「アメリカ英語とイギリス英語は何がそんなに違うの?」
「アメリカ英語とイギリス英語なら、どっちを学ぶべき?」
イギリスで旅行をしたときや、イギリス出身の人と英語で話をしたときに、「あれ?発音がちょっと違うかも」と感じたことがあるかもしれません。
日本の学校では基本的にアメリカ英語を学ぶため、イギリス英語を見たり聞いたりすると違和感を覚えることがあるのです。
アメリカ英語とイギリス英語は同じ「英語」ではありますが、両者の間には発音から単語、スペル、文法にいたるまでたくさんの違いがあります。
詳しく語れば本が何冊も書けるほどですが、この記事では子ども時代をアメリカで過ごし、大人になってからイギリスで暮らした私自身が「肌で感じたアメリカ英語とイギリス英語の違い」を中心にお伝えします。
「そもそもアメリカ英語とイギリス英語の違いがなぜ生まれたのか」といった英語の大まかな歴史的部分や、「ネイティブ同士はお互いの英語を本音の部分ではどう思っているのか」といった、ちょっとユーモアな内容も取り入れました。
「日本人にとってはどちらの英語がより簡単か」といった、気になるテーマにも触れていますよ。アメリカ英語とイギリス英語のどちらで英語を学ぶか迷っている人にも、非常に参考になる内容です。
アメリカ英語とイギリス英語の違いを知り、英語という言語への理解を深めていきましょう。
- 執筆者:Lin
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小4までアメリカの現地校に通い、帰国後は「英語はネイティブ並みでしょう?」という周囲の誤解とプレッシャーゆえに、英語の勉強から遠ざかった過去あり。中途半端な英語力にコンプレックスを感じ、大人になってから再勉強。英検1級。ケンブリッジ英検CAE。TOEIC910点。さらに英語指導者(TEFL)や児童英語指導者(TEYL)の資格を持つ。プロフィールの詳細はこちら
目次
アメリカ英語とイギリス英語の違い
私自身は小学生のときにアメリカ東部で生活していたため、周りの人の話す英語が「普通の英語」だと思っていました。
たまにアメリカ国内の別の地域から転任してくる先生が「私はアクセントが強いから恥ずかしい」と言っていましたが、特に違和感を覚えませんでした。
そんななか、親戚を訪ねてイギリスのロンドンに遊びに行ったことがあります。そのとき、彼らの話す英語を耳にして「普段自分が聞いている英語となんて違うのだろう!」と驚いた記憶があります。
子供心に「なんだかお芝居を観ているようだ」と感じたのです。
その数十年後、今度はイギリスに住むことになり、あらためて自分が初めて触れた英語である「アメリカ英語」と、イギリスで使われている「イギリス英語」の違いを、生活を通して実感することになりました。
アメリカ英語とイギリス英語。同じ英語でも、どういった点に違いがあるのかを見ていきましょう。
英語の発音が違う
アメリカ英語とイギリス英語の、もっともわかりやすい違いは発音に現れます。なかにはまったく別の単語に聞こえるものもあるので、少し注意が必要です。
まずはこの動画をご覧ください。
アメリカ、イギリス、そしてオーストラリアの、英語の発音の違いをまとめた動画です。
特に「a」「t」「r」の発音で違いが出ることに気づかれるかもしれません。例えば「water:水」などは、アメリカ英語とイギリス英語では聞こえ方がかなり異なりますよね。
このほかに私自身がイギリスで生活するなかで、「アメリカ英語とは発音が違うなあ」と特に感じた一例を挙げてみます。
can’t:can notの短縮形
アメリカ英語とイギリス英語の発音のなかで、もっとも特徴的な違いのひとつでしょう。
アメリカ英語 | kӕnt 「キャ」の音が強く聞こえる |
---|---|
イギリス英語 | kɑːnt「カ」の音が強く聞こえる |
私も渡英してすぐは、なんだか照れくささもありなかなかイギリス式に発音できませんでしたが、数週間で慣れました。
vase:花瓶
アメリカ英語 | veis 「エイ」の音が強く聞こえる |
---|---|
イギリス英語 | vɑːz 「ア」の音が強く聞こえる |
娘の通う小学校でイベントのお手伝い中、別のクラスの保護者に「そこのvase取ってください」と言われ、意味がわからずぽかんとしてしまったことがあります。
schedule:スケジュール
アメリカ英語 | skeʤuːl 「ケ」の音を発音する |
---|---|
