英検3級は中学卒業程度と英語の基礎が完成するレベルですが、一次試験の合格率は5~6割と決して高いとは言えません。
合格率が低い理由は、英検5級や4級とは異なり、ライティングやスピーキングが課されるからです。英検3級を受験することで初めてライティングとスピーキングの試験を受ける方も多いと思います。
また、単語や長文読解のレベルも当然英検5級や4級より上がるため、英検3級合格のための対策が必要です。
今回はそんな難易度がグッと上がる英検3級に合格するための、おすすめ勉強法について、英検5級から1級まで受験・合格した私Arisaが紹介します!
一人では対策しにくい英検3級のライティングやスピーキングの対策もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
中学受験等に備えて、小学生以下のお子さんも3級に挑戦する人がいると思います。小学生や中学生でもまねができるように、勉強方法についてできるだけわかりやすく紹介しますね!
目次
英検3級の試験概要!英検3級の一次試験と二次試験の内容
勉強法を紹介する前にまず、英検3級の試験概要を確認しておきましょう。どのような問題が出題されるか把握することが対策の一番の近道です。
英検3級は一次試験(筆記)と二次試験(面接)に分かれるので、それぞれをチェックしていきます。
さらに、パソコンを使用して行われるS-CBTの概要も一緒にまとめたので、あわせて確認しましょう。
従来の受験方法か、新しい受験方法のS-CBTか、自分のスケジュールに合わせてフレキシブルに受験したいですね。
英検3級の試験概要
一次試験 | 二次試験 | S-CBT(一次+二次) | |
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試験日程 | 6月/10月/1月 | 7月/11月/2月 | 毎週土日 |
料金 | 4,300円〜6,400円 ※会場による |
なし ※一次試験で払っているため |
7,200円 |
試験時間 | 75分 | 約5分 | 90分 |
問題数 | 70問+ライティング | 音読+5問 | 一次+二次 |
出題内容 | ■リーディング ・語句の空欄補充 ・会話文の空欄補充 ・長文の内容一致問題 ■ライティング ・英作文(25〜35語) ■リスニング ・会話の応答文選択 ・会話の内容一致選択 ・文の内容一致選択 |
・問題カード音読 ・音読したパッセージに関する質問 ・イラストについての質問 ・受験者の意見を問う質問 |
一次+二次 |
従来の英検と、S-CBTの試験で評価の違いはありませんので、どちらのかたちで受験しても英検3級の合格には変わりありません。
英検S-CBTのメリットはなんと言っても受験日程の多さ。基本的に毎週土曜日・日曜日にテストが行われているので、従来型と比べて自分の予定と合わせやすいことが特徴です。
また、従来型では一次試験に合格しないと二次試験のスピーキングを受験できませんでしたが、S-CBTではスピーキングも含めた全ての試験が一日で終了します。
さらにS-CBTでは従来型と同様に、二次試験のみを受験することも可能です。
従来型では二次試験に落ちてしまうと、次の試験開催時に二次試験のみを再度受験する必要があったので、スピーキングのために3ヶ月以上待たなければいけませんでした。
S-CBTなら、毎週週末に試験を行っているので、二次試験だけ受験したい人にとってもS-CBTは大きなメリットになりますね。
このようにメリットがたくさんあるS-CBTですが、申し込む前にしっかり確認しておきたいデメリットもあります。
まずは受験級に限りがあるところ。S-CBTでは現在準1級、2級、準2級、3級しか行われていません。(2022年7月現在)そのため、従来型のように5級や4級と一緒に3級をダブル受験することは難しいです。
また、試験のチャンスがたくさんあると言っても、受験できる数に限りがあります。
S-CBTでは同じ級の受験は、全3回の従来型試験期間内で各2回までと決められています。(例:6・7月に行われる従来型の第一回試験は4〜7月が試験期間となり、この間S-CBTでは最大で2回3級を受験できる)
闇雲に同じ級を受け続けることができないので、S-CBT受験でも対策は念入りに行いましょう。
もう一つ覚えておきたいデメリットは、S-CBTの受験可能人数に限りがあること。
S-CBTはパソコンが設置されているテストセンターで受験するため、座席の数が従来型の試験と比べて少ないです。
S-CBT受験を考えている場合は、できるだけ早い段階で予約をし、受験の機会を逃さないようにしましょう。
英検3級のレベルと合格率!小学生や中1でも合格できる?
