラリアのワーホリに関する、仕事と給料について紹介します。

オーストラリアのワーホリでどれくらい稼げるのか、どんな仕事があるのか、仕事の探し方などを紹介していますので、参考にしてください。

オーストラリアのワーホリって本当に稼げる?

海外出稼ぎ目的でオーストラリアのワーホリに挑戦しようとしている人は、本当に稼げるかどうかが一番気になるのではないでしょうか。

オーストラリアのワーキングホリデーでしっかり稼いで、貯金までしている日本人の方は、もちろんいます。

時給が高いので、仕事が見つかり、働くことができれば、大きく稼げるのがオーストラリアのワーホリです。

しかし、英語がまだ得意ではなく、特別な技術もない場合、仕事を見つけるのは簡単ではありません。

オーストラリアは現在、外国人向けの求人はあるものの、倍率が高く、仕事探しが難しくなっていることについては、先にお伝えした通りです。

オーストラリアで仕事探しに困らないためには、事前の準備が大切です。

オーストラリアのワーホリで仕事探しに困らないための準備

ここでは、オーストラリアで円滑に仕事が得られるよう、渡航前に準備できることを紹介します。

仕事探しをサポートする留学エージェントや語学学校のプログラムを利用する

留学エージェントには、ワーホリの仕事探しを手厚くサポートしてくれるプログラムを提供しているところがあります。

先にご紹介したスマ留のワーホリプランなどもその一つです。仕事探しが不安な方は、ぜひ利用を検討してください。

またオーストラリアには、ワーホリに対応したプログラムが充実した語学学校があります。
英文の履歴書の書き方や仕事の見つけ方、面接の受け方などを指導してくれるのです。

語学学校自体がレストランを経営していて、そこで働けたり、提携するホテルで働けたりするところもあります。

また、バリスタコースなど、特定の職業につきたい方向けのコースを提供している語学学校もあります。

このような語学学校を個人で探すのは大変ですので、オーストラリアのワーホリに詳しい留学エージェントに相談してみるとよいでしょう。

ワーホリプログラムが充実した語学学校一覧

語学学校 特徴
Universal English リゾートホテルで有給インターンシップ(100%の雇用を保証)が可能なインターンシッププログラムが人気
Cairns College of English & Business 「カスタマー英語コース」でバリスタスキルやホスピタリティー英語を学べる
系列の日本食レストランで学びを実践できる
BROWNS English Language School 人気のバリスタコースでは、エスプレッソマシンの使い方やラテアート、オーダーの取り方、レジ操作などを実践的に学べる
Inforum Education バリスタやデミペア(ベビーシッター)のコースやRSAコース※1など、ワーホリに対応したプログラムが豊富

※1 アルコールを提供するレストランで働く際に必要なライセンス

渡航前の英語学習が充実した留学エージェントを利用する

留学エージェントの「School With」や「夢カナ留学」は、渡航前の英語学習プログラムがたいへん充実しています。どちらも留学やワーホリに特化した英会話を学べますよ。

School With「プレ留学」は、マンツーマンレッスンやオンライン講義で学びます。

自宅での学習状況は専任チューターが把握し、サポートするので、1人では勉強が続かない方も安心です。

そして夢カナ留学では、「夢カナEnglish」で、ワーホリに特化した英語学習ができます。現地語学学校の中級クラスに入れる英語力を身につけられるので、現地に行ってからも充実した時間が過ごせます。

さらに、現地での仕事探しに必要な英語での面接練習や英文履歴書の書き方も指導してくれますよ。夢カナEnglishを継続して受講した人の98%が現地到着後2ヶ月以内にローカルジョブの面接に合格した実績もあります。(2024年4月~6月の渡航者実績)

このような留学エージェントの英語学習サービスを利用せず、自分でオンライン英会話等を利用して渡航前に英語力アップを図るのも方法のひとつです。

おすすめなのは、オーストラリア出身の外国人講師が在籍しているオンライン英会話。

オーストラリアの英語は、多少訛りがあることで知られていますね。実際にオーストラリアで生活してみると、アメリカ英語に慣れた日本人には聞き取りにくいかもしれません。

現地へ行っても戸惑わないよう、日本にいる間にオーストラリアの発音に慣れておきましょう。

オンライン英会話の「DMM英会話」や「ネイティブキャンプ」は、世界100ヶ国以上から採用した講師が在籍しているので、オーストラリアも含めたいろいろな国出身の講師と英会話の練習ができます。

フィリピン留学で英語力を伸ばす2ヶ国留学

英語力を上げて、かつ費用を抑えたい方におすすめなのがフィリピンとの2ヶ国留学です。

物価の安いフィリピンで2~3ヶ月語学学校に通い、ある程度の英語力を身につけてからオーストラリアのワーホリに行く方法です。

フィリピンの語学学校は学費が安い上、授業はマンツーマンかつスパルタ式で行われるため、短期間で効果を上げられます。

費用と時間に余裕がある人向けの方法ではありますが、オーストラリアのワーホリ期間を無駄にすることなく活用するなら、大変おすすめの方法です。

興味がある方は、2ヶ国留学をサポートしてくれる留学エージェントに相談してみましょう。

2ヶ国留学対応の留学エージェント

留学エージェント 特徴
スマ留 セブ島、バリ島でのワーホリ準備プランを用意
授業にはワーホリに特化したレッスンが組み込まれる
StudyIn フィリピンからはじめる2カ国留学が人気
School With プレ留学でさらに英語力強化が可能

オーストラリアのワーキングホリデーでアルバイトをする場合の最低賃金と収入

オーストラリアでアルバイトをすると、最低時給で採用される場合が多いです。オーストラリアの最低賃金は AUD24.10(約2,550円)。東京の最低賃金の約2倍です。

オーストラリアの最低時給で働いた場合、どれくらいの収入になるかを計算してみました。

滞在期間を1年として、3ヶ月語学学校に通い、9ヶ月間働いた場合の収入は、手取りで約235万円です。

オーストラリアワーホリの収入例

最低賃金 最低時給 AUD24.10(約2,550円)
給料 月収 AUD2,892(約31万円)※1日6時間、週5日働いた場合
年収 AUD26,028(約276万円)
税金 AUD3,904(約41万円)※税率15%で計算
手取り収入 AUD22,124(約235万円)

※1 AUD106円で計算

オーストラリアは時給が高いので、長時間働ける職場が見つかれば、生活費を賄えそうです。

しかし、現実は週30時間働ける職場を探すのは難しいですし、たとえ見つかっても1か所の雇用先で6か月以上働くことはできません。

仕事が見つからない場合に備えて、ワーホリの資金は余裕を持って準備しておきましょう。

また、法律上最低賃金は決まっていますが、中には最低賃金に満たない給料で雇っている雇用主もいるので、労働条件は事前によく確認することが大切です。

帰国後に年金(スーパーアニュエーション)がもらえる

オーストラリアでは、雇用主は、給与とは別に、給与の数%を従業員の年金として積み立てる義務があります。
ビザの有効期限が切れ、オーストラリアを出国後、その年金を受け取れるんです。

ビザが切れてから5年間は申請できます。税金は引かれますが、収入によってはかなりの金額をもらえるので、忘れずに申請しましょう。
オーストラリアを出国する前に、申請の準備をしておくと、後の申請がスムーズです。

参考)オーストラリア政府 税務局

オーストラリアのワーキングホリデーにはどんな仕事がある?