イギリス英語 | ʃedjuːl「ケ」を発音しない |
この違いはイギリスに行くまで私は知りませんでした。しっかり「ケ」を発音していたのですが、当時の英語の先生に「イギリスではそのように言わない」と直されました。
同じ意味でも使う単語が違う
アメリカ英語とイギリス英語では、同じ意味でも使う単語が違うことがあります。いくつか代表的な例を挙げてみましょう。
使う単語の違い
意味 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
---|---|---|
ズボン | pants | trousers |
フライドポテト | frenchfries | chips |
ポテトチップス | chips | crisps |
サッカー | soccer | football |
リュックサック | backpack | rucksack |
集合住宅 | apartment | flat |
ナス | eggplant | aubergine |
1階 | first floor | ground floor |
コーンスターチ | cornstarch | cornflour |
アメリカでイギリス英語を用いても、またその逆でも、相手が英語ネイティブであれば「まったく意味が通じない」ということは、まずありません。
しかし上の表で挙げた最初の「ズボン」「フライドポテト」「ポテトチップス」の3つは、少し気をつけた方が良い単語です。
イギリスで「pants」と言ってしまうと、下着のパンツを指します。自分も相手もきまずい思いをしないよう、この違いは知っておく方が良いでしょう。
「chips」はアメリカ英語ではポテトチップス、イギリス英語ではフライドポテトのことです。違いを知らないとお店のオーダーなどで戸惑うかもしれません。
また最後の「コーンスターチ」ですが、私自身がこの違いを知らず、イギリスのスーパーで苦労しました。
料理に使おうとコーンスターチを探したのですが、見つけられません。そこで店員さんに「コーンスターチどこですか?」と聞いたら、案内されたのがなぜか「洗濯洗剤売り場」。
「こちらです」と手渡されたのが洗濯糊でした。私は戸惑い「料理に使いたいのですが」と言うと、店員さんは驚愕の表情を浮かべ「洗濯糊(=starch)を料理に使うのですか!?」と、まったく会話が噛み合いません。
私が探していたコーンスターチはイギリスでは「cornflour」という単語が一般的で、starchは「糊」の意味で用いることを、その後辞書を引いて初めて知った次第です。
このようにアメリカ英語とイギリス英語で用いる単語の違いはあってもコミュニケーション次第でなんとでもなりますが、誤解を生みやすいのは事実です。違いを楽しみつつ、都度覚えていくのが良いと思います。
スペル(綴り)が違う
アメリカ英語とイギリス英語では、同じ単語でもスペルが異なるものもあります。特徴的な例を挙げてみました。
アメリカ英語 | イギリス英語 | ||
---|---|---|---|
-o | color, behavior | -ou | colour, behaviour |
-er | center, meter | -re | centre, metre |
-og | analog, catalog | -ogue | analogue, catalogue |
-ize | appetizer, organize | -ise | appetiser, organise |
文書作成ソフトなどを使うときは、設定がアメリカ式とイギリス式どちらになっているのかを確認しておきましょう。
自動変換が働き、意図したスペルと違うものに校正されると面倒です。
文法が違う
アメリカ英語とイギリス英語は、文法の上でも違いが見られます。どちらが正しい、というよりも慣習的な言い回しに過ぎませんが、違いは知っておきましょう。
顕著な例を挙げてみます。
集合名詞の使い方
「government:政府」「team:チーム」「family:家族」「band:バンド」 といった集合名詞を複数として扱うか、単数として扱うかの違いがあります。
アメリカ英語ではこれらは「単数」として扱います。(例:The band is playing well.)
イギリス英語では「単数」「複数」どちらも使いますが、「複数」として扱う方が一般的です。(例:The band(=they)are playing well.)