英検S-CBT受験など受験の間口が広くなったり試験問題の改訂が行われたことから、2013年以降、公式の合格率は公表されていません。
私が英検3級に合格した十数年前は二次試験まで合格する割合が5〜6割と言われていました。試験別にみると、一次試験の合格率が5割、二次試験が9割だったと記憶しています。
S-CBTの導入と試験問題の改訂以降も問題形式や難易度はほぼ変わっていないことから、現在も英検3級の合格率は5〜6割なのではないかと考えられます。
英検3級は難易度の目安として中学修了程度とされていますが、中学3年生より若い受験者の合格も近年どんどん増えている印象です。
私自身は小学校6年生の時に英検3級に合格したと記憶していますし、同じ英会話スクールに通っていた友達数人も、同様に6年生で3級に合格していました。
最近だと、3級合格の若年化がさらに進んでいると感じているところです。例えば私が指導している英会話スクールでは、小学1年生での英検3級合格が毎年出ています。
インターナショナルスクールに通う子もいますが、一般的な日本語教育の私立小学校に通う小学1年生も英検3級に合格しています。
しっかり対策を行えば、小学生や中学1・2年生でも英検3級に十分合格可能です!子供の英検対策は別記事も参考にしてくださいね。
英検3級の勉強法!1ヶ月で3級の合格を目指す
英検3級合格を目指す人の多くは、小学生や中学生を中心とした学生さんだと思います。そのため、英検対策は学校の宿題との両立が大変だったり、定期テストと被ることも少なくありません。
そんな忙しい学生のみなさんでも英検3級合格に1ヶ月で近づける、おすすめの勉強法を紹介します。
毎日30分でも対策の時間を取れれば、3級の合格圏内に入る可能性が高くなるので、頑張りましょう!
英検3級単語・熟語の勉強方法
まず英検3級が4級や5級と違うところは、単語や熟語です。単語の全体的な難易度が上がるだけでなく、熟語の知識もたくさん必要になります。
また単純な単語の知識だけでなく、ライティング対策をかねて単語のスペリング対策も必須です。
そこで、英検3級合格のカギを握るといっても過言ではない、単語・熟語のおすすめ勉強法を紹介します。
どうしても覚えられない単語は自分で文を作ってみる
がんばって覚えようとしているけれど、どうしても覚えられない単語や熟語が出てくることもありますよね。私も何度覚えようとしても全く頭に入ってこない単語が、未だにあります。
そんな時私が行うのが、覚えたい単語を使って自分で文を作ってみることです。
本当はすべての単語でオリジナルの例文を作って練習することがベストですが、膨大な時間を必要とするため、覚えられない単語に限定していいと思います。
また、何もないところから一文を作るのはとても大変です。ですから、英検3級の合格を目指している方は、単語帳に記載されている例文の一部だけを変えるつもりでやってみましょう。
こちらの例を参考にしてみてください。
例)cultureという単語を覚えたい場合
- 単語帳の例文:I’m interested in Japanese culture.
- 例文を一部分のみ変えた文:I’m interested in Italian culture.
「Japanese」が「Italian」に変わりました。このように一部分変えるだけでも、かなり効果があります。
なぜなら正しく変換するには、覚えたい単語の使い方やそのほかの単語の品詞を理解している必要があるからです。
いきなりまっさらな状態で文を作るのではなく、正しく変換できるように練習するところから始めましょう。
単語学習アプリを活用してスペリングをマスターしよう
私が英検の講習をする際は、ライティングで点数を確実に取るための方法として、単語のスペルを繰り返し確認することの重要性をお伝えしています。
単語のスペルを練習するには、何度も何度も書き取りを行わなければいけない、など面倒な印象がありますよね。
でも単語学習アプリを活用すれば、手軽にスペリングをマスターできます。
英単語の学習アプリはたくさんあるのですが、今回は英検3級の対策ということなので「英語の友 旺文社リスニングアプリ」なんかがおすすめです。
単語・熟語対策に活用したいアプリはこの記事の後半でも紹介しているので、ぜひチェックしてください。
スペルを確認したい単語が多すぎる場合は、5級・4級などのこれまでの級で出題された単語や、3級で頻出の単語など必須のものにしぼって対策を行ってみましょう。
英検3級文法の勉強方法
英検3級の文法は参考書を活用した対策がおすすめです。3級の文法レベルは中学卒業レベルですが、中学英語と言っても幅が広いため、全てを復習するのは骨が折れます。
そのため、英検3級の参考書を解いて、間違えた問題に使われている文法を確認していく作業が効率的でおすすめです。
また、単語対策で紹介した文の一部を変える練習もかなり効果的です。
文法は動詞に関わるものが多いので、主語を変えて三単現のsをつけたり、時制を変えてみましょう。
英検3級長文読解の勉強方法
英検3級の長文読解の基本的なコツは、一文ずつの訳にこだわりすぎるのではなく、段落全体を通して言いたいことを把握すること。
