「癖の少ないアメリカ英語を身につけたい」「留学中は都会も、自然も満喫したい」「グローバルな環境で英語を学びたい」という人におすすめの留学先がアメリカです。
日本のおよそ26倍という広大な面積を持つアメリカは50の州からなり、英語を学ぶための留学先として人気が高い都市がたくさんあります。
多くの近代的な都市が自然と共存しており、最先端の技術や文化、芸術、音楽、ファッションなどに触れることもできます。
世界中から留学生が集まっているアメリカであれば、環境は非常にグローバルですし、言語以外の部分でも学べることは多いでしょう。
この記事では「アメリカ留学のメリット・デメリット」「学校の選び方」「費用の相場」「ビザや持ち物などの準備」について説明していきます。
また、アメリカには留学先の候補になる都市が多く、都市によって気候など環境はまったく異なります。
都市ごとの特徴やおすすめの都市についても解説するので、アメリカ留学を検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
語学留学が人気!さまざまな国から多くの留学生が集まるアメリカの特徴
アメリカで留学先の候補になる都市は主に西海岸と東海岸に多いです。
西海岸は温暖な気候で、湿度が低くカラッとしているのが特徴。「ロサンゼルス」「サンフランシスコ」「ラスベガス」などが代表的な都市になります。
一方、「ニューヨーク」や「ボストン」などの都市に代表される東海岸は、夏と冬に大きな気温差があり、四季も見られます。
都市によって気候がぜんぜん違うというのは留学先の候補になるようなほかの国・地域ではあまりなく、広大な国土を持つアメリカならではの特徴になるでしょう。
また、アメリカには「東部時間」「中部時間」「山岳部時間」「太平洋時間」の4種類のタイムゾーンがあり、国内にも時差があります。
例えば、ロサンゼルスと日本との時差は-17時間で、日本の方が17時間進んでいますが、ニューヨークは-14時間の時差です。
アメリカの主要都市には日本から直行便が出ているケースも多いですが、都市によってフライト時間が大きく異なったり、一部乗り継ぎが必要だったりする点にも注意してください。
アメリカの基本的な情報を表にまとめました。
アメリカの基本情報
国 | アメリカ合衆国 |
---|---|
首都 | ワシントンD.C. |
面積 | 9,833,517平方キロメートル |
人口 | およそ3億3,500万人 |
言語 | 英語(公用語として法律上の定めなし) |
留学生の数 | 日本人留学生数:およそ15,000人(年間) ※1 |
フライト時間 | 10時間〜 ※ 都市によって異なります。 |
航空券の値段 | 10万円〜25万円ほど(往復) |
時差(サマータイム) | -17時間(あり) ※ ロサンゼルスなどの太平洋時間の場合。タイムゾーンによって時差は異なります。 |
通貨 | アメリカ合衆国ドル ※ 1ドルおよそ155.8円(2024年11月15日時点) |
物価 | 日本に比べて高い都市が多い |
電圧・電源プラグ | 110〜120V・A型プラグ |
ワーキングホリデー | 不可 |
※1 一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による「日本人留学生調査2023」より
アメリカ留学するならどこがいい?おすすめの人気都市比較一覧
アメリカ留学で候補になる主な都市の特徴を表にまとめました。
アメリカ留学で人気のあるおすすめ都市
都市 | 特徴 | 日本人の数 | 気候 | 物価 | 治安 |
---|---|---|---|---|---|
ロサンゼルス | ハリウッド、ビバリーヒルズ、サンタモニカなどがある西海岸で最大の都市 | 多い | 温暖で湿度が低く晴天率が高い。 | やや安い | やや注意 |
サンフランシスコ | 美しい海や自然に囲まれた多様性のある国際都市 | 多い | 年間を通して気温差が小さい。 | 高い | やや注意 |
サンディエゴ | メキシコやスペインの文化も感じられる西海岸で2番目に大きな都市 | 多い | 雨が少なく過ごしやすい気候。 | やや安い | 比較的良い |
シアトル | 多くの世界的企業が生まれたワシントン州最大の都市 | 多い | 緯度は高いが、その割に冷え込みは強くない。 | やや高い | 比較的良い |
ニューヨーク | 世界中から観光客・留学生が集まるアメリカでもっとも大きな都市 | 多い | 日本と似た気候で四季がある。 | 高い | やや注意 |
ボストン | MITやハーバードなどの有名大学が集まる大学都市 | 少ない | 冬の寒さは厳しく、大雪になる年もある。 | 高い | 比較的良い |
ポートランド | 消費税がなく、生活費を抑えやすいアメリカ北西部でシアトルに次ぐ大きさの大都市 | 少ない | 年間を通して過ごしやすい地中海性気候。 | 安い | 比較的良い |
ラスベガス | 国立公園も多いネバダ州にあるカジノが有名な眠らない街 | 少ない | 湿度は低くカラッとしているが、夏は40℃を超える日もある。 | 安い | 比較的良い |
マイアミ | アメリカ南東部のフロリダ州の都市で、リゾート地としても有名 | 少ない | 冬は過ごしやすいが、夏の暑さは厳しい。 | やや安い | やや注意 |
ただし、アメリカの物価は日本に比べて高めのケースが多く、治安にも注意が必要です。
比較的治安の良い街にも注意しなければいけないエリアがあったり、スリや置き引きなどの犯罪が起こっていたりします。
以下では各都市の特徴についてより詳しく紹介していくので、留学先の都市を選ぶ際の参考にしてください。
ロサンゼルス
「都会での生活も、大自然の中でのアウトドアも楽しみたい」という人は、ロサンゼルスがおすすめです。
ロサンゼルスはカリフォルニア州の州都で、アメリカ西海岸でもっとも大きい街です。
ロサンゼルス市域にはおよそ4,000万人の人が住んでいて、市内は「ハリウッド」「ビバリーヒルズ」「パサデナ」「ダウンタウン」「サンタモニカ」などのエリアに分けられます。
エリアごとに異なる特徴を持っていて、大都会でありながら、ビーチや山脈、砂漠などの自然もあるのがロサンゼルスの魅力です。
例えば、街の中心部であるダウンタウンは高層ビルが立ち並ぶビジネス街で、日本人街のリトルトーキョーなどもあります。
映画産業の中心地であり「映画の都」と呼ばれるハリウッド、美しい海と砂浜が有名なサンタモニカなどもロサンゼルスに留学するなら一度は行っておきたい場所です。
また、ロサンゼルスは食文化も豊かで、地元の新鮮で高品質な野菜を世界各国の調味料でアレンジした「カリフォルニアキュイジーヌ」、ハリウッドの街並みや夜景と一緒にお酒を楽しめる「ルーフトップバー」なども有名です。
そのほかにも本場のハンバーガーや最先端のスイーツなどもあり、留学中の食事で困ることはないでしょう。
ロサンゼルスの気候は年間を通して過ごしやすく、日本からは直行便があるのでアクセスも良いです。
その一方で、治安の良くないエリアもある点には注意してください。ロサンゼルス国際空港から市内の中心部までは30kmほど離れています。
鉄道やバスで移動する際に治安の良くないエリアを通るケースもあるため、夜間はタクシーや学校・留学エージェントの送迎サービスを利用しても良いかもしれません。
ロサンゼルスの基本情報
州 | カリフォルニア州 |
---|---|
人口 | およそ4,000万人(市域) |
気候 | 街の中心部や沿岸部は「地中海性気候」で温暖。一方、内陸部は「砂漠気候」に属し、昼と夜の寒暖差が非常に大きい。いずれも降水量は少なく、特に夏は乾燥している。 |
タイムゾーン | 太平洋時間:PST(パシフィック・タイムゾーン) |
日本との時差 | -17時間 |
サマータイム時の時差 | -16時間 |
フライト時間 | 直行便で10時間〜11時間ほど |
観光地 | オベーション・ハリウッド/ ドジャー・スタジアム/ サンタモニカ・ビーチ/ ハリウッド/ ザ・ブロード(現代アート美術館)/ アカデミー映画博物館/ カリフォルニア・サイエンス・センター/ 天使のマリア大聖堂/ L.A.ライブ/ ディズニーランド・リゾート/ ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド/ ビバリー・センター |
観光・アクティビティ | MLB観戦/ 乗馬ツアー/ ヘリコプターツアー/ 映画スタジオツアー/ サーフィン/ サイクリング |
交通機関 | メトロ・レイル(鉄道)/ メトロ・バス(路線バス)/ タクシー/ ウーバーなど |
私立の語学学校 | LASC American and Language Culture(エルエーエスシー・アメリカン・アンド・ランゲージ・カルチャー)/ LASC American and Language Culture Irvine(エルエーエスシー・アメリカン・アンド・ランゲージ・カルチャー アーバイン校)/ California Language Academy Los Angels(カリフォルニア・ランゲージ・アカデミー ロサンゼルス校)/ Mentor Language Institute Hollywood(メンター・ランゲージ・インスティテュート・ハリウッド)/ Mentor Language Institute Westwood(メンター・ランゲージ・インスティテュート・ハリウッド・ウェストウッド)/ Columbia West College(コロンビア・ウェスト・カレッジ)/ AOI College of Languages(エーオーアイ・カレッジ・オブ・ランゲージズ)/ Kings Los Angels(キングス・ロサンゼルス)/College of English Language Santa Monica(カレッジ・オブ・イングリッシュ・ランゲージ サンタモニカ校)/ LSI Downtown(エルエスアイ・ダウンタウン)/ LSI Orange county(エルエスアイ ・オレンジカウンティ)/ FLS International Saddleback College(エフエルエス・インターナショナル・サドルバック・カレッジ) |
大学付属の語学学校 | USC International Academy(南カリフォルニア大学付属語学学校)/ El Camino College(エル・カミノ・カレッジ集中英語コース) |
