英語の熟語の覚え方

「英語の熟語が覚えられない」
「単語の暗記で手一杯で、熟語まで手が回らない」

組み合わせる前置詞によって、意味が変わってしまう英語の熟語を覚えるのが苦手、という方も多いのではないでしょうか。

特に受験を控えた中学生や高校生の場合、単語の暗記を優先してしまい「なかなか英熟語の暗記まで手が回らない」というお悩みもあるでしょう。私自身もそうでした。

つい学習をおろそかにしてしまいがちな英熟語ですが、実は日常的な英語のコミュニケーションでは非常に重要な役割を果たします。

英熟語が身につくと表現の幅が確実に広がり、何よりネイティブのような自然な英語に近づいていきますよ。

英熟語の覚え方にはいくつかのコツがあります。この記事では「そもそも英熟語って何?」というところからはじめ、効果的な英熟語の身につけ方まで解説していきます。

執筆者:Lin
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小4までアメリカの現地校に通い、帰国後は「英語はネイティブ並みでしょう?」という周囲の誤解とプレッシャーゆえに、英語の勉強から遠ざかった過去あり。中途半端な英語力にコンプレックスを感じ、大人になってから再勉強。英検1級。ケンブリッジ英検CAE。TOEIC910点。さらに英語指導者(TEFL)や児童英語指導者(TEYL)の資格を持つ。プロフィールの詳細はこちら

覚えられない原因はコレ!英語熟語の間違った覚え方

「英熟語を覚えるのが苦手」という方は、実は間違った覚え方をされていることが多いです。

ここでは、間違った覚え方を3つ紹介するので、「当てはまるかも……」と思った方は、覚えられない原因をしっかり確認しておきましょう。

英熟語の間違った覚え方

  • 英語の熟語を丸暗記している
  • インプットだけでアウトプットしていない
  • 英熟語の暗記が特別なものだと思い込み過ぎている

英語の熟語を丸暗記している

暗記してしまうこと自体が悪いわけではありません。

しかし英熟語と日本語の対訳を、機械的にただ丸暗記していくやり方は、効率が悪いのでおすすめできません。

英熟語は複数の単語の組み合わせから成っています。覚えるときは、パーツとなるひとつひとつの単語のイメージまで意識できると、格段に記憶に残りやすくなるものです。

「carry」を使った英熟語

単語のもつイメージについては後述しているので、そちらでじっくり解説します。

インプットだけでアウトプットしていない

言葉は、使わなければ身につきません。

「試験によく出る」「頻出」といったタイトルの市販の単語帳を、1ページ目から暗記してしっかりインプットしていったとしても「書く」「話す」といったアウトプットなしでは、覚えたはずの英熟語もいずれきれいさっぱり忘れてしまうでしょう。

せっかく覚えた英熟語をしっかり記憶にとどめるためには、どんどん自分でも使ってみることです。

普段の会話に取り入れてみるのはもちろんですが、自作の例文を作る、問題集を解いてみる、といったことも立派なアウトプットになります。

できることから始めてみましょう。

英熟語の暗記が特別なものだと思い込み過ぎている

英単語は英単語、英熟語は英熟語、と別々に暗記をしなければならないと思い込んでいる方は、意外と多いものです。

特に中学生や高校生など受験を控えている方の場合、次々と出てくる新しい英単語を覚えるのに必死で、「この上英熟語まで覚えていられない!」という方がいるかもしれません。

しかし英熟語は何も特別なものではありません。新しい英単語を覚えるときのほんの一工夫で、一緒に英熟語も身につけることができます。

例えば「進歩する」という意味の「advance」という動詞を覚えたとします。このとき「進歩する=advance」という組み合わせだけ覚えておしまいにしてしまうのでは、あまりにもったいないことです。

単語を覚えるついでに、「in advance=前もって」という熟語も覚えてしまいましょう。

この「in advance」は日常のコミュニケーションではとてもよく使う表現です。入試問題に出る・出ない、は別として、知っていて損はありません。

「英単語」「英熟語」と過剰に線引きをするのは無意味で、非効率です。

英語の熟語が覚えられない人が知っておくと役立つ基礎知識

そもそも「英熟語」とは何でしょうか。
まずは英熟語について知っておきたい基礎知識を整理していきます。

英熟語の基礎知識

  • 英熟語は句動詞・コロケーション(連語)・イディオム(慣用句)の3種類
  • 日常のコミュニケーションでは英熟語が多用されている
  • 英熟語を構成する動詞や前置詞にはイメージがある

