イギリス留学

「本場のイギリス英語を身につけたい」「いろいろな国の人と交流したい」「働きながら英語を学びたい」という人におすすめなのがイギリス留学です。

イギリスは日本でも人気のある留学先ですが、ヨーロッパなどからの留学生も非常に多くて、語学学校の日本人比率はそこまで大きくありません。
そのため、日本人の少ない環境で、英語漬けの生活を送れるでしょう。

イギリスには大学などの教育機関が集まっている学園都市も多く、語学学校の選択肢も豊富です。
特に私立の語学学校はプログラムの種類が豊富で、自分にあった内容を選ぶことができます。

その一方で、イギリスの物価は高めで、日本からの留学生にとってはあまり治安の良くないようなエリアもあります。
留学先の候補となる都市は多いので、街の特徴を押さえて、どこに留学するのかを決めるようにしましょう。

この記事ではイギリス留学のメリット・デメリット、おすすめの都市、期間別の費用、ビザの申請方法などについてまとめました。

イギリス留学を検討中の方は、留学プランを作成する際の参考にしてください。

目次

本場の英語を学びたい方におすすめ!イギリスの特徴と魅力

イギリスの風景

イギリスは「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」「北アイルランド」の4つの国からなる連合国です。
日本の2/3ほどの面積で、そこにおよそ6,700万人の人々が暮らしています。

イギリスの公用語は英語ですが、地域によってはスコットランド語やウェールズ語、コーンウォール語なども使用されていて、英語に加えて別の言語も公用語になっているケースがあります。

それぞれの国の伝統が色濃く残っていて、多様な文化に触れられるのもイギリス留学の特徴になるでしょう。

首都ロンドンには多数の空港があり、ヒースロー空港までは日本から直行便で13時間ほどです。

日本との時差は-9時間で、サマータイム期間中は-8時間になります。
例えば、日本時間の午前10時に出発した場合、イギリスに到着するのは現地時間の午後2時~3時頃です。

イギリスの教育水準は非常に高く、世界中から英語を学ぶために留学生が集まってきます。

そのため、イギリスには語学学校も多く、さまざまな留学ニーズに応えてくれるでしょう。扱っているプログラムの内容は学校ごとに異なります。

一般英語だけでなく、「ビジネス英語」「アカデミック英語」「各種試験対策」「英語教師養成」「マンツーマン指導」「シニア留学」「ジュニア留学」「親子留学」などのコースもあるので、留学の目的にあった学校・プログラムを選ぶようにしてください。

イギリスへの語学留学でおすすめの都市については後述しますが、イングランドにあるロンドンやケンブリッジ、オックスフォードなどが人気です。

イギリスの基本情報

英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
首都 ロンドン
面積 24.3万平方キロメートル
公用語 英語
留学生の数 日本人留学生数:およそ6,930人(年間) ※1
フライト時間 ロンドンヒースロー空港への直行便で13時間
航空券の値段 13万円~20万円(往復)
※ 時期・ルートなどによって料金は異なります。
時差(サマータイム) -9時間(日本が9時間進んでいる)
※ サマータイム時は-8時間
通貨 UKポンド(GBP)
※ 1GBPおよそ190.2円(2024年10月2日時点)
物価 全体的に日本よりも高い
電圧・電源プラグ BFタイプ
ワーキングホリデー 可能

※1 一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による「日本人留学生調査2023」より

※基本情報参照)外務省

イギリスの通貨単位はポンドで、補助通貨としてペニー(ペンス)も使われていて、1ポンドで100ペンスとなります。

イギリスはかつて欧州連合(EU)に属していましたが、EU圏内で多く採用されている共通通貨のユーロは導入しませんでした。

イギリス留学中にヨーロッパを旅行することもあるかもしれませんが、ユーロ圏と通貨が異なる点を覚えておきましょう。

また、イギリスの物価は全体的に日本よりも高く、特にロンドンは世界的にも物価の高い都市です。

長期留学でアルバイトをしたり、ワーキングホリデーで働いたりする場合、基本的に現地通貨で給料が支払われるためメリットにもなりますが、日常生活で発生する費用や滞在費などは日本よりも高額になりやすいので注意してください。

イギリス留学のメリットとデメリットの両方を把握したうえで、留学のプランを立てるようにしましょう。

イギリス留学のメリットや学べること

留学先としてイギリスを選ぶのには以下のようなメリットがあります。

イギリス留学のメリット

  • 本場のクイーンズイングリッシュを学べる
  • 比較的日本人留学生が少ない
  • 世界から集まる留学生と交流できる
  • 多民族国家なので多様な文化に触れられる
  • イギリスの歴史や文化を体感できる
  • ヨーロッパ旅行に安く気軽に行ける

本場のクイーンズイングリッシュを学べる

イギリスではさまざまな言語が使用されていますが、公用語は英語であり、もっとも広く使われています。ただし、イギリスで話される英語には地域性があります。

その中でBBC(英国放送協会)のアナウンサーなどが使うイギリス標準英語は、「クイーンズイングリッシュ」「キングスイングリッシュ」と呼ばれています。

イギリスの語学学校で学ぶのは基本的にクイーンズイングリッシュなので、いわゆるイギリス英語を身につけたい人におすすめです。

ただし、イギリス国内の人すべてが、クイーンズイングリッシュを使うわけではありません。
この点は日本国内でも地域ごとに方言があるのと同様です。

もしクイーンズイングリッシュにこだわるなら、語学学校のカリキュラムなどにもしっかりと目を通すようにしましょう。

比較的日本人留学生が少ない

イギリスは人気のある留学先なので、日本からの留学生も多いです。

一般社団法人海外留学協議会(JAOS)の「日本人留学生調査2023」によれば、イギリスへの留学生数はアメリカ、オーストラリア、カナダに次ぐ4番目の多さです。

しかし、イギリスには日本以外の国からの留学生も非常に多く、語学学校の日本人比率が高いわけではありません。

実際の日本人の割合は語学学校などによって変わってきますが、イギリスの語学学校の場合、5%~10%以下になるケースがほとんどでしょう。

特に郊外の都市は日本人の割合が少なくなる傾向にあるため、ロンドン以外の都市を選ぶと良いでしょう。

もしくは、利用する留学エージェントに「日本人の少ない学校を紹介してほしい」と要望を伝えておくのがおすすめです。

世界から集まる留学生と交流できる

留学生達

前述のとおり、イギリスには世界中から留学生が集まっています。
特に近隣のヨーロッパ諸国からの留学生が多く、アジア以外の人とも交流しやすい環境です。

また、イギリスの場合、語学学校だけでなく、大学や大学院への進学、ワーキングホリデーなどで滞在している人も数多くいます。
滞在方法によっては別の学校に通う生徒や、イギリスで働く人とも交流できるでしょう。

さまざまな国・地域の人と交流して、世界的な価値観を身につけるというのも語学留学においては重要です。

多民族国家なので多様な文化に触れられる

イギリスはさまざまなバックボーンを持つ人々が集まっている多民族国家です。
異なる文化や価値観が上手く共存しているのがイギリスであり、留学中は多様な文化に触れられるでしょう。

特にロンドンは国際色豊かな世界都市なので、いろいろな文化に触れたい人におすすめの留学先です。

また、イギリスは「イングランド」「ウェールズ」「スコットランド」「北アイルランド」の4つのカントリーからなる国でもあります。

いずれの構成国においても英語が公用語になっていますが、地域によっては英語以外のウェールズ語やスコットランド語などの別の言語も話されています。

イギリスは国全体でも、都市単位でも多文化で、グローバルなので、語学以外の面で得られるものが多いのも魅力のひとつです。

イギリスの歴史や文化を体感できる

イギリスタワーブリッジを観光する留学生

イギリスには歴史のある建造物や古くからの伝統が多く残っています。
それでいながら音楽やファッション、アートなどにおいて新しいカルチャーを生み出してもいます。

例えば、ロンドンには「ロンドン塔」や「バッキンガム宮殿」「ウェストミンスター寺院」「ビッグベン」などの歴史的な建造物がたくさんあります。

一方で、世界4大コレクションのひとつである「ロンドン・ファッションウィーク」が開催されていたり、さまざまな野外音楽イベントが行われていたりもします。

伝統的な文化や歴史が好きな人だけでなく、新しいカルチャーを体験して、刺激を受けたい人にもイギリス留学はおすすめです。

ヨーロッパ旅行に安く気軽に行ける

日本からヨーロッパ旅行をするとなると、まとまったお金が必要になります。
それは海外留学においてもいえることですが、イギリス留学の場合、滞在中は安くヨーロッパ旅行できます。

格安航空会社ならヨーロッパの主な都市までは片道数千円で行けますし、フライトも数時間です。
日本で国内旅行するよりも気軽にヨーロッパ旅行できるのは、イギリスに留学する大きなメリットになります。

週末などを利用すればヨーロッパのさまざまな国の観光を楽しめるでしょう。
語学学校で仲の良い友だちができたら、友人に母国を案内してもらうというのもおすすめです。

また、ロンドンからフランスのパリやリールへは国際列車のユーロスターでも行けます。
語学学校に通いながら鉄道で旅行するのは難しいですが、授業期間の終了後や長期休暇中なら十分に可能です。

ヨーロッパのシェンゲン協定加盟国であればビザなしで最長90日間滞在できるので、イギリスの語学学校で英語を学んでから、ヨーロッパを旅行するのも良いでしょう。

イギリス留学のデメリット

留学生数の多さからイギリスの留学先としての人気の高さがうかがえますが、いくつか注意すべき点・デメリットもあります。

イギリス留学のデメリット

  • 生活費や学費など物価が高いので留学費用が高くなりがち
  • 天気や気温が不安定で快晴の日が少ない
  • イギリスの食事が口に合わない人もいる

生活費や学費など物価が高いので留学費用が高くなりがち

イギリスの物価は世界的に見ても高く、留学費用は安くありません。
円安の影響もあり、日常生活で発生する費用は高くなりがちなので、留学の予算は多めに用意するようにしてください。

