英語のリエゾン(リンキング)を徹底解説

「英語講師の話す英語はわかるのに、ネイティブ同士の会話が聞き取れない」
「映画を英語字幕付きで見ていても、同じことを役者が話しているように聞こえない」

ある程度の英語力があるにも関わらず、ネイティブの話す英語が聞き取りにくく感じてしまう原因のひとつにリエゾン(リンキング)があります。

リエゾンとは言葉の音声変化のことで、ネイティブスピーカーの英語では自然に発生しています。

このリエゾンを意識できると、相手の英語がぐっと聞き取りやすくなるばかりか、自分でもスピーキングのときにより自然な発音ができるようになりますよ。

しっかりリエゾンを身につけて、リスニングもスピーキングも、自信を持ってできるようになりましょう!

執筆者:Lin
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小4までアメリカの現地校に通い、帰国後は「英語はネイティブ並みでしょう?」という周囲の誤解とプレッシャーゆえに、英語の勉強から遠ざかった過去あり。中途半端な英語力にコンプレックスを感じ、大人になってから再勉強。英検1級。ケンブリッジ英検CAE。TOEIC910点。さらに英語指導者(TEFL)や児童英語指導者(TEYL)の資格を持つ。プロフィールの詳細はこちら

目次

英語のリエゾン(リンキング)とは?

英語のリエゾンとは言葉同士が繋がることで生じる音声変化を指します。

例えば「turn:たーん」+「on:おん」の場合、語尾のnと語頭のoが繋がり、「no=の」の音が発生します。耳には「たーのん」と聞こえてくるでしょう。

リエゾン「turn on」

言葉と言葉が繋がって発音される際に、文字上には存在しないはずの音が生じる。これがリエゾンと呼ばれるものです。

英語のリエゾン(リンキング)一覧!音変化3つのルール

リエゾンにはおおまかに「連結(リンキング)」「脱落(リダクション)」「はじき音」の3つの種類があり、音声パターンは全6パターンあります。

英語のリエゾン一覧表

リエゾンの種類 特徴 パターン
連結
(リンキング)
語尾の音と語頭の音が繋がり、音声変化するパターン 子音+母音 turn on ターンオン→ターノン
母音+母音(半母音wやyが入る) do it ドゥーイット
→ドゥウィッ
脱落
(リダクション)
音が脱落し音声変化するパターン 子音+子音(同化) what time ワットタイム
→ワッタイム
語尾の破裂音が落ちる I like it アイライキッ
(itのtの音が脱落)
機能語の脱落 at、a
and、he
前置詞や接続詞といった、語彙の意味を持たない機能語は弱く発音
はじき音
(フラッピング)
母音に挟まれたt がラ行に近い音に変化するパターン 母音+t+母音 water ウォーター→ウォラ

ノンネイティブが戸惑いやすい代表的な変化3つは、赤文字の「リンキング 子音+母音」「リダクション 子音+子音(同化)」そして「はじき音 母音+t+母音」です。

「書いてある言葉と違うように聞こえる」「知っている言葉のはずなのに聞き取れない」というケースは、ほとんどがこの3つにあてはまるはずです。

音変化の法則そのものを覚える必要はありませんが、実際に耳にしたとき「ここで音が変化しているな」と気づけるようになりましょう。

「連結(リンキング)」繋がりで発音する

連結(リンキング)は、主に語尾の子音と語頭の母音が繋がり、音声変化するパターンです。

母音+母音(半母音 w や y が入る)パターンもあります。

リンキング「子音+母音」

冒頭でご紹介した「turn on」もこの連結(リンキング)に分類されます。英語の音声変化でもっとも多い変化です。

リンキング「子音+母音」の例

  • an apple
    「あん」+「あぽー」=「あんなぽー」
  • My name is Anne
    「まい」+「ねーむ」+「いず」+「あん」=「まい ねーみず あん」
  • look up
    「るっく」+「あっぷ」=「るっかっぷ」