英熟語は句動詞・コロケーション(連語)・イディオム(慣用句)の3種類

日本語の場合、「熟語」というと2字またはそれ以上の漢字で書かれる漢語を思い浮かべるでしょう。「臥薪嘗胆」「変幻自在」といった四字熟語もありますね。

英語の場合、「英熟語」という言葉が指すものには、大きくわけて「句動詞」「コロケーション(連語)」「イディオム(慣用句)」の3種類があります

1. 句動詞(phrasal verbs)

 
「動詞+前置詞」または「動詞+副詞」で構成される言葉。

句動詞の例

go on, take off, look up など

2. コロケーション(collocation/連語)

慣習的に強く結びつく組み合わせの言葉。

コロケーション(連語)の例

heavy rain 豪雨
commit a crime 罪を犯す

「strong rain」と言っても意味は通じるとは思いますが、雨の勢いを表わす場合は「heavy rain」が正しい組み合わせになります。

「do a crime」も文法的には間違えではありませんが、使われません。「crime(罪)」と強く結びつくのは「commit」であり、常に「commit a crime」とワンセットで使われます。

3. イディオム(idiom/慣用句)

慣用的な表現をイディオムと言います。日本語でも「骨が折れる」「顔色をうかがう」などがありますね。

イディオム(慣用句)の例

too much on my plate やることがたくさんある
speak of a devil 噂をすれば影

日常のコミュニケーションでは英熟語が多用されている

実際に英語でコミュニケーションを取る際、主にインフォーマルな場面では英熟語が非常によく使われます。

特に上記の分類で言えば「1. 句動詞(phrasal verbs)」は意味が理解できないと、意思疎通がうまくできません。

「長年学んでいるのに、ネイティブ相手のコミュニケーションだとまったく英語が使えない」というお悩みを抱えている方の場合、英熟語の知識量の少なさが原因のときもあります。

英語でのコミュニケーション力アップを目指す上で、英熟語をしっかり学び意識的にインプットするメリットは非常に大きなものになります。

英熟語を構成する動詞や前置詞にはイメージがある

言葉には、その言葉それぞれがもつ「イメージ」というものがあります。

それは英熟語を構成する動詞や副詞、前置詞も例外ではありません。ネイティブはこうしたイメージを「あたりまえ」のように感じ取った上で言葉を使いこなします。

一方、ノンネイティブとして英語を学ぶ私たち日本人学習者は、この「イメージ」がなかなか想起しにくく、それゆえに学習のハードルが上がってしまうことが多々あります。

例として「in」という前置詞を取り上げてみましょう。「in の意味を教えてください」と言われたら、多くの日本人学習者は「なかに」という日本語対訳を答えるだけで終わってしまいます。

確かに「in」を日本語に訳すならば「なかに」で間違いではありません。

しかしネイティブはもう一歩踏み込んで、「何かのなかに収まっている」「四方を囲まれている」というイメージをもちます。下図で言えば「箱のなかに入っている」状態ですね。

前置詞「on」「in」「by」「near」の図解

「in」という言葉のもつ正しい言葉のイメージができている人と、ただ「in=なかに」と丸暗記している人とでは、この先の英語学習において歴然とした差が生じていきます。

私自身が大学受験の勉強をしていたとき、どうしても苦手な熟語がありました。

consist+前置詞

consist of~ ~成る
consist in~ ~に本質がある
consist with~ ~と一致する

この「consist+前置詞」シリーズは当時「頻出熟語」と言われ、模試などでもよく目にするものだったので、しっかり覚えたかったのです。

しかし私と相性が悪いのか、どうしても覚えられません。あまりに覚えられないので、マジックで紙に書き、机の前に貼ったほどでした。

なぜ当時の私はこの熟語を身につけるのにそこまで苦戦したのか。
それは単語や前置詞へのイメージが足りず、ただただ丸暗記をしようとしていたからだと今ならわかります。

「consist」はラテン語の「consistere(しっかりと立つ)」からきた言葉で、「そこに在る」という意味の動詞です。

そこに所属のイメージをもつ前置詞ofがつくことで「~から成る」となり、内部につつまれたイメージをもつ前置詞inと結びつくと「~に本質がある」、ぴったりくっつくイメージをもつ前置詞withと一緒になると「~と一致する」という意味になるのです。

consist+前置詞

動詞「consist」、そして「of」「in」「with」といった前置詞のイメージを正しくもっていれば、この「consist+前置詞」シリーズを身につけることに、過去の私はあれほど苦しむことはなかったのです。