特にロンドンは家賃や物価が高いです。
イギリス留学の費用を抑えるためには、郊外のエリアにある都市を選んだり、授業料の安い語学学校に通ったりすると良いでしょう。

また、長期留学やワーキングホリデーでイギリスに滞在する場合、現地通貨で収入を得られます。

アルバイトなどで滞在中の生活費を補うこともできますが、ビザの種類などによって労働時間が制限されるケースもあるので注意してください。

天気や気温が不安定で快晴の日が少ない

イギリスは雨が降る日も多く、天気・気温が不安定です。
1日の降水量は少ないですが、短時間の小雨が多く、気持ちの良い快晴の日はあまりありません。

また、日本に比べて日照時間も少ないです。
緯度の高さの割に冷え込みは強くないため、厳しい暑さや寒さの心配はないものの、「1年中半袖で過ごせる」といったような環境でもありません。

温暖な気候を好む人やアウトドアでのアクティビティを楽しみたい人は注意してください。

イギリスの食事が口に合わない人もいる

イギリスの料理はシンプルなものが多く、食事が口に合わない人もいます。
実際、「イギリスの料理は美味しくない」といわれることもありますが、イギリスではさまざまな国の料理を楽しめます。

ホームステイで滞在する場合は、ホストファミリー次第になるものの、外食ではイギリス料理以外のお店も多く、あまり気にならないでしょう。

また、ロンドンなどには日本食を扱うレストランや日本の食料品を扱うスーパーなどもあります。

留学を満喫するためには、積極的に好みのお店を開拓したり、現地の食文化を楽しんだりする姿勢が大切です。

例えば、フィッシュ・アンド・チップスはイギリスを代表する定番料理のひとつですし、本場のパブも経験しておいて損はありません。

自炊する機会があるなら、現地のスーパーで食材を買って、自分で作るというのも良い経験になるでしょう。

イギリス留学する場所はどこがいい?人気おすすめ都市比較一覧

イギリスの地図

イギリス留学で候補になる都市はたくさんあります。

特にイングランドにはロンドンなどの人気都市も多く、日本だけでなく、世界中の人々から英語を学ぶための留学先として選ばれています。

ロンドンは日本からのアクセスも良く、非常に人気がありますが、物価は高いです。

都市・エリアによって物価や治安なども変わるので、「費用を抑えたい」「落ち着いた環境で勉強したい」という人にはロンドン以外の都市もおすすめです。

イギリス留学で候補になる主な都市の特徴をまとめました。

イギリス留学おすすめ都市一覧

都市 特徴 日本人の数 物価
ロンドン イギリスおよびイングランドの首都で、伝統文化と最新のカルチャーが混在する世界都市。 やや多い 高い
ケンブリッジ 大学が多く集まる学園都市で、治安が良く、勉強に集中できる環境が整っている。 少ない やや高い
オックスフォード 『ハリー・ポッター』シリーズの撮影が行われたオックスフォード大学のある学園都市。 少ない やや高い
ブライトン イングランド南東部の観光都市。コンパクトな街だが、語学学校の数は比較的多い。 少ない 高い
マンチェスター 2つのプロサッカークラブの拠点になっているイングランド北西部の大都市。 少ない やや安い
バーミンガム マンチェスターと並ぶ規模の大都市だが、ロンドンなどに比べるとやや物価が安い。 少ない やや安い
ボーンマス イングランド南部にあるリゾート地の港町。治安は良く、物価も安め。 少ない 安い
エディンバラ イギリスの北部にあるスコットランドの首都。世界遺産に登録されている旧市街・新市街が有名。 少ない やや高い

イギリスの緯度は北海道より高く、夏はそこまで暑くなりません。湿度も高くならないため、夏は比較的過ごしやすいでしょう。

ただし、夏に40℃を超えた年もありますし、普段、暑くならないためエアコンなどの設備がない学生寮もあります。

ショッピングモールやレストラン、カフェなどはエアコンが効いていて涼しいですが、心配な方は事前に学校や留学エージェントに確認しておくと良いです。

秋からは徐々に気温が下がり始めて、春もまだ寒い日があります。
冬に雪が降ることは少なく、ロンドンなどの平均気温は東京とあまり変わりません。

イギリスは曇りの日が多く、快晴の日は少ないものの、季節にあった服装を意識すれば、厳しい暑さ・寒さの心配はいらないでしょう。

気候などは地域によって異なる部分もあるので、その点もふまえて留学先の都市を選んでください。

ロンドン

ロンドン

ロンドンは世界三大都市に数えられる大都市です。
イギリスおよびイングランドの首都であり、コンパクトな街ですが、多くの観光スポットや商業施設、教育機関などがあります。

語学学校もたくさんあり、イギリス留学においては第一候補の都市になるでしょう。
ロンドン市内はエリアによって異なる特徴があり、勉強するのにも、観光・文化を体験するのにもおすすめです。

また、交通網も発展しており、名物の二階建てのロンドンバスだけでなく、サイクルシェアサービスなども市内の移動には便利です。

交通系ICカードの「オイスターカード」はロンドンの地下鉄やバス、トラムなどで使えるため、利用する機会が多いならカードを作って、チャージしておくと良いでしょう。

日本からはロンドン・ヒースロー空港などへの直行便が出ていて、12時間ほどで到着します。
乗り継ぎで移動する場合、直行便よりも費用を抑えられるケースもありますが、その分、時間はかかるので注意してください。

ロンドンの基本情報

地域・地区 ロンドンリージョン(グレーターロンドン)
人口 およそ1,500万人(都市圏)
気候・服装 降水量は少ないが、降水日数が多く、1年を通して折り畳み傘があると安心。
治安 ヨーロッパの中では比較的治安が良いが、犯罪発生率は日本よりも高い。治安が悪いといわれるようなエリアもあるので注意が必要。
観光地 国会議事堂/ ビッグ・ベン/ ロンドン塔/ セント・ポール大聖堂/ 大英博物館/ 自然史博物館/ スカイ・ガーデン
交通機関 鉄道/ 地下鉄/ バス/ タクシー
空港 ロンドン・ヒースロー空港/ ロンドン・ガトウィック空港/ ロンドン・ルートン空港/ ロンドン・スタンステッド空港/ ロンドン・シティ空港/ ロンドン・ビギンヒル空港
私立の語学学校 The English Studio(イングリッシュ・スタジオ)/ Topup Learning London(トップアップ・ラーニング・ロンドン)/ Twin English London(ツイン・イングリッシュ・ロンドン)/ Nacel English School(ナセル・イングリッシュ・スクール)/ Malvern House London(マルバーン・ハウス・ロンドン)/ Golders Green College(ゴルダース・グリーン・カレッジ)/ ABC School of English(エービーシー・スクール・オブ・イングリッシュ)/ Berlitz London(ベルリッツ・ロンドン)/ EC London(イーシー・ロンドン)/ Speak Up London(スピーク・アップ・ロンドン)/ International House London(インターナショナル・ハウス・ロンドン)
大学付属の語学学校 UAL-The Language Centre(ロンドン芸術大学付属ランゲージセンター)/ SOAS University of London(ソーアス・ユニバーシティ・オブ・ロンドン)/ Regent’s University London(リージェンツ・ユニバーシティ・ロンドン)
英語コースがある公立カレッジ East Sussex College(イースト・サセックス・カレッジ)/ David Game College(デビッド・ゲーム・カレッジ)/ Greater Brighton Metropolitan College(グレーター・ブライトン・メトロポリタン・カレッジ)
日本領事館 在英国日本国大使館

ケンブリッジ

ケンブリッジ

ケンブリッジはイギリスの東部にある街で、ケンブリッジ大学などの教育機関が多く集まる大学都市です。

ロンドンに比べるとやや田舎で、早い時間に閉まってしまうお店も多いですが、落ち着いた雰囲気で勉強に集中できる環境が整っています。

ケンブリッジは比較的小さな街で、遊べる場所も少ないため、賑やかな雰囲気の都会が好きな人にはあわないかもしれません。

その一方で、学生の多い大学都市ということもあって、イギリスの街の中でも治安が良い方で、留学生でも安心して生活できるでしょう。

ケンブリッジの主な交通手段には鉄道やバスなどがあります。
市内などの移動にはバスが便利ですが、日本の交通機関ほどの時間の正確性はないため、滞在先から学校まで距離がある場合は注意してください。

日本からケンブリッジまでは、ロンドンのヒースロー空港までは空路で、そこからは陸路で移動するのが一般的です。

ロンドンからケンブリッジまでは鉄道・バスで1時間~2時間ほどになります。
ロンドンからもそこまで遠くありませんし、ケンブリッジ空港があるので、ヨーロッパ諸国にもアクセスしやすいです。

ケンブリッジの基本情報

地域・地区 イースト・オブ・イングランドリージョン/ ケンブリッジシャー
人口 およそ28万人(都市圏)
気候・服装 冬は日本と同程度に冷え込むが、夏は涼しく過ごしやすい。
治安 イギリスの中でも治安の良い街だが、スリや置き引きなどの観光客が狙われやすい犯罪には注意が必要。
観光地 グレート・セント・メアリーズ教会/ ラウンド教会/ ケンブリッジ大学/ フィッツウィリアム博物館/ グランドチェスター/ オーチャード・ティーガーデン
交通機関 鉄道/ バス/ タクシー
空港 ケンブリッジ空港
私立の語学学校 EC Cambridge(イーシー ケンブリッジ校)/ St Giles International Cambridge(セント・ジャイルズ・インターナショナル ケンブリッジ校)/ Bell Cambridge(ベル ケンブリッジ校)/ Eurocentres Cambridge(ユーロセンター ケンブリッジ校)/ Studio Cambridge(ステューディオ・ケンブリッジ)
大学付属の語学学校
英語コースがある公立カレッジ
日本領事館 在英国日本国大使館