カレッジ附属語学学校 | International Education Center at Orange Coast College(インターナショナル・エジュケーション・センター・アット・ オレンジ・コースト・カレッジ)/ Santa Monica College(サンタモニカ・カレッジ集中英語コース) |
日本領事館 | 在ロサンゼルス日本国総領事館 |
サンフランシスコ
サンフランシスコはアメリカ西海岸にある街で、カリフォルニア州の北部に位置しています。
サンフランシスコは世界トップレベルの金融センターであり、シリコンバレーも近いことからコンピューター系の企業が多く集まっています。
都市圏の人口はおよそ450万人ですが、サンフランシスコ自体の人口は80万人ほどの比較的コンパクトな街です。
サンフランシスコは丘が多い街としても知られており、街中には急な坂がいくつもあります。
そのため、ケーブルカーは地元の人にも、観光客にも利用されていて、移動・散策するのにも便利です。
また、サンフランシスコは海が近く、新鮮なシーフードを使った料理が有名です。
カフェ文化も盛んなので、放課後や休日はおしゃれなカフェでコーヒーや紅茶を楽しむのも良いでしょう。
日本からサンフランシスコ国際空港までは直行便が出ていて、フライト時間は10時間〜11時間ほどです。
空港から街の中心部まではシャトルバスが出ていますし、少し料金は高くなりますがタクシーやウーバーを利用することもできます。
サンフランシスコの基本情報
州 | カリフォルニア州 |
---|---|
人口 | およそ450万人(都市圏) |
気候 | 「地中海性気候」に属しており、年間を通して気温差は比較的小さく過ごしやすい。夏季は北太平洋高気圧の影響で深い霧が発生することもある。 |
タイムゾーン | 太平洋時間:PST(パシフィック・タイムゾーン) |
日本との時差 | -17時間 |
サマータイム時の時差 | -16時間 |
フライト時間 | 直行便で10時間〜11時間ほど |
観光地 | サンフランシスコ現代美術館/ スカイスター・ホイール/ サンフランシスコ鉄道博物館/ ケーブルカー博物館/ ゴールデン・ゲート・ブリッジ/ フィッシャーマンズ・ワーフ/ サンフランシスコ国立海洋歴史公園/ アルカトラズ島 |
観光・アクティビティ | ヨセミテ国立公園ツアー/ ファーマーズ・マーケット巡り |
交通機関 | ミュニメトロ(鉄道)/ ミュニバス(路線バス)/ タクシー/ ウーバー/ ケーブルカー/ フェリーなど |
私立の語学学校 | California Language Academy San Francisco(カリフォルニア・ランゲージ・アカデミー サンフランシスコ校)/ English Language Institute(イングリッシュ・ランゲージ・インスティテュート)/ TALK English School San Francisco(トーク・イングリッシュ・スクール サンフランシスコ校)/ Kaplan San Francisco Berkley(カプラン・サンフランシスコ バークレー校)/ LSI San Francisco Berkley(エルエスアイ・サンフランシスコ バークレー校)/ Converse International School of Languages San Francisco(コンバース・インターナショナル・スクール・オブ・ランゲージズ・サンフランシスコ) |
大学付属の語学学校 | American Language Institute(サンフランシスコ州立大学付属語学学校)/ San Jose State University(サンノゼ州立大学付属集中英語コース) |
カレッジ附属語学学校 | ‐ |
日本領事館 | 在サンフランシスコ日本国総領事館 |
サンディエゴ
サンディエゴはアメリカ西海岸の都市で、カリフォルニア州ではロサンゼルスに次ぐ大きさの大都市です。
歴史的な背景やメキシコとの国境沿いに位置しているということもあって、サンディエゴにはスペインやメキシコの文化が残っています。
地名をはじめとしてスペイン語由来の通りの名称なども多く、スペイン語を話せる人も少なくありません。
「英語をメインに学びながら、別の言語にも触れてみたい」という場合は、スペイン語も身近なサンディエゴは良い街でしょう。
また、エリアによって気候は異なるものの、サンディエゴは年間を通して温暖で、雨も少なくカラッとしています。
厳しい暑さや寒さの心配は少なく、いつ留学しても比較的過ごしやすい点もサンディエゴのメリットです。
日本からサンディエゴ国際空港までは直行便が出ています。
直行便を利用すれば10時間ほどですが、アメリカ西海岸の主要都市で乗り継ぐこともできます。
乗り継いだ方が費用を抑えられるケースもあるため、所要時間と料金を確認しながら決めると良いでしょう。
サンディエゴの基本情報
州 | カリフォルニア州 |
---|---|
人口 | およそ140万人(市域) |
気候 | 夏も、冬も過ごしやすい「ステップ気候」に属する。年間を通して降水量は多くなく、特に夏は雨が非常に少ない。ただし、「沿岸部」「内陸部」「山岳部」「砂漠」といったエリアによって天候は異なる。 |
タイムゾーン | 太平洋時間:PST(パシフィック・タイムゾーン) |
日本との時差 | -17時間 |
サマータイム時の時差 | -16時間 |
フライト時間 | 直行便で10時間ほど |
観光地 | シュノーケリング/ ホエールウォッチング/ サーフィンア |
観光・アクティビティ | ヨセミテ国立公園ツアー/ ファーマーズ・マーケット巡り |
交通機関 | 鉄道/ バス/ タクシー/ ウーバーなど |
私立の語学学校 | College of English Language San Diego(カレッジ・オブ・イングリッシュ・ランゲージ サンディエゴ校)/ College of English Language Pacific Beach(カレッジ・オブ・イングリッシュ・ランゲージ パシフィックビーチ校) / INX Academy(エイエヌエックス・アカデミー)/ Q International School(キュー・インターナショナル・スクール) |
大学付属の語学学校 | San Diego State University(サンディエゴ州立大学付属集中英語コース)/ University of California San Diego(カリフォルニア大学サンディエゴ校集中英語コース) |
カレッジ附属語学学校 | ‐ |
日本領事館 | 在ロサンゼルス日本国総領事館 |
シアトル
シアトルはアメリカ西海岸北部のワシントン州にある都市です。
ワシントン州の州都はオリンピア市ですが、人口の多い最大都市はシアトルであり、経済の中心地にもなっています。
また、世界的に有名な企業であるアマゾンやマイクロソフト、スターバックスなどが生まれた場所であり、スターバックス1号店は多くの人が訪れる観光スポットにもなっています。
スターバックスに代表されるコーヒーは「シアトル系コーヒー」と呼ばれていて、コーヒーの街シアトルには人気のカフェがたくさんあるので、留学中にカフェ巡りをするのも楽しいでしょう。
シアトルには自然も多いですが、街自体は比較的コンパクトで、生活するうえでの不便はありません。
冬はやや寒くなるものの、夏は涼しく勉強に集中しやすい環境です。
日系人が移住した歴史もあり、シアトルには日系のスーパーマーケットなどがあって日本人も住みやすい街だといえるでしょう。
アメリカの大都市の中では比較的治安も良いので、「落ち着いた環境で勉強したい」「はじめての海外で、日本とは違う環境に不安がある」という人にシアトルはおすすめです。
シアトルの基本情報
州 | ワシントン州 |
---|---|
人口 | およそ400万人(都市圏) |
気候 | 「地中海性気候」および「西洋海岸性気候」に属する。緯度の高さの割に冬の冷え込みは強くなく、夏も比較的過ごしやすい。また、地中海性気候は冬に雨量が増える一方で、西洋海岸性気候の降水量は年間を通して安定している。 |
タイムゾーン | 太平洋時間:PST(パシフィック・タイムゾーン) |
日本との時差 | -17時間 |
サマータイム時の時差 | -16時間 |
フライト時間 | 直行便で9時間ほど |
観光地 | オリンピック国立公園/ マウント・レーニア国立公園パイクプレイス・マーケット/ ケリー・パーク/ スターバックス1号店/ ポップカルチャー博物館/ 航空博物館 |
観光・アクティビティ | MLB観戦/ キャンプ/ ハイキング/ ウィンタースポーツ/ 水上ツアー |
交通機関 | 鉄道/ バス/ フェリー/ ライトレール/ タクシー/ ウーバーなど |
私立の語学学校 | ALPS Language School(アルプス・ランゲージ・スクール)/ EF Seattle(イーエフ シアトル校)/ Kaplan International Languages Seattle(カプラン・インターナショナル・ランゲージ シアトル校) |
大学付属の語学学校 | University of Washington(ワシントン大学付属集中英語コース)/ Washington Academy of Languages(ワシントン・アカデミー・オブ・ランゲージズ) |
カレッジ附属語学学校 | Cascadia Community Collage(カスカディア・コミュニティ・カレッジ)/ Seattle Central Community College ESL(シアトル・セントラル・コミュニケーション・カレッジ付属英語学習プログラム) |
日本領事館 | 在シアトル日本国総領事館 |
ニューヨーク
ニューヨークはアメリカ北東部地域にあるニューヨーク州の都市です。
人口は市域だけでも900万人、都市圏だと2,000万人以上で、アメリカ最大の都市でもあります。
ニューヨークは人口が多いというだけでなく、経済や文化、エンターテイメントなどの中心地でもあるため、「最先端のカルチャーに触れて、刺激を受けたい」という人におすすめの留学先です。
ニューヨークは「マンハッタン」「ブルックリン」「クイーンズ」「ブロンクス」「スタテンアイランド」の5つの行政区からなります。
