乳幼児(0歳・1歳・2歳・3歳)からの英語教育法

「赤ちゃんから英語を学ばせても意味ない?」
「日本語も話せないのに英語にふれさせるのはダメ?」

まだ日本語も満足に話せない小さな子どもに、外国語である英語を勉強させるのは無駄だと思う方も多いかもしれません。

確かに、まだ言葉でのコミュニケーションが難しい年齢で、読み書き中心の英語の家庭教師をつけたり、大人と同じ英語教室に熱心に通ってみたりしても親が望むような英語力には結びつかないでしょう。

子どもには子どもなりの、英語の身につけ方があります。

それは子どもの発達段階に合わせた「遊び」や「生活」を通して、楽しみながら自然と学んでいくやり方です。

この記事では、わが子に英語を学ばせたい保護者の方向けに、小さなうちからでも取り組みやすい、効果的な英語の学びかたについてお伝えしていきます。

子どもが夢中になる絵本やおもちゃ、アニメやYouTubeなど身近なものを活用して、親子で楽しく英語に親しんでみましょう。教材として使いやすいおすすめの動画や学習サイトもご紹介していますので、ぜひ試してみてくださいね。

大好きなママやパパと楽しく英語にふれあった記憶は、将来的な子どもの英語力にもきっとプラスになるはずです。

執筆者:Lin
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小4までアメリカの現地校に通い、帰国後は「英語はネイティブ並みでしょう?」という周囲の誤解とプレッシャーゆえに、英語の勉強から遠ざかった過去あり。中途半端な英語力にコンプレックスを感じ、大人になってから再勉強。英検1級。ケンブリッジ英検CAE。TOEIC910点。さらに英語指導者(TEFL)や児童英語指導者(TEYL)の資格を持つ。プロフィールの詳細はこちら

乳幼児(0歳・1歳・2歳・3歳)からの英語教育は早い?意味ない?

乳幼児からの英語教育は早すぎることはない

「乳幼児期から英語を学ばせている」と言うと、「早すぎない?」「無意味なのでは?」と周りから意見された経験はありませんか?

私個人の考えを言えば、早いとは思いません。無意味だとも思いません。

実際に私の娘は2歳で英語環境に置かれたため、英語と日本語両方を同時に習得せざるを得ない状況でした。

本人は無理なく楽しんで学んでいましたし、日本語環境に戻った現在も、幼児期に2言語同時に学んだことによる弊害は感じられません。

幼少期から英語を学ぶメリットは確実にあります。

幼少期から英語を始めれば発音とリスニングが伸びる

幼少期に英語にふれるメリットは、耳が英語のイントネーションに慣れることです。

そして、幼児は「聞いたまま真似る」ことが得意なので、聞いたままの音を再現する=発音がより正確になり、この結果、発音とリスニングの力が伸びるのです。

日本語環境なら日本語への悪影響はない

まだ日本語も正しく使えないのに、外国語に触れさせると子どもが混乱してしまい、かえって母語である日本語の発話が遅くなることを心配される方も多いでしょう。

しかし、日本在住で日本語環境にある場合は、日本語への悪影響を心配する必要はありません。

朝起きてから夜寝るまで、一切日本語を聞かせない、といった極端な環境に置かない限り、日本で生活している以上は圧倒的に日本語のインプットの方が多いからです。

LinLin

仮に一時的に英語が優勢になったとしても、必ず後から日本語も追いつきます。

何から始めるべき?乳幼児の英語教育でもっとも有効なのは「聞かせる」こと

0歳から3歳までの乳幼児期は、英語も日本語も、とにかく「聞く」インプットが最優先です。たくさん英語を聞かせてあげましょう。

「話す」アウトプットは、充分なインプットができて初めて、可能になります。

「書く」「読む」はもう少し大きくなってから。4歳以上から取り組んでも遅くありません。

「英語をインプットしなければ」と意気込むのではなく、普段子どもが楽しんでいる遊びに、少しだけ英語の要素を混ぜることから始めてみましょう。

赤ちゃんからでも取り入れやすいのは、お歌です。

「さあ英語のお歌を聴きましょう」と気合いを入れるのではなく、遊んでいるとき、リラックスしているときにBGMとして流しておくと、自然と赤ちゃんの耳が英語のリズムに慣れていきます。