リンキング「母音+母音(半母音 w や y が入る)」

語尾の母音と語頭の母音が重なることで、スペル上は存在しない「w」や「y」音が発生する音声変化です。

「子音+母音」に比べて、理解を妨げるほどではありませんが、話者の訛りの強さによっては顕著になるケースもあるので注意しましょう。

リンキング「母音+母音」の例

  • do it
    「どぅ」+「いっと」=「どぅういっ」
  • I am
    「あい」+「あむ」=「あいぃぇむ」

「脱落(リダクション)」音が脱落する

脱落(リダクション)とは、音が脱落し音声変化するパターンのリエゾンです。

「子音が重なったときに音が落ちる」「語尾の破裂音が落ちる」「機能語が脱落する」の3パターンあり、特に注意したいのは、「子音が重なったときに音が落ちる」のパターン。

それぞれの特徴を見てみましょう。

リダクション「子音+子音(重なった子音が脱落する)」

語尾の子音と語頭の子音が重なることで、音が脱落し音声変化するパターンです。

リダクション「子音+子音」の例

  • what time
    「わっと」+「たいむ」=「わったいむ」
  • good dog
    「ぐっど」+「どっぐ」=「ぐっどっぐ」

なお、これは音の変化なので、スペルが違っても同じ音であれば脱落(リダクション)はおきます。

スペルが違うリダクション「子音+子音」の例

  • look cool
    「るっく」+「くーる」=「るっくーる」
  • nice scarf
    「ないす」+「すかーふ」=「ないすかーふ」

リダクション「語尾の破裂音が脱落する」

語尾に破裂音(b, k, p, t, g, d)が来た場合、発音する際に音が脱落することがあります。

語尾の破裂音が脱落する例

  • walking
    「うぉーきんぐ」→「うぉーきん」
  • like it
    「らいくいっと」→「らいきっ」

リダクション「機能語が脱落・弱音化する」

機能語とは語彙自体の意味を持たない前置詞、冠詞、接続詞、助動詞などのことを言います。
意思の疎通においては、伝えたい部分を強調して発音し、これら機能語は脱落、もしくは弱音化する傾向にあるのです。

機能語が脱落・弱音化する例

  • coffee or tea
    「こーひー」+「おあ」+「てぃ」=「こーひーぉぁてぃ」
  • cheese on toast
    「ちーず」+「おん」+「とーすと」=「ちーずぉんとーすと」

「はじき音(フラッピング)」母音に挟まれたtの音がラ行に変化する

「はじき音(フラッピング)」は、アメリカ英語に顕著な音声変化です。母音に挟まれたt がラ行に近い音に聞こえます。

母音に挟まれたtの音がラ行に変化する例

  • water
    「うぉーたー」→「うぉら」
  • letter
    「れたー」→「れら」
  • party
    「ぱーてぃ」→「ぱーりー」
LinLin

ネイティブの英語を100%正確に聞き取りたい!という方は、ぜひこうした音声変化にも注意を向けてみてください。リエゾンを習得することで、英会話スキルアップにも繋がりますよ。

リエゾン(リンキング)を習得するメリット2つ

英語の音声変化リエゾンが身につくと、格段に英語力は上がります。その理由は「ネイティブの発音が聞き取れるようになる」「ネイティブに近い発音ができるようになる」の2つです。

ネイティブの発音が聞き取れるようになる

英語講師の英語は聞き取れるのに、ネイティブ同士の会話になると「何を言っているのかさっぱりわからない」というお悩みは、一定の英語力のある中級レベル以上の方に多い印象です。

これは英語講師の発音がゆっくり、そしてはっきりしているため聞き取りやすく、ネイティブ同士の会話はスピードが速いうえに言葉と言葉が繋がって聞こえるリエゾンが多発することで、聞き取りづらくなっている可能性が高いです。