それぞれ異なる魅力を持っているので、短期留学の場合、市内を見てまわるだけでも時間は足りないでしょう。
例えば、世界三大美術館のひとつである「メトロポリタン美術館」、年越しのカウントダウンが有名な「タイムズスクエア」、自由の女神のある「リバティ島」など観光スポットは多いです。
また、ニューヨークは、暮らしている人の国籍・人種が多様ですし、留学生も世界中から集まってきています。
日本からの留学生も多いものの、世界各国から多くの人が英語などを学ぶためにニューヨークを訪れていて、語学学校の環境も非常にグローバルです。
さまざまな国・地域の留学生がいるので、「自分の英語に訛りがあっても気にならない」というのもニューヨーク留学のメリットになるでしょう。
その一方で、治安があまり良くないエリアもあるので、夜間のひとり行動には注意が必要です。
そのほかにも「冬の期間が長く、寒いこと」「夏は湿度が高く、過ごしにくいこと」「物価が高く、生活費がかさみやすいこと」などがデメリットとして挙げられます。
ニューヨークの基本情報
州 | ニューヨーク州 |
---|---|
人口 | およそ900万人(市域) |
気候 | 「温暖湿潤気候」に属していて、夏は高温多湿で、冬は寒く、乾燥している。四季による変化も見られ、その点は日本と似ている。 |
タイムゾーン | 東部時間:EST(イースタン・タイムゾーン) |
日本との時差 | -14時間 |
サマータイム時の時差 | -13時間 |
フライト時間 | 直行便で12時間〜13時間ほど |
観光地 | アポロ・シアター/ ワールド・トレード・センター/ エンパイア・ステート・ビル/ ミュージアム・オブ・ブロードウェイ/ ハリーポッター・ニューヨーク/ ハイライン/ リバティ島(自由の女神)/ セントラル・パーク/ ベルヴェデーレ城/ メトロポリタン美術館/ ニューヨーク近代美術館/ アメリカ自然史博物館/ ブルー・ノート |
観光・アクティビティ | シティ・クライム/ ヘリコプターツアー/ サイクリング/ ミュージカル観劇/ ジャズ・クラシック音楽鑑賞/ MLB観戦 |
交通機関 | 地下鉄/ バス/ フェリー/ タクシー/ ウーバーなど |
私立の語学学校 | New York Language Center Manhattan Upper West Side(ニューヨーク・ランゲージ・センター マンハッタンアッパーウェストサイド校)/ English Outdoors(イングリッシュ・アウトドア)/ Oxford International New York(オックスフォード・インターナショナル・ニューヨーク)/ Manhattan Language(マンハッタン・ランゲージ)/ Kaplan International Languages New York(カプラン・インターナショナル・ランゲージ ニューヨーク校)/ ZONI Language Centers(ゾニ・ランゲージ・センターズ)/ EC New York(イーシー ニューヨーク校)/ Oxford House College New York(オックスフォード・ハウス・カレッジ ニューヨーク校) |
大学付属の語学学校 | Kings New York(キングス・ニューヨーク)/ New York Institute of Technology(ニューヨーク工科大学英語プログラム)/ D’Youville college ESL(デュービル大学付属語学学校)/ The New School ESL(ニュー・スクール・イーエスエル)/ Felician College ESL(フェリシアン・カレッジ・イーエスエル)/ Temple University(テンプル大学集中英語コース) |
カレッジ附属語学学校 | Rennert(レナート バークレーカレッジ付属語学学校)/ New York Film Academy ESL(ニューヨーク・フィルム・アカデミー付属語学学校) |
日本領事館 | 在ニューヨーク日本国総領事館 |
ボストン
ボストンはアメリカ北東部ニューイングランド地方のマサチューセッツ州の州都であり、同州最大の都市です。
ボストン大学やハーバード大学、マサチューセッツ工科大学などの有名大学が集まる大学都市で、教育水準の高い街としても知られています。
ボストンの街自体はコンパクトですが、20以上の地区に分けられていて、エリアによって異なる特徴を持っています。
例えば、中心的なエリアである「ダウンタウン」やイタリア人街のある「ノースエンド」、教育機関が集まる「ケンブリッジ」などです。
私立の語学学校はダウンタウンの周辺に多いものの、ほかのエリアにも点在しています。
街全体の学生数は非常に多く、学校関係者もたくさん住んでいて、日本からの留学生も生活しやすい環境が整っています。
ボストンは大学都市ということもあって、街の治安は比較的良いです。
ただし、一部治安の悪いエリアもあるので、夜間のひとり歩きや人通りの少ない場所の移動は避けましょう。
また、ボストンの冬は冷え込みが強く、積雪量も少なくありません。
比較的過ごしやすい6月〜9月がベストシーズンといわれているので、ボストン留学を検討する場合は、渡航のタイミングにも注意してください。
ボストンの基本情報
州 | マサチューセッツ州 |
---|---|
人口 | およそ450万人(都市圏) |
気候 | 「亜寒帯湿潤気候」に属している。夏は高温多湿であることが多く、冬は厳しい寒さが特徴。ノーイースターと呼ばれる強い北東風の影響で生じる冬の大雪、初秋のハリケーンなどにも注意が必要。 |
タイムゾーン | 東部時間:EST(イースタン・タイムゾーン) |
日本との時差 | -14時間 |
サマータイム時の時差 | -13時間 |
フライト時間 | 直行便で13時間〜14時間ほど |
観光地 | ボストン国立歴史公園/ ボストン美術館/ ボストン科学博物館/ ファンウェイパーク/ クインシー・マーケットビーコンヒル/ ボストン公共図書館/ トリニティ教会/ ボストン茶会事件船と博物館/ ニューイングランド水族館 |
観光・アクティビティ | クルーズツアー/ キャンパス・ウォーキングツアー/ ホエールウォッチング/ MLB観戦/ NBA観戦/ NHL観戦 |
交通機関 | 鉄道/ バス/ フェリー/ タクシー/ ウーバーなど |
私立の語学学校 | TALK English School Boston(トーク・イングリッシュ・スクール ボストン校)/ Kaplan International Languages Boston(カプラン・インターナショナル・ランゲージ ボストン校)/ EC Boston(イーシー ボストン校)/ The New England School of English(ニューイングランド・スクール・オブ・イングリッシュ)/ Fisher College(フィッシャー・カレッジ) |
大学付属の語学学校 | Boston University(ボストン大学付属英語コース) |
カレッジ附属語学学校 | ‐ |
日本領事館 | 在ボストン日本国総領事館 |
ポートランド
ポートランドはアメリカ北西海岸にあるオレゴン州の都市です。
アメリカ北西部においてはシアトルに次ぐ人口の多い都市ですが、自然も多く、比較的落ち着いた環境です。
ロサンゼルスやサンフランシスコ、シアトルなどに比べて日本人の数は少なく、「英語漬けの環境で生活したい!」という人にはポートランドが向いています。
年間を通して温暖で過ごしやすい地中海性気候なので、厳しい暑さや寒さを心配する必要もありません。
また、ポートランドは消費税がない街でもあります。
アメリカの大都市に比べると物価が安いということもあって、留学中の生活費は抑えやすいでしょう。
窃盗などの犯罪は起こっているものの、比較的治安は良く、はじめて海外へ行く人にもおすすめの留学先です。
ポートランド(ポートランド国際空港)までは、日本から直行便が出ています。
ただし、直行便の本数はあまり多くないため、西海岸の主要都市を経由して向かうケースも多いです。
アクセスが悪いわけではありませんが、ほかの主要都市に比べて直行便の本数が少ない点には注意しましょう。
ポートランドの基本情報
州 | オレゴン州 |
---|---|
人口 | およそ65万人(市域) |
気候 | 「地中海性気候」に属していて、年間を通して比較的過ごしやすい。夏は乾燥するものの暖かく、冬は湿度が高くて寒さも穏やか。 |
タイムゾーン | 太平洋時間:PST(パシフィック・タイムゾーン) |
日本との時差 | -17時間 |
サマータイム時の時差 | -16時間 |
フライト時間 | 直行便で10時間〜11時間ほど |
観光地 | ポートランド美術館/ オレゴン歴史博物館/ オレゴン鉄道歴史センター/ ワシントンパーク/ ポートランド・ローズガーデン/ オレゴン動物園/ フォレストパーク/ コロンビア川渓谷/ マウントフッド |
観光・アクティビティ | NBA観戦/ サイクリング/ スケートボード/ ハイキング/ ウィンタースポーツ/ ブルワリー巡り |
交通機関 | 鉄道/ 路面電車/ バス/ ライトレール/ タクシー/ ウーバーなど |
私立の語学学校 | Portland English Language Academy(ポートランド・イングリッシュ・ランゲージ・アカデミー)/ ELS Language Centers Portland at Concordia University(コンコーディア大学内イーエルエス・ランゲージ・センター・ポートランド)/ Kaplan International Languages Portland(カプラン・インターナショナル・ランゲージ ポートランド校) |
大学付属の語学学校 | ‐ |
カレッジ附属語学学校 | ‐ |
日本領事館 | 在ポートランド領事事務所 |
ラスベガス
ラスベガスはアメリカ西部のネバダ州の街で、同州最大の都市です。
世界的にもカジノが有名な街で、それに隣接するような形でショッピングモールやテーマパーク、劇場などが並んでいます。
ラスベガスは「眠らない街」とも呼ばれており、無料で楽しむことのできるショーも多いです。
年齢などの条件を満たしていれば留学生もカジノに入れるため、誘惑の多い街ですが、本場のショービジネスやエンターテインメントなどに興味がある人にとってはほかの都市にはない魅力があるでしょう。
