英語を聞き流しする効果

「英語のCDをかけ流しているだけで英語が話せるようになるって本当?」
「寝ながら英語ニュースを聞きまくれば英語力アップに効果がある?」

聞き流しだけで英語が身につくなら手軽で良いですよね。本当にそう思います。

しかし、残念ながら、英語をBGMのように文字通りただ「聞き流し」ているだけでは英語の力はつきません。

ただ聞き流すのではなくいくつかのポイントを押さえて英語を聞くことができれば、リスニング力だけでなく、総合的な英語力アップに絶大な効果があります。

この記事では効果の出やすい聞き流しのやり方のコツを、おすすめYouTubeや無料アプリなど身近で使いやすい教材を紹介しながらお伝えしていきます。

英語の聞き流しは、まとまった勉強時間のとりにくい忙しい社会人に特におすすめの勉強法です。時間を有効に使って、英語力アップを目指していきましょう。

執筆者:Lin
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小4までアメリカの現地校に通い、帰国後は「英語はネイティブ並みでしょう?」という周囲の誤解とプレッシャーゆえに、英語の勉強から遠ざかった過去あり。中途半端な英語力にコンプレックスを感じ、大人になってから再勉強。英検1級。ケンブリッジ英検CAE。TOEIC910点。さらに英語指導者(TEFL)や児童英語指導者(TEYL)の資格を持つ。プロフィールの詳細はこちら

英語学習における「聞き流し」とは?

「噂話を聞き流す」「親の小言を聞き流す」など、「聞き流す」という言葉は記憶にとどめずきれいさっぱり忘れてしまうことを表わします。

もちろん英語学習において、聞いた言葉を「きれいさっぱり忘れてしまう」のでは意味がありません。

一般的に英語の学習として「聞き流しをする」というと、家事や移動など別の動作をしながら英語音声を聞くことを指します。

机に向かい学習環境を整えて行う勉強ではなく、手元では洗濯物をたたみながら、通勤中車を運転しながら、空いている耳を使って英語をインプットしていく学習方法のひとつです。

家事や移動など別の動作をしながら英語を聞き流す

効率的に時間を使いたいと考える意欲的な学習者や、自分専用の勉強場所や時間を確保しにくい多忙な社会人などには特におすすめの勉強法と言えるでしょう。

英語の聞き流しはリスニングの上達に効果がある?

聞き流しは正しくできれば、英語のインプットをすることでリスニング力がつき、結果的に「書く力」や「話す力」もしっかり底上げできます。

日本で普通に生活していると、どうしても英語のインプット量は不足しがちですよね。充分なインプットがなければ、いくら「書く」「話す」といったアウトプットを訓練しても英語力は向上しません。

英語の力をつけたければ、まずは大量に「聞く」ことはとても大切です。そしてこれを効率的にできるのが、聞き流しです。

しかし英語の音声をただ流しているだけでは、学習効果は期待できません。確実に効果を出すには正しい方法で行う必要があります。

意味がない英語の聞き流しのやり方

まずは、絶対に避けてほしい「意味がない英語の聞き流しのやり方」を見ていきましょう。

もしこれから紹介する方法で聞き流しをしているのであれば、改善が必要です。

文字通り「聞き流し」てしまう

「ただ英語の音声を流すだけで、聞き捨ててしまう。」これでは絶対に英語力はつきません。

ただのBGM、もしくは耳障りな雑音です。たとえ日本語でも、心ここにあらずの状態では目の前の相手が何を話しているのか理解できないでしょう。

ましてや記憶にも残りません。外国語であればなおさらです。

英語の聞き流しの目的は、他の作業をしつつも耳を使って英語をインプットすることですから、BGMのように聞き流しているのではあまり効果的とは言えないのです。

自分には難しすぎる音声ばかりを聞いてしまう

「英語の音声を聞こう!」と思い立ち、これまでの勉強の下地なくいきなりアメリカで放送されているニュースを聞いたり、初見の映画を字幕なしで見たりすることはおすすめできません。