また「文字で読めば理解できるのに、ネイティブスピーカーの音声で耳から聞くと、一気に意味不明になる」という場合も、聞き取りにくさの原因はリエゾンにあります。

ですから、リエゾンを理解することができれば、ネイティブの発音が確実に聞き取りやすくなります。

スピーキングにおいてネイティブに近い発音ができるようになる

日本人の英語が聞き取りにくい、と言われるのは英語を日本語のリズムで話しているからです。

短い音節で区切ってしまうので、抑揚がない「カタカナ英語」などと言われたりもしますよね。

リエゾンがスムーズにできると、英語らしいリズムで話せるようになるので、ネイティブのような自然な発音に近づくことができます。

英語に限らず、聞きとれない言葉は話せませんし、話せない言葉は聞き取れません。つまりそれは、聞き取れれば話せ、話せれば聞き取れるということです。

LinLin

ぜひリエゾンを習得して、英語力を一段階上へ上げていきましょう。次にリエゾンを習得するための勉強方法を紹介するので、真似できるものから試してみてください。

リエゾン(リンキング)を習得するための練習方法

リエゾンを習得するためには、まず以下のポイントを抑えて練習に取り組む必要があります。

リエゾン習得のポイント

  1. 英文を聞く(リエゾンを感じる)
  2. 英文を文字で読む(リエゾンの発生箇所を目視する)
  3. 英文を音読する(自分でリエゾンを再現する)

なかでももっとも重要なのは「2. リエゾンの発生箇所を目視する」ことです。

そもそもリエゾンが発生すると英語が聞き取れなくなる理由は、耳から聞こえてくる英語が、目から入る文字としての英語や、頭のなかにある知識としての英語と一致しないからです。

例えば「like」「it」それぞれの単語の意味を知っていても、それぞれを「らいく」「いっと」と日本語の音節で区切った音で認識していては、ネイティブ話者の「らいきっ」の発音と「like it」という言葉が結びつきません。

発音と言葉が結びつかない

英語のリエゾンを身につけるには、「今まで『らいきっ』と聞こえていたのは『like it』のことだったんだな」と自覚することが不可欠です。

この耳から聞こえてくる英語と、頭にある知識としての英語を一致させるには、文字としての英語で目視する作業がもっとも効果的だと私は考えています。

発音と言葉が結びつく

一度一致させることができれば、「聞き取れない」ということはその言葉に関しては起こりません。

あとは真似をして再現できるようになれば、完璧に英語のリエゾンを習得したと言えるでしょう。

それでは具体的な練習方法を解説します。

0.「音読」声に出して英文を読む

まずは準備運動として音読をしてみましょう。

1語1語を区切るのではなく、英語のまとまりを意識しながらできるだけリズムよく読みます。自分なりの息継ぎポイントを原稿に書き込んでおくと読みやすくなりますよ。

この時点では「ここは子音と母音が繋がるからリンキングが起きるな」といったことは考えません。自分なりに最大限「英語らしく読む」ことだけを意識しましょう。

原稿の英語レベルは辞書を使わずに100%理解できるものが理想的。長くても1分程度の、やさしめの内容のものを選びましょう。

つかえずになめらかに読めるようになったら、ステップ1へ進みます。

1.「音源を聞く」文字がどう聞こえてくるか確認する

お手本とするネイティブの音源を聞きます。

目的は2つ。「リエゾンを感じる」ことと「リエゾンを目視する」ことです。

原稿を手元に用意し、音が繋がって聞こえる箇所、つまりリエゾンが発生しているところに印をつけていきましょう。

どこでリエゾンが起きているかを、目でしっかり確認することが大事です。

リエゾンが起きている箇所を確認できたら、もう一度ステップ0に戻り、印をつけた箇所を意識しながら音読してみます。

最初に音読したときよりも、リズムよくスムーズに読めるはずです。

2.「オーバーラッピング」聞きながら声に出して英文を読む

オーバーラッピングとは、英語の音声を聞きながら同時に原稿を音読する勉強法です。「リエゾンを再現する」練習になります。

オーバーラッピングの基本的なやり方

お手本と同じリズムで読めるようになるまで、オーバーラッピングをくり返しましょう。リエゾンが発生しているところは特に意識して発音します。

「スピードについていけない」「口が回らない」という場合は焦らずステップ0の音読に戻りましょう。

3.「ディクテーション」聞きながら手を動かして英文を書く

ディクテーションとは、音声を聞きながら、文字に起こしていく勉強法です。

ディクテーションの基本的なやり方

実際に自分の手を動かして、音を文字に起こしていくことで、リエゾンの発生箇所をより明確に頭にたたき込んでいきます。

ディクテーションをするのはステップ1と同じく「リエゾンを感じる」「リエゾンを目視する」ことが目的ですが、よりハードな勉強法です。

LinLin

リエゾンを習得する練習方法を紹介しました。理想は紹介した3つのステップをくり返していくことですが、どれか1つだけ……という場合は「リエゾンを感じる」「リエゾンを目視する」ことに専念するステップ1をおすすめします。常に「どこでリエゾンが起きているか」を意識することが大切ですよ!