日本人ワーホリメーカーに人気の、オーストラリアの仕事を紹介します。日本でもそうですが、オーストラリアでも経験者が優遇される傾向にあります。

気になる仕事や、やってみたい仕事があれば、日本にいるうちに経験しておくと、現地での採用につながりやすいでしょう。

日本食レストラン、ラーメン屋、回転寿司店など飲食店

日本食レストラン(ジャパレス)、ラーメン屋、回転寿司店など、日本食の店は経営者やスタッフに日本人が多く、英語力が低くても採用されやすいです。

英語がある程度できる人は、ホールでサービングをさせてもらえる可能性が高いです。

日本食の店でもオーストラリア人のお客さんが多ければ、接客に必要な中級以上の英語力を求められます。「英語がまだあまり話せない」という人は、裏方メインの仕事ができます。

また、英語力がなくても比較的働きやすいのは、日本食のテイクアウトのお店です。レジでの対応のみなので、仕事で使う英語が限られていることから、初心者でも働きやすいでしょう。

ローカルレストラン、カフェ(バリスタ)、バー(バーテンダー)

日系以外の現地のレストランやカフェ、バーで働くことも可能です。憧れのスタバ(スターバックス)で働く日本人もいます。

日本で飲食業の経験があると、採用されやすい傾向があります。仕事中は全て英語ですので、中級~上級の英語力が必要です。

人気のバリスタは、エスプレッソマシンを使ってコーヒーをいれるお仕事。カフェ大国のオーストラリアではバリスタの需要が高く、技術や経験があると仕事を見つけやすいです。

また、オーストラリアの語学学校には英語とバリスタの勉強ができるところがあります。バリスタコースの修了証があるとカフェに採用されやすくなるので、おすすめです。

ホテルなど宿泊施設

シドニーなどの大都市や、ゴールドコーストなどのリゾート地には、多くのホテルがあり、求人も多いです。

フロント業務は非常に高い英語力が必要なので、英語力がまだ低い場合は部屋の清掃やランドリーの仕事につくことになるでしょう。

インターンシップでホテル業務が経験できる語学学校もあるので、ホテルの仕事がしたい方は利用するのも一つの方法です。

インターンシップは有給で、かつ就職率100%というところもあります。興味がある方は留学エージェントに相談してみてください。

ファクトリー(工場)

食肉や野菜の加工、フルーツの選定やパッキングなどの工場の仕事があります。

中でも食肉加工(ミートファクトリー)の仕事は時給が高いケースが多いです。時給が高い分、他の仕事に比べて身体的にも精神的にも負担がやや大きい仕事です。

とはいえ、ファクトリーは人気の職業なので順番待ちをしなければならないこともあります。食品を扱うため、働く前にワクチン接種が必要です。

ファームジョブ(農業)

農場や牧場で作物の収穫や家畜の世話をする仕事です。ファーム専用のホステルなどに宿泊して仕事をすることが多いですね。

炎天下の中、虫や日焼けと戦いながら農作業をするのは体力的に辛い仕事です。比較的楽なのはブルーベリーやワイナリーのブドウなど果物の収穫と言われています。

ファームジョブは、給料が高いのがメリットです。収穫量に応じて支払われる歩合制と、時給制のところがあります。

英語力はいらないと思われがちですが、実際は英語力が高いヨーロッパ人の方が採用されやすいので、英語力は高い方がいいでしょう。

また、ファームジョブは収穫時期以外は求人が少なくなるので、仕事を始める時期にも気をつけましょう。

人気の仕事ですので、2~3ヶ月待つこともあります。早めに仕事探しを始めてください。

ファームジョブができる場所は、クイーンズランド州の沿岸部が有名です。この地域は農業が盛んなので、仕事が見つからなくても次の街に移動して探すことも可能です。

なお、政府が指定する地域のファームジョブに一定期間従事することは、セカンド・サードビザ申請の条件となっています。

セカンド・サードビザの取得が目的でファームジョブにつく場合は、雇い主にセカンド・サードビザが取れるかどうか事前に確認しましょう。

オーペア・デミペア(住み込み家事代行)

オーペア・デミペアはオーストラリアの家庭に住みこんで、子供の世話や家事をする代わりに滞在費が無料になる制度です。

基本的に無給なのでほかのアルバイトをするよりコスパは悪いですが、現地の家庭に住みこむことで、オーストラリアの文化や英語を学べるメリットがあります。

ホームステイを経験したい人にとっては、無料で住む場所が提供されるのでむしろよいかもしれません。

ホストファミリーと英語でコミュニケーションを取るので、中級以上の英語力が望ましいです。

美容師、ネイリスト、アイリスト(マツエクなどの施術者)

実は日本人の美容師は、手先の器用さから海外で重宝される人材です。美容師の資格がある方は比較的高い時給で仕事ができる可能性が高いでしょう。

美容師だけでなく、ネイリストやアイリストも採用されやすい仕事のひとつ。資格を持っているのはもちろんのこと、日本での勤務経験があれば、高い時給で雇ってもらえる可能性があります。

お客さんとのコミュニケーションは英語なので、できるだけ英語力をつけておくといいですね。

マッサージ店での仕事

オーストラリアにはマッサージの資格がいくつもあり、就職先も多く、給料も良いです。

資格を取るにはオーストラリアの専門学校に通い、コースを修了しなければなりません。

資格がない人でも働けるマッサージ店の求人もたいへん多いですが、少し注意が必要です。

求人の際に時給が高すぎたり、女性歓迎という言葉があるところは、セクシャルな行為を求められる可能性があるので避けた方が無難です。

またお店は健全でも、セクハラをするお客さんもいるので、資格がなくても働けるマッサージ店では気をつけてください。

アシスタントナース(看護、介護)

オーストラリアのアシスタントナースは、病院や施設で患者さんの身の回りのケアをする仕事です。

アシスタントナースになるには、専門学校やTAFEで6か月以上のコースを修了しなければなりません。

専門学校の中には、ワーホリの方を対象とした、アシスタントナースコースを16週間で修了できるところがあります。

IELTS5.5以上の英語力を必要としますが、学校によっては、学校独自の試験に合格すれば入学できます。

日本と比較すると時給が非常に高いので、日本で看護師や介護士の経験がある方におすすめです。

オフィスワーク

オーストラリアのワーホリでオフィスワークにつくのは、実務経験がなければ難しいでしょう。

求められる英語力も当然高く、ビジネス英語も必要です。
オーストラリアのワーホリの方はコールセンターや旅行代理店、留学エージェントなどで働く方が多いです。

プログラマーなどのIT系や会計士など、専門スキルがあれば、現地企業でも就職も可能ですが、特にない場合は日系企業を中心に就活しましょう。

オーストラリアのワーホリでの仕事の探し方

オーストラリアに渡航する前に、仕事探しの方法をチェックして、不安を最小限にしておきましょう。

どの方法でも、働く前に労働条件をしっかり確認してくださいね!