「単語の意味がわからない。」「聞き取れるフレーズがほとんどない。」「そもそも何の話しなのかわからない。」これでは英語学習としてはまったく無意味です。

「同じ音声をずっと聞いていれば、いつかはわかるようになる」のは事実ではありますが、それは単語の意味を調べるなど、ほかの勉強法と平行していればこそ。

レベルの合わない英語の音声をただ聞き流すだけでは、わかるようにはなりません。

LinLin

次に英語の聞き流しを効果的に行うポイントを紹介するので、ポイントをしっかりおさえて聞き流しを学習に取り入れましょう。

英語の聞き流しを効果的に行うポイント3つ

実際に英語の聞き流しを行う際、押さえておきたいポイントは3つです。

英語の聞き流し学習のポイント

  1. 耳はしっかり英語に集中する
  2. 自分の英語レベルに合った教材を選ぶ
  3. リスニングを強化したいなら日本語に訳さない

1. 耳はしっかり英語に集中する

耳はしっかり英語に集中する

「聞き流し」という言葉に惑わされず、音声をしっかり集中して聞きましょう。

慣れるまでは20分以上の長い音声を選ばないこと。集中力が切れ、途中からただの雑音になりがちです。

初めは3分程度の短いものを繰り返し聞いてみましょう。物足りなくなってきたら15分程度のものを3~5回聞く、というように徐々にステップアップしていきます。

2. 自分の英語レベルに合った教材を選ぶ

英語自体が難しすぎる音声をいくら聞いても、力はつきません。

前後の文章からも意味が推測できなかったり、まったく知らない単語が3つ以上出てきたりしたら、その教材は今の自分の英語レベルには合っていない証拠です。

背伸びする必要はありません。一度聞いただけで内容の8割は難なく理解できるレベル。
それがもっとも学習効果が上がりやすい教材です。

またテーマになじみがなさ過ぎて、背景知識が乏しい内容もおすすめできません。

以前私はロボット工学の専門家のインタビューを聞いたことがありましたが、私にはこれまで縁のなかった分野だったため恥ずかしながらほとんど理解できませんでした。

専門外の内容であれば、事前に頻出単語や基本情報をチェックしてから聞くことを心がけましょう。

3. リスニングを強化したいなら日本語に訳さない

リスニング力を強化させることが目的の聞き流しの場合、耳から入る英語は英語として理解するように努めましょう。逐一日本語に訳さないことが基本です。

「英語のリスニングが苦手」という日本人の多くは、耳から入る英語と頭のなかにある英語が結びつかない、もしくは結びつくのに時間がかかっているケースがほとんど。

日本語は極力排除して英語だけで内容を理解する練習をしましょう。

英語の音声と、日本語の音声が交互に流れてくるような教材は、リスニング力強化のためにはおすすめできません。英語と日本語を結びつけても、リスニング力は上がらないからです。

ただしボキャブラリー強化など、インプット重視の聞き流しの場合は日本語の対訳がついていても問題ありません。

後述の「無料で手軽に利用できるおすすめYouTube」の項で紹介するような、使用シーンを細かく限定した定型フレーズをインプットする場合は、日本語と英語が交互に流れるような教材も活用できるでしょう。

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「自分が強化したいのは何か」という目的意識をはっきり持つことで、教材選びの失敗を避けることができますよ!

英語の聞き流し学習のやり方とおすすめの教材

ここでは聞き流しに活用したい身近な教材を紹介していきます。英語習熟度別に、教材を選ぶ基準を挙げておくので参考にしてみて下さい。

初級者から中級者におすすめの教材

語学学校や放送メディアなどが監修している、英語学習を目的に作られた教材がおすすめです。

  • 英語講師やプロのナレーターなど、発音が明瞭で正確なので基礎学習に最適
  • 理解度チェックテストや重要単語・背景知識のおさらいなどの情報も充実している

こうした点に配慮されているため、英語初心者であっても効率よく英語学習を進めることができます。

しっかり活用できるとリスニング力だけでなく、総合的な英語力が確実につきますよ。

中級者から上級者におすすめの教材

上記の教材では「スピードが遅く感じる」「実際の会話に近づけたい」など物足りなく感じてきた方は、英語学習者向けに作られたものではなく、英語ネイティブが日常的に情報収集に使うような媒体を教材として取り入れていきましょう。