イギリス英語は「shall」、アメリカ英語は「will」「should」をよく使う
アメリカでは日常的な会話ではあまり聞くことのない「shall」ですが、イギリスでは本当によく聞きます。
イギリス英語「shall」の使用例
- I shall be back by nine.(9時までには戻ります)
- Shall I call you later?(後でお電話しましょうか?)
一方アメリカ英語では、「shall」の代わりに「will」「should」を使います。
アメリカ英語「will」「should」の使用例
- I will be back by nine.(9時までには戻ります)
- Should I call you later?(後でお電話しましょうか?)
否定形の「shall not」もとてもイギリスらしい表現で、よく耳にします。
主に短縮形の「shan’t」で用いることが多く、「You shan’t do that!(そんなことやっちゃダメなんだから!)」と自分の娘が友だちに注意している姿を見て、「うわああイギリス人みたい」と思ったことがあります。
「不思議の国のアリス」「ピーターパン」「ハリーポッター」など、イギリスを舞台にしたお話などでもよく出てきますね。
ちなみにこの「shan’t」ですが、アメリカ英語版のハリーポッターでは「won’t」に書き換えられています。
アメリカ英語は「do」、イギリス英語英語は「have」を使う
例えばお店の人に「この商品はありますか?」と聞くとき、主にdo を使うか、haveを使うかの違いがあります。
アメリカ英語 | Do you have…? |
---|---|
イギリス英語 | Have you got…? |
アメリカ英語は「take」、イギリス英語英語は「have」を使う
「bath:お風呂」「shower:シャワー」「break:休憩」といった単語と用いる際、takeを使うか、haveを使うか、の違いがあります。
アメリカ英語 | take a bath |
---|---|
イギリス英語 | have a bath |
アメリカ英語とイギリス英語にいくつか違いがあることを紹介しました。では、なぜアメリカ英語とイギリス英語にこのような違いが生じたのでしょうか。その理由を知るために、歴史を遡ってみましょう!
アメリカ英語とイギリス英語が違うのはなぜ?歴史的背景
英語は元々、5世紀頃に現在のイギリスがあるブリテン島で生まれたと考えられています。
当時のドイツ語、フランス語、ラテン語などの影響を受けながら発展を続け、16、17世紀頃には現在の英語の形に近い「近代英語」が確立しました。
ときはまさに大航海時代で、入植者とともに「英語」が世界に広がるきっかけとなります。アメリカ大陸に「英語」が伝えられたのもこの時期です。
アメリカ大陸に持ち込まれた「英語」は、その後本国イギリスとは異なる発展の仕方をしていきます。
他国の入植者、先住民族などが使う言語の影響も受け、単語やスペルなどに独自性を持たせることで本国からの「文化的な独立」を目指したと考えられています。
アメリカ英語は「英語の一方言」ではなく、独立した言語であることを世に示したのが1828年にNoah Websterが編纂した「American Dictionary(アメリカ英語辞書)」です。現在でもアメリカでは「Webster」は辞書の代名詞として、今も用いられています。
一方「本国」イギリスでは、産業革命を経て急速に発展する科学技術を伝える言語として、新しい造語や外来語も取り入れながら、さらなる発展を遂げていきます。
またロンドンを中心に上流階級の間で流行した「r」の弱音化など、現在のイギリス英語につながる変化も生まれたのです。
このようにして、アメリカ英語とイギリス英語は400年あまりの間、別々に発展してきた言語だということがわかります。
アメリカ英語とイギリス英語の違いに見るお互いの文化的イメージ
日本語には方言があり、方言によって話す人の印象に大きく影響しますよね。