オーストラリアの仕事が掲載されている求人サイトで探す

オーストラリアでは、求人サイトで仕事探しをするのが最も一般的な方法です。求人サイトには、日本人向けと、現地のオーストラリア人向けの2種類があります。

日本人向けのサイトは日本語で書かれており、企業への応募も日本語を使えます。掲載されているのも日系の会社、店が多いです。

一方、現地のオーストラリア人向けのサイトは、ローカル(現地)の企業が多いので、応募も英語です。

日本にいるうちに、どんな仕事があるのか確認しておくと、現地の状況がつかめると思います。

仕事探しに役立つ求人サイト

求人サイト 特徴
NICHIGO PRESS(日豪プレス) 日本語新聞を発行している出版社が運営する日本人向けのサイト。求人、住まい、中古品販売などの情報を掲載するクラシファイド(掲示板)のほか、地域のニュースやエンタメ情報が得られる。比較的シドニーやクイーンズランド州の情報が多い。
JAMS TV 日本人向けのクラシファイド。求人のほか、住まいや中古品売買、地域のコミュニティ(サークルなど)の情報が得られる。比較的シドニーの情報が多い。
Gumtree オーストラリアで最も利用されているクラシファイド。現地のオーストラリア人が利用するので、応募も英語で行う。ワーホリビザでも採用があるかを確認してから応募しよう。
オーストラリア観光局 オーストラリア政府観光局がワーホリメーカー向けの求人サイトを紹介しているページ。ファーム関連の求人を掲載しているサイトも多く紹介されている。

店や商業施設、語学学校の貼り紙をチェックする

現地で仕事を探す場合は、掲示板や張り紙の求人情報をチェックしましょう。

店や語学学校、ショッピングモールなどの掲示板に貼り出されていることがあります。こまめにチェックしてみましょう。

店に直接履歴書(レジュメ)を配る

店を直接訪れ、履歴書を手渡しする方法です。少し勇気が必要かもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてほしい方法です。

日本では最近あまり見かけない方法ですが、オーストラリアで求職中の多くの人がこの方法で仕事を探しています。

履歴書は、できるだけ人事の決定権があるマネージャーに渡しましょう。

ちょうど辞めるスタッフがいるなど、タイミングが良ければ、その場で採用されることもあります。

友人や知人、語学学校のスタッフに紹介してもらう

オーストラリアでは、友人などに仕事を紹介してもらうのは一般的な方法です。

語学学校でできた友人やスタッフ、知人に求職中であることを話しておきましょう。紹介だと、採用率がぐんとアップします。

ワーホリ参加者が、ワーホリを終えて帰国する前に、アルバイトを引き継いでくれる人を探していることもあります。

普段から友人とのつながりを大切にしておくといいですね。

オーストラリアのワーホリで仕事が見つからない原因と対処法

オーストラリアのワーホリで職探しがうまくいかないこともあるでしょう。そこでここでは、ワーホリで仕事が見つからない原因と対処法を紹介します。

「オーストラリアへワーホリで行ったのはいいけれど、仕事が見つからない!」というときに、ここで紹介する対処法を試してみてください。

仕事に必要な英語力が備わっていない

仕事をする上で最低限の英語力がないと、仕事を見つけるのは難しいです。

日本の英会話レッスンではきちんと話せていたのに、いざ現地で暮らしてみると、全然聞き取れないし、話せないと悩む人も多いです。

もし資金に余裕があれば、語学学校で数ヶ月学んでから仕事を探すことをおすすめします。オーストラリアの語学学校は質が高いので、大きく英語力を伸ばせる可能性があります。

できる仕事の幅も広がるので、仕事探しがうまくいかなかったら、計画を変更して語学学校に通うことも検討しましょう。(ワーホリビザでは4ヶ月まで語学学校に通えます。)

仕事に役立つ資格や実務経験がない

オーストラリアでは、採用の際、その仕事の経験があるかを重視します。即戦力になる人材を求めているんですね。

日本ならあまり経験を問われない飲食店スタッフも、経験があれば優遇されます。

出国まで時間がある場合は、オーストラリアでやってみたい仕事を決めて、アルバイトなどで経験を積むとよいでしょう。

すでに渡航した後や出国まで経験を積むほど時間がないのであれば、バリスタやマッサージなどが学べる学校に通うか、探す仕事の種類を変更するなどで対処する必要があります。

応募する数が少ない

日本でアルバイトを探すとき、だいたい2~3件ほど応募すれば、どこからか必ず返事が届いて、面接が受けられますよね。

ですが、オーストラリアで日本人がアルバイト先を探す場合、2~3件ほど応募しても返事すら来ないことがあります。

中には100件応募してようやく採用された、という方もいるくらいです。100件というと新卒の就職活動なみの応募数ですよね。

ですがこれは大げさな話ではありません。とにかく、常に求人情報にはアンテナを張って「やってみたい」「できそう」という仕事が見つかったらどんどん応募しましょう。

職種を絞り過ぎている

「日本食レストランは嫌」「絶対にオフィスワークがいい」など、職種を狭めすぎると、なかなか仕事が見つかりません。

せっかくオーストラリアに行くのですから、日本では体験できない仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。経験者が優遇される傾向にありますが、未経験でも就ける仕事もあります。

もちろん、明確な目標があってその仕事に就きたいのであれば、とことんそれを目指すのがよいです。

ですが、やりたい仕事がとくに決まっていない方は、未経験の仕事にチャレンジするのもワーホリの楽しみ方のひとつですよ。

英語の履歴書(レジュメ)の書き方が良くない

オーストラリアでは、アルバイトの応募の際に履歴書を提出したり、メールで送ったりします。

もしレジュメに書かれた英語の綴りや文法が間違っていると、「英語が話せない」と判断され、面接も受けられないことがあります。

また、レジュメを作成する際は自分の学歴や職歴が、応募する職業にどのように生かされるかを明記することを心がけましょう。

そうすることで採用する側もメリットを感じやすく、採用につながる可能性が高くなります。

現地で語学学校に行く方は、先生に頼んでレジュメを添削してもらいましょう。

渡航後、語学学校に通うことなくすぐに仕事探しをする方は、渡航前にレジュメを作成して、印刷したものを持っていくといいですね。メール用のデータも忘れずに準備しましょう。

オーストラリアのワーホリ事前準備の流れ

オーストラリアに出国する前のワーホリ準備の流れを紹介します。まずは、大まかな流れをつかんで、あなたのワーホリ準備のスケジュールを立てる参考にしてください。

オーストラリアに出国する前にやること

  1. オーストラリアのワーホリビザの申請
  2. 語学学校、滞在先、航空券、海外旅行保険の手配
  3. ワーホリに必要な持ち物を用意
  4. 海外転出届を提出

1. オーストラリアのワーホリビザを申請する

オーストラリアに出発する3~4ヶ月前に、ワーホリビザの申請をオンラインで行います。

体験談によると、ビザ取得にかかる時間は、数時間という方もいれば1ヶ月以上かかる方もいます。

オーストラリアのビザは取得から12ヶ月以内に出国すればよいですし、入国から1年間滞在できるので、余裕を持って取得しておいて損はありません。

なお、ワーホリビザの申請にはパスポートが必要です。持っていない方はワーホリビザの申請前に取得してください。

また、オーストラリア滞在中にパスポートが切れるという場合も、更新しておきましょう。

ワーホリビザの申請方法は、「オーストラリアのワーホリビザを自分で申請する方法」の項で詳しく説明します。

2. 語学学校、滞在先、航空券、海外旅行保険の手配

ビザが手元に届いたら、語学学校、滞在先、航空券、海外旅行保険の手配をしましょう。

「どの都市に住む?」「どの語学学校に通う?」
「滞在先は?」「お得な航空券は?」
「安くて補償内容が良い海外保険は?」

といったように、調べたり選んだりすることが多く、大変な工程ですが充実したワーホリにするためにも頑張りましょう!