まだ自分で歌うことはできない0歳児の赤ちゃんでも、手を動かす「手遊び歌」であればママやパパと一緒に楽しむことができますよ。

色や動物といった身近なものの名前や、10までの数字など、子ども向けの歌で身につけられることはたくさんあります。

おすすめしたいのは、英国放送協会BBCが運営する子どもチャンネルCBeebiesの動画サイトです。YouTubeでも視聴できます。

私の娘もほとんどこのチャンネルで英語の基礎的なインプットをしました。1歳代までの赤ちゃんには「SONGS」のコーナーが特におすすめです。

少しストーリー性のあるものも理解できるようになってくる2歳以降は、数字やアルファベットのキャラクターがでてくるAlphablocksも楽しめるでしょう。

LinLin

毎日必ずかかさず見せるというよりも、「お風呂から上がったら」「お散歩から帰ったら」など日々のルーティンに組み込めると、無理なく続けることができますよ。

乳幼児(0歳・1歳・2歳・3歳)が英語を学ぶ方法4選!メリット・デメリットも紹介

日本ではたくさんの乳幼児向け英語教育サービスが展開されています。

英語教材やオンライン英会話を使って、自宅で英語を学ぶおうち英語で学習ができますし、インターナショナルスクールに通って、英語を話す環境を整えることもできます。 

ここでは、それぞれの学習法の特徴とメリット、デメリットについて紹介します。

乳幼児が英語を学ぶ方法4選

  • 自宅で家庭用教材を使って学ぶ
  • 1~3歳から学べる英語教室(通学制)・オンライン英会話
  • インターナショナルプリスクールや英語教育に力を入れている幼稚園・保育園
  • 英語の家庭教師・英語で保育するベビーシッター

自宅で家庭用教材を使って学ぶ

おうち英語でやるべきこと

もっとも始めやすいのは、家庭用英語学習教材を購入し、自宅で英語教育をする方法です。

家庭用英語学習教材は、小さな子どもが興味を持ちやすいキャラクターと一緒に、動画やテキストを用いて英語に親しむことができます。

一括で教材をセット購入するスタイルのものと、月1回など定期的に教材が自宅に配送されるスタイルの2パターンが主流です。

メリットは、いつでも思い立ったら自宅で取り組める気軽さにあります。また英語教室等に通うことと比較すると、往復の時間やコストを抑えられるのも魅力です。

デメリットは、親の負担が大きいこと。広告などでよく見かける「子どもが自分からどんどん教材に取り組む」というケースは非常にまれで、学習継続のカギは親のやる気次第、というのが現実です。

「今日はこれをしよう」「ここの復習をしておこう」と親が主体的に学習計画をたて、実行していく覚悟が求められます。

教材を選定する際には、まず自分の子どもに合う教材かどうかを吟味する必要があります。それは「このキャラクターが好き」といった嗜好だけでなく、発達段階も含めて「今の子ども」に合うかどうかをよく親が見極める、ということです。

たとえば、まだ数の概念が生まれていない赤ちゃんに、数字を学ぶ教材を与えるのは無駄ですよね。これでは子どもに合っている教材とは言えません。

また、子どもは成長とともに好みも変わります。それまで夢中だったものに、ある日突然見向きもしなくなるのはよくあることです。

その点を考慮すると、年単位での縛りがあるものよりは、都度好みに合うものを選び直す柔軟さが大事かなと私は思います。

高額な教材を一括購入して「高かったのだから元をとらなければ」と親が必死になりすぎて、子どもが英語嫌いになってしまっては本末転倒です。

無料体験なども上手に利用して、子どもにぴったりの教材を探してみましょう。

小さな子どもと取り組む家庭用教材は、いかに日常生活に溶け込ませるか、が大切です。

お昼寝から起きたら、おやつを食べながら、お風呂上がりに、などルーティン化することが継続のカギになります。

LinLin

乳幼児向けの、家で学べるおすすめ英語教材を紹介するので、参考にしてください。

こどもちゃれんじEnglish【1~6歳】

こどもちゃれんじEnglish

こどもちゃれんじEnglishは、教育サービスのベネッセが提供する子ども向け教材「ちゃれんじ」の英語版で、2ヶ月に1回自宅に教材が届きます。

毎月だとちょっとペースが速いかな、と感じる方にはちょうど良い頻度ではないでしょうか。

こどもちゃれんじEnglishの強みはなんといっても教材力です。「子どもが夢中になるもの」を研究し尽くしているので、子どもの成長段階にぴったり合ったおもちゃや絵本で遊びながら自然と英語にふれられます。