アメリカ英語とイギリス英語、それぞれのネイティブ同士も、お互いに感じるイメージがあるといいます。
ここではアメリカ英語とイギリス英語、それぞれのネイティブ同士はお互いにどのようなイメージを持つのかを見ていきましょう。
アメリカ英語は「若々しく親しみやすい」
私がイギリスで子育てをしていたとき、よく耳にした親の愚痴があります。それは「うちの子、最近アメリカ英語の真似するの!」「うちも~!」「やめてほしいよね~!」というやり取りです。
特にティーンエージャーなどは「アメリカ文化=カッコイイ」と感じるようで、映画やドラマの真似などをしたがる年頃の子どもを抱える親たちの間では、悩みの種でもあったようです。
アメリカ英語そのものへの嫌悪感というよりも、「見た目だけを真似るわが子の浅はかさ」を嘆いていたと私は受け止めていましたが、イギリス人の本音を垣間見たようにも思いました。
ちなみに映画やドラマなどでは「成金の金持ち」「フレンドリーで剛毅な人物」「見た目が派手で軽いノリの転校生」といったポジションの人は「アメリカ英語」風のアクセントが強調されているように感じます。
また昔読んだ児童小説で、イギリスの厳格な寄宿学校に転校してきた大富豪のアメリカ人転校生の発音を、クラスメートが「巻き舌で下品」と陰口をたたくシーンがありました。
これもイギリス人の本音かもしれませんね。(その後、その「巻き舌で下品」な発音を、憧れをもって真似をしだす頭の軽いクラスメートが現れるのですが)
イギリス英語は「丁寧で品が良い」
一方イギリス英語はと言えば、良く言えば「丁寧」なのですが悪くとられると「気取っている」「お高くとまっている」というイメージを持たれます。
私が数十年ぶりに子ども時代の友人とロンドンで再会したとき、友人が笑いをこらえながら「なんでそんなにイギリス英語になっちゃったの!?」と指摘してきました。「膝の上で猫をなでながら、シェリー酒飲んでいる人みたい!」と言うのです。
彼女いわくアメリカ英語ネイティブからすると、イギリス英語は王室のイメージが強く、どうしても「気取って」聞こえるそうです。
ドラマなどでは「厳格な聖職者」「上流階級」といった役どころの人は「イギリス英語」風のアクセントが多いですね。
ステレオタイプのイメージを楽しみながら英語を学ぼう
上に挙げたアメリカ英語、イギリス英語の特徴はただの「イメージ」に過ぎません。
日本語でも同じですよね。例えば、元気で気さくな役は関西弁、純朴なキャラクターは東北弁、といったようなものです。
当然ながら、話すアクセント・言葉とその人物の人格は同じではありません。関西弁を話す人が全員、元気で気さくなことはあり得ないと誰もがわかっています。
またひとくくりに「アメリカ英語」「イギリス英語」といっても、地方によってアクセントや言い回しは異なります。
あくまで言葉が持つステレオタイプのイメージとして、ネイティブの人同士にはこうした見方もあるということを知っておくと、英語圏で作られた映画や小説などの見方も少し変わるはずです。
日本語翻訳や吹き替えではなく、原語のままぜひ楽しんでみてください。
アメリカ英語とイギリス英語はどっちが多く使われている?
「アメリカで使われるのがアメリカ英語」「イギリスで使われるのがイギリス英語」なのですが、現在英語は、世界の共通語としてたくさんの人が使う言語でもあります。
世界規模で見た場合、アメリカ英語とイギリス英語はどちらが多く使われているのか、割合を見てみましょう。
参照)moverdb.com
こちらは様々なメディアで、アメリカ英語・イギリス英語の分布図として使われている地図です。(個人がウェブ上の情報に基づいて作成したもの)
アメリカ英語はアメリカ大陸の他は、日本を含む一部のアジア諸国に限られています。一方イギリス英語は、英連邦に加えてヨーロッパのほぼ全域とアフリカ大陸まで網羅しています。
日本にいるとあまり感じることはありませんが、非ネイティブの割合でいえば、圧倒的にイギリス英語が多いことがわかりますね。
アメリカ英語とイギリス英語はどっちを学べば良い?