アメリカの都市の中でも物価は安い方で、語学学校の費用や日常生活でかかる費用はあまり高くありません。
観光や外食の機会が多いとどうしてもお金はかかりますが、実は、物価が安いというのもラスベガス留学のメリットです。
また、ラスベガスのあるネバダ州には、雄大な自然が残っているエリアもあります。
例えば、グランド・キャニオンでは大自然の中でトレッキングやラフティングなどを楽しめますし、先住民族のナバホ族が暮らし、自然によって作られた美しい曲線が特徴的な岩壁のあるアンテロープ・キャニオンなどもあります。
そのため、ラスベガスではアメリカの歴史や伝統、大自然などに触れることもできます。
ラスベガスにある国際空港は「ハリー・リード国際空港」で、さまざまな都市への直行便が出ています。
しかし、日本の都市とは直行便がなく、アメリカの主要都市を経由するのがメジャーなルートです。
日本からのフライト時間は13時間〜15時間ほどで、ロサンゼルスやサンフランシスコからはおよそ1時間〜1時間30分になります。
ラスベガスの基本情報
州 | ネバダ州 |
---|---|
人口 | およそ250万人(都市圏) |
気候 | 「砂漠気候」に属していて、夏は非常に暑く、最高気温が40℃を超える日も少なくない。湿度は低いので不快感はあまりないが、気温の高さには要注意。一方、冬は冷え込みが強く、氷点下になる日もある。 |
タイムゾーン | 太平洋時間:PST(パシフィック・タイムゾーン) |
日本との時差 | -17時間 |
サマータイム時の時差 | -16時間 |
フライト時間 | アメリカ西海岸の主要都市経由で13時間〜15時間ほど |
観光地 | リゾート・ワールド/ フォンテーヌブロー/ ラスベガス・サウス・プレミアム・アウトレット/ ザ・リンク・プロムナード |
観光・アクティビティ | カジノ/ グランド・キャニオンツアー/ ヘリコプターツアー/ ショー観覧 |
交通機関 | バス/ トラム/ モノレール/ タクシー/ ウーバー |
私立の語学学校 | International Academy of English(インターナショナル・アカデミー・オブ・イングリッシュ)/ Shepherd School of Language(シェパード・スクール・オブ・ランゲージ)/ UCEDA School Las Vegas(ユーシーイーディーエー・スクール ラスベガス校) |
大学付属の語学学校 | ‐ |
カレッジ附属語学学校 | ‐ |
日本領事館 | 在サンフランシスコ日本国総領事館 |
マイアミ
マイアミはアメリカ南東部のフロリダ州にある都市です。
市の人口は50万人ほどですが、マイアミはフロリダの主要都市であり、都市圏の人口は600万人を超えます。
全米でトップ10に入る大きさの都市圏を形成していて、街は非常に都会的ですが、リゾート地としても有名です。
そのため、都会で生活しながらのリゾート留学もできるでしょう。
ほかにも「日本人が少なく、英語だけの環境を作りやすい」「ほかの大都市に比べて物価がやや安い」「地理的にラテンの文化にも触れやすい」なども魅力です。
マイアミには、キューバ革命後に移住したキューバ人もたくさんいます。
スペイン語も広く使われていて、英語を話せない人もいるという点にはやや注意が必要ですが、複数の外国語に触れられるのはメリットにもなるでしょう。
日本からマイアミへの直行便はありません。
アメリカの主要都市などで乗り継ぐことになり、ルートによっては1日以上かかることもあります。
留学先としてのメリットは多いですが、ほかの都市に比べるとややアクセスが悪いという点は覚えておいてください。
マイアミの基本情報
州 | フロリダ州 |
---|---|
人口 | およそ615万人(都市圏) |
気候 | 「熱帯モンスーン気候」で、夏は非常に暑いが、冬は温暖で過ごしやすい。ただし、冬は寒波の影響で最低気温が氷点下になることもまれにある。 |
タイムゾーン | 東部時間:EST(イースタン・タイムゾーン) |
日本との時差 | -14時間 |
サマータイム時の時差 | -13時間 |
フライト時間 | 17時間〜20時間ほど |
観光地 | ベイサイド・マーケットプレイス/ マイアミ・ビーチ/ エバーグレーズ国立公園/ マイアミ・メトロ動物園/ マイアミ・シーアクアリウム/ リトル・ハバナ/ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート/ マイアミ美術館/ ヒストリー・マイアミ歴史博物館/ ビスカヤ博物館 |
観光・アクティビティ | シュノーケリング/ パラセーリング/ 釣り/ エアボートツアー/ 水上ツアー/ サイクリング |
交通機関 | 鉄道/ バス/ タクシー/ ウーバーなど |
私立の語学学校 | TALK English School Miami(トーク・イングリッシュ・スクール マイアミ校)/ Oxford House College Miami(大楠フォード・ハウス・カレッジ マイアミ校)/ EF Miami Beach(イーエフ マイアミビーチ校)/ Rennert Miami(レナート マイアミ校)/ Kaplan International Languages Miami(カプラン・インターナショナル・ランゲージ マイアミ校)/ EC Miami(イーシー マイアミ校) |
大学付属の語学学校 | University of Miami(マイアミ大学付属語学学校)/ Atlantis Language Institute(アトランティス大学付属英語学習プログラム)/ Florida International University English Language Institute(フロリダ国際大学付属英語学習プログラム) |
カレッジ附属語学学校 | ‐ |
日本領事館 | 在マイアミ日本国総領事館 |
アメリカ語学学校の種類と選び方
アメリカに語学留学する場合、主に「私立の語学学校」と「大学付属の語学学校」の2種類の選択肢があります。
さらに、大学の敷地内にキャンパスが併設されている「オンキャンパス型」の私立の語学学校、カレッジ付属の語学学校もあるため、候補のひとつになるでしょう。
アメリカ語学学校の種類
語学学校の種類 | プログラムの内容 | 英語力 | 校舎の立地 |
---|---|---|---|
私立の語学学校 | 一般英語、ビジネス英語、試験対策など | 英語力に応じて細かくクラス分けを実施 | 繁華街にあるビルの一部や郊外に独立したキャンパスを持つ |
大学付属の語学学校 | 現地の大学などへの進学準備 | 一定以上の英語力が必要 | 大学の敷地内 |
オンキャンパス型の私立の語学学校 | 一般英語、ビジネス英語、試験対策など | 英語力に応じて細かくクラス分けを実施 | 大学の敷地内 |
アメリカ留学の語学学校の種類について説明していくので、学校選びの参考にしてください。
英語初心者コースも!私立の語学学校
私立の語学学校は民間の企業が運営していて、独自に校舎(キャンパス)を持っている学校のことです。
私立の語学学校の特徴は提供しているプログラムが多種多様で、英語力に応じたクラス分けを行っています。
そのため、英語を学び始めたばかりの初心者の方も、過去に留学経験があるような中〜上級者の方も自分のレベルにあった授業を受けられます。
入学時にクラス分けのためにテストを行っている学校も多いですが、入学試験ではないため、学費さえ支払えば基本的に誰でも入学可能です。
学校によっては「一般英語」だけでなく、「ビジネス英語」や「各種試験対策」「インターンシップ」「文化体験」などのコースもありますし、「30代〜50代以上」などの年代別にクラスを開講しているケースもあります。
また、毎週や隔週で入学を受け付けていて、授業時間数や受講期間などの自由度が高いのも私立の語学学校の特徴です。
海外の大学や大学院に進学するのが目標でなければ、私立の語学学校で学ぶのが良いでしょう。
大学進学やOPTを目指すなら大学付属の語学学校
一部の大学やカレッジは、留学生向けに英語コースを用意しています。
この大学付属の語学学校の主な対象は、大学への進学を希望する人です。
大学や大学院などで専門分野を学ぶうえで必要になる基本的な英語力やアカデミックスキルを養うのが大学付属の語学学校の目的になります。
「アメリカの大学で学びたいけど、今の英語力では難しい……」というケースは、大学付属の語学学校を選択するのが良いでしょう。
大学付属の語学学校に通う場合、図書館や体育館、学食などのその大学の施設を利用できるケースが多く、現地の大学生とも交流しやすい点がメリットです。
その一方で、私立の語学学校と比較すると、大学付属の語学学校は入学できる時期が決められていて、受講期間も長いです。
また、大学付属の語学学校に入学するためには、一定の英語力も求められます。
中には夏季休暇期間に開講するサマースクールなどもありますが、スケジュールやプログラム内容などは学校によって違うため注意してください。
ちなみに、アメリカにはOPT(Optional Practical Training)という制度があり、在学中や卒業後に専攻している分野と関連のある職種で企業研修を受けることも可能です。
本来、学生ビザは就学期間中のみ有効ですが、OPTを利用すれば卒業後の一定期間もそのまま現地の企業で実務研修を受けられるようになります。
アメリカの大学や大学院で学ぶだけでなく、将来的に海外の企業で働きたいと考えている場合は、OPTの制度を上手に活用しましょう。
大学のキャンパス内にある私立の語学学校
私立の語学学校の一部は大学の敷地内にキャンパスを持っています。
通常の私立の語学学校の場合、街中に独立した校舎を持っていたり、ビルの一部を校舎にしていたりするケースが多いです。
そのため、現地の学校に通う学生と交流する機会はほぼありません。
その一方で、オンキャンパス型の私立の語学学校であれば、現地の学生と交流する機会はありますし、大学の設備も利用できます。
通常の私立の語学学校に比べて数は少ないものの、「私立の語学学校に通いたいけど、アメリカの大学の雰囲気も味わいたい」という人におすすめなのがオンキャンパス型です。
アメリカ留学での滞在方法5つ!住む場所はどこが良い?