このように言葉のもつイメージが理解できるようになれば、英熟語の習得に留まらず、英語学習そのものがぐっとスムーズになります。

LinLin

イメージのつかみ方については次項で解説していきます。

効率的な英語の熟語の覚え方と長く記憶するコツ

英熟語を身につけるには、どうすればよいのでしょうか。

ここでは、私なりに試行錯誤を繰り返してきた上で「これが効果あったな」と思う覚え方やコツを中心にお伝えしていきます。

どれかひとつのやり方を徹底するよりも、色々と組み合わせて取り組めるとよいと思います。ご自身に合ったやり方で、どんどん試してみてください。

英熟語の効率的な覚え方

  • 英熟語は集中的なインプットが効果的
  • 英熟語をテーマごとにまとめて覚える
  • 動詞ごとにまとめて覚える
  • 前置詞ごとにまとめて覚える
  • 英語の熟語だけでなく例文で覚える
  • 文字で見るだけでなく耳から聞いて覚える
  • 自分専用の英単語・英熟語ノートを作る
  • 【中上級者向け】熟語の意味を英語で置き換える
  • 単語や前置詞のイメージをつかむために英英辞書をひく

英熟語は集中的なインプットが効果的

英熟語には、日常的によく使われる「頻出英熟語」というものが存在します。

まずはこうした「よく使われる」英熟語を優先的に、1日5個というようにノルマを決めて、集中的にインプットするのが効果的です。

大学生や社会人の方で、長期的に「使える英語力」をつけていきたいと考える方には、English Phrasal Verbs in Useのような、オールイングリッシュの教材をおすすめします。

English Phrasal Verbs in Use

「English Phrasal Verbs in Use」は、5分程度でできる15問クイズなど隙間時間で取り組めるアプリです。

別途教材を持ち歩かなくても、スマホさえあれば手軽に取り組めるのがメリットです。

書籍がよい方は、『Really Learn 100 Phrasal Verbs』がおすすめ。

Really Learn 100 Phrasal Verbs

私が実際に取り組んだ、日常生活でよく使われる100の句動詞を集めた参考書&問題集です。

英語→日本語ではなく、これらの教材のように英語圏で書かれた英語学習者向けの頻出単語集を使えると、英語のイメージも捉えやすく、学習効果は高くなります。

はじめのうちは、なかなか身についた実感が得られないかもしれません。

しかしインプットを地道に続けていくと、ふとした瞬間に英語を目にしたとき、耳にしたとき、これまで見落としていた、聞き逃していた熟語に気づくことが必ずできます。

焦らずコツコツ、が基本です。

なお、中学生や高校生など受験生の場合は、受験教材会社が提供しているターゲットの友 英単語アプリといったアプリで取り組むのが、頻出熟語を抑えるには効率的でしょう。

ターゲットの友 英単語アプリ

ゲーム感覚でチャレンジできる5問クイズなど、ちょっとした空き時間にも取り組めて便利です。

英熟語をテーマごとにまとめて覚える

覚え方のひとつとして、テーマごとによく使われる英熟語をまとめて覚えるやり方もおすすめです。

例えば「健康」というテーマであれば以下のような英熟語をまとめて覚えてしまうのです。

「健康」をテーマにした英熟語

ritically ill 重病
have an operation 手術を受ける
an infectious disease 感染症
be in poor health 健康を損なう

テーマごとに覚えておくと、ライティングやスピーキングといったアウトプットのときに非常に役立ちます。

動詞ごとにまとめて覚える

組み合わせる前置詞によって意味が変わってしまう英熟語は、基幹となる動詞ごとにまとめて覚えると、意味の使い分けが明確になり、より記憶に残りやすくなります。

意味の使い分けが曖昧なまま放置してしまうと、自信が持てないためにその言葉を使うことを避けてしまいがち。そうなるとアウトプットができず、ますます英熟語は定着しません。