  • プロのナレーターではなく、一般人の英語
  • 静かなスタジオでの収録ではなく、雑踏のインタビュー
  • 英語ネイティブではなく、母語のアクセントが強いノンネイティブのスピーチ
  • フォーマルではなく、仲間内だけで通じるような会話表現

こうした音源を教材として活用することで、よりネイティブに近い「自然な英語」が身についていきます。

英語の聞き流し学習の基本的なやり方

どのような教材を使っても、基本的な学習方法は同じです。できることをできるときに、やってみましょう。
まず、英語のリスニングにあまり自信がない初級者の方は、以下の流れで聞き流しをしましょう。

初級者向けの聞き流しの学習法

  1. 一度聞いて全体の主旨をつかむ
  2. わからない単語を辞書で調べる
  3. 英語原稿をチェックして聞き取れなかった箇所を確認する
  4. 一度目では聞き取れなかった細部を再度注意深く聞く

「聞き流し」というよりもリスニングの勉強に近いかもしれませんが、まだ語彙力が不足している間は、「音声を聞く→わからない箇所は調べる」という工程を踏むことが大切です。

次に、中上級者向けの聞き流しの学習法ですが、シャドーイングを取り入れることをおすすめします。

シャドーイングとは、耳から聞こえる音声を追いかけて、すぐに復唱する練習法です。原稿は見ません。

シャドーイングを取り入れた聞き流しの勉強は、以下のように細切れに取り組むのでも、充分学習効果はあります。

シャドーイングの流れ

  1. 朝の通勤途中に一度聞く
  2. 昼休憩の間に単語をチェックする
  3. 帰宅途中にもう一度同じ音源を聞く
  4. 寝る前にシャドーイングをする

朝や夕方の通勤、通学時間を有効活用して聞き流しを行い、合間に単語の確認をし、最後にシャドーイングでしっかりと定着させましょう。

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大切なことなのでもう一度お伝えしますが、聞き流しとはいえ音声にしっかりと耳を傾けて、「理解する」という意識をもって勉強することが大切です。通勤・通学時に英語を聞きながら過ごす際もできるだけ集中して音声を聞きましょう。歩きながらや自転車に乗りながらの聞き流しは危ないので、電車に乗っている間など、安全が確保できるタイミングで行いましょうね。

聞き流しでリスニング学習ができる無料アプリ

外出先で空いた時間を使って聞き流しをするなら、スマホアプリが便利です。そこで、聞き流しの勉強に使えるおすすめのアプリを紹介します。

各アプリを使ったおすすめの勉強法も合わせて紹介しているので、こちらも参考にして下さいね。

NHKゴガク 語学講座アプリ(初級・中級向け)

アプリ「NHKゴガク」

NHKの語学ラジオがまとめて聞ける語学学習アプリです。初級者から上級者まで活用できるでしょう。

アプリ内ではNHKラジオで放送中の語学講座を放送翌週の月曜日から1週間、いつでも聞くことができます。

現在英語の講座は全部で9番組。小学生の基礎英語から、ビジネス英語までラインナップ豊富です。まずは1週間、聞き続けてみましょう。

このアプリの最大のおすすめポイントは、英語の聞き流しに最適なラジオのストリーミングが聞けるのに加え、語彙定着のために活用したいクイズが充実している点です。

英語の聞き流しをしていると、単語の細かいニュアンスなどは前後の内容から推測して理解したつもりになりがち。

もちろんこの「前後の文脈から単語の意味を推測する力」は非常に大事で、どんどん磨いていくべきです。実際に英語を使う場面では、いちいち辞書を引いたり、人に教えてもらったりする時間的余裕はないからです。

しかしせっかく「英語の聞き流し」という「学習」をしているのですから、ひとつひとつの単語の細かいニュアンスにも気を配り、しっかり理解を深めましょう。長い目でみて必ず英語力向上につながります。

NHKゴガクアプリの中には『単語マスター』という機能があります。これはただの単語クイズではなく、英語語学習得番組の『ボキャブライダー』と連動していて、放送で使われた単語を復習できるのです。

NHKゴガク「ボキャブライダー」
NHKゴガク「ボキャブライダー」

過去に放送された内容は何度でも復習できるうえ、定期的に腕だめしテストも行われるので、ただのラジオの聞き流しで終わらず、ボキャブラリーの定着も図ることができますね。