アメリカに留学するにあたっては、あらかじめ滞在中に住む場所を確保しておく必要があります。
留学エージェント経由で滞在先を手配するケースもありますが、いくつかの選択肢から選べるケースも多いです。
例えば、短期の語学留学においては、「ホームステイ」もしくは「学生寮」が主な選択肢になるでしょう。
アメリカ留学時の滞在方法
滞在方法 | 向いている滞在期間 | 費用の安さ | 生活の自由度 |
---|---|---|---|
ホームステイ | 短期〜長期 | ||
学生寮 | 短期〜長期 | ||
ルームシェア | 中期〜長期 | ||
シェアハウス | 中期〜長期 | ||
アパート | 長期 |
滞在方法によってメリット・デメリットが異なるので、自分に合った方法を選ぶようにしてください。
アメリカ留学で利用することの多い滞在方法の特徴を説明していきます。
ホームステイ
アメリカ留学においてはホームステイによる滞在が一般的です。
都市にもよりますが、アメリカは留学生の受け入れを行っているホストファミリーが比較的多く、ステイ先を見つけるのは簡単でしょう。
Webでホストファミリーを探すこともできますが、基本的には留学エージェントや語学学校経由で手配するのが確実で、安全です。
ホームステイを利用するメリットは、学校以外でも英語でコミュニケーションをとれる相手がいて、現地の文化や習慣などにも触れやすい点です。
また、ホームステイであれば朝・晩のご飯を自分で用意する必要はなく、日々の生活で困ったことがあればいつでも相談できます。
その一方で、ホストファミリーと性格や食べ物の好みなどが合わないケースもありますし、家庭ごとに守るべきルールが異なるケースも多いです。
ステイ先によっては学校までの距離が遠いこともあるため、その点も確認しておきましょう。
学生寮(レジデンス)
学校によっては生徒向けの寮(レジデンス)を持っていますし、民間の企業が学生寮を運営しているケースもあります。
基本的に学校に併設されていたり、街中の便利な場所にあったりするので、学生寮であれば毎日の通学も楽です。
一緒の学校や近隣の学校に通う学生と一緒の場所で暮らすため、ホームステイよりも留学生の友だちを作りやすいでしょう。
学生寮に食堂・カフェテリアがある場合、食事の心配はいりませんが、寮によって設備・サービスは異なります。
また、選択できる部屋のタイプ(一人部屋・二人部屋など)は空き状況にも左右されます。
学生寮を希望する方は、早めに部屋を手配するようにしてください。
学生寮への入寮手続きは、学校や留学エージェントなどを経由して行えます。
アメリカ留学対応の留学エージェント
ルームシェア
「家賃は抑えつつ、できるだけ自由に生活したい!」という人にはルームシェアもおすすめです。
ルームシェアであれば家賃を複数人で割るため、一人あたりの負担は小さくなります。
複数人での共同生活なので最低限のルールはありますが、ホームステイなどに比べて自由度は高いでしょう。
ただし、ルームシェアの場合、基本的に物件を自分自身で探さなくてはいけません。
学校・留学エージェント経由で手配可能なホームステイや学生寮に比べてやや面倒な点はデメリットになります。
また、一緒に暮らすルームメイトと性格が合わない可能性もあります。
良くも悪くも、ルームメイトとの相性が重要になる点に注意してください。
シェアハウス
マンションなどの一室で共同生活するルームシェアに対して、一軒家に複数人で住むのがシェアハウスです。
ルームシェアと同様に家賃の負担を抑えつつ、自分の自由な時間・空間を確保できます。
シェアハウスには語学学校に通う学生以外にも、現地の企業で働く人などもいます。
そのため、ホームステイや学生寮よりも幅広い人脈を築けるでしょう。
シェアハウスは留学エージェントで紹介してもらえるケースもありますが、自分自身で探さなくてはいけないことも多いです。
アメリカに長期滞在する人向けの方法になるため、まずはホームステイや学生寮を利用して、現地の生活に慣れてきた途中からシェアハウスに移動しても良いでしょう。
アパート(一人暮らし)
正規留学などでアメリカに数年単位で滞在する場合は、アパートを契約して、一人暮らしをするという選択肢もあります。
中には家具付きの物件もあり、すぐにアパート暮らしを開始することも可能です。
留学時の滞在方法としてはもっとも自由度が高く、プライベートな時間・空間をしっかりと確保できます。
その一方で、ほかの滞在方法に比べて経済的な負担は大きいです。
アメリカの家賃は全体的に高く、都市部は特に高額になるため注意してください。
※ アパートを契約する場合、デポジットとして家賃1ヶ月分程度を支払うケースが多いです。
語学留学の場合、アメリカでアパートを契約するケースはかなり限られるでしょう。
アメリカ留学費用の相場!1週間〜2年の値段はいくら?
アメリカ留学にかかる費用は、留学のプランによって大きく変わります。
留学期間が長ければ、その分だけ費用は増えますし、滞在方法や通う学校の学費などにも左右されます。
特にアメリカは、留学先の候補となる都市が多いので、都市による物価の違いにも注意が必要です。
例えば、アメリカ留学のプランを扱うスマ留の場合、「東海岸」と「西海岸」で料金が異なります。スマ留のアメリカ留学の料金を表にまとめました。
アメリカ留学プランの料金(スマ留の場合)
留学期間 | 西海岸 | 東海岸 |
---|---|---|
1週間 | 145,000円 | 145,000円 |
2週間 | 245,000円 | 299,000円 |
3週間 | 306,000円 | 373,000円 |
4週間(1ヶ月) | 370,000円 | 449,000円 |
8週間(2ヶ月) | 665,000円 | 817,000円 |
12週間(3ヶ月) | 770,000円 | 980,000円 |
24週間(半年) | 1,126,000円 | 1,389,000円 |
※ いずれも「ライトプラン」の場合です。英語学習サポートが含まれる「スタンダードプラン」とは料金が異なります。
※ プランの宿泊形態は「シェアハウス」で、空港と滞在先の送迎は「なし」です。別途料金で宿泊形態と送迎の有無を変更できます。
※ 12週間、24週間プランは、8週間分の滞在費用が含まれています。プランの詳細はスマ留の公式ホームページで確認してください。
スマ留のプランはパッケージになっていて、「授業料」「入学金」「教材費」「滞在費」「安全サポート」「諸経費」などが含まれます。
留学の準備でエージェントを利用する人は多いと思いますが、料金に含まれる内容は業者によって異なることを覚えておきましょう。
\簡単60秒!カウンセリング予約受付中/
アメリカ留学の最安値は30万円台から!留学期間別で費用を比較
私立の語学学校の場合、最短1週間からの入学を受け付けているところもあります。
1週間などの超短期留学であれば、30万円台でアメリカに留学することも可能です。
工夫すれば20万円台で留学することもできますが、1ヶ月以内のアメリカ留学は30万円〜70万円程度が目安になるでしょう。留学期間別の費用相場を表にまとめました。
アメリカ留学費用の相場
期間 | 費用 |
---|---|
1週間 | 35万円〜45万円 |
2週間 | 45万円〜55万円 |
3週間 | 55万円〜65万円 |
1ヶ月 | 60万円〜70万円 |
2ヶ月 | 100万円〜120万円 |
3ヶ月 | 120万円〜140万円 |
4ヶ月 | 150万円〜170万円 |
半年 | 190万円〜220万円 |
1年 | 350万円〜 |
2年 | 650万円〜 |
※ 金額はおおよその目安です
短期留学の方が費用を抑えられるものの、全体に占める航空券代の割合は大きくなります。
そのため、人によっては「コスパが悪い」と感じることもあるでしょう。
適切な留学期間は、留学の目標や現在の英語レベルなどで変わってきます。
予算の範囲内で留学プランを立てることが最優先ですが、目的・目標も考慮したうえで、留学期間を決めるようにしてください。
アメリカ留学の生活費はいくらかかる?留学費用の内訳
アメリカの語学学校に1ヶ月通うケースを例にして、アメリカ留学費用の内訳について説明していきます。
語学学校に通いながら、アメリカで1ヶ月生活する場合は、以下のような費用が発生することになります。
アメリカ留学費用の内訳(1ヶ月)
用途 | 金額 |
---|---|
学費 | 20万円〜 |
滞在費(食費・生活費など) | 10万円〜 |
家賃 | 10万円〜 |
通信費 | 1万円〜 |
航空券(往復) | 10万円〜 |
保険 | 3万円〜 |
お小遣い | 3万円〜 |
ESTA申請費用 | 数千円〜 |
留学エージェントのサポート料 | 0円~数万円 |
総額 | 60万円〜 |
※ 金額はおおよその目安です
ただし、留学期間やプログラムの内容によってはビザ申請に関連して発生する費用もあります。
留学するにあたって必要なものを買いそろえたり、渡航前に英会話レッスンを受けたりすれば、表の金額以上の費用がかかるでしょう。
アメリカ留学の費用は、ほかの国・地域に比べて高めなので、少し予算に余裕をもたせるようにしてください。
アメリカ留学で活用できる返済不要の奨学金
アメリカの大学などに正規留学する場合、返済不要の奨学金を利用できるケースもあります。
留学先の学校で成績優秀者を対象とした奨学金が用意されていることもあるので、進学・留学したい学校を決める段階で調べておきましょう。
また、日本政府や自治体でも奨学金を扱っています。
例えば、日本学生支援機構でも海外留学で利用できる返済不要の奨学金があります。
奨学金によって対象者や条件、給付額、募集時期などが異なるので、留学するにあたって奨学金が必要な方は早めに情報収集を行ってください。
アメリカの留学費用を節約する方法
アメリカ留学の費用を節約するためには、以下のような方法があります。
アメリカの留学費用を節約する方法
- 比較的物価の安い都市で生活する
- 生徒数が少ない午後や夕方開始のクラスに通う
- 割引が適用される留学エージェント経由で学校の申し込みを行う
- 滞在方法はルームシェアや学生寮の相部屋を選択する
- できるだけ自炊をして、外食は控える
- ハイシーズン(繁忙期)を避けて、航空券の価格が下がる時期に渡航する
- 留学期間を短くする
英語を学ぶための留学先としてアメリカは人気ですが、ほかの国・地域に比べて留学費用は高めの傾向です。
海外留学ではさまざまな費用が発生します。
その中でも学校に支払う費用(学費)、宿泊先を確保するための費用(滞在費・家賃)、渡航するための費用(航空券代)などが占める割合は特に大きいです。
アメリカ留学の計画を立てる段階では、主にこれらの費用の節約を考えると良いでしょう。
アメリカ留学でアルバイトは禁止?