文を読んでいると、多くの場合知らない単語が出てくると思います。その時にわからない単語で止まってしまうのではなく、前後の文脈から推測して読み進めよう、ということです。
推測が難しい場合は、ポジティブな内容かネガティブな内容なのかを判断するだけでも、読みやすさが格段にアップします。
さらに英検の長文読解は、復習のときに本文のどの部分に答えがあったかを確認することが大事です。
英検の傾向として、リーディング問題は本文の各段落ごとに設問が用意されており、各段落にひとつずつ答えが潜んでいることが多いです。
英検のリーディングは2級くらいまでは、このような一段落一問の傾向があります。
実際に問題を解く時は、最初に本文を上から読み進めるのではなく、まずは問題を先に確認してから本文を読むという流れで、効率的に読み進めたいですね。
英検3級ライティング(英作文)の勉強法
英検3級から新たに登場するのが、ライティング問題です。おそらく英検3級が初めての英作文試験になる人も多いのではないでしょうか。
英検3級のライティングで大事な勉強法は、「まず書く・添削してもらう・書き直す」です。ひとつずつ大事なところをチェックしていきましょう。
まずたくさん英文を書いてみよう
英検3級のライティングでよくあるのが、英語が書けない・アイディアが思いつかない、の2つです。
「どんな英単語を使ったらいいのか分からない!」
「使いたい英単語はあるのにスペルがあっているか不安…」
「何を書いたらいいかわからない!」
英語やアイディアがうまく出てこない原因の多くは、英作文に慣れていないこと。ですから英作文にたくさん取り組むことで、言葉や内容が思い浮かびやすくなります。
さらに、実際に書いてみることで、間違って覚えているスペルや文法のあぶり出しもできます。
英検3級のライティング問題は自分の好きなことや習慣など、自分自身について聞かれることがほとんど。
英検3級のライティングをたくさん練習すると、実生活で使える英語の表現が身につくので、英語を使ったコミュニケーションへのハードルも低くなりますよ!
書いた英作文は添削してもらおう
英文をたくさん書いてライティングに慣れることは第一段階として大切ですが、その次に大事なのは添削してもらうこと。
英検3級を受ける人はライティングにあまり慣れていないだけでなく、英文法や単語の使い方をまだまだ勉強中の段階です。
そのため闇雲にライティングの数をこなすだけでは、間違った英語の使い方をしていても、自分で間違いに気づくことができません。間違った英語のまま覚えてしまう恐れもあります。
正しい英語を身につけるためにも、自分が書いた英文を第三者に添削してもらいましょう。オンラインでライティング添削を行っているサービスもあるので、活用するといいですね。
私がおすすめする英作文添削サービスは、ハッチリンクジュニアのライティング対策コースです。
自分の好きな時間に英作文を書いて送るだけで、プロによる添削回答が返ってくるというもの。英検3級なら、模擬問題20個の添削で5,000円と家計にも優しい価格設定です。
添削サービスを通して、正しい英文を書けるようにしましょう。
添削された英文を自分で書き直そう
英作文を添削してもらったら、自分で直してもらった通りに清書をしてみましょう。
ライティングの添削をしてもらうだけで、なんとなく指摘を理解できたような気分になりがちですが、それでは添削を受ける意味が半減してしまいます。
実際に自分で書き直してみることで、正しい英作文の型を身に付けられるのです。特に英検3級は、英語の基礎から応用への転換期としてとても重要な時期です。
ここで英作文の基礎を固めていくことで、上の級を受験する際にも活用できる知識になりますよ。
英検3級二次試験(面接型スピーキングテスト)の対策
英検3級の二次試験(面接)では、文法知識の他に、話そうとする姿勢や自然なコミュニケーション能力が評価されます。
そのため、普段からできる限り英語を話す機会を得ることがスピーキングテスト突破のカギ。
周りの人に協力してもらって、英語のスピーキングを評価してもらいましょう。学生の方なら、英語の先生やELTの先生に協力してもらうのもいいかもしれません。
大人の方は友人や同僚に協力してもらいましょう。もし周囲に英語が話せる人がいなければ、英検二次対策を行っている塾やオンライン英会話を活用するのも方法のひとつです。
自分では合っているかわからないスピーキング問題を客観的に評価してもらうことで、自分のスピーキングに足りない部分が浮かび上がります。
さらに、講師と英語で話すことで、根本的な英語でのコミュニケーション能力アップも期待できますよ。
特に、オンライン英会話は自由な時間や場所で利用できるので、おすすめです。この記事の後半でおすすめのオンライン英会話をまとめているので要チェックです。
英検3級の直前対策!試験1週間前から前日にすること
試験1週間前から前日は大詰めの時期です。試験直前になり焦りが加わると、何をどう対策していいのか分からなくなってしまうこともしばしば。
そこで、英検本番1週間前から前日の間に行いたい直前対策を紹介します。