オックスフォード

オックスフォード

オックスフォードはイングランド東部の街で、ケンブリッジと同じく数多くの大学がある大学都市として有名です。

治安も、ロンドンまでのアクセスも良く、やや物価が安いという点はケンブリッジと似ています。

また、オックスフォードには映画『ハリー・ポッター』シリーズの撮影が行われたクライスト・チャージ・カレッジボドリアン図書館などもあります。

撮影に使われていたオックスフォード大学の校舎は学生以外も見学できるので、『ハリー・ポッター』シリーズのファンは特に楽しめるスポットになるでしょう。

加えて、ルイス・キャロルやC・S・ルイス、J・R・R・トールキンなどゆかりのある作家が多いのもオックスフォードの魅力です。

オックスフォードは、大きな街ではないものの、交通網は発達していて、市内の移動に不便はありません。
オックスフォードへはロンドンのヒースロー空港から高速バスや鉄道で1時間~1時間30分ほどです。

基本的に高速バスの方が所要時間は短く、交通費を抑えられます。乗り換えも不要ですが、移動の快適さは鉄道が勝るでしょう。

オックスフォードの基本情報

地域・地区 サウス・イースト・イングランドリージョン/ オックスフォードシャー
人口 およそ25万人(都市圏)
気候・服装 年間を通して東京に比べて気温が低いものの、緯度の高さの割に温暖。ただし、ほかの都市と同様に曇りや雨の日が多く、急に天候が変わることもある。
治安 イギリスの中でも治安の良い街だが、人混みや夜間のひとり歩きなどには注意が必要。
観光地 オックスフォード城/ オックスフォード大学(ニュー・カレッジ/ リンカーン・カレッジ/ マートン・カレッジ/ クライスト・チャーチ/ ボドリアン図書館)/ ブレナム宮殿
交通機関 鉄道/ バス/ タクシー
空港
私立の語学学校 St.Clare’s Oxford(セントクレアズ・オックスフォード)/ Kaplan International English Oxford(カプラン・インターナショナル・イングリッシュ オックスフォード校)/ Oxford School of English(オックスフォード・スクール・オブ・イングリッシュ)/ Kings Education(キングス・エデュケーション オックスフォードキャンパス)/ OHC(オーエイチシー オックスフォード校)/ Eckersley Oxford(エカスレー・オックスフォード)
大学付属の語学学校
英語コースがある公立カレッジ
日本領事館 在英国日本国大使館

ブライトン

ブライトン

ブライトンはイングランド南東部に位置する都市で、ビーチリゾートのある観光都市でもあります。

桟橋に遊園地やゲームセンター、屋台などが集まっている「ブライトン・ピア」や白亜系のチョークでできている崖で映画『ハリー・ポッター』シリーズのロケでも使われた「セブンシスターズ」などの観光スポットがあり、勉強も、観光も楽しみたい人におすすめの都市です。

また、ブライトン市内には博物館や美術館なども多く、毎年5月にはブライトン・フェスティバルという芸術祭が開催されていてアートの街としても知られています。

ロンドンのヒースロー空港からは高速バスや鉄道で2時間前後かかりますが、語学学校の選択肢も豊富で、おすすめの留学先です。

ブライトンの基本情報

地域・地区 イースト・サセックス州ブライトン・アンド・ホヴ
人口 およそ30万人
気候・服装 ロンドンなどに比べて降水量が多く、季節によってはビーチやアウトドアアクティビティを楽しめないこともある。夏も日差しがないと冷え込むので、長袖や薄手のパーカーなどで温度調整できると良い。
治安 リゾート地ということもあって、観光客を狙ったスリや置き引きなどの犯罪は比較的多い。繁華街などに行く際は注意が必要。
観光地 ブライトン・ビーチ/ ブライトン・ピア/ ロイヤル・パビリオン/ セブンシスターズ/ 英国航空i360観光塔/ ブライトン・ミュージアム・アンド・アートギャラリー
交通機関 鉄道/ バス/ タクシー
空港
私立の語学学校 St Giles International Brighton(セント・ジャイルズ・インターナショナル ブライトン校)/ Kings Education(キングス・エデュケーション ブライトン校)/ Language Studies International(ランゲージ・スタディーズ・インターナショナル ブライトン校)/ EC Brighton(イーシー ブライトン校)/ Eurocentres Brighton(ユーロセンター ブライトン校)/ English Language Centre Brighton(イングリッシュ・ランゲージ・センター ブライトン校)/ British Study Centres(ブリティッシュ・スタディー・センター ブライトン校)
大学付属の語学学校
英語コースがある公立カレッジ
日本領事館 在英国日本国大使館

マンチェスター

マンチェスター

マンチェスターはイングランド北西部にある大都市です。イギリスの中でも比較的大きな都市で、都市部の人口はおよそ250万人です。

マンチェスターといえば「マンチェスター・ユナイテッドFC」「マンチェスター・シティFC」のサッカークラブが有名で、その2チームによるマンチェスター・ダービーは非常に盛り上がります。

「熱いプレミアリーグの試合を生で観たい!」という人にとって、マンチェスターは最高の留学先になるでしょう。

また、マンチェスターには博物館・美術館も多数ありますし、オアシスザ・ストーン・ローゼスなどの世界的に有名なミュージシャンを多数輩出していて、文化・芸術の分野も盛んです。

イギリスの気候は緯度の割に温暖というのが特徴です。
しかし、ロンドンなどより北に位置するマンチェスターは、内陸にあるということもあって、冬の冷え込みはやや厳しいです。

秋・冬は防寒具が必須であり、夏も平均気温が20℃を下回るケースも多いため、春から夏にかけての服装にも注意しましょう。

現在、マンチェスターへの日本からの直行便はありません。
そのため、ヨーロッパの主要都市を経由してマンチェスター空港に向かうか、ロンドン・ヒースロー空港などから乗り継ぎをすることになります。

日本からのアクセスがあまり良くない点には注意が必要です。

マンチェスターの基本情報

地域・地区 ノース・ウェスト・イングランド/ グレーター・マンチェスター
人口 およそ250万人(都市部)
気候・服装 内陸にあるため気温は上がりにくく、秋から冬にかけて冷え込みには注意。ロンドン以上にしっかりと防寒対策が必要。
治安 イギリスの中でも比較的大きな都市であり、郊外に比べて治安は良くない。
観光地 マンチェスター大聖堂/ マンチェスター博物館/ マンチェスター市庁舎/ ジョドレルバンク天文台/ 国立フットボールスタジアム
交通機関 鉄道/ バス/ タクシー
空港 マンチェスター空港
私立の語学学校 New College Group Manchester(ニュー・カレッジ・グループ・マンチェスター)/ British Study Centres(ブリティッシュ・スタディー・センター マンチェスター校)/ Kaplan International English Manchester(カプラン・インターナショナル・イングリッシュ マンチェスター校)/ Essential English Centre(エッセンシャル・イングリッシュ・センター)/ Manchester Academy of English(マンチェスター・アカデミー・オブ・イングリッシュ)/ International House Manchester(インターナショナル・ハウス マンチェスター校)
大学付属の語学学校 University of Manchester University Language Centre(マンチェスター大学付属ユニバーシティ・ランゲージ・センター)
英語コースがある公立カレッジ The Manchester College(マンチェスター・カレッジ)
日本領事館 在英国日本国大使館

バーミンガム

バーミンガムはイングランドのウェスト・ミッドランズに属する工業都市です。

バーミンガムはイングランド北西部のマンチェスターと並んで、ロンドンに次ぐ規模の大都市であり、市内にはショッピングセンターや劇場などもあって栄えています。

ロンドンに比べると物価はやや安いため、「都会で生活したいけど、できるだけ費用は抑えたい」という場合はバーミンガムも候補にすると良いでしょう。

また、バーミンガムには歴史的な建造物や近代的な雰囲気の建築物の両方があるので、建築に興味がある人にもおすすめの留学先です。

ただし、現在、日本からバーミンガムへの直行便はなく、経由便で向かうことになります。
ロンドンからは鉄道・バスで2時間程度で、バーミンガム空港から市街地まではタクシーなどで20分前後です。

加えて、イギリスの中では比較的治安の良くない街でもあるため、「複数人で行動する」「ホストファミリーや教師に危ないエリアを聞いておく」「夜間は外出しない」などを心がけましょう。

バーミンガムの基本情報

地域・地区 ウェスト・ミッドランズリージョン/ ウェスト・ミッドランズ
人口 およそ114万人(市域)
気候・服装 夏は平均気温が20℃前後と過ごしやすく、天気も比較的安定している。ただし、1日の温度変化は大きいため、寒暖差に注意が必要。
治安 街の中心部は比較的安全だが、イギリスの中でも治安が良くないといわれている。夜間だけでなく、日中も注意が必要。
観光地 キャドバリーワールド/ バーミンガム大聖堂/ バーミンガムタウンホール/ バーミンガム・バック・トゥ・バックス/ バーミンガム美術館
交通機関 鉄道/ バス/ タクシー
空港 バーミンガム空港
私立の語学学校 The Language Gallery Birmingham(ランゲージ・ギャラリー・バーミンガム)/ Bromsgrove School(ブロムズグローブスクール)/ Brasshouse Language Centre(ブラスハウス・ランゲージ・センター)
大学付属の語学学校 University of Birmingham(バーミンガム大学付属語学センター)/ Birmingham City University(バーミンガムシティ大学)
英語コースがある公立カレッジ
日本領事館 在英国日本国大使館

ボーンマス

ボーンマスはイングランド南部のドーセットの南海岸にある港町です。
ドーセットの中ではもっとも大きな町で、リゾート地としても人気があります。

ほかの都市に比べると規模は小さいものの、複数の語学学校があり、「落ち着いた環境で勉強に集中したい」「できるだけ日本人の少ない場所で暮らしたい」という人におすすめのエリアです。

ボーンマスは大都市よりも物価が安く、中~長期の滞在でも費用を抑えられ、治安も良いです。
生活するのに必要な商業施設などはそろっているため、都会的な雰囲気ではありませんが、十分快適に暮らせるでしょう。