こどもちゃれんじEnglishの教材では、1歳から6歳までの5年間でふれる単語数は1,800語以上。これは中学3年間で学ぶ単語数1,600語を超えています。

各教材は内容が連動しているので、動画で見て学んだ英語を、おもちゃで遊びながら、絵本を読みながら定着させていくことができますよ。

「ちゃれんじ」でおなじみの人気キャラクター、しまじろうも一緒なので子どもも楽しく取り組めるでしょう。

2回分から申し込めるので、気軽にお試しいただけます。

こどもちゃれんじEnglishの基本情報

対象年齢 1~6歳
教材内容 映像教材(アプリ等で視聴)・英語玩具・絵本
価格 こどもちゃれんじ会員特別価格 3,140円(税込)~
通常価格 3,980円~
※1回あたり ※2回から申し込み可 ※講座により価格は異なる
教材タイプ サブスク(2ヶ月に1回教材が届きます)
無料体験 無料DVDプレゼント

ディズニー英語システム(DWE)【0~12歳】

ディズニー英語システム

おうち英語教材の老舗とも言えるのが、ディズニー英語システム DWEです。ショッピングモールなどで、紹介キャンペーンをやっているのを目にされた方も多いのではないでしょうか。

歌、お話、おもちゃ、がセットになった教材を通して英語のフレーズに親しんでいくことができます。

ミッキーやミニーはもちろん、くまのプーさん、モンスターズ・インク、アナと雪の女王といった人気映画のキャラクターがたくさんでてくるので、ディズニー好きの子どもにはぴったりでしょう。

一方で買い切りの教材のため、「買ったことで満足してしまって使いこなせない」という声も実は、私の周りでは良く聞きます。そのような方は、サポート付きのワールド・ファミリー・クラブ会員(有料)になるのもおすすめです。

クリスマスやハロウィンのイベントや合宿プログラム、週に1度電話でネイティブ講師とお話しできる「テレホン・イングリッシュ」など、英語のアウトプットのサポートが充実しています。

まずは無料サンプルで、子どもの反応を見てみるのも良いですね。

ディズニー英語システムの基本情報

対象年齢 0~12歳
教材内容 【プレイ・アロング・セット】
・ブルーレイ:3枚 
・CD:3枚
・ミニ絵本:3冊
・おもちゃ(16種)と専用バッグ:1セット
・ガイドブック:1冊
【シング・アロング・セット】
・歌の絵本:4冊
・歌のCD:4枚
・朗読のCD:4枚
・ブルーレイ:12枚
・絵辞書ポスター:4枚
・ミッキーの型ぬき絵本:1冊
・キャラクター・カード:12枚
・小鳥のシール:2枚
・ソングガイド:4冊
※教材には40通り以上の組み合わせがあり、担当アドバイザーがそれぞれの家庭に最適な教材プランを提案。
価格 【プレイ・アロング・セット】一般価格 52,800円(税込)
【シング・アロング・セット】一般価格 184,800円(税込)
ワールド・ファミリー・クラブ会員価格 162,800円(税込)
月々均等リボルビング払いの場合 月々2,800円~
※価格はセットにより異なる。
※ワールド・ファミリー・クラブは、ディズニー英語システムを正規購入した方をサポートするプログラム。別途会費が必要。
教材タイプ 買い切り
無料体験 無料サンプルCD・DVD・絵本プレゼントほか

サンリオイングリッシュマスター【0~8歳から】

サンリオイングリッシュマスター
出典:サンリオイングリッシュマスター公式サイト

サンリオイングリッシュマスターは日常的に用いる英語を網羅した、子ども向けオール・イングリッシュ教材です。

DVD、おもちゃ、ワークブック、絵本、アプリがセットになっており、子どもに人気のサンリオキャラクターと一緒に、楽しみながら英語に親しむことができます。

特にフォニックスに力を入れているので、耳から英語を吸収しやすい乳幼児にはおすすめです。単純に英語をインプットするだけでなく、年齢に応じて「英語で考える」ことも促すような教材が揃っています。