英検3級の過去問を使ってテスト形式に慣れる(無料)
英検3級は問題形式がきっちり定まっていて、毎回ほとんど変わらないテスト形式で問題が出題されます。
テスト本番まで残り1週間の大詰めなら、まずは英検独自のテスト形式に慣れておくことが必須。
テスト形式に慣れておくことで対策する分野を重点的に絞ることができますし、試験本番のプレッシャーも少なくなります。
英検は実際の過去問が3つ英検の公式ホームページにて無料で公開されているので、活用しない手はないですよね。
英検3級の単語帳を何度も復習する
英検3級の一次試験に合格するには、筆記・リスニング・ライティングの全てのセクションで6割以上を安定してとる必要があります。
どのセクションも満遍なく点数を取れるように勉強する必要がありますが、その中でも単語の知識は最重要項目です。
テスト本番までに英検3級用の単語帳をしっかり確認しておきましょう。
筆記試験の最初の問題に単語の穴埋め対策が出題されるだけでなく、英検3級はライティングセクションがあるため、単語を自分で駆使できなければいけません。
また3級で出題される内容がきちんと身についていれば、さらに上の級に上がった際にここで身につけた知識への肉付けになるため、3級の段階で単語の知識を不足なく身に付けることが必要不可欠。
ただ、試験1週間前に単語帳を全て復習するのはなかなかハードだと思います。
一般的に単語帳は出やすさや重要度でページが分かれています。試験1週間前なら、一番重要度の高い単語がまとめられている章とフレーズの章を重点的に復習しましょう。
フレーズやイディオムは単語と比べて知識にムラがあったりするので、この機会に要チェックです。
英検3級対策ができるアプリを使ってスキマ時間に勉強する
英検本番1週間前ともなると、スキマ時間も英検対策に費やして、万全な状態で試験当日を迎えたい人がほとんどですよね。
そこでおすすめなのがアプリの活用。英語学習アプリには多くの種類が存在しますが、3級のテスト直前集中対策には、テストモードが搭載されているものがベスト。
テストの時間配分や正答率を意識できる勉強スタイルで、試験当日までの限られた時間に見直す箇所を絞っていきましょう。
私のおすすめの英検対策アプリを2つ紹介します。
英検公式 – スタディギア for EIKEN
※「スタディギア for EIKEN」は2024年3月31日をもってサービスを終了しました。
まずは英検公式が提供している「英検公式 – スタディギア for EIKEN」です。
自分の英検受験級に合わせた対策が選択できるだけでなく、筆記テストとリスニングテストを完備した本番さながらの模擬テストにも挑戦できます。
模擬テストでの演習だけでなく、単語モードで単熟語の暗記度もチェックできるので、このアプリ一つで本番直前の対策を行うことができますよ。
料金は無料でも利用できますが、二次試験対策やライティング対策などのコンテンツは利用できません。
英検を受験する人はクーポンが発行されるので、一部制限はありますが多くのコンテンツを利用できます。
有料のプレミアムプランにすると、スタディギアの全機能が利用できるようになっています。
提供元 | Eiken Foundation of Japan |
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価格 | 基本無料 ※英検申し込みで有料プランが実質無料になるクーポンあり ※月額3,980円のプレミアムプランあり |
対応端末 | ・パソコン Windows 11/Windows10/Windows 8.1 Mac OS X(10.11以降) ・スマートフォン・タブレット iOS/iPadOS 10.1~15 Android 4.1~11 |
「英検公式 – スタディギア for EIKEN」の詳細はこちら
英語の友 旺文社リスニングアプリ
「英語の友 旺文社リスニングアプリ」は、リスニング対策に特化したアプリです。
旺文社で出版されている対策本に書かれているコードを入力すれば、このアプリでいつでもどこでもリスニング対策ができます。
英検だけでなく、TOEIC、TOEFL、TEAP、IELTSなど英語系のいろいろな試験に対応。
またこのアプリは特定の問題をブックマークしたり、速度を自由に変えられるので、間違った問題をブックマークしておいて、繰り返し復習しましょう。
3級のリスニングに余裕が出てくると、上の級に上がっても十分に対応できるようになるので、このアプリを活用し英語耳を鍛えましょう。
提供元 | Obunsha Co.,Ltd. |
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価格 | 基本無料 ※月額1,800円のプレミアムプランあり |
対応端末 | iOS 13.0以降 iPadOS 13.0以降 Android 5.0以上 |
英検3級の勉強におすすめの教材や対策講座
ここでは英検3級対策にぜひ活用したい教材や対策講座をまとめました。
私が5級から1級まで全ての級を受験した経験から厳選した一押しの教材ばかりなので、ぜひ参考にしてください!