経験者に相談したい、効率的に準備を進めたい、という方は留学エージェントに相談することで円滑に準備が進められるかもしれません。

留学エージェントの中には、ワーホリ対応のところもあるのでぜひ相談してみましょう。

3. オーストラリアのワーホリに必要な持ち物を用意する

オーストラリアのワーホリに必要な持ち物は基本的に下記のものです。

オーストラリアのワーホリの持ち物

  • パスポート
  • お金(AUD、日本円)、クレジットカード
  • ビザ
  • スマートフォン
  • SIMカード(日本で用意した人)
  • 海外旅行保険証券
  • 常備薬
  • 衣類(簡単に羽織れる上着、日除けの防止やサングラス)
  • 基礎化粧品や日焼け止め
  • 電圧気や変換プラグ(Oタイプ)
  • 生理用品
  • タオル類
  • 筆記用具
  • モバイルバッテリー

これ以外に、長期滞在に備えて日本から食べ物を持ち込みたい人もいると思います。

ですがオーストラリアは検疫が厳しく、食品や植物は持ち込み禁止、または申告が必要なものが多いので注意してください。持ち込み禁止の物は、在日オーストラリア大使館の公式サイト「検疫」で確認できます。

日本で購入した電化製品は、100-240V、50-60Hz対応ならオーストラリアで使えます。100Vの場合は変圧器が必要です。

オーストラリアと日本はコンセントの差込口の形が違うので、変換プラグは必ず複数持っていきましょう。毎日使うドライヤーなどの小型家電は、現地で揃えるのも方法のひとつです。

また航空会社によって、持っていける荷物の大きさや重さが違いますので、荷物を準備する前に確認しましょう。重さが超過した場合の追加料金も確認しておくことをおすすめします。

4. 海外転出届を提出する(1年以上の人は必須)

1年以上海外で暮らす場合は、海外転出届を提出しなければなりません。

オーストラリアでのワーホリを1年以内で考えている人は、提出しなくても問題ありません。

ビザを延長して1年以上オーストラリアに滞在する予定の方は、海外転出届を提出しましょう。

海外提出届を提出すると、住民票を抜くことになるので、住民税や国民年金、健康保険の保険料を支払わなくても良くなります。

しかし、一時帰国の時に健康保険を使えず自己負担が10割になる、将来もらえる国民年金が減るなどのデメリットもありますので慎重に検討しましょう。

オーストラリアに出発するまでに、最低限やらないといけないことは以上になります。次に最も重要なビザ申請について、詳しく紹介します。

オーストラリアのワーホリビザを自分で申請する方法

オーストラリアのワーホリのビザは、通年で受け付けていて、人数の制限もないのでほかの国と比べると申請しやすいです。

しかし、ミスがあるとビザがおりないことがあるので、ビザ申請は細心の注意を払って行いましょう。

ここでは、自分でオーストラリアのワーホリビザを申請する方法を解説します。

ビザのルールは頻繁に変更されますので、申請前に必ず最新情報をオーストラリア内務省の公式サイトで確認してくださいね。

オーストラリアのワーホリビザ申請条件

まず、オーストラリアのワーホリビザの申請条件を確認しましょう。あなたが申請できるかどうかをチェックしてください。

オーストラリアのワーホリビザ申請条件

  • 日本のパスポートを持っている
  • 年齢18歳から30歳まで(申請時)
  • オーストラリア国外からオンラインで申し込むこと
  • 生活する資金AUD5,000と、帰りの航空券または航空券を購入する資金を持っている
  • 扶養家族を同伴しない
  • 本人が申請すること
  • 以前オーストラリアのワーホリビザで入国したことがない
  • 健康要件を満たすこと
  • 性格要件を満たすこと(犯罪歴がないなど)
  • 過去にビザが取り消されたり、申請が拒否されたりしていない

年齢については、申請時に18歳から30歳までの方が申請できます。渡航時に31歳になっていても有効です。

また、ビザ申請時にオーストラリアで生活するための資金としてAUD5,000、帰国便の航空券または購入資金を保持している証明が必要です。資金保持の証明方法としては、英文の残高証明を提出します。

また「健康要件を満たすこと」とありますが、通常は健康診断証明書などの提出は不要です。

しかし、次の条件にあてはまる人はビザ申請の過程で健康診断をするよう要請されることがあります。

健康診断が必要な人

  • 過去5年間に、海外に3か月以上滞在したことがある
  • オーストラリアで病院などの施設を訪れる予定がある
  • 医療機関、幼稚園などの育児施設で働く予定がある
  • 3か月以上学校で働く予定がある

「健康診断を受けるように」とメールが来たら、指定の病院で健康診断を受診してください。

オーストラリアワーホリビザ申請の必要書類

オーストラリアのワーホリビザ申請に必要な書類は、以下の通りです。

ワーホリビザ申請の必要書類

  • パスポートの写真が掲載されているページのコピー
  • 出生証明書または身分証明書
  • 残高証明書(AUD5,000+帰国便の航空券購入資金)

このほか、場合によっては結婚・離婚証明書や警察証明書が必要になることがあります。

必要書類についての最新情報は、オーストラリア政府公式サイト「初めてのワーキングホリデービザ ステップバイステップ」必ずご確認ください。

オーストラリアのワーホリビザ申請の流れと手続き

オーストラリアのワーホリビザ申請は、次のような流れで行います。申請の前に必要書類を準備しておきましょう。

ワーホリビザ申請の流れ

  1. アカウントの作成
  2. 申請フォームに必要事項を入力
  3. 残高証明とパスポートのコピーを添付
  4. クレジットカードで申請料を支払う
  5. ビザ発給
  6. 健康診断(必要な人のみ)

オーストラリアのワーホリビザ申請は、オンラインで行います。

まず、申請するためにあなたの個人アカウント(ImmiAccount)を作成します。

オーストラリア政府公式サイトのワーキングホリデービザ(サブクラス417)にアクセスし、必要事項を入力します。

個人アカウントができたら、ログインしてビザ申請を開始します。必要事項を入力しましょう。

画面の指示に従ってクレジットカードでビザの申請料金を支払います。申請料はAUD635です。

ビザが発給されるとメールで通知されます。ImmiAccountでも申請状況の確認ができますので、こまめにチェックしましょう。

オーストラリアのワーホリビザは、発給までに早い人で数時間、遅い人で1ヶ月程度かかります。

状況によって異なるので、ビザ申請にどれくらい時間がかかるかは、オーストラリア政府公式サイト「ビザ処理時間ガイド」で確認してください。

オーストラリアワーホリの募集条件に該当しない人の対処法

年齢などでオーストラリアのワーホリビザの条件に当てはまらない方も、諦めないでください!