リエゾン(リンキング)練習の教材になるサイトやアプリ

リエゾン練習は、耳から入る「音声」と目から入る「文字」の2つをしっかりマッチングさせることが必要です。

そのため音声と文字原稿、両方にアクセスしやすいものが教材として適しています。

ここでは無料で利用できるおすすめ教材をご紹介します。

BBC Learning English

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BBC Learning Englishは、BBC英国放送協会の運営する英語学習サイトです。

英語学習者向けの動画や音声が豊富に揃っています。原稿をPDFでダウンロードできるので、プリントアウトして手元で書き込むのに便利です。

学習者向けに作られたコンテンツなので、英語のスピードも抑えめでオーバーラッピングの練習などには使いやすいでしょう。

おすすめは「6 Minute English/ Feed your brain」と「Course: News Review」です。

英語リスニング無料学習館

英語リスニング無料学習館

英語リスニング無料学習館は、ディクテーションに特化した学習サイト&アプリです。600問以上のディクテーション問題にチャレンジできます。

ディクテーションはリエゾンの習得だけでなく、リスニング力全体を磨くのに非常に有効な勉強法です。

しかし実際に手を動かして書き取る必要があるので手間がかかるのと、自分の英語力や興味関心にあった音源・原稿を探すのに苦労します。

学習効果があることがわかっていても、退屈なニュース記事を黙々と書き取っていくのは苦行です。

その点このサイトでは、短いフレーズばかりなので取り組みやすいのと、YouTube や TED など学習用動画以外のコンテンツも用意されているので飽きずに取り組めます。

ゲーム感覚でチャレンジしてみてください。

LyricsTraining.com

LyricsTraining.com

LyricsTraining.com は、洋楽の動画を見ながら歌詞を埋めていく学習サイトで、「LingoClip」というアプリもあります。

歌は実際の会話以上に言葉と言葉が繋がって聞こえるため、日本語でも1回で正しく聞き取るのは意外と難しいですよね。

よく知っている歌なのに、長年歌詞を誤解していた、という経験がある方も多いでしょう。

こちらの学習サイトでは歌詞を埋める箇所の多さで難易度が選べます。

また答えをタイピングするか、4択のなかから正しいものを選ぶかも決められるので、自分に合ったレベルで楽しんで取り組めます。

リエゾン(リンキング)を練習するときの注意点

リエゾンを練習するとき、気をつけたいことを4つ紹介します。ただ闇雲にやるよりも、これから紹介する4つのことを意識することで、より効果的に英語が身につきますよ。

リエゾン(リンキング)を練習するときの注意点

  • まずはリエゾンを使うよりも先に、聞き取れるようにする
  • 話すときにリエゾンを意識した発音をしようとしない
  • 音声変化のルールにこだわりすぎない
  • 特定の音源や話者に絞って聞き取り練習をしない