英検3級の勉強におすすめの問題集や参考書
書店に行くと、英検対策の本がたくさんあって何を選べばいいのかわからないですよね。
そんなみなさんのために、私が全ての級で活用した三種の神器的参考書を3冊紹介します。
英検3級 でる順パス単 5訂版
英検対策でおそらく一番有名な単語帳といえば、旺文社出版のでる順パス単(通常パス単)ではないでしょうか。
級に合わせて頻出の単語を、さらにでる度合いに合わせて細かく分類した本書は、これ一冊だけで3級の単語を十分にカバーできる内容を誇っています。
日常英会話で使いたい単語の多くが出題範囲となる英検3級では、単語だけでなく熟語も覚え始めたいところ。
英検3級で使われる熟語も本書は細かく記載しているので、パス単を暗記すれば単語力が上がること間違いなしです。
ただの単語や熟語の羅列だけではなく、単語・熟語両方について確認テストがついているので、単語を本当に覚えられているかの確認までできてしまいます。
単語やその例文、熟語の音声は先ほど紹介したアプリ「英語の友 旺文社リスニングアプリ」でも確認可能。いつでもどこでも英検3級に必要な対策ができる良書です。
出版社 | 旺文社 |
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価格 | 1,265円(税込) |
内容 | ・単語編 でる度A 常にでる基本単語 300 でる度B よくでる重要単語 300 でる度C 差がつく応用単語 300 ・熟語編 でる度A よくでる重要熟語 200 でる度B 差がつく応用熟語 100 ・会話表現編 100 |
英検3級総合対策教本 改訂増補版
一次試験の筆記から二次試験の面接まで、3級に必要な知識を網羅できる一冊がこの英検3級総合対策教本。
英検3級で合格点を突破するための問題・解説だけでなく、受験の流れから英検受験についてよくある質問にも答えてくれる便利な一冊です。
実際の3級の試験で出題される大問ごとに例題や解説、解き方のコツが詳しく収録されています。
模擬テストもついているので、通しでテストを解いた際に何点ほど獲得できるか、本番前に大事なシミュレーションにも活用が可能。
巻末には5級から3級までに出題される英文をまとめた「重要文法一覧表」がついています。
3級では全ての英語の基礎と言っても過言ではない、中学英語で習う英文法が出題されます。こちらの教本を使った3級対策で、これまでの文法の苦手を解消して英語の基礎力を上げていきましょう。
出版社 | 旺文社 |
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価格 | 1,540円(税込) |
内容 | 第1章:文法 第2章:筆記1(単語・熟語) 第3章:筆記2(会話文) 第4章:筆記3(長文読解) 第5章:筆記4(英作文) 第6章:リスニング(第1部〜第3部) 第7章:面接 |
7日間完成 英検3級 予想問題ドリル 5訂版
英検3級の対策が万全、もしくは試験当日まで時間があまりないときに活用したいのが、「7日間完成英検3級予想問題ドリル」です。
本番同様の例題を7日分解くことで、最後の追い込みを行うことができます。
英検3級は当然ながら75分間、座りっぱなしで集中して問題に取り組み続けなければいけないので、試験直前には本番さながらの環境で勉強するのがおすすめ。
本番の緊張感を持って3級の対策ができるのが、このドリルです。
単語や文法、会話表現など筆記の各大問を復習するための問題が多数収録。この例題では今までの旺文社の知識から最頻出の知識が厳選されています。
かなり時間がない場合、本番が不安な場合は、本書を参考にして超重要事項をマスターしておきましょう。
出版社 | 旺文社 |
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価格 | 1,265円(税込) |