NHKゴガク「単語マスター」「デイリークイズ」
NHKゴガク「単語マスター」「デイリークイズ」

NHKゴガク 語学講座アプリの基本情報

運営会社 NHK (Japan Broadcasting Corporation)
料金 無料
サービス内容 ・NHK語学番組の公式無料アプリ
・英語、中国語、韓国語など全8言語に対応
・ラジオ番組のストリーミング
・番組「ボキャブライダー」と連動した単語学習
・英会話トレーニング
アプリ対応端末 iPhone(iOS)
Android (Google Play)

TED(中級・上級向け)

ted

TED(Technology Entertainment Design)は、世界中で講演会を企画・運営しているアメリカの非営利団体です。多様な分野のスペシャリストたちの講演をYouTubeやアプリで無料視聴できます。

自分の関心のある分野にチェックをいれておくと「おすすめ」としてピックアップしてくれますし、それまで知らなかった意外な分野にも興味が引かれる講演があるかもしれません。

私は料理中に、その日のおすすめにでてきたものから選んで聞くことが多いです。ほとんどが15分前後と短めなので、2、3回聞くようにしています。

一度目はざっくりと内容を把握し、テーマとスピーカーの主張をおさえます。

二度目は細部まで聞き取るように注意し、三度目でシャドーイングをします。余裕があれば、英語字幕をオンにしてしっかり「視聴」し理解を深める、という流れです。

なおTEDは英語学習用に作られたコンテンツではないので、初めはとっつきにくいかもしれません。

しかし英語のみならず、さまざまな知識を増やすことのできる教材です。まずは興味のある分野からでも、少しずつ聞いてみることをおすすめします。

TEDの基本情報

運営会社 TED Conferences LLC
料金 無料
サービス内容 ・完全無料で国際的な講演を視聴できる
・動画によっては日本語字幕をつけられる
・講義のスクリプトが見られる
・再生スピードを調節することも可能
アプリ対応端末 iPhone(iOS)
Android (Google Play)

無料で手軽に聞き流しができるおすすめYouTube

実際の会話でよく使う定型のフレーズや単語をインプットするには、英語と日本語が交互に流れるような動画が活用できます。

ただし「プレゼン」「会議」など想定される使用シーンにぴったりあったものを選ばないと、ただただ退屈なだけなので要注意です。

Berlitz Japan(初級・中級向け)

英会話教室BerlitzのYouTubeチャンネルです。上記の動画では英語のプレゼンテーションで使うお決まりフレーズを紹介しており、「英語>日本語>ゆっくり英語」で50のフレーズが聞けます。

ビジネスシーンは日本語でも決まったフレーズを使うことが多いので、英語と日本語をセットでインプットしておくと実際の場面でも役立ちます。

ENGLISH JOURNAL(初級・中級向け)

語学系出版などを手がけるアルクが提供するYouTubeチャンネルです。

実際の会話でネイティブがよく使う口語表現を「英語>日本語」の順番で聞くことができます。

ネイティブが使う日常表現は、いきなり自分で使うのはハードルが高くても、実際に耳にしたときに意味がわかると嬉しいもの。隙間時間で聞いてみて下さいね。

LinLin

ここで紹介したチャンネルの他にも、「英語 聞き流し」とYouTubeで検索するといろいろなテーマの聞き流し用動画がヒットするので、その中から興味のあるものを使うといいでしょう。

オフラインでも英語の聞き流しができるPodcast

Podcastの便利なところはオフラインでも音声が再生できるところでしょう。思い立ったときにすぐに取り組みたい聞き流しには、ぜひ活用したいものです。

バックグラウンド再生もできるので、別アプリを開いていても音声を聞けますね。

Amazonミュージックなどでもさまざまな英語学習用podcastのラインナップがありますが、私が特におすすめしたいのは次に紹介する3つのPodcastです。

BBC Radio – 6 Minute English(初級・中級向け)

BBC Radio - 6 Minute English
BBC Radio – 6 Minute English

NBBC Radio – 6 Minute Englishは英国放送協会BBCの運営する英語学習サイトの人気コーナー。旬のテーマについて6分間対話形式で語るプログラムです。