まずはリエゾンを使うよりも先に、聞き取れるようにする

リエゾンは自分が使いこなすことよりも、聞き取れるようになることが先決です。

耳から入る音声としての英語と、目から入る文字としての英語、そして頭のなかにある知識としての英語、この3つをしっかり組み合わせていきます。

聞き取れるようになれば、自分でも必ず再現できるようになります。焦らずにまず聞き取れるように頑張りましょう。

話すときにリエゾンを意識した発音をしようとしない

英語のリエゾンは、ナチュラルスピードで話すときに自然発生的に生じるものです。

ネイティブ話者は「ここは子音と子音が繋がるから音が脱落するな」とは考えません。その方が言いやすいから、自然にそうした言い方になるだけです。

ここでリンキングをしなきゃ、フラッピングをしなきゃ、と意気込む必要はありません。

「英語らしいリズムで話そう」と心がけていれば自然と言葉は繋がって発音されるものです。

音声変化のルールにこだわりすぎない

英文法のように、音声変化のパターンも丸暗記してしまう方もいますが、必要以上にルールにこだわるのはおすすめしません。

なぜなら人によって、地域によって、属するコミュニティによって話し方は大きく変わるため、普遍的なルールとしての汎用性がないからです。

例えばtの発音がラ行に聞こえるフラッピングは、アメリカ英語では一般的ですがイギリス英語では発生しません。

また人によっては「言葉を繋げて話すのは下品」という考えの人もいます。

音声変化のルールはあくまで、後付けの分類であり「こういう法則性もあるんだな」くらいの軽い受け取り方をする方が、実際に英語を使う場面では戸惑いが少ないでしょう。

特定の音源や話者に絞って聞き取り練習をしない

英語のリエゾンを集中的に習得したい場合は、同じ音源を何度も聞くよりも、異なる話者、異なるアクセントの英語を数多く聞くことをおすすめします。

話し方のくせは人それぞれ違い、リエゾンの発生箇所も人によって微妙に異なるのです。たくさん聞けば、それだけ自分の頭のなかの英語と結びついていきます。

オンライン英会話などで英会話レッスンなどを受けるときは、あえていつもと違う講師を指名するのも、リエゾン上達の鍵です。

レッスン時は、「この人はここでリエゾンしているな」と言葉が繋がって聞こえる箇所に意識を向けるようにしましょう。

様々な国籍の講師が在籍しているオンライン英会話

オンライン英会話 在籍講師
ネイティブキャンプ フィリピンを中心とした非ネイティブ講師から、アメリカ、イギリス、オーストラリアといったネイティブ講師まで様々な国籍の講師が約14,600名在籍。(2024年5月現在)
レアジョブ英会話 フィリピン人講師と日本人講師、そして南アフリカを中心としたネイティブ講師が在籍。
ベルリッツ 幅広い出身国の講師が在籍している。講師は全員ベルリッツの認定プログラムを修了している。
DMM英会話 125ヵ国から10,000人以上の講師が在籍。
ECCオンラインレッスン フィリピン人講師、ネイティブ講師、バイリンガル講師が在籍。フィリピン人講師は徹底したトレーニングを受けており、アクセントにクセがないのが特徴。
Cambly(キャンブリー) 講師全員がネイティブスピーカー。その中でアメリカ、イギリス、南アフリカなど多国籍な講師が在籍している。
GSET 英語を母語とする260名以上の講師が在籍。あえて担当講師をつけないことで、実践に近い緊張感を保ち、講師も学習者に対して客観的な評価ができるようにしている。

リンキング(リエゾン)に関するよくある質問

リエゾンができないと外国人に英語が通じない?
英語の場合、「リエゾンしていないと通じない」ということはまずありません。かえって不自然に言葉と言葉を繋げようとする方が、通じにくいでしょう。「言葉と言葉を繋げてリエゾンしないと」と気負うよりも「リズムよく話そう」と心がける方がより自然に聞こえると思いますよ。
リンキングとリエゾンの違いは何?まったく同じもの?
日本では「音と音が繋がる発音」を表わす言葉としてリンキングとリエゾンの両方を併用しているのが現状です。この2つの言葉の意味は厳密には違いますが、日本語として用いる場合、同じと捉えてよいと思います。元々リエゾン(liaison)とはフランス語で「繋ぐ」という意味で、語尾と語頭が結びつくことで生じるフランス語の音声変化を一般的には指します。英語における同様の音声変化はリンキング(linking)という表現が英語圏ではよく使われる印象です。

【まとめ】「英語らしいリズム」を意識すれば自然とリエゾンは理解できる

この記事では英語のリエゾンについて、習得するメリットと合わせて実際の練習方法などを紹介してきました。

リエゾンは英語を話す上で厳守すべきルールではありません。

ただ、実際の会話ではよく耳にするものであり「より自然」な英語を目指す以上は、習得するメリットは大きいと私は考えます。

聞くときも話すときも、「英語らしいリズム」を意識していれば、きっと自然にリエゾンも身についていきますよ。焦らずに頑張っていきましょう。