内容 | Day 1 ・よく出る単語をマスターしよう! ・筆記試験&リスニングスクリプト Day 2 ・よく出る熟語をマスターしよう! ・筆記試験 Day 3 ・会話表現をマスターしよう! ・リスニングテスト Day 4 ・よく出る文法をマスターしよう! ・筆記試験 Day 5 ・対話・質問をマスターしよう! ・リスニングテスト Day 6 ・英作文の攻略法は? ・筆記試験&リスニングテスト Day 7 ・3級の面接(スピーキングテスト)はどんなテスト? ・面接(スピーキングテスト) |
オンラインで受講できる英検3級の対策講座
ここまでに英検3級に合格するためのおすすめの対策法や参考書を紹介しましたが、本当に一人で行う対策で合格にたどり着けるのか不安になりますよね。
特に、これまでの級と比べて初めて3級で出題されるライティングと面接は自分一人だと対策しにくいのが現実です。
さらに、英検3級では英語の根幹となる中学英語の総ざらいが試験範囲のため、文法を詳しく説明してもらえる機会があると心強いです。
そこでおすすめなのがオンラインで受講する英検対策講座。
まだあまり慣れていないライティングと面接を乗り切るには、自分の回答を添削してもらい、ミスの傾向を掴み、正しい英語に触れる機会を増やすことが必要不可欠です。
またオンライン英会話は、忙しい時間の合間をぬって対策できるだけではなく、経済的にも対面の授業よりも費用が抑えめな傾向にあります。
そこでおすすめのオンライン英会話をまとめました。
ネイティブキャンプ(英検®二次試験対策)
ネイティブキャンプは、オリジナル教材を使った英検®3級二次試験対策コースと、旺文社「二次試験・面接 完全予想問題」シリーズの教材を使ったコースの2種類あります。
オリジナル教材の英検®対策コースは、英検®二次試験に備えて、出題傾向に慣れたい人や、面接試験に慣れたい人向けの構成になっており、合計50問の演習ができます。
二次試験を受けるのはまだ先だけれど、事前に対策しておきたい人におすすめのコースです。
一方、旺文社「二次試験・面接 完全予想問題」シリーズの教材を使ったコースは、本番の試験を想定した模擬試験(5~8分)を行い、模擬試験終了後に復習(17~20分)を行うレッスンです。
旺文社の教材を使ったレッスンは、対応している講師が決まっているため、講師も指導に慣れており、安心してレッスンが受講できます。
教材にセリフが書かれているので、英検二次試験を初めて準備する人でも、迷うことなくレッスンが受講できるでしょう。
こちらのコースは、二次試験の直前対策として活用すると、非常に有効です。
ネイティブキャンプの基本情報
対策できる英検級 | 3級~準1級 |
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対策できる科目 | スピーキング |
講師 | フィリピン人講師、日本人講師、ネイティブ講師 |
特徴 | ・ネイティブキャンプオリジナル教材(演習問題) ・旺文社「二次試験・面接 完全予想問題」シリーズの教材(模擬試験) ※旺文社テキストのコースは、有料会員のみ利用可能。無料体験はできません。 |
料金 | プレミアムプラン月額7,480円(回数無制限/年間割引オプションで6,480円) ファミリープラン1,980円 ライトプラン(月8回受講目安)5,450円 ネイティブ受け放題オプション 上記プラン+9,800円※1 チョコっとキャンプ(1日10分)月額2,980円 |
※ 料金はすべて税込みです。
※1 ネイティブ講師と今すぐレッスンが可能になるオプションです。(カランメソッドと英検を除く。予約する場合は一部ネイティブ講師を除いて割引価格で利用できます。)
ネイティブキャンププレミアムプランに新規登録した方に、Amazonギフト券5,000円分をプレゼント!期間限定の特別企画となっているので、この機会をお見逃しなく!