ただし、観光客の多い夏は、ビーチや観光施設などに人が増えます。
落ち着いた雰囲気を好むのであれば、夏以外の季節に渡航するのもおすすめです。

イギリスの南海岸に位置するボーンマスは比較的温暖で、降水量も国内平均より少ないです。
夏の平均気温は20℃前後で非常に過ごしやすいですが、冬は東京と同じくらいか、それ以上には冷えるため、防寒具を持っていくようにしましょう。

ボーンマスの基本情報

地域・地区 サウス・ウェスト・イングランドリージョン/ ドーセット
人口 およそ20万人(タウン域)
気候・服装 夏は涼しく、日照時間も長いため過ごしやすい。年間を通して比較的暖かいものの、朝晩の寒暖差や秋・冬の冷え込みには注意が必要。
治安 リゾート地なので観光客を狙ったスリなどは発生していて、夜間のひとり歩きを避けた方が良いエリアもある。
観光地 ボーンマス桟橋/ セント・ピーター教会/ ボーンマス・ガーデンズ/ パビリオン・シアター/ ラッセル=コーツ美術館・博物館
交通機関 鉄道/ バス/ タクシー
空港 ボーンマス国際空港
私立の語学学校 Anglo Continental School of English(アングロ・コンチネンタル・スクール・オブ・イングリッシュ)/ Kaplan International English Bournemouth(カプラン・インターナショナル・イングリッシュ ボーンマス校)/ Eurocentres Bournemouth(ユーロセンター ボーンマス校)/ BEET Language Centre(ビート・ランゲージ・センター)/ ETC International College(イーティーシー・インターナショナル・カレッジ)/ Kings Education(キングス・エデュケーション ボーンマス校)
大学付属の語学学校
英語コースがある公立カレッジ ETC International College(イーティーシー・インターナショナル・カレッジ)
日本領事館 在英国日本国大使館

エディンバラ

エディンバラはイギリスの構成国のひとつであるスコットランドの首都です。
ユネスコの世界遺産に登録されているオールド・タウン(旧市街)とニュー・タウン(新市街)が有名で、中世の美しい街並みが残っています。

特にオールド・タウンには歴史のある建造物がたくさん残っていて、スコットランド国立博物館や国立美術館、国立近代美術館などのミュージアムも多いです。

そのほかにも「エディンバラ城」「セント・ジャイルズ大聖堂」「カールトン・ヒル」などの観光スポットがあり、イングランドの街とは異なる文化を体験できるでしょう。

エディンバラのあるスコットランドはイギリス北部に位置しますが、海流や偏西風の影響によって、1年を通して比較的温和な西岸海洋性気候です。

夏の平均気温は15℃前後で、朝晩は冷えを感じることもあるため、調整しやすい服装を意識しましょう。

エディンバラの降水量は少ない方ですが、夏は短時間の雨が突然降ることも多く、外出する際は折り畳み傘などを携帯するのがおすすめです。

日本からエディンバラへは、ロンドンのヒースロー空港などを経由して向かうルートが一般的です。

エディンバラ空港があるのでイギリスやヨーロッパの主要な空港で乗り継ぐ、もしくは、ロンドンから陸路で向かうことになります。

空路であればロンドンからは1時間30分、鉄道なら4時間30分です。
ロンドンからバスで向かう方法もありますが、鉄道よりも時間がかかります。

イギリスのほかの都市に比べると日本からのアクセスが良くない点はデメリットになるでしょう。

エディンバラの基本情報

地域・地区 スコットランド/ エディンバラ
人口 およそ50万人
気候・服装 イギリスの北部にあるため、イングランドの都市ほど気温は上がらない。春や夏も長袖や上から羽織れるものがあると便利。
治安 比較的治安の良い街だが、貴重品の管理には注意が必要。
観光地 エディンバラ城/ セント・ジャイルズ大聖堂/ カールトン・ヒル/ スコットランド国立博物館/ スコットランド国立美術館/ ホリールードハウス宮殿
交通機関 鉄道/ バス/ タクシー
空港 エディンバラ空港
私立の語学学校 Kaplan International English Edinburgh(カプラン・インターナショナル・イングリッシュ エディンバラ校)/ Centre of English Studies(センター・オブ・イングリッシュ・スタディーズ エディンバラ校)/ British English Centre(ブリティッシュ・イングリッシュ・センター エディンバラ校)/ Edinburgh School of English(エディンバラ・スクール・オブ・イングリッシュ)
大学付属の語学学校 University of Edinburgh English Language Teaching Centre(エディンバラ大学語学センター)
英語コースがある公立カレッジ Edinburgh College(エディンバラ・カレッジ)
日本領事館 在エディンバラ日本国総領事館

イギリス語学学校の種類と選び方

イギリスの語学学校は主に「私立(民間)」「公立カレッジ」「大学付属」の3種類に分類されます。

提供されているプログラムなどは学校ごとに異なるので、自分の目的やレベルにあったところを選ぶようにしましょう。

イギリス語学学校の特徴

語学学校の種類 入学のタイミング コースの期間 求められる英語力
私立の語学学校 自由 1週間~ 実力に応じてクラス分けを行う
公立カレッジの英語コース 年に数度 約3ヶ月 一定以上
大学付属のファウンデーション・コース 年に一度 約1年間 一定以上

英語初心者から上級者まで!私立の語学学校

イギリスでもっとも一般的なのが私立の語学学校です。

学校の数がとても多く特色もさまざまですが、「英語をほとんど話せない」「中学レベルの文法も怪しい」といった初心者向けのクラスから、「発音の矯正をしてほしい」「ビジネス英語を学びたい」「各種英語技能試験の点数を上げたい」のような中~上級者向けのクラスまでプログラムの内容が幅広く、自身の英語力や目標にあわせて学校・クラスを選択できます。

中にはイギリスの文化を学ぶ授業を行っていたり、課外活動(アクティビティ)に力を入れたいたりする語学学校もあります。

また、私立の語学学校はいつでも入学を受け付けています。

毎週月曜日や隔週月曜日に新しい生徒が入ってきて、金曜日にプログラムを終えるというのが基本的な流れで、留学期間や1日の授業時間なども比較的自由です。

公立カレッジの英語コースや大学付属の語学学校は短期留学を受け付けていないケースが多いですが、私立の語学学校なら1週間からの短期留学も可能です。

専門科目も受講可能!公立カレッジの英語コース

カレッジは日本における専門学校に相当する教育機関です。
イギリスの公立カレッジの英語コースでは、私立の語学学校と同じように英語を学ぶことができます。

英語コースで一定の英語力が認められた場合に、英語以外の専門科目(職業訓練など)を受講できるカレッジもあるので、語学+専門科目を学べるのが公立カレッジの特徴です。

また、カレッジに通う学生と同じ施設を利用することになるため、現地の学生と知り合いになる機会もあるでしょう。

この点は、留学生のみが通う私立の語学学校との違いになります。

※ 大学やカレッジ内で授業を行う私立の語学学校もあります。

ただし、カレッジによって開講しているコースの内容は違うので、専門科目も学びたい方は事前に学校の公式ホームページやパンフレットで確認するようにしてください。

大学進学を目指す大学付属語学学校のファウンデーション・コース

大学付属の語学学校は、イギリス国内の大学や大学院などへの進学を目指す人におすすめです。

大学の入学試験や入学後に必要な英語力を養うのが大学付属の語学学校の主な目的になります。

キャンパス内で授業を受けるため、基本的に大学の施設を利用できますし、現地の大学生と交流するチャンスも多いです。

大学付属の語学学校が提供するプログラムのうち、大学への進学準備を目的とするものは「ファウンデーション・コース」と呼ばれます。

ファウンデーション・コースでは、通常、1年かけて大学で求められる英語力やアカデミックスキル、専門分野における基礎知識などを身につけていくことになります。

私立の語学学校と違って、コースの開始時期が決められているため、大学付属の語学学校で英語を学びたい方は早めに手続きしましょう。

また、大学付属の語学学校に入学するには、最低限の英語力が必要です。

プログラムの内容によっても変わってきますが、イギリスの大学で学ぶ下地を作るためのコースだという点を覚えておいてください。

イギリス留学の滞在方法

イギリスに短期~中期の語学留学をする場合、よく利用される滞在方法は「ホームステイ」もしくは「学生寮」です。

また、短期間の留学ならホテルに滞在するという選択肢もありますし、中~長期であればシェアハウスなどを利用する人もいます。

イギリスに滞在する期間や予算によって適した滞在先は変わってくるので、自分の希望にあう方法を見つけるようにしましょう。

イギリス留学で利用される主な滞在方法のメリット・デメリットについて説明していきます。

ホームステイなら英語漬けの生活が送れる

費用を抑えたい人や学校外でも積極的に英語でコミュニケーションをとりたい人におすすめなのがホームステイです。

滞在費用に食事が含まれるため、学生寮やシェアハウスに住んで外食が増えるよりも費用を抑えられます。
また、ホストファミリーといつでもコミュニケーションをとれて、英語漬けの生活を送れるでしょう。

ただし、性格や食事の好みなどがあわないケースもあり、ホストファミリーとの相性は実際に住んでみるまで分かりません。

ステイ先がイギリス人家庭でないケースや、ひとつの家庭に複数の日本人留学生が滞在するケースなどもあるので、希望がある場合はホストファミリーを手配してくれる留学エージェントや語学学校に希望を伝えておくことが重要です。

ホームステイ先を自分自身で探せるWebサービスもあり、条件を細かく指定できる点はメリットですが、トラブルが起きたときに留学エージェントや語学学校からのサポートは受けにくいです。

基本的には留学エージェントなどに手配を任せる方が良いでしょう。

学生寮は留学生と交流できる

イギリスの語学学校の中には、学校の敷地内や近くに寮を用意しているところもあります。
語学学校経由で滞在先を確保できるため、手続きが簡単で、同じ寮に住む留学生同士で交流できる点も魅力です。