購入者専用サイトで教材の活用方法なども紹介しているのは心強いですね。

またサンリオピューロランドのアトラクション「BUDDYEDDY WONDERFUL CLUB」とも連動しているので、子どもにとっては学んだ英語をアウトプットする楽しい機会になるでしょう。

約30分のDVDと絵本、お風呂に貼れるABCシートがついた無料モニターキャンペーンも行っています。

サンリオイングリッシュマスター基本情報

対象年齢 0~8歳から
教材内容 DVD計16本(収録時間約1600分)
玩具・付属品13個
ワークブック1冊・絵本25冊・アプリ
価格 一括払い:334,980円(税込)
月々:4,600円(税込)~
教材タイプ 買い切り
会員制度はサブスク 月額990円(税込)
無料体験 約30分間のサンプルDVD、サンプル絵本、お風呂シートが無料でもらえる

1~3歳から学べる英語教室(通学制)・オンライン英会話

英語教室のなかには、乳幼児を対象としたベビークラスやトドラークラスを設けているところもあります。1~2歳児まではママと一緒のクラス、3歳以上になると子どもだけのクラスが増えてくるのが一般的です。

またオンライン英会話の場合は、受講可能年齢を3歳以上に設定しているところが多いでしょう。

対面の英語教室のメリットは、くすぐったり、抱っこしたり、とボディタッチをしながら英語にふれられることがまず挙げられます。

幼い子どもは、動作と一緒に言葉を学んでいくので、目の前にいる人間と直接ふれあうことで、より効果的に英語をインプットできるでしょう。

また、同じように英語に関心が高い親子と知り合えるのも対面教室の良いところです。お互いに情報交換をしたり、刺激を受け合ったりすることで、英語学習のモチベーション維持につなげられます。

デメリットは、コストパフォーマンスが悪いことです。週1回のベビークラスに「通うだけ」では、英語のインプットとしてはまったく足りません。

週1回のお教室通いは、「お友だち作りの場」や「楽しくお歌を歌いにいく場」と割り切り、英語のインプットは家庭でしっかり行わない限り、「英語の習得」には結びつきません。

オンライン英会話のメリットは、スケジュールが決められている通学型よりも柔軟にレッスンを受けられることです。また1回あたりのレッスン料が比較的安価なことも、続けやすい点でしょう。

デメリットは、子どもによって向き・不向きがあるところです。

積極的で、発話の多い子であればオンラインレッスンも有効ですが、相手や自分の姿が映っていることに過度に興奮したり、画面をすぐに触りたがったりする子は集中できないので、オンラインレッスンには不向きです。

ちなみに、画面に映っている人と会話をすること自体は、今の子どもはほとんど抵抗感がないのであまり心配する必要はありません。

3歳から学べるオンライン英会話

オンライン英会話 紹介
QQキッズ 回数制だからレッスン料の無駄がない
子どもの英語教育専門のプロ教師が在籍
クラウティ 子どもが飽きない1日10分からレッスン可能
1人分の受講料を親子、きょうだいで分け合える
ハッチリンクジュニア 英語で考え、英語を話したくなるオリジナルのCATメソッド
子ども目線のレッスンが人気
ネイティブキャンプ 最短5分からのレッスンもOK!回数無制限でいつでも受講できる
可愛いキャラクターと英語が学べるオリジナル教材を用意
LinLin

子どもにおすすめオンライン英会話の記事も参考にしてくださいね。

インターナショナルプリスクールや英語教育に力を入れている幼稚園・保育園

インターナショナルスクールに併設されている、未就学児を対象としたプリスクールや、オール・イングリッシュを掲げている幼稚園・保育園なども、英語教育に熱心な保護者には人気があります。

メリットは、英語にふれるまとまった時間が確保できる点です。英語のインプットには申し分ない環境と言えるでしょう。

デメリットは、日本語が中途半端になる可能性が高いことです。個人差はありますが、私自身の体感で言うと、英語で過ごす時間が1日6時間を超えるとどうしても英語の方が優位になります。