キャンペーン期間:11月30日(土)まで
対象:キャンペーン期間中に新規登録、無料トライアル終了後プレミアムプランに移行された方
QQ Kids(英検®二次面接試験対策)
英検の二次面接対策に特化しているのが、こちらのQQ Kids英検二次面接対策連携カリキュラム。
普段あまり英語を話す機会がなければ対策が必須になる、英検3級の面接を本番さながらに練習していくカリキュラムです。
英検3級のスピーキングはある程度パターンがあるので、パターンを意識しつつオンライン講師による添削で、本番までの準備を万端にしましょう。
模擬二次面接の後にはフィードバックをもらえるので、自分では対策がしにくいスピーキングでもしっかり改善点が見つかります。
旺文社の「英検®二次試験・面接完全予想問題」シリーズをもとにしたコースは模擬二次面接が全部で7回分、QQ Englishオリジナル英検®面接対策カリキュラムは全部で12回分あるので、自信を持って面接に挑めますね。
QQ Kidsの基本情報
対策できる英検級 | 5級~準1級 |
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対策できる科目 | 5級・4級リーディング 3級~準1級スピーキング |
講師 | フィリピン人講師 |
特徴 | ・旺文社の「英検®二次試験・面接完全予想問題」シリーズをもとにしたコース ・QQ Englishオリジナル英検®面接対策カリキュラム(各コース全12回) ・QQ Englishの講師がスピーキングテストの模擬試験を行う ・高校生以上はQQ Englishで英検対策可能 |
料金 | 月4回コース(200ポイント) 2,980円(税込)~ |
kimini英会話(英検®合格コース・ 英検®二次試験対策)
まず紹介するのは、学研の教材「英検3級をひとつひとつわかりやすく。」を基に作られたkimini英会話の英検コース。
この「英検3級をひとつひとつわかりやすく。」は、5級・4級の重要事項も確認しながら3級の知識を身に付けることができる人気の参考書です。
人気の3級対策教材をプロ英会話講師と一緒に進められるのはなんとも心強いですね。講師とのマンツーマンレッスンで、安心して正しい英語をなんども繰り返し練習できます。
全84回のレッスン全てで講師の指導を受けられるため、知識の偏りなく英検3級合格に必要な文法・語彙を習得できそうです。
さらに、要所要所でレッスン内容の習熟度を確認するテストがあるため、成長を感じにくい語学でもしっかりと知識が身についていることを実感できそう。
模擬試験は全8回分行うことができるため、存分にテスト形式に慣れて本番に臨みましょう。
kimini英会話の基本情報
対策できる英検級 | 5級~準1級 |
---|---|
対策できる科目 | リスニング、スピーキング、リーディング |
講師 | フィリピン人講師 |
特徴 | ・「英検3級をひとつひとつわかりやすく。」をもとにしたコース ・一次試験と二次試験の対策ができるコースと、二次試験対策だけできるコースもある |
料金 | スタンダードPlusプラン(毎日1レッスン+トレーニング+学習管理)7,480円 スタンダードプラン(毎日1レッスン)6,380円 ※ 英検®対策のコースを受講する場合はスタンダードプラン、スタンダードPlusプランへの加入が必要です。 |
kimini英会話では、10日間の無料体験つきで初月10円(税込)で利用できます。
適用期間:2024年11月25日(月)まで
※初月10円になるのは、スタンダードPlusプラン、ウィークデイプラン、ウィークデイPlusプランが対象です。
英検3級の勉強方法や試験対策についてよくある質問
ライティングやスピーキングなどの新しいセクションが増えたり、合格によるメリットが発生したり、みなさんの英語学習において転換期になることが多い英検3級。
これまで5級・4級が余裕だった人も、少しずつ本格的な英検対策を視野に入れていく頃合いではないでしょうか。
CBTの登場で受験回数が増えたとはいえ、一発合格を目指していきたいところです。
英検3級の合格をつかみとるために、受験前に確認しておきたい、よくある質問に答えていきます。
英検3級に合格するための勉強時間の目安ってどれくらい?
英検3級に合格するための勉強時間は、4級までの知識がしっかり身についている場合、20時間前後と言われています。
私が指導している英会話スクールでも、4級合格から3級合格までの勉強時間が、15〜25時間に収まることが平均的です。
これまでの5級・4級の知識の定着度にもよりますが、おおよそ1ヶ月毎日1時間弱の対策を行えばいいので、そこまでの大きな負担とは言えないですね。
3級の一次試験が75分なので、1時間ほど集中して座っていられる能力は必須となります。
平均20時間前後の勉強時間を目安としましたが、もっと勉強時間が必要になる場合があります。特に、英単語のスペルが書けない場合です。
これまでの級では英語を読めて理解できれば良かったのですが、3級から自分で英作文を行う必要が出てきます。
3級のリーディングはできるし、単語も知っているのにスペルだけ全然分からない、という例が度々みられます。
まずはライティングに挑戦してみて、どのくらい単語が書けるかも加味して勉強時間を決めていくといいでしょう。
英検3級の問題集や過去問って絶対に買ったほうがいい?