ホームステイと違って、食事の用意などは自分自身で行う必要があるものの、通学するのに便利な場所に住めて、授業などに関する情報収集もしやすい点は学生寮のメリットになるでしょう。

学生寮の滞在費用は寮によって異なりますが、相部屋などの部屋タイプを選べば、一人部屋よりも安く滞在できます。

また、語学学校が提携するホテルなどを学生寮にしているケースもありますし、民間の企業が学生寮を運営していて、ほかの学校に通う留学生が同じ寮に住んでいるというケースもあります。

学生寮は留学エージェントや語学学校経由で手配できるため、寮への滞在を希望する場合は、そのどちらかに相談してください。
留学生が多い時期などは寮の部屋も埋まりやすいので、早めに手続きすることが重要です。

賃貸アパートはプライベートを保てる

半年~1年以上の留学を計画していて、プライベートな時間・空間を重視したい方には賃貸アパートがおすすめです。

賃貸アパートなら自分の時間を確保でき、ホームステイや学生寮のような共有スペースもなく、自由に暮らすことができます。

ただし、物件を探すのはイギリス入国後になりますし、一定以上の英語力がなければ契約も難しいです。

ホームステイや学生寮と違って、短期間の契約はできないケースも多いため、ほかの滞在方法よりもハードルは高くなるでしょう。

また、家具などは自分で用意する必要があり、ロンドンなどの都市部は家賃も高いです。
基本的には大学や大学院に進学して、イギリスで数年間暮らすケースや、学校卒業後にイギリスで働きたいと考えている方向けの滞在方法だと思ってください。

シェアハウス・ルームシェアは家賃を安くできる

「ひとりで賃貸アパートを契約するのは難しいけど、できるだけ自由に暮らしたい」という人にはシェアもおすすめです。

ひとつの物件・部屋の家賃をルームメイトと折半するため、賃貸アパートをひとりで契約するよりも家賃の負担を抑えられます。

シェアの形態はいくつかあり、一軒家をシェアするのは「ハウスシェア(シェアハウス)」、マンションなどの一戸・一室をシェアするのは「フラットシェア」「ルームシェア」と呼ばれます。

複数人でひとつの家・部屋に住むので生活のルールや共有スペースはありますが、部屋は個室が多く、プライベートな空間は確保しやすいでしょう。

また、留学生だけでなく、イギリスで働いている人などもいて、さまざまな人とコミュニケーションをとれる点もメリットです。

その一方で、賃貸アパートと同様に物件探しや内見、契約などの手続きは自分で行わなければいけませんし、家賃の高いエリアの場合、シェアしても月々の経済的な負担が大きいケースもあるので注意してください。

ホテル・ゲストハウスは1週間程度の短期留学におすすめ

「多少費用はかかっても良いので、留学中は快適に過ごしたい」という人におすすめなのがホテルへの滞在です。
ホテルであれば1日単位で滞在期間を選べますし、清掃などの手間もありません。

ほかの滞在方法に比べて1日あたりの費用は高いため、1週間程度の短期留学向けの方法になるでしょう。

ホテルの予約サイトなどから自分で滞在先を押さえることになりますが、時期によっては予約が取りづらいケースもあるので注意してください。

また、プライベートな時間・空間を確保できる分、ホストファミリーや留学生同士での交流はなく、英語でコミュニケーションをとる機会は限られます。

費用を抑えつつ、交流もしたいという場合は、ゲストハウスの利用を検討しても良いでしょう。

ゲストハウスは複数の旅行者が共同で利用するタイプの宿泊施設なので、ホテルよりも滞在費用が安く、旅行者同士での交流も生まれやすいです。

イギリス留学費用の相場!1週間~1年の費用はいくら?

都市にもよりますがイギリスの物価は比較的高く、留学費用は安くありません。
特に長期留学になれば、その分だけ費用はかさみますし、ビザの取得が必要な場合は申請費用などもかかります。

イギリスに留学するためには、どのくらいの予算が必要になるのでしょうか?
例えば、留学エージェント「スマ留」の留学パッケージを利用する場合、以下のような料金プランになります。

イギリス留学の料金プラン(スマ留の場合)

留学期間 スマ留ライト スマ留スタンダード
1週間~3週間 127,000円~ 166,000円~
4週間~ 350,000円~ 389,000円~
12週間~ 742,000円~ 781,000円~

※ 宿泊形態が「シェアハウス」の場合です。

※ 8月のハイシーズン期間中は追加料金が発生します。

※ 12週間および24週間プランは8週間分の滞在費用が含まれています。

スマ留のパッケージプランの場合、「学費(授業料・入学金・教材費)」「滞在費」「安全サポート」「諸経費」などが料金に含まれます。
一方で、航空券代や海外留学保険料、ビザの申請などで発生する必要は含まれません。

複数の留学エージェントを比較するケースもあると思いますが、その際は、料金プラン内に含まれているもの・含まれていないものをチェックしておきましょう。

イギリス留学の期間ごとの費用相場、発生する費用の内訳について説明していきます。

イギリス留学の費用は最安30万円台から!留学期間別で費用を比較

私立の語学学校であれば最短1週間からの留学も可能です。
留学期間によって費用は大きく変わってくるので、期間ごとの料金相場を把握するようにしましょう。

1週間~1年の留学でかかる費用の相場を表にまとめました。

イギリス留学の費用相場

期間 費用相場
1週間 387,000円~
2週間 473,000円~
1ヶ月 640,000円~
2ヶ月 1,075,000円~
3ヶ月 1,282,000円~
半年 2,007,000円~
1年 3,320,000円~

※ 金額はおおよその目安です。ビザの申請で発生する費用は含んでいません。

安く留学するなら短期がおすすめですが、渡航費用などは期間によって変わりませんし、勉強する時間も少なくなります。

短期留学はしっかりとプランを練らないとコスパが悪くなるケースもあるので注意してください。

中期間のイギリス留学で、学生ビザがいらない範囲で滞在する場合も、都市・学校選びを工夫し、節約を心がければ費用は抑えられます。

金額だけでなく、学習効率も考えながら、留学プランを作るようにしましょう。

イギリス留学の生活費はいくらかかる?留学費用の内訳

1ヶ月のイギリス留学をモデルケースに費用の内訳について説明していきます。大まかには1ヶ月の滞在で以下のような費用が発生することになります。

イギリス留学費用の内訳(1ヶ月)

内訳 金額
学費+滞在費 35万円~
航空券代(往復) 15万円~
食費 5万円~
通信費 1万円~
娯楽費・お小遣い 3万円~
雑費 2万円~
海外留学保険料 3万円~
留学エージェントのサポート料 0円~数万円
総額 およそ64万円~

※ 金額はおおよその目安です。

もっとも内訳が大きいのは学費と滞在費で、その次が航空券代です。
留学エージェントが扱うパッケージプランの内容によっては、学費や滞在費、食費などがセットになっているケースもあります。

留学エージェント経由で語学学校や滞在先を手配する場合は、その点についても確認するようにしましょう。

また、留学エージェントには無料サポート対応のところも多いですが、中には有料タイプのところもあるので相談する際は注意が必要です。

有料タイプのエージェントの方がサポートは手厚いものの、サポート料だけで数万円~数十万円の費用がかかることもあります。

イギリス留学の費用を節約する方法やおすすめのエージェントについては後述しているので、そちらも参考にしてください。

イギリス留学に活用できる奨学金情報

イギリスの大学や大学院などに進学する場合、政府や自治体、民間団体などの奨学金を利用できるケースもあります。

奨学金には「給付型」「貸与型」の2種類があり、給付型の奨学金は返済法要です。
一方、貸与型は「有利子」と「無利子」のものに分けられ、指定の期限までに借りたお金を返済することになります。

日本国内では日本学生支援機構などが海外留学対応の奨学金を扱っています。

奨学金ごとに対象者や金額、募集時期などが異なるので、詳しくは日本学生支援機構の「海外留学のための奨学金」で最新の情報を確認するようにしてください。

ちなみに、社会人の語学留学では、基本的に奨学金を利用できません。

仕事で英語が必要なケースでは所属する企業からサポートを受けられたり、会社によっては社費留学の制度があったりもしますが、休職・退職して個人的に行く場合は全額自己負担が基本です。

会社を休む・辞めるとなると生活への影響も大きいので、今後のキャリアも考えながら留学の計画を立てましょう。

イギリスの留学費用を節約する方法

ロンドンなどの物価は高めなので、イギリス留学にかかる費用は安くありません。
短期間の留学でもそれなりに費用がかかりますし、長期留学ならまとまったお金が必要になるでしょう。

イギリス留学の費用を節約するための方法をまとめました。

イギリスの留学費用を節約する方法

  • 航空券の高い時期を避けて渡航する
  • 留学先は地方の都市を選ぶ
  • 語学学校では午後開始のクラスに通う
  • 留学期間を短くする(日本で中級以上のレベルまで学習し、現地語学学校で中上級クラスからスタートできるようにする)
  • 授業料の安い語学学校を探す
  • 学生寮などに滞在する場合は相部屋を選択する
  • できるだけ自炊して、外食を減らす
  • 食材などの購入には格安スーパーを使う
  • 留学エージェントの割引を利用する

留学において何を重視するかによって、節約すべき部分は変わってきます。

例えば、「ロンドンで生活してみたい」という気持ちがあるのであれば、留学先の都市や滞在先の場所で妥協することはできません。
このようなケースでは、留学期間や語学学校選び、食費などで節約していくことになります。

イギリスの物価は全体的に日本よりも高めですが、格安スーパーなどもあり、パスタなどは比較的安く購入できます。
自炊できる環境なら、自分で食事を用意するとイギリス滞在中の生活費を抑えられるでしょう。

また、不要なサービスはできるだけ利用しないということも重要です。
イギリス到着後、滞在先までの送迎サービスのある語学学校や留学エージェントは多いです。

バスや鉄道などの公共交通機関なら数千円ですが、空港送迎を利用する場合、1万円以上かかるケースもあります。

ただし、「荷物が多くて、移動が大変」「はじめての海外で不安」という場合は、送迎サービスも便利です。
必要かどうかをしっかりと考えながら、留学プランを立て、予算の用意をしましょう。

留学費用を節約する最大の方法は、留学期間を短くすることです。これは単純に期間を短くしましょう、という話ではありません。

現地では初級からではなく中級以上のクラスからスタートし、英語漬けの環境を整えて、学習期間を短期間で完了させるということです。

現地の語学学校では、入学時に実力ごとのクラス分けが行われます。日本人の多くは初級クラスからのスタートとなりますが、初級クラスは日本人の生徒がいる割合も高く英語漬けの環境づくりが難しくなります。

また、初級クラスで学ぶ内容は日本でも学べる文法の基礎から始まることも多いです。そこにお金と時間をかけるのは非常にもったいない!