もし、あなたの目的が働きながらオーストラリアで英語を学ぶことなら、学生ビザで渡航する方法があります。学生ビザには、年齢の上限がありません。

オーストラリアでは、学生ビザでもアルバイトができます。

2024年7月から学生ビザでは、2週間で48時間まで働けることになりました。長期休暇中はフルタイムで働くことも可能です。

学生ビザを取得するには、オーストラリア政府認定の語学学校、TAFE(州立職業訓練専門学校)、私立専門学校、大学、大学院などで3か月以上学ぶ必要があります。

オーストラリア語学留学」の記事でより詳しく紹介しているので、こちらをご参考ください。

オーストラリアワーホリで現地に着いたらやること

オーストラリアに到着したら、手続きすることがいくつかあります。オーストラリアでのワーホリ生活をスムーズに始めるために、早めに行いましょう。

オーストラリアに到着後速やかに在留届を提出

3か月以上海外に滞在する場合は、日本の外務省に在留届を提出する必要があります。オーストラリアに到着したら、速やかに在留届を提出しましょう。

在留届を提出しておくと、災害などの際に安否確認や家族との連絡がスムーズにできます。

外務省「オンライン在留届」で手続きできますので、ご利用ください。

Tax File Number(納税者登録番号)を取得して適切な納税を

オーストラリアで働く予定がある方は、タックスナンバー(TFN)を取得しましょう。アルバイトをする時に必要です。

タックスナンバーを取得していれば適切な税率で納税できます。取得しないと規定以上の税金がかかってしまうことがあるので注意しましょう。

払い過ぎた税金を変換してもらう時にも使いますので、必ず取得してくださいね。

オーストラリア税務局公式サイトから申請すると、28日以内に発行書類が郵送されます。

オーストラリアのワーホリでどこに住む?おすすめの人気都市

「オーストラリアでワーホリ」といっても、広い国なので地域によって住む環境や物価、語学学校の数、仕事事情などが変わってきます。

ここでは各都市の特徴を紹介するので、滞在先を決めるのに役立ててください。

オーストラリアのワーホリにおすすめの人気都市比較一覧

物価 求人 語学学校数 観光
シドニー 高い 多い 多い シドニーオペラハウス
ボンダイビーチ
メルボルン 比較的高い 多い 多い グレートオーシャンロード
ビクトリア州立図書館
ブリスベン 比較的安い 比較的多いが競争率が高い 比較的多い ローンパインコアラサンクチュアリ
サウスバンクパークランド
ゴールドコースト 比較的安い 比較的少ない 多い サーファーズパラダイス
スプリングブルック国立公園
ケアンズ 安い 少ない 少ない グレートバリアリーフ
クイーンズランド湿潤熱帯地域
パース 比較的安い 比較的少ない 少ない ピナクルズ
キングスパーク
アデレード 安い 少ない 少ない カンガルー島
アデレード植物園
ダーウィン 高い 比較的多い 非常に少ない ミンディルビーチ
リッチフィールド国立公園
ヌーサ 高い 少ない 非常に少ない ヌーサ国立公園
ヌーサメインビーチ

シドニー

シドニー

シドニーはオーストラリア最大の都市です。都会ですがビーチもあり、都会的な生活とマリンレジャーのどちらも楽しめます。

中心地に人が集まっており、活気があるので、刺激的なワーホリ生活が送れるでしょう。

都会なのでワーホリの方向けの求人も多く、アルバイト先で日本語しか使わないような仕事もあります。

シドニーに住む日本人が多く、日本語で対応してくれる病院や美容室、お店もたくさんあるので、あまり英語を使わずに生活することも可能です。

それに伴って、日常生活で英語があまり学べないというデメリットが生じます。英語を学びたい方は、英語環境を自ら作る工夫をしましょう。

また物価は他の都市より高く、家賃も高いため、留学費用が多くかかってしまうでしょう。

シドニーの基本情報

気候/気温 冬は短く、涼しく、晴れの日が多い。夏は暖かい。
7月[最高]17℃ [最低]9℃
1月[最高]26℃ [最低]20℃
アクティビティ ホエールウォッチング、シュノーケリング、スカイダイビング
交通手段 バス、電車、メトロレール、ライトレール、フェリー、タクシー

メルボルン

メルボルン

メルボルンは、伝統的なビクトリア調の建物が並び、ヨーロッパのような美しい街です。

カフェが多く、カフェで働きたい方にたいへんおすすめなんですよ。

バリスタの技術が学べる語学学校も多くあるので、未経験でもバリスタとして働きたい方は、まずは語学学校に通学するのもいい方法です。

日本人や日本企業が多いので、日本食レストランなどの求人も多いです。

トラムと呼ばれる路面電車は、中心地は無料で利用できます。路線が発達しているので、乗り換えアプリなどを使うとたいへん便利に移動できます。

オーストラリアの中では冬の気温が低い地域です。また、一日の中で天気が目まぐるしく変化しますので、折り畳み傘を持っていくと安心です。

メルボルンの基本情報

気候/気温 冬は寒く、風が強い。夏は暖かい。
7月[最高]13℃ [最低]6℃
1月[最高]25℃ [最低]14℃
アクティビティ フィリップ島ペンギンパレード、カヤック、フィッシング
交通手段 トラム、電車、バス、タクシー

ブリスベン

ブリスベン

オーストラリア第3の都市であるブリスベン。沖縄と同じくらいの緯度で、暖かく過ごしやすい気候です。

自然と都会のバランスがいいので、両方を楽しみたい方におすすめです。ただ、街がコンパクトなので、数日あれば観光地を回れてしまいます。

求人は多いのですが、仕事を求めている人も多いので倍率は高いです。ブリスベンで働くならしっかり英語力をつけてから渡航しましょう。

晴れの日が多く、紫外線が強いので、サングラスや日焼け止めなどの日焼け対策が肝心です。肌に合う日焼け止めを日本から持っていくのもいいですね。

街にはブリスベン川が流れており、フェリーが交通手段として役立っています。

一方で、ブリスベン川の氾濫など自然災害も起き、停電などの被害も出ていますので、災害時の対処法を事前に調べておきましょう。

ブリスベンの基本情報

気候/気温 冬は短く、涼しい。夏は暖かく、湿度が高い。年間を通して晴れの日が多い。
7月[最高]20℃ [最低]10℃
1月[最高]29℃ [最低]21℃
アクティビティ ホエールウォッチング、沈没船アドベンチャー、カヤック
交通手段 バス、電車、フェリー、タクシー

ゴールドコースト

ゴールドコースト

ハワイのワイキキのようなロングビーチがあるゴールドコースト。ビーチリゾート地として世界中から観光客や留学生、ワーホリ参加者が集まっていますが、日本人は多くありません。

サーフィンなどのマリンスポーツが盛んなので、海が好きな方にはたまらない環境でしょう。

ビーチだけでなく、テーマパークや水族館、ウォーターパークなどの観光スポットも多くあり、スプリングブルック国立公園では自然を堪能できます。

観光地なので求人はありますが、シドニーなどの大都市と比較すると少ないです。外食する際、観光客向けのお店は値段が高いので、地元の人が利用するお店を探すのが節約の秘訣です。

晴れの日が多いので、紫外線対策はしっかり行いましょう。

ゴールドコーストの基本情報

気候/気温 冬は短く、涼しい。夏は暖かく、湿度が高い。一年中風が強く、晴れている。
7月[最高]20℃ [最低]11℃
1月[最高]28℃ [最低]21℃
アクティビティ ホエールウォッチング、カヤック、サンドボード、シュノーケリング、サーフィン、ハイキング、パラセーリング
交通手段 バス、電車、トラム、タクシー