基本的にアメリカ留学でアルバイトをすることはできません。
ただし、学生ビザを取得していて、4年生の大学などに在籍している場合は、一定の条件下でアルバイトすることが可能です。
例えば、正規留学などで「留学中に発生する費用を稼ぎたい」「英語を使って働いてみたい」という場合は、アルバイトを探してみても良いでしょう。
条件を満たす留学生はキャンパス内であれば、週20時間を上限に働くことができます。
また、アメリカには「オペア(オーペア)」という留学制度があります。
オペアであれば、ホストファミリー宅でベビーシッターや幼児の保育などの仕事をしながら学校に通えます。
加えて、一部有給のインターンシップやフェローシップのプログラムもあって、大学などで専攻する分野と関連のある業種・職種での就労が認められることもあります。
アメリカにワーキングホリデー(ワーホリ)の制度はありませんが、これらの制度を利用することで留学期間中の就労が認められるケースもあることは覚えておきましょう。
その一方で、観光ビザで入国している人などのアルバイトは禁止されています。
短期間の留学や語学学校に通う場合、アルバイトはできないと考えてください。
アメリカ留学で利用できる教育ローン
学生で正規留学する場合は、奨学金を利用できるケースもあります。
一方、社会人の語学留学は奨学金の対象になるケースが少なく、基本的に留学費用は自身で全額用意しなくてはいけません。
もし留学費用をすぐに用意するのが難しいなら、金融機関が扱うローンの利用を検討しても良いでしょう。
海外留学向けのローンもありますし、資金使途が原則自由のフリーローンなども利用可能です。
例えば、民間の金融機関の場合、みずほ銀行「みずほ銀行教育ローン」や三菱UFJ銀行「ネットDE教育ローン」、そのほか地方銀行のローンなどで留学資金を借りられます。
また、政府系の金融機関である日本政策金融公庫の「国の教育ローン」も海外留学資金に対応しています。
ローンによって認められている資金使途や金利、返済期間などが違うので、それらをしっかりと比較したうえで、お金を借りるようにしてください。
アメリカ留学の魅力・メリット
留学先にアメリカを選ぶメリットは多いです。アメリカ留学の魅力やメリットについて説明していきます。
アメリカ留学の魅力・メリット
- 学校の数が多くて、ニーズに合った学校を見つけやすい
- 短期留学だけでなく、長期留学も対応でプログラムの内容が多彩
- 世界で通じるアメリカ英語を身につけられる
- 世界の文化に触れられる
- 世界中から集まる留学生と出会える
語学学校・大学・専門学校の数が多くニーズに合った学校を選べる
アメリカには世界的に有名な大学などが複数あり、国全体で見ても教育水準は高いです。
英語を学ぶための語学学校に加えて、留学生を受け入れている大学や専門学校も多く、自身のニーズに合った学校を見つけられるでしょう。
アメリカ留学の選択肢
- 語学学校
- 大学(ユニバーシティ)
- リベラルアーツカレッジ
- コミュニティカレッジ
- 大学院
社会人が短期留学で英語を学ぶ場合、語学学校が主な選択肢になりますが、その語学学校にも多くの種類があり、多種多様なプログラムを扱っています。
例えば、英語以外の言語も一緒に学べたり、芸術分野などの授業(映画制作、プログラミング、ダンスなど)がプログラムに含まれていたりするケースもあります。
正規留学や認定留学、交換留学などだけでなく、語学留学の選択肢も充実しているのはアメリカ留学の大きなメリットです。
短期・長期の留学プログラムが多彩
アメリカは学校の数が多いということもあって、プログラムの内容も多彩です。
例えば、1週間の短期留学や1年以上の長期留学にも対応していますし、インターンシップやボランティアが含まれるもの、年齢別のものなどもあります。
また、講師の自宅にホームステイしてレッスンを受けたり、スポーツや文化を学んだりできるプログラムもあるので、アメリカであれば理想の留学を実現しやすいでしょう。
英語だけでなく、興味のある分野、現在の仕事と関連のある分野の勉強もできるのは、アメリカ留学の魅力のひとつです。
世界で通じるアメリカ英語を身につけられる
英語を学べる留学先は欧米以外にも多数あります。
アジアやアフリカ、オセアニア、カリブ地域などにも英語を公用語とする国はありますが、その土地特有の言い回しや癖もあり、いわゆる訛りが生じます。
多少訛りがあっても通じないということはありません。
しかし、「せっかく留学するなら訛りのない英語を学びたい」という人は多いでしょう。
アメリカ留学であればスタンダードなアメリカ英語を学べますし、癖が少なく、多くの人に通じやすい英語を身につけられます。
また、日本の学校で学ぶのもアメリカ英語なので、ほかの国・地域の英語よりも聞き取りやすいと思います。
アメリカには世界各国に校舎を持っている大手の語学学校もあって、ほかの国・地域の語学学校に比べてネイティブの講師が多いです。
レベルの高い語学学校がたくさんあるため、高い教育水準、整った教育環境で英語を学びたい人にもアメリカはおすすめです。
世界の文化に触れられる
アメリカは民族・人種が非常に多様な国家であり、留学を通して世界の文化に触れることができるでしょう。
詳しくは後述しますが、語学学校の生徒の国籍も多様ですし、グローバルな価値観を身につけるのにも役立ちます。
アメリカの語学学校に通う場合、学生寮や学生向けシェアハウス、ホームステイで滞在するケースが多いです。
そのため、ほかの国からアメリカを訪れている留学生や現地のホストファミリーとも交流でき、アメリカだけでなく、世界の文化に触れる機会があります。
もちろん日本でも英語を学ぶことはできます。しかし、実際に現地の人々の文化や慣習に触れ、多様な価値観を知ることができるのは留学ならではのメリットです。
世界の文化に触れられるアメリカであれば、英語以外の部分でも学べることが多いでしょう。
世界中から集まる留学生と出会える
アメリカには世界中から留学生が集まっています。
一般社団法人海外留学協議会(JAOS)の「日本人留学生数調査 2023」によれば、調査対象の事業者からアメリカに留学したのは全体の21.9%で、もっとも日本からの留学生が多い国です。
そして、留学先としてアメリカを選ぶのは、日本だけではありません。
ヨーロッパや中南米、中東、アジアなどからの留学生も非常に多く、グローバルな環境で英語を学ぶことができます。
日本で人気のある留学先で英語を学ぶ場合、語学学校の日本人比率が30〜50%以上になるケースもあります。
ただし、アメリカであれば学校の選択肢自体が豊富で、日本以外からの留学生も多いため、大きな心配はいらないでしょう。
アメリカ留学のデメリット
多くの人に留学先として選ばれているアメリカですが、メリットばかりではありません。
ほかの国や地域と比較した場合にやや注意すべきこともあるので、以下の点も踏まえたうえで留学先を決めましょう。
アメリカ留学のデメリットとその対策について説明していきます。
アメリカ留学のデメリット
- 日本より治安が良くない
- 物価が高いので学費や生活費がかかる
- 日本人が多く英語漬けの生活が難しい
日本より治安が良くない
日本は世界の中でも治安の良い国です。
アメリカの治安が特別悪いというわけではありませんが、はじめて海外に行く人などは注意しましょう。
例えば、「夜間のひとり歩きは避ける」「観光客の少ないローカルなエリアには立ち入らない」「高級だと分かる装飾品は身につけない」などの対策は必要です。
外務省の海外安全ホームページでは、アメリカに危険情報は出ていません。(2025年1月10日時点)
ただし、日本に比べて治安の悪いエリアなどもあるため、語学学校の講師やホストファミリーなどの現地で暮らす人に近づかない方が良い場所を聞いておくことをおすすめします。
また、都市やエリアによっても治安は異なります。
海外留学において治安が心配な場合は、できるだけ治安が良いといわれている都市・エリアの学校を選ぶと良いでしょう。
物価が高いので学費や生活費がかかる
アメリカの物価は全体的に高く、ほかの国・地域に比べて学費や生活費がかさみやすいです。
例えば、滞在費(家賃など)や外食するのにかかる費用は日本よりも高い傾向です。
特にアメリカの都市部に留学したい場合は、十分な予算がないと難しいでしょう。
留学期間を短くするのも費用を安く抑える方法のひとつですが、あまりにも短ければ成長を実感する前に帰国予定日を迎えてしまうかもしれません。
そのため、短期留学を検討する場合は、「目標・目的を達成するための期間として適切か?」を考えるようにしてください。
費用を抑えつつ、十分な留学期間も確保したいという方は、都市部を避けて、やや郊外にある学校に通うのもおすすめです。
日本人が多く英語漬けの生活が難しい
アメリカには日本以外からの留学生も多いため、生徒の国籍はさまざまです。
ただし、学校や留学のタイミングによっては、クラスの日本人比率が高めになるケースもあります。
例えば、以下のようなケースでは、日本人比率が高くなりやすいです。
語学学校の日本人比率が高くなりやすいケース
- 日本で人気のある都市に留学する場合
- 日本人スタッフのいる学校を選ぶ場合
- 夏休みや冬休みなどを利用して留学する場合
- 英会話レベルが初級のクラスに通う場合
「日本語の通じる相手がいる」というのはメリットでもありますが、日本人グループで固まってしまうと英語力は伸びづらいです。
語学学校の中には生徒の国籍の割合が一定以下になるように入学に制限をかけていたり、母国語を禁止するEOP(English Only Policy)のルールを徹底していたりするところもあります。
また、現地の学校の情報を持っている留学エージェントに相談して、「日本人の割合が少ない学校」を紹介してもらうことも可能です。
どのくらいの日本人がいるかは入学してみなければ分かりませんが、工夫次第で英語漬けの生活を実現できるでしょう。
アメリカ留学のビザの申請方法
アメリカ留学ではビザが必要になるケースもあります。
ビザの申請は渡航前に行う必要があり、申請から発行までには一定の期間を要します。
ビザの取得が必要な場合は、余裕をもって手続きを進めるようにしてください。
アメリカ留学で必要なビザの種類
アメリカ留学の期間が3ヶ月以上で、指定の教育機関に通う場合は、基本的に学生ビザが必要です。
アメリカの学生ビザにはいくつかの種類がありますが、一般的なのは「F-1ビザ」です。
そのほかにも「M-1」や「J-1」などのビザがあり、渡航の目的などによって必要なビザの種類は変わってきます。
アメリカ留学で必要なビザの種類
ビザの種類 | ビザの内容 |
---|---|
観光ビザ(無査証) | 留学期間が3ヶ月(90日)以内で、授業時間が18時間/週の場合、事前のビザ申請は不要です。ただし、ESTA(電子渡航認証システム)の登録は必要になります。 |
Fビザ | 大学や高校、語学学校などに通うためのビザです。留学期間が3ヶ月を超えるなら、語学学校に通う場合も必要になります。 |
