アメリカ・ロサンゼルスに3週間の短期留学を経験された、同志社大学2回生のN・Tさんにインタビューさせていただき、留学体験談を伺いました!
Nさんは、大学生協の留学プログラムを活用し、ロサンゼルスの語学学校に短期留学をされました。
空港にお迎えが来ない、寮のトイレの水が流れないなどのハプニングもあった中、有意義な時間を過ごしたというNさん。
今回は留学生活や留学費用、留学の持ち物など、これから留学に行く人の参考になる情報をたくさん伺うことができたので、ぜひ参考にしてください!
- 留学者情報:N・Tさん(20歳/同志社大学2回生)
-
- 留学の種類:短期留学
- 留学先:アメリカ・ロサンゼルス
- 留学期間:2024年8月末~3週間
- 語学学校:Kings Los Angeles
- 滞在方法:語学学校の寮
目次
大学生で初めての海外留学!世界をリードするロサンゼルスに行きたいと思った
── 留学先をアメリカ・ロサンゼルスに決めた理由を教えてください。
「初めての海外留学はアメリカ・ロサンゼルスに行きたい」とずっと思っていました。
アメリカは世界をリードする国で、多様な文化が集まっているので、日本にはない価値観にふれるには最適な場所だと思ったんです。
また、もともと大学生協のプログラムを利用して留学しようと考えていたのですが、ちょうどロサンゼルスのプランがあったので、行くことにしました。
実は2025年の2月頃に短期で留学したいと考えていたのですが、大学生協のプランは毎年行き先が変わるんです。
ロサンゼルス留学のプランが無くなる可能性もあるため、予定より早いですが、2024年8月に留学することにしました。
平日午前は語学学校 Kings Los Angelesで英語の授業、午後はフリータイム
── 学校生活が気になります!詳しく教えていただけますか?
私は、語学学校 Kings Los Angeles に3週間通いました。授業は月曜日から金曜日の朝9時から昼まで、90分授業が2コマありました。
私のクラスは中級レベルのクラスだったのですが、クラスの半分くらいが日本人でした。私がいたときは日本人が一番多いクラスでした。
日本人の他に、韓国人、台湾人、ブラジル人、サウジアラビア人、フランス人、イタリア人がいましたね。
みんな入学する時期や卒業する時期が違うので、1週間ごとにクラスメイトが変わっていました。
── 授業ではどういったことをしましたか?
授業ではいろいろなアプローチで英語を勉強しました。
語学学校の授業で行ったこと
- 教科書の新出単語について、関連する言葉を学生が順番にホワイトボードに書いていく
- 英文法などの問題プリントをペアの人と協力して回答を埋める
- 生徒同士の対話や教師と生徒の対話がほとんど
- 何か決まったテーマがあり、それに対して自分の意見を話す(動画を見た感想を求められたり、そこからどんどん話題が発展していく)
- 1週間に1回学習したことについてのテスト(約60分)があった
- 息抜きとして、イラスト当てゲームや伝言ゲームなどを行った
授業中は自分の考えを話すことが多くて、それが少し大変でした。日本人以外の生徒はほぼ英語がペラペラで、最初は「クラス間違えてない?」って思いました。
── そうだったんですね。クラス分けテストみたいなものはありましたか?
はい、リーディングとリスニングのテストを受けて、クラス分けされました。
ロサンゼルスに到着した次の日の朝にテストを受けて、最初の授業の前に語学学校のフロントに行くとクラスを案内してもらえました。
── 授業は午前中のみということですが、午後からはどのように過ごしていましたか?
日によってバラバラなんですが、寮に帰ってきてお昼ごはんを済ませてから、ルームメイトとちょっと離れた大きめのスーパーに行って、食料やお土産用のお菓子を買ったりしていました。
とても広いスーパーだったので、一通り見るのに結構時間がかかって、帰る頃にはもう夕方の6時になってしまうんです。
そしてまた夕食を作って食べて、お風呂に入って、寝る前に日課の日記を書いて、11時頃には寝るようにしていました。
Nさんの学校がある日の1日
時間 | スケジュール |
---|---|
7:30 | 起床、朝食 |
9:00 | 語学学校の授業 |
12:15 | 昼食 |
13:00 | 歩いて20分の大型スーパーに行く 食料品の買い出し、お土産の購入など |
18:00 | ルームメイトと夕食の準備、夕食 |
22:00 | お風呂 |
22:30 | 日記をつける、自由に過ごす |
23:00 | 就寝 |
ロサンゼルス留学のメリット!休みの日は友人と観光地巡り
── 語学学校がお休みの週末はどのように過ごしていましたか?