英語学習者向けのコンテンツなので非常に聞きやすい音声、かつテーマごとに重要表現や理解チェッククイズなどを網羅した学習サポートページがあります。

何よりも「6分間」という短さが、隙間時間の聞き流しには最適です。

VOA English News(初級・中級向け)

VOA English News
VOA English News

VOA English Newsは、アメリカの国営放送VOA(Voice of America)が提供する英語学習用Podcastです。

時事問題を扱う「As it Is」や、学習者にとってはハードルの高い慣用表現などを解説した「Words and Their Stories」などは短めで、聞き流しにはおすすめです。

NHK WORLD-JAPAN(中級・上級向け)

NHKワールドニュースのポッドキャスト
NHK WORLD-JAPAN

Podcasts | NHK WORLD-JAPANは、NHK Worldが提供しているコンテンツです。

英語学習者向けに作られたものではなく、日本で暮らす外国人を対象にしているので英語のレベルはぐっと難度が上がることから、中級者以上向きと言えます。

日本語で放送されているNHKニュースがベースになっているので、内容的には理解がしやすいはずです。

生きた英語を楽しみながら聞き流しできる映画

映画を英語学習教材として活用する場合、気をつけたいことが1つあります。

それは日本語字幕をつけないことです。そして可能ならば英語字幕をオンにします。

映画を英語で観て日本語字幕を読むことは、耳から入ってくる英語と目から入ってくる日本語を結びつけてしまう作業です。

英語の勉強、特にリスニング力強化のためには、英語は英語と結びつけなければ学習効果は半減します。

英語学習用としておすすめしたい映画は、なるべくクセのないわかりやすい英語のもの。定番ですが、ディズニー映画や学校を舞台にしたものなどが適しています。

英語の聞き流しにおすすめの映画例

  • モンスターズ・インク
  • ライオン・キング
  • ワンダー君は太陽

全編をすべて英語で観よう!と張り切る必要はありません。あくまで息抜きの延長で楽しんで観ましょう。

LinLin

前述のVOAのページには、映画のシーンを切り取ったこのような学習コンテンツ(English @ the Movies)もあります。面白そうな映画を探してみてはいかがでしょうか。

英語の聞き流し学習に関するよくある質問

寝ながら英語の聞き流しをするのは効果がある?
寝ながら英語を聞いても英語力向上には効果ないでしょう。少なくとも私の周りで成功した人はいません。
集中して聞けば聞くほど、脳が興奮状態になって寝付きや睡眠の質そのものが悪くなります。
英語学習のためではなく、BGM代わりにただリラックスするために聞くというのであれば、プロのナレーターや声優が本を朗読したオーディオブックなどが、ゆったりした気分になれておすすめです。
赤ちゃんや幼児に英語の聞き流しは効果がある?
言語能力が発達段階にある赤ちゃんや幼児の方が、大人よりも吸収力が高いので英語の聞き流しは効果があると思います。
ただし「聞かせているだけで英語を話すようになる」とは考えない方が良いでしょう。
「日本語以外の言語のリズムやイントネーションになじみを持たせる」くらいのゆるい姿勢で実践されるのをおすすめします。
子供の発達段階に合わせ、興味を持ちそうな英語の歌やお話を聞かせてみましょう。もしも特定のお気に入りができれば、何度でも同じものを繰り返し聞かせてあげて下さい。

【まとめ】「正しく」聞き流しを取り入れて英語力をアップさせよう

この記事では英語の勉強法のひとつ、聞き流しを効果的に行うコツをおすすめ教材と一緒に紹介してきました。

英語学習における「聞き流し」は、音声を流してさえいればある日突然英語が理解できるようになる、といった魔法の勉強法ではありません。

たとえ手元では別の作業をしていたとしても、耳だけは英語にしっかり集中することが大前提です。

焦らず、自分にあったレベルの教材に繰り返し取り組むこと。そして単語の意味を調べるなど、プラスアルファの学習を組み合わせることで確実に、英語の力はついていきます。

ぜひ正しいやり方で、聞き流しを普段の学習に取り入れてみて下さい。

また、リスニング力がついたかどうか確認するためにも、オンライン英会話等で定期的に英会話レッスンを入れて、ネイティブスピーカーと実際にコミュニケーションをとってみましょう。