日本で事前に英語をしっかりと身につけて、現地語学学校の入試対策までできるのが理想的です。

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イギリスではワーホリや長期留学ならアルバイトは可能

イギリスはワーキングホリデーに対応していますし、学生ビザを取得しての留学ならアルバイトが可能なので、働きながら英語を学べます。

※ 学生ビザでのアルバイトには一定の条件があります。

詳しくは後述しますが、イギリス留学でビザが必須になるのは6ヶ月を超える場合です。
取得するビザの種類によって就労条件などは変わってきますが、基本的に留学生でアルバイトできるのは、大学や大学院に進学するケースに限られると考えてください。

また、イギリスのワーキングホリデーの制度は、正確には「Youth Mobility Scheme/ YMS」というものになります。

一般的なワーキングホリデーは休暇が主な目的で、仕事も認められているというものですが、イギリスの場合、「最大2年間の滞在が認められている短期就労目的のビザ」です。

以前はYMSビザの発給される枠が小さく、抽選で落ちてしまうケースも少なくありませんでした。
しかし、2024年より募集枠が大幅に増員され、抽選から先着順での受け付けに変わっています。

以前に比べてYMSビザは取得しやすくなっているものの、制度の内容などは今後も変更される可能性があります。

最新の情報についてはイギリス大使館のYMSビザ情報などで確認するようにしてください。

イギリス留学時のお金の管理

ここからはイギリス留学で知っておくと良いお金の管理方法について説明していきます。
渡航する前に用意しておくべきこともあるので、イギリス留学の準備をする際の参考にしてください。

イギリス留学時のお金の管理はクレジットカードやデビットカードがおすすめ

イギリスはクレジットカード決済の普及率が高く、タッチ決済(コンタクトレス)も多くの場所で利用できます。

JCBブランドは利用できない店舗もあるため、タッチ決済に対応したVisaもしくはMasterCardのクレジットカードを最低1枚は持つようにしましょう。

差し込み・スライドでクレジットカード決済をする場合は、PINコードの入力が必要になるため、タッチ決済に対応している方が便利です。

また、イギリスでは美容院などのWeb予約時にデポジット(前金)を支払うケースもあります。
クレジットカードを持っていないとデポジットの支払いができないこともあるので注意してください。

年齢などの問題でクレジットカードを作れない人は、デビットカードを作っておくと良いでしょう。

イギリス留学中に現金が必要になる可能性があるのは、以下のようなケースです。

イギリスで現金が必要になる可能性があるケース

  • タクシーやバスでの支払い
  • 自動販売機の利用
  • チップの支払い
  • コインランドリーの利用
  • 公衆電話の利用

ただし、コインランドリーやチップはクレジットカードで支払えるところもあるため、現金が必要なケースはあまりありません。
特にロンドンであれば、現金を持たなくても良いケースが多いです。

現地通貨は必要最低限の用意で、不足しそうなときは現地のATMなどを利用しましょう。

イギリス留学したら早めに銀行口座の開設を

長期の語学留学・大学留学、ワーキングホリデーの場合は、渡航後、早めに銀行口座を開設するようにしましょう。

イギリスの主な銀行には「HSBC」「Barclays Bank」「Natwest」「Lloyds Bank」などがあり、基本的に所定のビザ・パスポートと住所証明書(Proof of Address)を持っていれば留学生も口座開設できます。

ただし、イギリスで銀行口座を開設するには現地の住所が必要で、金融機関によって必要書類や手続きの方法も異なります。

通っている大学や語学学校で口座開設のサポートを行ってくれるケースもあるので、まずは担当者に相談してみるのがおすすめです。

個人でも手続きは可能ですが、学校が提携している銀行がある場合は、学校経由で口座開設する方がスムーズに進みます。

また、すでに勤務先(アルバイト先)が決まっている場合、給与振込先の金融機関が指定されているケースもあるので、事前に確認するようにしてください。

日本からの送金はWiseなどを利用しよう

イギリス留学では、クレジットカードを持っていれば多くの現金は必要ありません。

しかし、現金が足りなくなったり、銀行振込による支払いが必要になったりするケースもあるので、そのときはWise(ワイズ)などの海外送金サービスを利用すると良いでしょう。

Wiseなら送金する金額を入力して、受取人と入金方法を指定するだけで、日本の銀行口座から海外送金することができます。
基本的に1日以内に指定の口座に入金されるケースが多く、急いでいるケースも安心です。

海外送金サービスによって手順は異なりますが、はじめてWiseを利用する場合、以下のような流れで海外送金ができます。

Wiseで海外送金する流れ

  1. アプリもしくはWebでアカウント作成(無料)を行う
  2. 送金したい金額を入力する
  3. 受取人の口座情報を入力する
  4. 本人確認の手続きを行う
  5. 銀行振込もしくはデビットカード経由で送金が行われる

また、イギリス留学中に現地通貨を用意するには「クレジットカードの海外キャッシング」「国際キャッシュカード」「キャッシュパスポート」「Revolut」などのサービスも便利です。

留学中のお金の準備は、渡航する前に済ませておきましょう。

イギリス留学に現金をいくら持っていけばよい?

繰り返しになりますが、イギリス留学に持っていく現金は必要最低限で大丈夫です。
クレジットカード・デビットカードを使える場所が多く、現金がなくても生活できます。

ただし、現金しか利用できないような場所・お店もあるため、日本円と現地通貨の両方を用意しましょう。それぞれ3万円~5万円分ほど持っておけば十分です。

万が一、イギリスで盗難の被害に遭った場合、現金については保証されません。

あまり多くの現金を持ち歩くのはリスクが高いので、必要最低限にして、「日本円」「現地通貨」「小銭」のように財布を分けておくというのも有効な対策になります。

イギリス留学に必要なビザの申請方法

イギリス留学ではビザが必要になるケースもあります。

留学期間や目的によってビザの種類は異なるので、「どのビザが必要になるのか?」「手続きはいつまでに行うのか?」をしっかりと確認しておきましょう。

イギリス留学で必要なビザの種類と申請方法について説明していきます。

イギリス留学で必要なビザの種類

イギリス留学の期間が6ヶ月未満の場合、ビザなし(観光ビザ)で入国できます。

事前に特別な手続きをする必要はなく、入国から最長6ヶ月まで滞在でき、期間中は語学学校などに通うこともできます。

その一方で、留学期間が6ヶ月を超えるケースでは学生ビザ(短期就学ビザ、もしくは学生ビザ)が必要です。

基本的に語学学校に通う場合は「短期就学ビザ」で、イギリスの大学などに進学する場合は「学生ビザ」を取得することになるでしょう。

イギリス留学で必要なビザの種類

ビザの種類 就労 対象
観光ビザ ※1
(Standard Visitor visa)
× 滞在期間が6ヶ月以内の場合
短期就学ビザ
(Short-term study visa)
× 滞在期間が6ヶ月~11ヶ月未満の場合
学生ビザ ※2
(Student visa)
滞在期間が12ヶ月以上の場合
YMS(ワーホリビザ) YMSを利用して、イギリスで就労する場合

※1 イギリス入国時の審査でパスポートにスタンプを押してもらいます。一部の空港ではeGates(自動化ゲート)が設置されています。スタンプが必要な場合は、入国審査官に依頼してください。

※2 就学目的のビザになるため、原則として働くことはできません。ただし、大学や大学院に進学する場合(語学学校は不可)、一定の条件下でアルバイトなどを行えます。

語学留学で多い観光ビザによる短期留学の場合、事前の申請などは不要ですが、入国審査の際には以下のようなものが必要になるケースもあります。

入国のタイミングで必要なもの・提示する可能性があるもの(観光ビザの場合)

  • 滞在期間以上の有効期限のパスポート
  • 語学学校の入学証明書
  • 留学期間中の滞在場所が分かる書類
  • 帰国用の航空券

また、入国審査では入国の目的などを聞かれます。
イギリス留学の場合、観光ビザであっても、語学学校に通うのであれば「語学留学」になります。

一方、YMSでイギリスに入国する場合は、「就労」が目的になるので注意してください。

イギリス留学のビザ申請手続きの流れ

イギリス留学において学生ビザを取得する場合、渡航する数ヶ月前から準備が必要になります。

ビザの申請から取得までには時間がかかるため、スケジュールに余裕を持って手続きするようにしてください。

ビザの種類によって手続きは異なるケースもありますが、大まかには以下のような流れでビザを申請・取得します。

イギリス留学のビザ申請手続きの流れ(学生ビザの場合)

  1. 語学学校入学の申し込みをする
  2. 語学学校の授業料を支払う
  3. VFS グローバルからビザの申請をする
  4. イギリスビザ申請センターへの来館予約を行う
  5. 指定日に来館し、書類提出・手続きを行う
  6. 審査完了後、ビザの付いたパスポートが返却される
  7. イギリス入国後、指定期間内にBRPカードを郵便局で受け取る※1

※1 BRPカードは2024年末で廃止予定

ビザの申請は「UK Visas and Immigration」の公式パートナーであるVFS グローバルが代行しています。
申請はオンラインで行えますが、東京と大阪にあるビザ申請センターへの来館も必要になります。