せっかくロサンゼルスに行ったので、いろいろな観光地を巡りました。
グリフィス天文台、マンハッタンビーチ、ビバリーヒルズ、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにも行きました。
マンハッタンビーチが印象に残っています。マンハッタンビーチはサンタモニカビーチのような観光客向けの場所というよりも、現地の人が行くビーチだったので、人が少なくてとてもいい雰囲気でした。
クラスメイトや友人たちと行くことができたので、とても良い思い出です。
また学校が休みの日に、ルームメイトと向かいの部屋に住んでいる寮生と4人で、Dodger Stadium(ドジャースタジアム) にも行きました。
グッズショップが朝10時に開店するとのことだったので、その時間に合わせて寮を出たんですけど、現地についてから「10時45分まで開かない」と言われて、結局朝の11時になってからお店に入ることができました。
私達のほかにもお店の前で開店を待っている人がたくさんいたのですが、ほとんど日本人で、時間を守る国民性を改めて感じましたね。(笑)
その後球場に入って、試合を観戦したあと、午後3時か4時くらいに球場を出ました。
ヘトヘトに疲れていたのですが、節約のために地下鉄に乗って帰りました。
Nさんのお休みの日の1日
時間 | スケジュール |
---|---|
7:30 | 起床、朝食 |
8:30 | Dodger Stadiumに行く |
10:00 | Dodger Stadiumに到着 |
お土産屋さん、スタジアム散策 | |
試合観戦 | |
15:00 | Dodger Stadium出発 |
17:30 | 帰宅 |
18:30 | ルームメイトと夕食の準備、夕食 |
20:00 | 自由時間 |
23:00 | 就寝 |
ルームメイトと支え合いながら過ごした語学学校の寮生活
── 語学学校の寮はどうでしたか?
私が選んだ寮は学校から徒歩5分くらいのところにある寮です。
同じプランで学校に併設しているところもあったんですが、併設の寮の方が少し料金が高かったのと、学校までの距離も近かったので今回滞在した寮を選びました。
施設は各部屋がワンルームマンションのようになっていて、キッチン、トイレ、シャワーが各部屋にあるタイプだったんです。
別の寮はキッチンが共有スペースにあったようなので、とてもラッキーだったと思います。
── 各部屋にトイレやシャワーがついているのはかなりいいですね!
はい。ただ、入居したときに少しトラブルがありまして・・・。実は私の部屋のトイレが流れなかったんです。すぐに業者に来てもらって直してもらえて使えるようになったんですけど。
使えるようになるまでは、別の部屋に借りたりしていました。
それ以外にも、前に住んでいた人がゴミを捨てていなくて虫が集まっていたりとかもしていました。
正直当時はかなり大変でしたが、これも海外生活の醍醐味かなと、今では良い経験だったと思っています。
── ルームメイトがいるとおっしゃっていましたが、日本人の方ですか?
ルームメイトも日本人の女の子で、2人で1つの部屋を使っていました。
もともと知り合いだったわけではなくて、ロサンゼルス出発前、成田空港で集合したときに初めて会いました。
同じ大学生協で申し込みをした人の中でも、違うプランで来た人や、日本人以外の生徒とルームメイトになっている人もいたので、たまたま同じプランの日本人同士になったのかなと思っています。
節約のためによく一緒に自炊していたんですけど、2人で食材を分け合ったりして協力して生活していました。
共同生活のデメリットを心配する人も多いですが、助け合える仲間が一緒にいることは、寮生活の大きなメリットだと思います。
部屋にいるときはお互いに自由に過ごしていたので、トラブルなんかもなく楽しく過ごしていましたね。
留学費用はトータル約80万円!積極的な自炊で食費を節約
── 気になる留学費用について伺いたいです!