Mビザ | 専門学校に通う場合に取得することが多いビザです。Fビザは学問のためのビザなのに対して、Mビザは職業訓練のためのビザになります。 |
Jビザ | 交換留学・交流プログラムを対象とするビザです。 |
語学学校で英語を学ぶ場合、3ヶ月を超える期間の留学ならFビザが必要だと思ってください。
一方、3ヶ月以内の短期留学ならビザの申請は不要です。
その代わりに「ESTA」という電子渡航認証システムの登録が必要で、渡航の一定時間前までにオンラインで手続きを行わなくてはいけません。
アメリカ留学のビザ申請手続きの流れ
アメリカ留学で学生ビザを取得するためには、事前の申請や書類の準備、大使館・領事館での面接などが必要です。
ビザの申請から取得までの大まかな流れは以下のようになっています。
アメリカ留学のビザ申請手続きの流れ
- 入学する教育機関から入学許可証(I-20)の発行を受ける
- オンラインのビザ申請フォーム(DS-160)から手続きする
- オンラインでSEVIS(※1)やビザ申請費用の支払いを行う
- アメリカ大使館・領事館の公式HPで面接(※2)の予約を行う
- 必要書類を持参のうえ、アメリカ大使館・領事館で面接を受ける
- 審査に問題がなければ、後日、申請したビザが発行される
※1 「Student and Exchange Visitors Information System」の略で、留学生などを管理するためのシステムです。ビザの取得にあたっては、管理費用として所定の金額を支払う必要があります。
※2 過去にビザを取得していて、一定の条件を満たしている場合、面接が免除されるケースもあります。その場合、面接を受ける必要はなく、郵送で手続きできます。
ビザに関する手続きは、変更されるケースもあります。
アメリカ留学でビザが必要になる場合は、必ずアメリカ大使館・領事館の公式ホームページなどで最新の情報を確認するようにしてください。
短期留学で必要なESTAについて
アメリカに滞在するのが短期間で、語学学校に通うような場合は、ビザなしで入国できるケースもあります。
事前にビザの申請を行う必要はありませんが、その代わりにESTAを申請しなくてはいけません。
ESTAは「Electronic System for Travel Authorization」の略称で、ビザ免除プログラムでアメリカに入国する際に利用する電子渡航認証システムです。
ESTAはインターネット上で手続きできます。ただし、申請の際には「有効なパスポート」「申請費用の支払いに利用するクレジットカード」「アメリカでの滞在先の情報」などが必要です。
オンライン申請は原則渡航の72時間前までに行いましょう。
アメリカ行きの飛行機に搭乗する段階で認証が済んでいない場合、搭乗を拒否されるので注意してください。
ESTAの申請は米国国土安全保障省の公式ウェブサイトや公式アプリ「ESTA Mobile」から行えます。
また、ESTAの概要については、 在日米国大使館ウェブサイト「ESTA(エスタ)申請」も参考にしてください。
アメリカ留学準備はエージェントの活用が効率的
アメリカの大学や高校、語学学校に通いたいと考えているなら留学エージェントを利用しましょう。
留学エージェントに相談すれば、語学学校の申し込みだけでなく、滞在先の手配や保険の加入、ビザの申請などもスムーズに行えます。
代行やサポートの範囲は業者ごとに異なるので、サービス内容を確認するようにしてください。
留学エージェントにはサポート料金が基本無料のところもあります。
必要に応じて有料サポートを追加できるケースもあるので、「費用を抑えたい!」という場合、まずは無料タイプの留学エージェントに相談してみると良いでしょう。
おすすめのエージェントは手数料無料の「留学情報館」
手数料無料タイプのエージェントを探しているなら、2005年にアメリカ・ロサンゼルスで生まれた「留学情報館」がおすすめです。
留学情報館は留学の準備期間から渡航後、帰国後までしっかりとサポートしてくれる留学エージェントで、語学留学だけでなく、大学進学や高校留学にも対応しています。
滞在先や航空券、保険の手配、ビザ申請のサポートなどに加えて、渡航前にオンラインの英会話レッスンを受けることもできます。
また、アメリカの「ロサンゼルス」「ニューヨーク」「ホノルル」には現地サポートデスクがあるため、滞在中にトラブルが起きても安心です。
さらに、「目標を立てずに留学してしまう」「留学しただけでその後のキャリアに繋がらない」ということがないように、資格を持ったコンサルタントがキャリアプランニングのアドバイスをしてくれます。
帰国後はグループ会社が国内外のグローバル企業への就職もサポートしてくれるので、よりキャリアプランに則した留学を実現しやすいのも大きなメリットです。
留学情報館は無料でオンライン相談を受け付けています。カウンセリング予約はWebで行えるため、まずは気軽に相談してみましょう。
※ 電話やオフィス(新宿)での相談も可能です。
留学情報館の基本情報
サポート料金 | 無料(有料サポートも可能) |
---|---|
学習サポート | 渡航前オンライン英会話レッスン(週2回、1回50分のグループレッスン) |
現地サポート | 現地サポートオフィス、LINE対応、トラブル対応 |
留学後のサポート | 帰国後英会話レッスン1年間無料 |
無料カウンセリング | オンライン/電話/対面(新宿オフィス) |
留学ローン | あり |
国内オフィス | 東京 |
特徴 | アメリカ留学が特に得意な総合留学エージェント 語学留学だけでなく大学進学や高校進学も対応 |
\混み合う前に早めのご相談を!/
アメリカ留学をサポートできる留学エージェント一覧
アメリカ留学のサポートに対応している留学エージェントは多いです。
留学エージェントによってサポート可能な範囲や紹介できる学校、料金などが異なります。
まずは扱っている学校・留学プログラムの種類(語学学校や大学進学、スポーツ留学など)やサポート料金(無料・有料)を確認すると選びやすいでしょう。
アメリカ留学エージェント一覧
エージェント | 特徴 |
---|---|
留学情報館 | 2005年ロサンゼルスで立ち上げた老舗エージェント アメリカ留学に強い |
スマ留 | 午後のクラスなどを有効活用し、最大半額を実現 |
夢カナ留学 | 日本人の割合が15%以下の語学学校を厳選して紹介 |
StudyIn(スタディーイン) | 海外経験豊富なコンサルタントがサポート!短期間で英語力を伸ばしたい人向け |
アメリカ留学.US | アメリカ留学を専門に扱う現地企業 現地の学校や生活に関する情報が豊富で、滞在中のサポートもスピーディ |
EF | 世界50ヶ所以上にキャンパスがある コースの料金には滞在費や食費なども含まれる |
With You | サッカー留学に特化したエージェント |
栄陽子留学研究所 | アメリカの大学や大学院、高校への進学を目指す人向けのエージェント 出願書類の作成や奨学金申請の指導もあり、きめ細かなサポートが特徴 |
ゼロゼロ | アメリカの大学へのスポーツ留学に特化したエージェント |
各アメリカ留学エージェントの詳細は、「おすすめのアメリカ留学エージェント」の記事で紹介しているので、こちらも合わせて参考にしてください。
アメリカ留学に行く前の事前準備
アメリカ留学の事前準備で必要な情報について説明していきます。
留学期間やプログラムの内容などによって「何ヶ月前から準備をすべきか?」は変わってきます。
留学が有意義なものになるように入念に準備しましょう。
アメリカ留学に必要な持ち物
アメリカ留学で必要になるものを表にまとめました。
必要なものは滞在する都市や滞在方法、留学期間などによっても違ってきますが、以下を参考に準備するとスムーズでしょう。
アメリカ留学に必要な持ち物
渡航などに必要な書類 | パスポート | パスポートは有効期限を確認しておきましょう。日本国籍者の場合、アメリカを出国する予定日まで有効であれば問題ありません。 |
---|---|---|
航空券 | 短期留学の場合は往復の航空券が必須です。学生ビザを取得するようなケースでは片道でも大丈夫なこともあるので事前に確認しておきましょう。 | |
その他書類 | 入国時や渡航後に必要になる書類です。「入学許可証」「滞在先が分かる書類」「英文の残高証明書」などが必要になるケースもあります。 | |
海外保険の契約証 | 海外旅行・留学保険の契約証を携行しておくと、もしものときの手続きがスムーズです。 | |
重要書類のコピー | パスポートなどの重要書類はコピーをとっておくと安心です。 | |
運転免許証 | 国際運転免許証を取得して、留学中に運転の予定がある方は、日本の運転免許証も携行してください。 | |
お金 | 現金 | 必要最低限の現金を持つようにしましょう。日本円と現地通貨(ドル)のそれぞれが2万円〜3万円前後あれば十分です。 |
クレジットカード | アメリカはクレジットカード社会です。2〜3枚のクレジットカードやデビットカードを持ちましょう。VISAもしくはMasterCardであれば基本的に利用できます。 | |
キャッシュカード | 現金が不足したときに備えて、ATMで現地通貨を引き出せるようにしておきましょう。海外対応のデビットカードや国際キャッシュカードなどを利用することで、現地通貨の引き出しが可能です。 | |
通信機器など | スマートフォン | 現地でSIMカードを購入する場合は、SIMフリーもしくはSIMロックが解除された端末が必要です。 |
ノートパソコン | 授業内容によってはノートパソコンがあると便利です。 | |
充電器・モバイルバッテリー | スマホなどの充電器も忘れないようにしましょう。充電に不安がある場合は、モバイルバッテリーが便利ですが、機内への持ち込みにはルールがあるので注意してください。 | |
変圧器 | アメリカと日本はプラグの形状が一緒ですが、電圧は異なります。そのため、電化製品によっては変圧器が必要です。 | |
ドライヤー・ヘアアイロン | 滞在先にドライヤーなどがない可能性もあります。渡航前に確認しておきましょう。電化製品は海外対応のモデルなら変圧器なしで利用できます。 | |
勉強道具 | 筆記用具 | シャーペン、ボールペン、マーカー、消しゴム、ノート(ルーズリーフ)などの最低限の筆記用具は持っていきましょう。現地でも簡単に購入できますが、普段使っているものの方が良いです。 |
電子辞書 | 分からない単語などを調べられるように電子辞書を持っていきましょう。ただし、スマホにアプリなどで入れることもできるため、必須ではありません。 | |
日用品など | 化粧品・アメニティなど | 入国後、数日分の洗面用品などはあった方が良いです。ほとんどのものは現地で購入できますが、肌質に合わないケースもあるので、こだわりがあるものは持っていくのが無難です。「歯ブラシ」「歯磨き粉」「シャンプー」「トリートメント」「ボディタオル」「シェーバー」「マスク」「爪切り」「生理用品」「メイク道具」などを必要に応じて用意しましょう。 |