ケアンズ

ケアンズは、海も山も楽しめる、自然が豊かな所です。

比較的規模が小さいコンパクトな街で、徒歩や自転車で通勤、通学ができます。学校や職場から近い場所に住めば、交通費を節約できますね。

物価や家賃が安く、仕事さえ見つかれば貯金しながら生活できる方もいますが、求人が少ないのがネックです。

ただ、ファームが多いので、セカンドビザ取得のためにファームで働きたい方にはいい環境です。

赤道に近いので雨季(12~4月)と乾季(5~11月)があります。雨季は蒸し暑いので暮らしにくいと感じる方もいるかもしれません。

ケアンズの基本情報

気候/気温 乾季は暖かく、湿度が高い。雨季は暑く、湿度が非常に高い。
7月[最高]25℃ [最低]18℃
1月[最高]31℃ [最低]24℃
アクティビティ 熱気球、ラフティング、乗馬、ゴルフ
交通手段 バス、鉄道、タクシー

パース

西オーストラリアにあるパースは、オーストラリア第4の都市です。

オーストラリアの大都市は東側に集中していて、パースからは距離があるため、ワーホリ期間中に各都市を回りたいという方には少し不便かもしれません。

大きな都市なので、ショッピングセンターなどがあり生活は便利ですが、あまり観光地化されていないので娯楽は少ないです。

求人は大都市に比べると少ない上、ヨーロッパや中東からの英語力が高い留学生が多いので、仕事につくには高い英語力が必要です。

ファームの求人は多いので、セカンドワーホリビザ取得のためのファームジョブは比較的見つけやすいでしょう。

パースではバス停が至る所に設置してあるので、バスでの移動が非常に便利です。市内の中心部ではバス料金が無料なので、上手に利用してくださいね!

パースの基本情報

気候/気温 冬は涼しく、湿度が高く、長い。夏は暖かく乾燥している。1年中晴れの日が多く、風が強い。
7月[最高]17℃ [最低]9℃
2月[最高]30℃ [最低]18℃
アクティビティ スワン川クルーズ、星空観察、ワイナリー訪問
交通手段 バス、電車、フェリー、タクシー

アデレード

アデレードは南オーストラリアにある、徒歩20分で街を散策できると言われるほどコンパクトな街です。日本人が少なく、オーストラリアのワーホリの穴場と言っていいでしょう。

学園都市としても有名で、数は少ないですが質の高い教育を提供している語学学校が複数あります。それぞれ特徴があるので、あなたに合った語学学校を選びやすいですよ。

留学生向けのシェアハウスが多く、家賃も安いので、シェアハウスに住むことでワーホリ費用を抑えられます。

無料のトラムや一部区域が無料のバス、運賃の学割などを利用すれば、交通費を節約できますよ。

求人はローカルショップが主体ですので、地元の方が働くのと同じ条件で働けることが多いのですが、高い英語力が必要です。ワーホリの方は、英語力が中級以上になってからアデレードに住むことをおすすめします。

アート、音楽、演劇、ダンスのイベントが多く行われているので、小さな町ですが退屈することはあまりないでしょう。

アデレードの基本情報

気候/気温 冬は寒い。夏は暖かく、乾燥している。1年中晴れの日が多く、風が強い。
7月[最高]15℃ [最低]8℃
1月[最高]28℃ [最低]17℃
アクティビティ マレー川クルーズ、サイクリング、ワイナリー巡り
交通手段 バス、電車、トラム、タクシー

ダーウィン

ダーウィンはオーストラリア北部の沿岸部にある都市です。

赤道に近いので、5~10月は乾季、11~4月は雨季となります。雨季は非常に蒸し暑いので、湿度に弱い方は注意してください。

日本人が少なく、常に英語で生活する環境なので、英語力を上げたい方にはたいへんおすすめの街です。

アボリジニの人口が多いので、街中でアボリジニの音楽やアートに触れられます。

物価は高く、家賃も高いです。シドニーなどの大都市と変わらないほどですので、ワーホリの準備資金は十分準備してくださいね。

ローカルジョブの求人が多く、現地の人々と同じ高い賃金で働けますが、高い英語力が必要です。収穫時期にはファームジョブの求人もあります。

自然が豊かな地域なので虫が多いことにも注意してください。ハエやゴキブリなどは日常的に見かけるので、虫よけや防虫対策は必須です。

ダーウィンの基本情報

気候/気温 乾季は湿度が高い。雨季は蒸し暑い。
7月[最高]30℃ [最低]20℃
11月[最高]33℃ [最低]26℃
アクティビティ クロコダイルツアー、キャサリン渓谷ヘリコプター遊覧、サンセットクルーズ
交通手段 バス、タクシー

ヌーサ

ヌーサは、オーストラリア人に人気の高級リゾート地です。ヌーサ国立公園などの大自然と観光地としてのおしゃれな街、両方を体験できます。

高級リゾートなので非常に治安が良く、ワーホリの方も安心して生活できます。

留学生は南米やヨーロッパ出身の人が多く、日本人は少ないため、英語だけを使って英語力を上げたい方に向いている環境です。

規模が小さい都市なので求人は少ない上、ローカルジョブがほとんどなので高い英語力が必要です。

物価は観光地価格で、シドニーなどの大都市並みですが、家賃は少し安い傾向にあります。外食せず自炊を心がければワーホリ費用を抑えられるでしょう。

のんびりした時を過ごすためのリゾート地ですので、都会的な生活に憧れる方には刺激が少ないかもしれません。

ヌーサの基本情報

気候/気温 冬は涼しく、短く、晴れの日が多い。夏は暖かい。年間を通して湿度が高い。
7月[最高]20℃ [最低]11℃
1月[最高]28℃ [最低]22℃
アクティビティ ヌーサ川クルーズ、ホエール・イルカウォッチング、サイクリング、フィッシング
交通手段 バス、電車、タクシー

参考)Weather SparkNUMBEO

オーストラリアのワーホリの家探しと滞在先の種類

オーストラリアのワーホリに行く方で、語学学校を利用する方は、語学学校が学生寮やホームステイを紹介してくれることが多いです。

語学学校に通う数ヶ月の間に、引っ越し先やアルバイト先を探すのが一般的です。

語学学校に行かない方は、ホテルやユースホステルに泊まって家や仕事先を探します。airbnbという民泊サイトを利用して安く宿泊する方も多いですよ。

費用をなるべく抑えたい方は、ユースホステルなどのフリーアコモデーション(フリアコ)を利用する方法もあります。

これは、宿泊施設の清掃などの仕事をする代わりに、宿泊費用を無料にしてもらえるシステムです。

ここでは、オーストラリアのワーホリに行く方が、どのような所に住んで、どのようにして家探しをするかを解説します。

現在、オーストラリアは住宅が不足しており、現地のオーストラリア人も家探しに苦労することもあるようです。

事前に家探しの知識をつけて、現地での部屋探しをスムーズに行いましょう!