似たような熟語で意味が曖昧になってしまい「inだっけ、forだっけ」と迷ってしまう「気持ちの悪い」英熟語は、一度自分で書き出して違いを明確にしておくとすっきりします。

動詞例(come)

come on (軽い呼びかけ)
come across 出くわす
come along やってくる
come over 訪問する

前置詞ごとにまとめて覚える

同じ前置詞を組み合わせた英熟語を、まとめて覚えるやり方もあります。

動詞ごとにまとめるよりも数が圧倒的に多くなりますが、前置詞のもつイメージを捉えやすくなるという利点があります。

例としてinを使った英熟語を見てみましょう。

「in」を使った英熟語

drop in (ふらりと)訪れる
join in (途中から)参加する
fill in 記入する
take somebody in (誰かを)だます

「in」は日本語に訳すと「なかに」となりますが、「なにかのなかに収まっている」「四方を囲まれている」というイメージがあります。

この正しい「in」のイメージをもっていると、最後に挙げている「take somebody in」はただ「だます」のではなく、相手を自分のペースに取り込み、信じこませて「だます」ニュアンスがあることが理解しやすくなるでしょう。

そうなればここで前置詞「in」が使われる必然性により納得感が生まれ、記憶にも残りやすくなります。

英語の熟語だけでなく例文で覚える

例文ごと覚えるメリットは、「正しい使い方」を覚えることにあります。

どういったシチュエーションで使う言葉なのか、前後の単語の組み合わせはどうなるのか、ということがしっかり頭に入るでしょう。

もうひとつのメリットは「使いやすい状態」で頭のなかにストックしているので、アウトプットしやすくなることです。言葉はアウトプットまでできて初めて定着します。

「自分の言葉」として自信をもってライティングやスピーキングで使えるようになりますよ。

文字で見るだけでなく耳から聞いて覚える

最近の市販の単語帳・熟語帳は、無料音源がついているものが増えています。ぜひ活用して、耳から覚えることも取り入れてみてください。

目で文字を見ただけで覚えてしまうと、実際に発音されたときに同じ単語に聞こえず戸惑ってしまうことも。これではせっかく知識として覚えた言葉が生かされず、もったいないですよね。

リスニング力アップだけでなく、スピーキングでも役立つので、ぜひ耳からのインプットも意識的にしてみましょう。

YouTubeのサイトなどを利用してもよいですね。

The 50 Important Phrasal Verbs in Englishは、講師が一方的にただ例文を読み上げるのではなく、短いお話のなかで使われている熟語を解説していくので、飽きずに聴けます。
日常的によく使われる表現ばかりで、おすすめです。

そのほか、English Phrasal Verbs with WORK and their meaningsもおすすめ。

この動画は「work」を使った熟語を解説しています。他にも「down」「away」などの解説動画もあります。

もう一段階英語力を上げたい!と思う方に向けた、具体的なアドバイスが多いので個人的に好きなチャンネルです。

自分専用の英単語・英熟語ノートを作る

不思議なもので、誰しも「何をやっても覚えられない」という相性が悪いとしか言いようのない単語や熟語があるものです。私にとっては前述の「consist+前置詞シリーズ」がそうでした。

このような言葉は、自分専用のノートに書きためておきましょう。

手を使って「書く」という行為で記憶を促すだけでなく、隙間時間に何度でも見返していきましょう。

そして模試なり英文記事なり、どこかでその言葉に出会ったら、「どのような使われ方をしていたか」をノートに書き込んでおけると、自作の参考書としてグレードアップしていきます。

【中上級者向け】熟語の意味を英語で置き換える

英語の熟語を覚える際、意味を日本語で置き換えるのをやめられると、英語力は飛躍的に伸びていきます。

例えば「put off」という熟語を覚えるのに「延期する」という日本語と対にするのではなく、「postpone」という単語とセットにして覚えられると、一気に語彙力が上がります。