洗濯用品 | 学生寮などでは自分自身で洗濯するのが一般的です。部屋干しの機会も多いので、小型の洗濯物干しや洗濯ネットなどがあると便利です。洗濯用洗剤などは現地で購入しても良いでしょう。 | |
紫外線対策グッズ | アメリカは日本よりも紫外線が強いといわれています。日焼け止めやサングラス、帽子などがあると良いです。 | |
メガネ・コンタクトレンズ | 普段、コンタクトレンズを使用している方は、日数分のコンタクトを準備しましょう。消毒液・保存液などは現地で購入可能です。また、視力が悪い場合はメガネも忘れないようにしてください。 | |
常備薬 | 慣れない環境で体調を崩してしまうこともあります。市販品の飲みなれた胃腸薬、痛み止め、下痢止めなどをパッケージのまま持っていきましょう。 一方、処方薬は医師が記載した英文の説明書があると安心です。医薬品の持ち込みについては国ごとにルールが異なるので注意してください。 |
|
衣類など | 下着類・アウターなど | 毎日洗濯できないケースも多いので、下着類は1週間〜10日分程度あると安心です。留学する都市や季節によっては、ヒートテックなどの機能性インナーもあると良いです。 |
防寒具 | アメリカは都市によって気温が異なります。寒い時期に留学する場合は、防寒具も必要になるでしょう。小さく丸めて収納できるタイプのダウンなどは場所を取りませんし、現地で購入することもできます。 | |
タオル | ホームステイでは不要なケースもありますが、バスタオルとフェイスタオルはそれぞれ2〜3枚あると安心です。足りないときは現地で購入しましょう。 | |
靴 | 靴は歩きやすいスニーカーがおすすめです。室内・機内用にスリッパやサンダルなどもあると便利です。 | |
雨具 | コンパクトでかさばらない折りたたみ傘が一本あると良いです。 | |
カバン | 用途に応じて数種類のカバンを使い分けましょう。通学用の大きめのバッグ、貴重品を管理しやすいボディバッグ、買い物に便利なエコバッグがあると便利です。 |
留学プログラムによってMMRなどの予防接種が必要
ビザを取得して、アメリカに留学する場合は、いくつかの予防接種を受けなくてはいけません。
受ける必要のある予防接種の種類や回数などは州によって違うケースもあり、渡航後に学校で実施されるケースもあるため、留学先の都市・学校が決まった段階で確認しておきましょう。
例えば、ニューヨーク州の場合は、Measles(はしか)、Mumps(おたふく風邪)、Rubella(風疹)の頭文字を取ったMMRの予防接種証明書を提出します。
そのほかにも結核菌感染の有無を調べるツベルクリン反応検査や髄膜炎などの予防接種が必要になるケースもあります。
日本の場合、子どもの頃に接種を済ませていることも多いので、母子手帳などで確認すると良いでしょう。
複数回の接種が必要なケースもあり、留学直前に「間に合わない!」と慌てることがないように余裕をもって予防接種してください。
ちなみに、厚生労働省検疫所FORTHによれば、北アメリカにおいては麻疹・風疹、水痘、破傷風、インフルエンザが「感染リスクがあり、ワクチンで予防や重症化の防止ができる疾患」として挙げられています。
必須ではない項目もありますが、留学中の感染に備えて、必要だと思える予防接種は受けておきましょう。
アメリカ留学でスマホのSIMやWi-Fiはどうする?
短期間であっても留学中にスマホが使えないと不便です。渡航前にアメリカでスマホを使えるようにしておきましょう。
キャリアによっては海外データローミングサービスに対応していて、日本で使用しているスマホをそのまま海外で使えます。
1日あたりの費用は割高になるため、短期留学でもフリーWi-Fiと併用すると良いでしょう。
アメリカであれば海外データローミングを利用できるケースが多いですが、実際の対応状況はキャリア(au、docomo、ソフトバンクなど)の公式ホームページで確認してください。
アメリカの主要都市にはフリーWi-Fiを利用できる場所が多いです。
ただし、利用できる場所が限られることに加えて、中にはセキュリティレベルが低いところもあるので注意してください。
もし費用を抑えつつ、比較的自由にスマホを利用したいなら、渡航前もしくはアメリカ入国後に現地で使える「SIMカード」や「eSIM」を購入したり、海外で使えるポケットWi-Fiを契約したりするのがおすすめです。
「Verizon」「AT&T」「T-Mobile」がアメリカで利用者の多い主な通信会社になります。
また、「Jethro mobile」「World eSIM」「Glocal eSIM」などはネットから申し込めて、渡航前に手続きを進めておくことも可能です。
プランの内容は通信会社によって異なるので、滞在期間や利用方法などから自分にあったプランを選択しましょう。
アメリカ留学の保険加入について
アメリカの医療費は非常に高いため、留学するにあたっては保険に必ず加入するようにしてください。
短期間の留学であっても病気やケガのリスクはあり、もしもに備えて医療費をカバーしてくれる保険に入っておくことは重要です。
また、学校によっては保険加入が必須条件となっていたり、加入する保険の補償内容に指定があったりするので、通う学校が決まったらその点についても確認しておくと良いでしょう。
長期留学の場合、現地の保険にも加入するケースがありますが、短期留学では日本の保険会社の海外旅行・留学保険を利用するケースが多いです。
海外旅行・留学保険であれば医療費だけでなく、盗難や損害賠償(「他者にケガをさせた」「他者のものを壊してしまった」など)も補償範囲に含められます。
海外旅行・留学保険に加入する場合は、補償の範囲と金額をチェックしましょう。
例えば、医療費をカバーできる保険でも歯科治療は補償対象外となっているケースも少なくありません。
「どのような保険に入れば良いのか分からない……」というときは、海外旅行・留学保険を扱う保険会社や留学エージェントの担当者に相談することをおすすめします。
アメリカ留学のお金の管理はクレジットカードなどのキャッシュレスがおすすめ
アメリカはカード決済に対応している店舗が多いため、普段の買い物にはクレジットカードやデビットカードを利用するのがおすすめです。
海外で多額の現金を持ち歩くのは危険です。
あらかじめクレジットカードやデビットカードを2枚〜3枚程度用意しておき、現金は必要最低限にしましょう。
利用可能な国際ブランドは店舗によって違いますが、VISAもしくはMasterCardの加盟店は多いです。
その2つに比べてJCBの加盟店は少なくなります。普段、JCBのクレジットカードを利用している方は、VISAやMasterCardのクレジットカードも最低1枚は持つことをおすすめします。
また、海外で利用可能なプリペイドカードもあり、事前にチャージした金額の範囲内でカード決済できます。
1枚だけだと紛失・盗難でカードの利用を停止したり、エラーで決済できなかったりした場合に、現金で支払わなければいけません。
留学中のトラブルに備えて、カードは複数枚用意しておいてください。
アメリカ留学中に現金を使うケース
アメリカはカード社会なので、クレジットカードさえあれば現金がなくても困りません。
ただし、現金しか使えないような場所もあるため、必要最低限の現金と不足した際に口座から引き出す方法を用意しておくと安心です。
例えば、以下のようなケースでは、クレジットカードが使えないこともあります。
アメリカ留学中に現金が必要になるケース
- チップを現金で支払う場合
- 自動販売機を利用する場合
- タクシーや電車、バスに乗る場合
- 露店や屋台で支払いをする場合
少額なら現金で渡してしまった方が簡単ですが、チップなどはクレジットカードで払えるケースも多いです。
また、交通系のカードはクレジットカードで購入・チャージすることもできます。
滞在先から学校までの移動に公共交通機関を使う場合は、交通系のカードを利用すると便利でしょう。
加えて、海外で現金が不足した場合に備えて、現地通貨を引き出すための国際キャッシュカードや海外ATM対応のデビットカードも準備しておいてください。
Wise(ワイズ)やRevolut(レボリュート)といった海外送金サービスではデビットカードも扱っています。
ネットバンキング経由で自身のアカウントに振り込み、その後、デビットカードを使えば現地のATMで引き出すことができるので、あらかじめ会員登録をしておいても良いでしょう。
アメリカで必要な運転免許証(国際免許証)と車のリース利用
アメリカ留学中に車を運転する予定がある場合は、国際免許証を取得しましょう。
国際運転免許の有効期限は1年間で、更新はできません。
申請には日本の運転免許証および証明写真、渡航を証明するもの、申請費用などが必要です。
手続きは日本の管轄の免許センターや警察署で行えるので、詳しくは最寄りの免許センターなどで確認してください。
ただし、ビザの種類や滞在期間などによっては、アメリカで現地の運転免許を取得したり、日本の運転免許をアメリカの運転免許に書き換えたりしなくてはいけないケースもあります。
アメリカの場合、州によってルールが異なるため、この点についても確認しておきましょう。
ちなみに、アメリカではカーリースの普及率が高いですが、契約には審査があり、一般的にはクレジットヒストリーも重要視されます。
そのため、渡米した直後などは契約できないケースも多いので注意してください。
魅力的な都市が複数あり、グローバルな環境で英語が学べるアメリカは留学先として人気!
アメリカには「ロサンゼルス」「サンフランシスコ」「ニューヨーク」「ボストン」など留学先として非常に人気のある都市がたくさんあります。
日本からだけでなく、世界中から多くの留学生がアメリカを訪れているので、グローバルな環境の中で英語を学ぶことが可能です。
留学先の都市、学校の種類、プログラムの内容が充実していて、アメリカであれば希望にそった留学プランを実現できるでしょう。
ただし、物価が高く、治安があまり良くないエリアもある点はデメリットです。
アメリカ留学は選ぶ都市によってまったく違ったものになるので、都市ごとの特徴をしっかりと調べておくことが重要になります。
アメリカの場合、3ヶ月以内の短期の語学留学なら基本的に事前のビザ申請はいりません。
一方、留学期間やプログラムの内容次第では事前のビザ申請が必要で、発行までには一定の期間を要します。
アメリカ留学に関して不安がある人は、留学エージェントを利用するのがおすすめです。
ビザ申請だけでなく、語学学校への申し込みや滞在先、航空券の手配などのサポートも受けられます。
また、留学中の学習効率を上げるために、渡航前の英会話レッスンサービスを提供しているエージェントも多いです。
留学エージェントによってサポート・サービス内容が違いますが、基本的にどこも無料カウンセリングを受け付けています。
気になる留学エージェントを見つけたら、まずは無料カウンセリングを受けてみてください。