ビザの申請には以下のような書類を用意することになるので、案内を確認のうえ、必要書類の準備を進めてください。

ビザ申請に必要な書類

  • パスポート
  • 入学許可証
  • 金融機関の残高証明書
  • 英語力証明書(IELTS for UKVI) など

学生ビザの取得には申請費用やNHS(国民健康サービス)を利用するための費用などの支払いも必要です。

支払いはクレジットカードで行えますが、ビザの種類や期間などによって費用が変わってくるので、事前に確認するようにしてください。

手続き完了後、パスポートが返却されるまでには、長いと1ヶ月程度かかります。
ビザ申請センターの窓口もしくは郵送での受け取りになるので、留学する1ヶ月以上前には手続きを済ませましょう。

また、イギリス入国後にBRP(Biometric Residence Permit)カードを受け取る必要があります。

BRPカードは生体認証付きの滞在許可証で、入国後、10日以内にビザ申請の際に指定した郵便局で受け取ってください。

※ BRPカードは2024年末で廃止となり、新しい制度に切り替わります。2025年より「eVisa」という新しいシステムが開始され、紙・カードからオンラインに変更されます。

イギリス留学の準備は留学エージェントに相談しよう

イギリスは留学先としての人気が高く、語学留学やワーホリプランを扱うエージェントも多いです。

業者によって扱っているプランやサポート範囲などが異なりますが、語学学校の公式ホームページから直接申し込みをするよりも、留学エージェントを経由する方が安くなるケースもあります。

学校側から費用を貰っていて、利用者の負担がないタイプの留学エージェントもあるので、いくつかの業者を調べて、信頼できるところに相談するようにしましょう。

特に「はじめて海外留学する方」「学生ビザやワーホリビザが必要な方」は、留学エージェントのサポートを受けた方が安心です。

イギリス留学におすすめのエージェントは手数料無料の「スマ留」

スマ留

「留学エージェントはたくさんあって、どこに相談したら良いのか分からない……」という人におすすめなのがスマ留です。

スマ留は無料サポート対応のエージェントで、料金プランの分かりやすさと充実したサポートが特徴になります。

スマ留の料金プランは「渡航先」と「留学期間」で決まるため、どの学校を選んでも同一料金です。
また、生徒数の少ない午後開始・夕方開始の授業をプランに組み込んでいて、従来の最大半額の学費を実現しています。

スマ留は世界中に専用学生寮(SMARYU RESIDENCE)を持っていて、ロンドンにも学生寮があります。
ロンドンの学生寮は2024年6月にオープンしたばかりと新しく、生活するのに必要な家具・家電一式もそろっています。

学生寮があるのは住宅街ですが、学校や駅、ショッピングセンターまでのアクセスは良く、イギリス留学を快適に過ごせるでしょう。

もちろん、ロンドン以外の都市の語学学校も扱っているので、まずは無料カウンセリングで相談してみてください。

スマ留の基本情報

サポート料金 無料 (有料サポートも可能)
学習サポート NativeCamp(オンライン英会話)/英語学習アプリ
現地サポート 現地オリエンテーション/学校とのトラブル対応
留学後のサポート 就職・転職相談
無料カウンセリング オンライン/対面 説明会、LINE相談も実施
留学ローン あり
国内オフィス 東京
特徴 語学学校の空き時間を利用して学費の最大半額を実現

※ファッション、スポーツ、アートなどの専門学校はサービス対象外

イギリス留学を取り扱っている留学エージェント一覧

イギリス留学の取り扱いがある主な留学エージェントの特徴をまとめました。
ほとんどの留学エージェントが無料カウンセリングを実施しているので、気になるところを見つけたら相談してみましょう。

エージェント 特徴
スマ留 留学費用を安くしたいならまず相談したいエージェント
ロンドンに専用学生寮あり
留学する国と留学期間のみで料金が決まるので安心
留学情報館 ロンドンに現地オフィスあり
渡航前の就職セミナーで有意義な留学に
夢カナ留学 「YMS」の活用で0円長期留学を実現
自分の力でワーホリや留学生活を乗り切るスキルを伝授してくれる
StudyIn 手数料無料、業界最安値保証
渡航前はオンライン英会話「レアジョブ英会話」を無料で利用で
きる
School With 渡航前に受けられる英語学習プログラム「プレ留学」で、留学中の学習効率を最大化
EF 世界中で自社の語学学校を展開
beo 大学・大学院への正規留学のサポート実績が豊富
ブリティッシュカウンシル イギリスの公的な国際文化交流機関で、英会話スクールの運営なども行っている
ロンドン留学センター ロンドンにもサポートオフィスがあって、留学中のトラブルも安心
SI-UK イギリス・アイルランド留学専門のエージェントで、大学付属語学学校のファウンデーションコースなど幅広い留学に対応
留学ジャーナル 業界トップクラスのサポート実績のある老舗留学エージェント

留学エージェントについては、「イギリス留学におすすめの留学エージェント」の記事でより詳しくご紹介しています。

イギリス留学に必要なものは?渡航前の準備

イギリス留学に必要なもの、渡航する前に準備しておきたいものについてまとめました。
はじめての留学では「何を持っていけば良いのか分からない」という人も多いと思います。

いろいろなものを持っていこうと思うと荷物が多くなり、イギリスに到着してからの移動が大変です。

また、空港・飛行機への持ち込みができないものやキャリーケースのサイズ制限などもあるので注意してください。

必要なものは日本でしっかりと準備しておき、すぐに使わないものなどは現地で購入しても良いでしょう。

イギリス留学の持ち物チェックリスト

イギリス留学で必要になるもの、持っていくと良いものについてまとめました。
日本で必要なものを買いそろえたり、実際にパッキングしたりする際の参考にしてください。

イギリス留学に必要な持ち物リスト

持ち物 概要
パスポート パスポートは現在有効であることに加えて、十分な残存期間があることも確認しておきましょう。イギリスに入国する場合、最低限帰国するまでの期間は有効である必要があります。
万が一、パスポートを紛失した場合、大使館で手続きすることになります。盗難・紛失などに備えて、パスポートはコピーをとっておきましょう。
往復の航空券 原則として、イギリス留学では往復の航空券が必要です。片道の航空券では入国できないケースもあるため注意してください。ただし、ビザの種類・滞在期間などによっては往路(片道)のみで大丈夫な場合があります。
また、eチケットを購入した方は、印刷したものも携行するようにしましょう。
海外旅行保険 イギリスに留学する場合は、海外旅行(留学)保険に加入して、契約書・保険証券を携行してください。基本的に契約さえしていれば補償されるものの、証券番号などが分からないとスムーズに手続きが進まないケースもあります。
加入している保険によって補償の条件が異なるため、しっかりと確認したうえで、契約するようにしましょう。
お金(現金) イギリスはクレジットカードを利用できる場所が多いため、現金は必要最低限で大丈夫です。一部現金しか使えない場所もありますが、基本的にはクレジットカードだけで問題ありません。
ちなみに、イギリスにはチップの文化があります。ただし、チップをクレジットカードで支払えるケースも多いです。またチップを支払わなくても良いシチュエーションもあるため、事前に相場などを調べておくとスムーズでしょう。
クレジットカード イギリスで美容院やプライベートの歯科医院を予約する場合、クレジットカードでデポジットを支払うケースが多いです。クレジットカードを持っていないと、サービスを利用できないケースもあるので注意してください。
「JCB」ブランドは利用できないお店もあるため、「Visa」もしくは「MasterCard」のクレジットカードを最低1枚持ちましょう。
クレジットカードを持てない場合は、デビットカードでも大丈夫です。
スマートフォン 契約している携帯電話会社が海外データローミングに対応している場合、持っているスマホをそのままイギリスで利用できます。ただし、料金は割高なので、中~長期の留学には向きません。スマホの使用頻度によっては、ポケットWi-Fiをレンタルしたり、現地でSIMカードを購入したりしても良いでしょう。
ノートパソコン・タブレット 授業内容によってはノートパソコンやタブレットなどが必要です。語学学校にPCルームがある場合もありますが、授業・課題で使うならノートパソコンがあると便利でしょう。授業で使うソフトがある場合は、基本的な操作方法を確認しておくと安心です。
変圧器 イギリスの電圧やプラグの形状は日本と異なります。日本の電化製品はそのままだと利用できないケースがあるので注意してください。
ドライヤーなどが海外での利用に対応していない場合は、変圧器・変換プラグを持っていきましょう。
筆記用具・文房具 筆記用具・文房具は授業で使うこともあるので、必要最低限のものは持っていきましょう。不足分は現地で購入することもできますが、普段から使っているものの方が良いです。
衣類 基本的に衣類は1週間分あれば十分です。イギリスにはファストファッションブランドのお店も多いですが、日本で購入するよりもやや高めのケースが多いです。
季節によって服装は変わってきます。夏は半袖で大丈夫ですが、日本よりも冷え込むこともあるため、調整しやすいパーカーなどがあると便利です。秋や冬は気温が下がるため、コートなどの防寒具も持っていきましょう。
また、パーティなどに参加する場合は、スーツ・ジャケットなどのフォーマルな服もあると良いです。
普段使う靴は歩きやすいものを用意しましょう。
また、室内履きなどに利用できるサンダルやスリッパもあると楽です。
タオル バスタオルやフェイスタオルは各2~3枚あれば十分です。足りないときは現地で購入しましょう。
洗濯用品 洗濯の頻度は、イギリスでの宿泊形態などによって変わってきます。シェアハウスなどであれば比較的自由ですが、ホームステイの場合、ステイ先のルールによって異なります。
洗濯物を自分の部屋に干すケースもあるため、洗濯ネット・小型の洗濯物干し、ハンガー、ピンチなどもあると便利です。
洗濯用洗剤などは現地で購入できますが、コインランドリーは、自分で洗剤を入れるタイプもあります。必要なら早めに購入しておきましょう。
紫外線対策グッズ イギリスは1年を通じて過ごしやすい温和な気候で、夏は日本よりも気温が低いです。ただし、紫外線が弱いわけではないので、日焼け止めなどはあった方が良いです。特に夏に渡航する場合は、帽子やサングラスなども役立ちます。
化粧品・アメニティ たいていのものはイギリスでも購入できますが、海外のものは肌質・髪質にあわないケースもあります。例えば、イギリスの水は日本と違って硬水なので、普段使っているヘアトリートメントなどもあると良いです。
滞在先によっては備え付けのアメニティなどもありますが、必要に応じて「スキンケア用品」「ヘアケア用品」「シェーバー」「爪切り」「ウェットティッシュ」「歯ブラシ」「生理用品」なども用意してください。
サプリメント・常備薬 イギリスは日照時間が短いエリアもあり、日にあたることが少ないとビタミンDが不足しがちです。留学期間中は栄養が偏るケースもあるので、ビタミン系のサプリメントを持っていっても良いでしょう。
また、はじめての海外や慣れない環境で体調を崩してしまうケースも多いです。胃薬や風邪薬などもあると安心でしょう。
ただし、一部の医薬品は海外への持ち出し・持ち込みが禁止されていますし、何の薬かを確認されるケースもあります。市販薬はパッケージごと持ち込み、処方薬は英文の医師の診断書などもあると良いです。
メガネ・コンタクトレンズ 視力が悪い方は、メガネやコンタクトレンズを忘れないようにしましょう。メガネやコンタクトをイギリスで作るのは難しいので注意してください。
雨具 イギリスの降水量は日本より少ないものの、天気は不安定で、急に雨が降り出すケースも多いです。そのため、折り畳み傘などの雨具を持っていきましょう。晴雨兼用のものだと紫外線対策にもなって便利です。
バッグ キャリーケース(スーツケース)を新たに購入する場合、航空会社のサイズ制限も確認しておくと良いでしょう。
また、通学用のバッグ、防犯性の高いショルダーバッグ、スーパーなどで使うエコバッグなどもあると良いです。