また卒園後インターナショナルスクール以外に進学したとき、日本語の歌を知らない、折り紙が折れない、昔話を知らない、など「誰もが当たり前にできるはず」と周りの子どもが思っていることがスムーズにできないことで、異端視されたり、からかわれたりする可能性もあります。

6歳までイギリスで育った娘は、日本の小学校で「鬼ごっこ」「大なわとび」といった言葉がわからず、「そんなことも知らないの?」と意地悪な子からはずいぶんとからかわれたようです。

大人からすると些細なことですが、子どもにとっては一大事です。適宜フォローしてあげる必要性があることを親が認識しておきましょう。

LinLin

プリスクールや英語幼稚園のなかには、先生だけが子どもに英語で話していて、子ども同士は日本語でコミュニケーションをとっているようなところもあるので、実際に通わせる前に見学は必須です。また、卒園後の進路も含めてよく検討する必要があるでしょう。

英語の家庭教師・英語で保育するベビーシッター

幼児を専門とした英語講師や、英語で保育をしてくれるベビーシッターを派遣するサービスもあります。

メリットは、自宅という子どもにとって慣れた環境で、英語にふれさせられる点です。

新しい場所や、見知らぬお友だちに緊張してしまうような子どもには、リラックスして取り組めるおうちの方がずっと実りのある時間になります。

デメリットは、講師やシッターの英語力に差があることです。相手が、正しい英語を使える有資格者かどうかは、見極める必要があります。

またシッターの場合は、利用時に必ずしも親が同席しているとは限りません。契約の前にしっかりシッター本人と面談を行い、英語力はもちろんですが、何よりも子どもの命を預けるにふさわしい相手か、親が判断しましょう。

乳幼児(0歳・1歳・2歳・3歳)の英語学習に関するよくある質問

3歳以下の子どもに英語を学ばせようと思います。自宅で家庭用教材を使って学習させるのと、英語教室に通わせるのではどちらが効果的ですか?
ベストなのは「両方」です。英語教室に通い、自宅で教材を使って英語にふれさせることです。どちらか一方、ということであれば家庭用教材を自宅で楽しみながらやるのが良いでしょう。理由は英語にふれる時間が、自宅学習の方が長いからです。
英語教室に週1回通わせても、英語にふれる時間が週1回1時間「だけ」ではインプットとしては不十分です。英語教室は、お友だちづくりの場として楽しみ、英語学習は自宅でコツコツ続けられると、英語習得にも効果的でしょう。
「親が子どもに英語で話しかけるのがいい」って聞いたんですけど、本当ですか?
親の母語が英語でないのであれば、英語習得を目的に親が子どもに英語で話しかけるのは無意味だと私は考えています。
確かに、幼い子どもが「言葉」を習得するためには、親を始めとする周囲の人間がたくさん声がけをしてあげることが大切です。子どもは周りの会話から、音を聞き分け、状況を読み取り、場に応じたふさわしい言葉を学んでいきます。
しかし限られた語彙で、不正確な発音の言葉を聞かせても、子どもの言葉の力は育ちません。それよりも、豊かな語彙で、正しい発音ができる母語で、たくさん話しかけてあげる方が、長い目で見たときに子どもの高い語学力につながると私は考えます。
子どもに英語を日常的に聞かせたいのであれば、英語の歌や絵本の朗読のネイティブ音声を聞かせてあげるので充分です。どうしても英語で話しかけたい場合は、「Why?どうして?」「How?どうやって?」など、子どもが思考を深めるきっかけとなるように、説明を促す言葉がけをできると良いのではないでしょうか。

【まとめ】「英語って楽しい!」と赤ちゃんが思える時間にすることが大切

この記事では、0歳の赤ちゃんから3歳までの小さな子どもがどのようにすれば英語に親しめるかをお伝えしてきました。

英語習得は何歳からでも可能です。赤ちゃんだから「英語はまだ早い」ということはありません。

でも「乳幼児から英語をやらないと、将来英語が身につかない」ということでは決してないので、あまり成果を追い求めることなく、親子で楽しんで英語にふれる時間を大事にしていただければと思います。

将来的に英語が身につくかどうかは、本人次第です。

赤ちゃん時代から「英語が楽しい」という気持ちを育むことで、長く続く英語学習の土台を上手に作ってあげたいですね。