オーストラリアのワーホリの滞在先

まずは、オーストラリアのワーホリ参加者がどのような所に住むかを紹介します。あなたのライフスタイルや予算を考えて、宿泊先を選んでくださいね。

シェアハウス・ルームシェア

オーストラリアのワーホリに行く方に一番人気があるのが、シェアハウスルームシェアです。宿泊費用を抑えられるのが人気の理由です。

複数の部屋があるアパートや一戸建てを、何人かでシェアして滞在します。

1人一つの部屋を使うシェアハウスより、一部屋を複数で利用するルームシェアの方が家賃が安いです。ルームシェアの家賃相場は、都市によりますが週に2万~5万円程度です。

日本ではあまりなじみがない方法ですが、オーストラリアなどの海外では多くの若者がシェアハウスに住んでいるんですよ。

入居時にはボンドと呼ばれる保証金を支払いますが、部屋や置いてあるものを壊さなければ戻ってきます。

シェアハウスは、最も費用を抑えられ、食費などを節約しやすいので、節約重視の方におすすめです。

シェアハウスに求めるものは人によって違いますが、選ぶ時に少し注意して欲しいポイントを下記に挙げておきますので、参考にしてください。

シェアハウスを選ぶ時に注意したいポイント

  • 家賃(光熱費やWi-Fi料金が含まれているかもチェック)
  • 住む人の性別(女性のみ、男性のみの物件もある)
  • 洗濯は有料か無料か
  • 家具はついているか
  • 調理器具や調味料は置いてあるか
  • 部屋にカギはついているか
  • 禁煙が喫煙可か(喫煙可の部屋は臭いが染みついている場合があります)
  • ペットがいるか
  • その家のルール(友達を呼んではいけないなど)

契約する時には、大家さんに条件をよく確認し、契約書をしっかり読むようにしてください。

ホームステイ

オーストラリアの家庭に滞在し、ホストファミリーと生活を共にします。

オーストラリア人のライフスタイルや文化を直接学べますし、家に帰ってもホストファミリーと英語でコミュニケーションをとるので、英語の上達が早いです。

費用の相場は1週間で2万~4万円です。一般家庭で食べる食事がついているのもありがたいですね。

ワーホリ参加者に人気の滞在方法ですが、ホストファミリーに当たり外れがあるのは否めません。

どうしても馴染めない場合は、紹介してくれた学校や留学エージェントに相談してみましょう。ホストファミリーを変更してもらえることがあります。

学生寮

学生寮を紹介してくれる語学学校があります。

同じ語学学校に通う仲間と住むので、友人を作りやすいのが大きなメリットですね。

1人部屋~4人部屋があり、人数によって料金が異なりますが、1週間で3~4万円が目安です。

人気がある語学学校では満室で入れないことがあるので、なるべく早く手配しましょう。

アパートで1人暮らし

アパートを借りて1人暮らしをする方法もあります。プライバシーが守られますし、誰にも気兼ねせずに自由に暮らせるのは魅力ですよね。

しかし、オーストラリアのワーホリで1人暮らしの物件を借りるのは至難の業です。

まず、非常に家賃が高いです。主要都市では1週間で3万~7万円の家賃がかかってしまいます。

契約の時に保証金(ボンド)を2ヶ月分支払う必要があるのも痛い出費です。

現在、オーストラリアでは深刻な家不足が起きており、現地のオーストラリア人も家探しが難しくなっています。

短期滞在で収入があまり高くないワーホリ参加者がアパートを借りるのは非常に難しいと言えるでしょう。

オーストラリアのワーホリの部屋探しは掲示板サイトで

次に、オーストラリアのワーホリ参加者がどのように住居を探したら良いかを説明しましょう。

オーストラリアの賃貸物件探しは、インターネットを利用する方法が主流です。

賃貸物件や求人情報、中古品売買などが掲載されているクラシファイドと呼ばれるウェブ上の掲示板を使って探します。

日本人向けのクラシファイドでは、日本人とのシェアハウスを見つけやすいです。

日本人以外とシェアしたいという方は、現地の人も使っている英語のサイトを利用するといいですね。

なお現在、オーストラリアでは深刻な住宅不足の状況が続いています。部屋探しに苦労するワーホリ参加者も多いです。

クラシファイドを頻繁にチェックして、少しでも気になる物件があったらどんどん応募しましょう。

返信があったら、なるべく早く内見に行くことが大切です。特に女性の場合、1人ではなくできるだけ複数で内見に行くことをおすすめします。

日本人向けサイト
(日本語で検索できる)
NICHIGO PRESS
JAMS TV
現地のローカルサイト
(英語のみ)
Gumtree
Flatmates.com.au

留学エージェントはオーストラリアワーホリの手配代行も可能

ビザ申請や都市選び、家探しなどオーストラリアのワーホリの準備は難題が山積みです。

一つ一つを自分で調べると、膨大な時間と手間がかかりますし、選択肢が多過ぎてどれにしたらいいかわからなくなってしまう方も多いのではないでしょうか?

そんな方は、ワーホリの専門家である留学エージェントに相談してみましょう。

留学エージェントは、現地オーストラリアの情報をたくさん持っているため、あなたが必要な情報を効率的に入手できます。

また、これまでオーストラリアのワーホリをサポートしてきた経験から、あなたがより良い選択をするためのアドバイスももらえるんです。

しかも、手数料無料のエージェントもあり、留学相談や学校の手配、滞在先の手配に対する手数料がかかりません。

語学学校と提携してキャンペーンを行い、あなたが自分で手続きするより授業料を安くするエージェントもあります。

ここでは、オーストラリアのワーホリに強い留学エージェントを紹介します。

気になるエージェントがあったら、無料相談や、ワーホリ説明会に参加してみてください。パンフレット請求もできますので、公式サイトから気軽に問い合わせてみてくださいね!

スマ留なら手数料無料でワーホリビザ申請や滞在先の手配をサポート

スマ留

オーストラリアのワーホリにおすすめの留学エージェントはスマ留です。

スマ留は、手数料がかからない無料エージェント。その上、さまざまな工夫で語学学校の費用を下げているので、費用を抑えたい方におすすめなんです。

また、スマ留のワーホリ費用はパッケージになっており、シェアハウスの滞在費も含まれています(別途料金でホームステイに変更可)。

どれくらいの価格なのか、ぜひ一度公式サイトで確認して、ほかの留学エージェントの料金と比べてみてください。

就職面接を2回必ず受けられ、さらに英文履歴書作成のサポートもしてもらえる「スマ留限定ワーホリプラン」の利用もおすすめです。

メルボルンとゴールドコーストにスマ留専用の学生寮を提供

スマ留では、メルボルンとゴールドコーストに学生寮「SMARYU RESIDENCE」を展開しています。

メルボルンの学生寮はプールやジムが完備され、オーストラリア人も滞在しているので国際交流も可能です。

SMARYU RESIDENCE Gold Coast

ゴールドコーストの学生寮は広々とした一軒家です。BBQエリアや庭があり、自由に利用できます。

部屋には限りがありますので、学生寮が気になった方はお早めにスマ留にご相談ください。

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オーストラリアワーホリ対応のおすすめ留学エージェント一覧

オーストラリアのワーホリに行く方におすすめの留学エージェントを一覧表にしました。

3つ程度の留学エージェントを選んで、無料相談を受けてみましょう。複数のエージェントを比較することがいいエージェントを選ぶ秘訣です。

オーストラリアワーホリ対応の留学エージェント

留学エージェント 特徴
スマ留 ワーホリ費用を抑えたい方はまず相談したいエージェント。オーストラリアワーホリプランが人気。
夢カナ留学 意味のあるワーホリになるよう、ワーホリ前の英語学習からワーホリ後の就職・転職まで徹底サポート。「実質0円」で英語が話せるようになる、オーダーメイドのワーホリプランを作成。
留学情報館 留学準備講座でシェアハウスや仕事の探し方をレクチャー。
school with 渡航前の無料英語学習サポートが非常に充実している。
ラスト・リゾート オーストラリアでの口座開設、PPS取得、仕事紹介などをサポートするワーホリパッケージが人気。
AIC(オーストラリアインフォメーションセンター) 日本とオーストラリアにオフィスを持つ、オーストラリア専門のエージェント。

一覧で紹介した留学エージェントは、「オーストラリアおすすめ留学エージェント」の記事でより詳しく紹介しています。

オーストラリアのワーキングホリデーはエージェントなしでも準備できる?