イギリス留学時のWi-Fiやスマホ・SIMカード(eSIM)について

イギリス留学ではスマホが必需品です。

フリーWi-Fiがある場所ならスマホをネットに繋げます。
カフェやホテル、銀行、語学学校などはフリーWi-Fiを利用できるケースが多いので、1週間程度の短期留学ならフリーWi-Fiを使っても良いでしょう。

データローミングサービスやポケットWi-Fiを利用する方法もありますが、データ通信量・使用期間によっては費用が高くなるので注意してください。

中~長期のイギリス留学の場合、SIMフリーのスマホを用意して、SIMカード・eSIMだけを現地で購入・契約するのがおすすめです。

プリペイドタイプのSIMもあり、購入後、SIMカードを挿入・チャージすることで、すぐにスマホを利用できるようになります。

基本的にプリペイドタイプのSIMはやや割高になるため、滞在期間が長く、イギリスの銀行口座を開設する方は、月額制の通常のSIMを契約すると費用を抑えやすいです。

イギリスで有名なスマホ・通信会社には「Three(スリー)」「Vodafone(ボーダフォン)」「O2(オーツー)」「giffgaff(ギフガフ)」などがあります。
空港などにもショップがあるので、中~長期の留学の方はイギリス到着後に購入しましょう。

イギリス留学で海外留学保険は加入した方がよい?

イギリス留学では、原則として海外留学(旅行)保険に加入するようにしましょう。

海外で病気・ケガをした場合、治療費が高額になるケースもありますし、何かしらのトラブルで損害や賠償責任が発生する可能性もあります。

そのため、たとえ短期間の留学であっても、海外留学保険に加入することをおすすめします。

※ 学校によっては保険の加入が入学の条件になっているケースもあります。

留学エージェントの中には保険会社の代理店となっているところもあるので、その場合は、保険加入の手続きについても相談すると良いでしょう。

海外留学対応の保険は、ジェイアイ傷害火災保険株式会社やAIG損害保険株式会社などが扱っています。

ちなみに、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードも多いですが、それでカバーできる範囲は広くありません。

利用付帯の場合は航空券などをクレジットカード決済していなければ対象になりませんし、自動付帯でも補償範囲・金額は心許ないです。

トラブルが起きた際に十分な補償を受けられなければ保険の意味がありません。
留学期間や補償される範囲・金額などから、自分にあった内容の保険を探しましょう。

6ヶ月以上の長期留学やワーホリならIHS(健康保険制度)を利用できる

イギリスには国民保険サービス(NHS:National Health Service)があり、国民は無料・少額で医療を受けられるようになっています。

また、留学などでイギリスに滞在している外国人についても、一定の条件を満たせばNHSのサービスを利用できます。

留学生がNHSのサービスを利用するうえで必要になるのが、IHS(Immigration Health Surcharge)の費用負担です。

対象になるのはイギリスに6ヶ月以上滞在する予定の学生ビザやYMSビザを取得した人で、ビザ申請の際にIHSの費用も支払うことになります。

そのため、イギリスに長期留学する方などは、イギリス国民と同じようにNHSで医療サービスを受けられます。

ただし、NHSはあくまでも健康保険のサービスです。
そのほかの「他人にケガをさせてしまった」「カバンを盗まれた」などはカバーされないため、IHSの対象になる方も別途海外旅行保険には加入するようにしてください。

また、NHSは基本的に診察をすぐに受けることができず、対象にならないものもあります。例えば、歯科治療や処方箋などについては対象外になっています。

海外での治療費は高額になることもあるうえに、歯科治療は海外旅行保険でもカバーされないケースが多いです。

プライベート歯科ならすぐに診てもらえますが、全額自己負担になってしまうので、渡航する前に歯科検診も受けておくようにしましょう。

1年間は日本の免許証で車の運転が可能

イギリス留学中に車を運転する予定がある場合は、あらかじめ国際運転免許証を取得しておきましょう。
国際運転免許証は所定の警察署・免許センターなどで発行の手続きができます。

イギリスなどのジュネーブ条約締約国においては、国際運転免許を持っていれば、その国の運転免許がなくても車を運転できます。

ただし、国際運転免許証の有効期限は1年間で、更新することはできません。

※ 日本の運転免許証の有効期限が切れた場合、国際運転免許も失効します。

手続きの方法などは管轄の警察署・免許センターの公式ホームページなどで確認してください。
例えば、東京都の場合は、以下のような書類と手数料(2,350円)が必要になります。

国際運転免許証の申請に必要な書類

  • 日本の運転免許証
  • 証明写真(パスポートサイズ)
  • パスポート(原本)

※ パスポートの原本が手元にない場合は、渡航を証明する書類(留学証明書やVISA申請中の書類など)が必要です。

※ 古い国際運転免許証を持っている場合は、それも持っていってください。

ホームステイ先に喜ばれるお土産

語学留学でイギリスに滞在する場合、語学学校や民間の学生寮を利用するケースも多いですが、ホームステイも一般的な滞在方法です。

必須というわけではありませんが、お世話になるホストファミリーに日本のお土産・手土産を持っていくと、話をするきっかけになるでしょう。

例えば、イギリス留学でホストファミリーに渡すお土産としては、以下のようなものが喜ばれやすいです。

ホームステイ先に喜ばれるお土産

  • 日本限定フレーバー(抹茶など)のチョコやクッキー
  • 日本メーカーの文房具
  • 漢字の入ったTシャツや靴下
  • 手ぬぐいや扇子
  • シートマスクなどのコスメ

家族構成やプロフィールなどが分かれば選びやすいですが、好き嫌いが分かれるようなものは避けるのが無難です。
ホームステイ先へのお土産は、受け取る相手のことを考えて選ぶようにしてください。

イギリス留学では予防接種の義務はない

渡航先の国によっては予防接種が義務になっているケースもありますが、イギリスに観光や留学で渡航する場合、成人であればワクチン接種の義務はありません。

ただし、学校などからワクチン接種の指示を受けるケースもありますし、渡航先で感染症が流行しているようなケースもあるでしょう。

そのため、事前に渡航先の感染症の流行状況を調べるようにしてください。
ワクチン接種から免疫が機能するようになるまでには一定期間かかるため、必要なら早めに予防接種を予約することが重要です。

ちなみに、厚生労働省によれば、北ヨーロッパ・西ヨーロッパにおいては「感染リスクがありワクチンで予防や重症化の防止ができる疾患」として「麻しん・風しん」「水痘」「破傷風」「インフルエンザ」の4つが挙げられています。

詳しくは厚生労働省検疫所FORTH「海外渡航のためのワクチン(予防接種)」で確認してください。

世界中から留学生が集まるイギリスは異文化交流に最適!教育水準が高く本場のイギリス英語を学べる

イギリスには世界中から留学生が集まっています。
ロンドンなどの都市は日本からの留学生が多いものの、全体での比率は小さめです。

学生の国籍の比率は学校ごとに異なりますが、日本人の少ない英語だけの環境を作りやすく、さまざまな国の留学生と交流できるでしょう。

イギリスは教育水準が高く、語学学校のレベルも高いです。
私立の語学学校なら比較的自由にカリキュラムを組め、クラス分けも細かいため、実力に応じたクラスに参加することができます。

語学学校のプログラムには、一般英語だけでなく、ビジネス英語や各種検定対策、英語教師養成コースなどもあります。
留学の目的にあった語学学校・プログラムを選ぶようにしてください。

イギリスは期間が6ヶ月以内であれば、基本的にビザ不要で留学可能です。
長期留学やYMS(ワーキングホリデー)の場合、事前にビザを取得する必要がありますが、就労が認められているビザなら働きながら英語を学べます。

ただし、ビザ申請の手続きは煩雑で、時間もかかります。

留学するには語学学校への申し込みや滞在先の手配なども必要なので、留学エージェントのサポートを受けた方がスムーズでしょう。

基本的にカウンセリングは無料ですし、無料サポートが可能なエージェントもあります。
カウンセリングでは留学プランの提案や費用の見積もりなども行ってくれるため、まずは気軽に相談してみてください。