逆に単語を覚えるときにも、「同義の熟語はなんだろう」という意識を常に持てるようになるのが理想です。

LinLin

前述のオールイングリッシュの教材などにもぜひ、チャレンジしてみてください。

単語や前置詞のイメージをつかむために英英辞書をひく

言葉のもつイメージがつかめると、ぐっと理解が深まり効率的に英熟語を身につけられることはすでにお伝えしました。

ではそのイメージをつかむためには、何をすべきなのでしょうか。
私は英語学習者、またはネイティブの子ども向けの英英辞書をひくことを強くおすすめします。

先ほどから何度も例として挙げている「in」という言葉をOxford Advanced Learner’s Dictionaryでひいてみましょう。

前置詞としての用法だけで18あり、それぞれに短い例文がついています。冒頭の3つほど引用してみましょう。

  1. at a point within an area or space ex.The kids were playing in the street.
  2. within the shape of sth; surrounded by sht ex.She was lying in the bed.
  3. into sth ex.He dipped his brush in the paint.

いかがでしょうか。この3つを読むだけで「in」という言葉に対してネイティブが自然にもっている、「何かのなかに収まっている」「四方を囲まれている」というイメージを少し理解できるような気がしてくるのではないでしょうか。

英日辞書をひいてしまうと、私たち日本語母語話者の場合「in=なかに」という日本語の対訳を結びつけた時点で安心してしまい、それ以上言葉のニュアンス・イメージを膨らませる段階まで進めません。

言葉のイメージをつかむために英英辞書をひく、というのはすぐに効果が現れる勉強法ではありません。今日英英辞書をひいても、明日の単語テストで満点が取れることにはつながらないのです。

しかし長い時間をかけて必ず、確かな英語力となって効果が現れるはずです。

身近な単語を英英辞書で調べてみることを日々の習慣にしてみてください。言葉に対するイメージがわきやすくなり、1年後の英語力に差が出てきます。

英語の熟語の覚え方に関するよくある質問

英語の熟語だけで覚えるより、例文ごと覚えた方が効率がいいですか?
熟語に限らず、言葉は例文と一緒に学ぶのが大原則です。
言葉は、「知っている」だけでは身についたとは言えません。「使える」状態、しかも適材適所で「使い分ける」ことができて、初めて「身についた」と言えます。
そのためには例文ごと覚え、「すぐに使える状態」として自分のなかにストックしておくとよいです。スムーズにアウトプットが行え、効率的に言葉を身につけられるでしょう。言葉のもつイメージやニュアンスもつかみやすくなるので、ぜひ新しい言葉を覚えるときは例文とセットで記憶することをおすすめします。
英語の熟語や単語などは、5分~10分くらいの隙間時間に覚えた方がいいですか?それとも1回に30分以上時間を取って勉強した方がいいですか?
暗記の仕方には個人差があるので、あくまで私個人のケースとしてお伝えしますが、1回5分の隙間時間をおすすめします。
一度ですべてを完璧に覚えられなくても大丈夫。はじめは「忘れてあたりまえ」というゆるい気構えで、家を出るまで、電車がくるまで、待ち合わせの時間まで、といった1日のなかにある隙間時間を積み重ねて、同じ単語や熟語に複数回ふれることで記憶を定着させていきましょう。忘れても大丈夫。また覚えればよいのです。
大学受験の対策で、英熟語の勉強は熟語帳を買ってした方がいいですか?英単語は単語帳でやっています。
私の経験上申し上げるならば、大学受験対策として英単語+英熟語、2冊の単語帳に暗記目的で取り組むのは、効率的ではないのでおすすめできません。頻出順に言葉が並べられた暗記用の単語帳は1冊で充分です。語彙力強化のためにもう1冊取り組みたいのであれば、長文読解力も同時に鍛えられる「文で覚える」タイプの単語帳がよいでしょう。

【まとめ】効率よく「使える」英熟語を身につけよう

この記事では、英熟語の効率的な覚え方についてお伝えしてきました。

英熟語がしっかり身につくと、シンプルな単語の組み合わせで、さまざまな表現ができるようになります。

実際の英語のコミュニケーションでも英熟語は多用されているので、日常会話にも自信が持てるようになるはずです。

オンライン英会話等で定期的に英会話練習を取り入れると、成長が実感できておすすめです。

ポイントを抑えた学習で、効率よく「使える」英熟語を増やしていきましょう。