英検3級の問題集の購入は必須ではありませんが、今の英語力をしっかり見極めていく必要があるでしょう。
英検3級の過去問で8割以上取れるのであれば、問題集を買い揃えずとも合格圏内にいるといえます。
英検の公式ウェブサイトでは、過去3回分の過去問を無料で公開しています。まず無料公開されている過去問1回分を解いて採点まで行ってみましょう。
過去問で8割を下回るなら、問題集を買って対策を行うことが無難と言えるでしょう。
8割という基準は、英検3級自体の合格点6割からすると高めです。しかし、英検3級を取得した人の多くが今後も級を上げて英検を受験していくことを考えると、8割ほどは目指したいですね。
英検3級合格のために塾に行ったり対策講座を受講する必要はある?
英検3級に合格するために塾に通ったり対策講座を受ける必要は、必ずしもあるとは限りません。
これまで英語を習いに行ったことがない人、ライティング・スピーキングを普段行うことが少ない人は塾や対策講座の利用をおすすめします。
対策講座等を通じて、ライティングの基礎や英検の面接についての基礎知識を得られるはず。
また英検3級対策中は英文法習得において大切な時期にあたるため、この機会にクセやミスを直してもらい、正しい英語を身に付けたいところです。
どの英語試験においても言えることですが、どれだけ英語に慣れているか・実力がすでにあるかで、塾や対策講座の必要度は変わります。
3級の対策を始める以前からすでに英作文やスピーキングを行ってきた人、自信がある人は、3級のために指導を受ける必要は特にありません。
英検5級と4級を受けずにいきなり3級から受験してもいい?
5級と4級を受けずに3級に挑戦する、いわゆる飛び級受験はもちろん可能です。
英検の仕組みや難易度の両方を加味しても、飛び級はありです。しかし、飛び級ができるかどうか、まず徹底的に見分けねばいけません。
英検では、基本的にどの級でも、受験級以下の知識は身についている前提での出題になります。
そのため、5級と4級を受験せずにいきなり3級に挑戦するには、確実に5級・4級相当の知識が身についている必要があります。
英検公式ウェブサイトで無料公開されている5級・4級の過去問を解いてみましょう。
5級なら9割、4級なら8割は取れていることが3級飛び級受験の目安となるのではないでしょうか。
もし4級も対策しておきたい、という場合は2つの級を同時に受験する、ダブル受験も可能ですよ。
5級~3級にあたる基礎レベルは英語の根幹になるため、焦らず着実に知識をつけていきましょう。
英検3級を大人が受験する場合、一夜漬けやノー勉でも合格できる?
英検3級を大人が受験する場合、全く勉強していない(ノー勉)状態でも合格は可能であると思います。
こちらも先ほどまでと同様に、5級・4級の知識に抜けがないか、3級の過去問で8割ほど取れるかが目安になるでしょう。
また、大人での受験だと、学生時代の記憶を頼りに解くことが可能になります。
学生時代に割と英語を勉強していた場合は、5級〜3級の過去問の出来具合で対策の有無を判断しても合格は可能かと思います。
学生時代に英語を勉強した記憶があまりない場合は、基礎が抜けていることが懸念されるので、対策を行えるのがベストです。
【まとめ】英検3級の対策は今の英語力に最適なものを効率よく取り入れよう
いかがでしたか。この記事では英検3級に合格するための、おすすめ勉強法を紹介しました。
これまでの5級・4級と比べて難易度が格段に上がる3級ですが、持っていると優遇を受けられたりと、ぜひ取得したい資格の一つです。
3級の難しいところは新たにライティングとスピーキングが追加されることですが、英検対策ができるオンライン英会話などを活用して添削をしてもらうことを意識すれば、力がどんどんついてきます。
四択問題だけでなく、英語表現が問われるようになり難しく感じますが、実際の会話などで英語が少しずつ使えるようになるのがこの英検3級のレベルです。
オンライン英会話などで英語を使うことを楽しみながら対策を行なっていきましょう。
- 執筆者:Arisa
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TOEFL iBT 109点。高校卒業直後、純ジャパで英検1級、TOEFL iBT 95点を取得。その後カナダの4年制大学に進学し心理学を専攻。カナダ在住1年でiBT 109点を取得。日本にいながら英語圏で通用する英語知識習得法をお届けします。