今回の留学は私費留学で、大学生協の留学プログラムに申し込みをしました。
費用は、すべてまとめて大学生協に支払いました。
往復航空券、学生寮滞在費用、語学研修費用などすべて込みで66万6,000円です。
大学生協の留学プログラムに含まれていたもの
- 往復航空券
- 学生寮滞在費用
- 語学研修費用
- 到着時の出迎え費用
- 現地出入国税
- 空港税
- 航空保険料
- 燃油サーチャージ
- 海外旅行保険料
現地での出費は、食事(300$)、娯楽・観光費(475$)、交通費(112$)で、それ以外はあまり使わなかったです。
食事については、最初の1週間は結構外食していたのですが、やはり食費がかかってしまい「このままではマズイ・・・」ということで、自炊を積極的に行って節約していました。
娯楽・観光費は主にお土産代や観光地のチケット代ですね。
意外と大きな出費だったのが、交通費です。安全を考慮してUberやLyftも使っていたので、交通費がかかってしまいました。
留学にかかった費用を総額すると、3週間のロサンゼルス語学留学で約80万円くらいです。
留学の持ち物を用意する際は寮にあるものとないものをよく確認して
── 留学に持って行ったものを教えてください。
私が持って行ったのは、こちらです。
Nさんの留学の持ち物
- パスポート
- ESTA承認画面
- 大学の英字在学証明書
- 海外旅行保険付保証明書・会員証
- 現金(3万円分)、クレジットカード
- 着替え(7日分)
- 常備薬
- シャンプー、リンス等
- タオル
- 歯ブラシ
- 洗濯ネット
- 食料(3日分程度)
- 外出する用のミニバッグ、学校に行く用のリュック
- ポケットWi-Fi
- ノートパソコン
- サングラス
- スリッパ
- ウェットティッシュ
- ハサミ
スーツケースはNew Tripのもので、容量は95Lのものになります。
食料品は白ご飯のパックを3パック分と、シリアル、日本のお菓子を少し持って行きました。
アメリカは肉類やフルーツ類の持ち込みが厳しいのですが、シリアルはドライフルーツが入ったものだったので、「もしかしたら没収されるかな」と不安でした。ですが、特に問題はなかったです。
寮にフライパンや鍋がちゃんと備えてあるかわからなかったので、手軽に食べられるものを選びました。電子レンジはあると聞いていたので、パックのご飯を持って行くことにしました。
ドライヤーは海外でも使えるものを日本で買いました。
ポケットWi-Fiについては、グローバルWi-Fiを日本で申し込みをしておいて、事前配達で受け取って持って行きました。
空港で受け取る方法もあったのですが、空港では大学生協で申し込みをした人と集合して団体で行動する必要があったので、迷惑をかけてはいけないと思い、事前受け取りにしておきました。
── 日本から持って行かなくて困ったものはありますか?
サンダルとイヤホンは、持って行けばよかったなと思いました。
サンダルはビーチに行ったときに、普通の靴だと歩きにくいのと、砂が入って大変だったので、結局現地で購入しました。
日本から持って行ってもスーツケースの場所を取らないので、持って行ったら良かったと思っています。
イヤホンに関しては寮の部屋で音楽を聞いたり、動画を見たりしたいときに、イヤホンがないと音が出てルームメイトの邪魔になってしまうので、持って行けばよかったと思いました。
一応現地で買おうと思って見てはいたんですけど、やっぱり高くて・・・。日本のメーカーのものも売っていたんですけど、 日本で買う方が断然安いので、「我慢しよう」と思って買いませんでしたね。
それから、これは持ち物ではないのですが、Lyftのアプリを事前にダウンロードしておくべきだったなと思いました。
アメリカではSMS認証ができなかったので、アメリカでLyftアプリをダウンロードできなかったんです。
なのでLyftを使うときは、友達のアプリで手配をしていました。
── 「これだけは必須!」という持ち物はありますか?
クレジットカードは必須かなと思います。クレジットカードがあれば基本的にはどこでも買い物ができます。
スーパー等の支払いもクレジットカードでできますし、UberやLyftもチップ含めてアプリで支払いが完結するため、現金はいりません。
私は現金を3万円持って行きましたが、ほとんど使いませんでした。
クレジットカードは、三井住友カードと楽天カードの2枚を持っていきました。
三井住友カードはもともと持っていたもので、貯まったポイントは電子マネーのiDとして使用できるため、普段からよく使っていました。
この三井住友カードのブランドがVisaだったので、Mastercardも作っておきたいと思い、新しく楽天カードを作りました。
楽天カードは学生でも問題なく作れましたし、申込手続きはネットですべて済ませられたので、特に難しいところはなかったです。
日本に帰国後も貯まった楽天ポイントが使えるので、作って良かったなと思います。
クレジットカードが手元に届くまで1週間ほどかかったので、余裕を持って申し込むことをおすすめします。
ちなみに、クレジットカードは少し大きい支払いがあるとすぐに止められてしまう可能性があるんです。
海外留学中にクレカを止められると困るので、カードを作ったらカード会社に海外留学に行く旨を伝えて、ちょっと大きな支払いがあってもすぐにカードを止めないでほしいと伝えておくといいですよ。
留学中は安全最優先!コミュニケーションアプリで情報収集も
── ロサンゼルス留学のデメリットはありますか?