オーストラリアのワーキングホリデーは、エージェントなしでも準備することは可能です。

語学学校に行かない方は、少なくともワーホリビザさえ取得できれば旅立つことができるので、経験のためにご自身で申請をするとよいでしょう。

語学学校に通う場合は、「留学エージェントを通してね」と言われる場合や留学エージェントを通したほうが授業料が安くなる場合があります。

また、現地で充実した生活が送れるよう、ワーホリや留学に特化した事前英語学習サポートを行う留学エージェントもあるのです。

このような理由から英語に自信がない方や、質の高い語学学校を紹介してもらいたい方は、留学エージェントの利用をおすすめします。

手数料無料のエージェントなら余計な費用がかからないので、利用しない理由がありませんよね。

オーストラリアのワーホリでは、仕事を見つけるために高い英語力が必要です。ワーホリの準備はエージェントと相談しながら効率的に済ませて、空いた時間を英語の勉強に使いましょう。

オーストラリア以外でワーホリするならカナダとニュージーランドどっちがいい?

オーストラリアのワーホリは、ビザが取りやすく時給が高い反面、仕事探しが難しいのが現状です。

「オーストラリアで働く」という目的が最優先でなく、「英語で働く経験を積む」というのが最優先の目的であれば、オーストラリア以外の国でのワーホリを検討するのもよいでしょう。

オーストラリア以外なら、カナダやニュージーランド、イギリス、アイルランドでもワーホリが可能です。

その中から、オーストラリアと並んで日本人のワーホリで人気のカナダと、オーストラリアに近く、類似点が多いニュージーランドをピックアップして比較してみました。

人気の国ワーホリ制度比較一覧

オーストラリア カナダ ニュージーランド
仕事の見つけやすさ 難しい 都市部は見つけやすい 比較的見つけやすい
最低賃金(時給) AUD24.10
(約2,550円)
C$17.40
(約2,020円)
※州によって異なる
NZ$23.15
(約2,100円)
滞在期間 最長3年間
※条件あり
1年間 1年間
※条件を満たせば3ヶ月の延長可
定員 制限なし 6,500人 制限なし
就労制限 同一雇用主の元では6か月まで なし なし
就学制限 4ヶ月まで 6ヶ月まで 最長6ヶ月
ビザ申請時期 通年 ・前年の12月から受付
・抽選
通年
ビザ申請料 AUD650
(約68,900円)
C$357
(約41.400円)
申請料は無料
国際観光税NZ$35(約3,360円)が必要
回数 3回まで可
※条件あり
1回
(2回目はROワーホリ)
1回
気候 1年を通して温暖 冬の寒さが厳しい 1年を通して温暖

※2024年7月の情報です。

※ワーホリプログラムの制度は頻繁に変更されるため、最新情報は各国の政府公式サイトで確認するか、留学エージェントにご相談ください。

仕事の見つけやすさ

英語力や技術がない場合、オーストラリアで仕事を見つけるのは難しくなっています。

一方カナダのトロントやバンクーバーなど都市部では、飲食店スタッフの求人が多く、日系人が経営しているお店も多いので、オーストラリアに比べて仕事が見つけやすいです。

ニュージーランドは人手不足と言われており、他の2つの国と比較してもさらに見つけやすい状況です。

滞在期間

オーストラリアのワーホリで一番のメリットと言えるのが滞在期間ですよね。オーストラリアでは、政府の指定職種で一定期間働くことで、最大3回までワーホリに参加できます。

連続で申請することで最長3年間オーストラリアに滞在できるんです。

ニュージーランドは、通常1年間ですが、ニュージーランド国内の農園で3か月以上働くと、3か月の延長が認められます。

カナダには1年間滞在でき、ワーホリビザの延長はできませんが、ROワーホリを新たに申請することでカナダに滞在し、就労できます。

就労制限

オーストラリアでは、同一雇用主の元では6か月までという就労制限があります。(政府が認める場合は同じ雇用主のもとで最大12ヶ月働くことが可能です。)

カナダ、ニュージーランドでは制限がないので、気に入った職場があれば1か所で長く働けます。

ビザ申請料

オーストラリアは約7万円、カナダは約4万円の申請料が必要です。ニュージーランドのビザ申請料は、日本国内からオンライン申請すると、なんと無料です。

国際観光税NZ$35(約3,360円)を支払うだけですので、ビザ申請にかかる費用は各国で大きく異なります。

気候

オーストラリアとニュージーランドは、南半球ですので、季節が日本と逆になります。1~2月が夏、7~8月が冬にあたります。両国とも1年を通して温暖な気候です。

カナダは、冬の寒さが非常に厳しく、氷点下になります。寒さに弱い方には合わないかもしれませんね。

3カ国の比較を総括すると、オーストラリアのワーホリでは、条件を満たせば最長3年間滞在できるのが最大の魅力です。
旅行やボランティアなどさまざまなことにチャレンジする時間的な余裕があります。

ニュージーランドのワーホリは、人手不足なのでローカルジョブで採用される可能性がほかの国より高いです。
都市部でも娯楽施設が少ないので、勉強したり、ゆっくりした時間を過ごすには最高の環境ですよ。

カナダのワーホリはアメリカやヨーロッパが近いので、海外旅行も楽しみたい方におすすめです。
ただしワーホリビザには定員があり、満席になると締め切られてしまうため、早くから事前準備をする必要があります。

さまざまな点から比較して、あなたに合った国を選んでくださいね!

参考)カナダ政府公式サイトニュージーランド移民局

オーストラリアのワーキングホリデーに関するよくある質問

最後に、オーストラリアのワーキングホリデーに関するよくある質問について回答しました。

オーストラリアのワーキングホリデーの期間内、旅行や一時帰国などで出国し、オーストラリアに再入国できますか?
はい、何度でも可能です。入国日から12ヶ月間の中で、自由にオーストラリアから出入国ができます。ただし、オーストラリアにいない期間も12ヶ月間の中にカウントされます。国外に出ていた期間分が延長されることはありません。
他国のワーキングホリデーに参加したことがあります。オーストラリアのワーキングホリデーに参加できますか?
はい、できます。オーストラリアのワーキングホリデーに参加する条件を満たしていれば、他国でのワーホリ経験があっても問題ありません。
オーストラリアのワーキングホリデーの後、学生ビザに切り替えて滞在を延長することはできますか?
可能です。ワーホリビザの有効期限が来る少なくとも3か月前には手続きを始めましょう。学校の手続きもあるので留学エージェントを利用するのがおすすめです。

オーストラリアのワーホリは最長3年間!仕事も旅行も楽しもう

オーストラリアのワーホリビザは、条件を満たし、セカンドワーホリ、サードワーホリと延長していけば、最大3年間滞在できます。

他国のワーホリより長期間なので、仕事や旅行など、さまざまな体験ができそうです。

なお、オーストラリアでの就職活動はなかなか厳しいので、もし渡航までにまだ余裕があるなら、できるだけ英語力をつけておきましょう。

入国直後は現地の語学学校に通って、中級程度の英語を身につけてから就職活動をするのも方法のひとつです。

仕事探しをサポートしてくれる留学エージェントを利用するのもいいですね。

いずれにしても、しっかり準備をして、オーストラリアのワーホリを充実させてください!