やはり、日本よりも治安が悪いことですね。わたしは、安全管理には気をつけていました。
とにかく暗くなる前になるべく寮に帰るようにしていました。夜ご飯を外で食べて遅くなった日はUberやLyftを使って寮に帰っていましたね。
グリフィス天文台に行ったときは、行きはバスで行ったんですけど、 帰りは夜景を見たことで遅くなってしまったので、途中まではバスに乗って途中でUberに乗り換えました。
昼間でもいわゆる治安の悪い地域に行く場合は、積極的にUberを使うようにしていました。
街の風景が変わるというか、壁に派手なペインティングがされていたり、鉄格子のある建物が多かったり、ゴミが多いような地域を通るときはUberに乗っていても少し怖かったです。
それ以外にも、ホームレスが集まって座っていたり、電車の中で物売りの人に遭遇したりとかもしました。
これから海外留学に行かれる方は、ロサンゼルスに限らず事前に危ない地域や危険な人の特徴などを調べておいて、できるだけ安全に過ごせるようにしておくことをおすすめします。
── 情報収集のために、よく活用していたWebサイトやアプリはありますか?
ハロートークというアプリをよく使いました。
このアプリは、世界中の人々とコミュニケーションが取れるアプリで、主にお互いの言語や文化を学ぶ目的で使われることが多いです。
私も、 アメリカに住んでいる数人とコミュニケーションを取ってたのですが、アメリカで気をつけることとか、治安が悪いところとか、チップについてもすごく詳しく教えてくれました。
このアプリのお陰で、事前にアメリカの生活情報を得て留学に行くことができました。
ロサンゼルス留学を終えて「もっと世界中のいろいろなところに行ってみたい」
── ロサンゼルス留学を終えて、感じたことは何ですか?
まず感じたことは、3週間という期間は留学するには短く、観光するには長いということです。
3週間海外に滞在して得られる英語力は、耳に英語が慣れるのと、簡単なフレーズを使えるようになる程度で劇的に英語力が向上することはありません。
また、日本語でも英語でも、自分の意見を持って主張できるようになることが大切だなと思いました。
英語は単なるツール・手段であり、たとえ英語が使えるようになったとしても、主張を明確にしていなければスラスラと英語を話すことはできません。
加えて、英語が上手に話せなくても、相手に頑張って伝えようとする姿勢や物怖じしない姿勢が重要だと感じました。
── ロサンゼルス留学の経験を、今後どのように活かしたいですか?
ロサンゼルスでは、様々な国の人と接することができました。
今後はさらにコミュニケーション能力や英語力を高め、今回できた友人とより密なコミュニケーションを取れるようになりたいと思っています。
また、もっと英語力を高めたいと思ったのと同時に、いろいろな国に行って、世界中の文化にふれてみたいと思うようになりました。
旅行でもいいので、一度スイスにも行ってみたいです。今回の留学先は大都会だったので、次は大自然に行きたいねってみんなで話をしていたんです。
3週間と短い間でしたが、すごく楽しかったですし、行ってよかったなと思いました。
── これから留学する人、留学を検討している人にアドバイスをお願いします!
短期であってもなぜ留学したいのか、留学で何を学びたいのかを考えるようにしましょう。
たとえ短い期間でも、海外に行って英語を学ぶことはとても貴重なチャンスですし、留学を充実させるのも、無駄にするのも自分次第です。
留学の目的がはっきりしていれば、現地での過ごし方もより有意義になると思います。
また、留学先ではどうしても日本人で固まってしまうことが多いため、自ら積極的にコミュニケーションを取って英語を話す機会を増やすことも大事だと思います。
── たくさんお話を伺って私もロサンゼルスに行きたくなりました!今日はありがとうございました!
【取材後記】ロサンゼルスは初めての短期語学留学におすすめ
今回は、アメリカ・ロサンゼルスの短期語学留学に行かれたNさんにお話を伺いました。
夏休み期間を有効に活用し、初めての海外留学に挑戦されたNさん。
「本当に初めての留学?」と思うくらいにしっかりと準備をされていて、現地での適応スピードもはやいことに、大変驚きました。
また、ロサンゼルスの思い出をお話しされているときはずっと笑顔を絶やさず、留学が本当に楽しかったんだなというのが伝わってきました。
ロサンゼルスはアクティビティや観光地も豊富で、Nさんが通っていたKings Los Angelesのような、寮付きの語学学校も充実しているので、初めての短期語学留学におすすめです。
Nさんは大学生協の留学プログラムを活用されましたが、アメリカ留学を相談できるところは他にもあります。
「大学生協には希望に合ったプログラムがない」「もっといろいろな留学プログラムを見てみたい」という方は、アメリカ留学エージェントにも相談してみてください。
大手留学エージェントなら、基本的に相談無料です。もちろん、相談だけでも問題ありません。様々な留学プログラムを比較検討し、あなたに最適なプランで留学しましょう。