ここまでアメリカ英語とイギリス英語の違いを主に見てきました。
世界的にはイギリス英語の方が多く使われているため、「イギリス英語を学んだ方が良いのでは?」と思った人もいるかもしれませんね。
ネイティブの場合、住んでいる国、家庭環境などで使う言語は決まるのが一般的でしょう。
しかし私たちのように「外国語」として英語を学ぶ立場の場合、どちらの英語を学べば良いのでしょうか。
日本の学校英語はアメリカ英語偏重
日本国内の学校で学ぶ英語は、長年アメリカ英語が主流でした。教科書や検定試験なども、その多くがアメリカ英語を採用してきました。
そのため、スペルや文法、単語などは無意識のうちにアメリカ英語を身につけている日本人が多いと考えられます。これは韓国などにも見られる傾向です。
日本で英語を学んできた日本人であれば、アメリカ英語をメインにして総合的な英語力を上げ、留学や海外赴任など必要に応じてイギリス英語の知識をつける、というやり方がもっとも無駄がないと考えます。
ちなみに最近では、検定試験でも多様なアクセントを採用したり、文法事項でも「アメリカ英語ではこう」「イギリス英語ではこう」と注釈をつけたりする傾向が見られるようになりました。
これはIELTSやケンブリッジ英語検定といったイギリス発の検定試験が、日本でも身近になったことも後押ししていると個人的には思っています。
講師を選ぶ場合は、違いを説明してくれる講師が良い
英会話スクールなどでは講師の出身地を示すところも多く、講師自身の話す英語が事前にわかります。
「イギリス英語に触れたいから、イギリス出身の講師にしよう」と自由に選ぶこともできますね。
様々な英語の違いに触れることは、英語力アップにつながります。ぜひ積極的に違いを楽しんでみてください。
ここで重要なことは講師自身の話す英語がどちらであれ、双方の英語の違いを理解し、必要に応じて解説してくれる講師を選ぶことです。
万が一にも「ナスは英語で eggplant と言います。aubergine なんて言葉はありません」などと言う講師がいたら、即刻別のスクールを検討した方がよいです。
信じがたい話ではありますが、現実にあったことです。今から数十年前の私が子どもの頃、イギリスからの帰国子女が「その発音は違う」「スペルが違う」「文法が違う」と徹底的に日本の中学英語教師に否定された話を聞いたことがあります。
おそらくは教師の知識不足で、教科書通りのアメリカ英語ではない解答はすべて「不正解」としたのだと考えられますが、いずれにしてもあってはならないことです。
自身の出身地がどこであれプロの英語講師である以上、アメリカ英語とイギリス英語の違いは解説できて当然です。
アメリカ人講師、イギリス人講師が在籍するオンライン英会話
アメリカ人講師やイギリス人講師から英語を学ぶなら、ネイティブ講師が在籍するオンライン英会話を選びましょう。
通学型だと在籍する講師の出身国は限られてきますが、オンラインならどこに住んでいても様々な出身の講師から英語を学べます。
スクール | 料金例 | 特徴 |
---|---|---|
ネイティブキャンプ | 月額16,280円※1 | ・ネイティブスピーカーとのレッスン回数が無制限 ・アメリカ・イギリス・カナダなどネイティブ講師が約2,000名在籍 |
産経オンライン英会話Plus | 月額12,100円※2 | ・アメリカ・イギリス・南アフリカ・カナダの講師が在籍 ・非ネイティブ講師のレッスンも受講可能 |
Cambly(キャンブリー) | 月額12,474円※3 | ・在籍講師は全員ネイティブスピーカー ・ネイティブ講師とのレッスンも追加料金不要 |
DMM英会話 | 月額19,880円※4 | ・ネイティブ講師や日本人講師の受講が可能 ・英語はもちろん、中国語や韓国語も学べる |
※1 プレミアムプラン年間割引オプション加入時のひと月分の請求金額+ネイティブ受け放題オプションの合計金額。
※2 プラン1240(1240コイン)の料金。ネイティブ講師のコイン消費は1回200コインなので、1月あたり6回のレッスン受講が可能。
※3 プライベート週1.5時間、更新サイクル12ヶ月のひと月あたりの料金。
※4 プラスネイティブプラン毎日1レッスンの料金。
ネイティブ講師から学べるオンライン英会話について、もっと詳しく紹介した記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
アメリカ英語とイギリス英語を混ぜて使うのはNG
私たち日本人が「外国語」としての英語を学ぶ際、アメリカ英語を学ぶのか、イギリス英語を学ぶのか、という問題は実はたいした問題ではありません。
まずは英語力そのものをつけることが先です。基礎的な英語力がなければアメリカ英語であろうが、イギリス英語であろうが、意思疎通はできません。
そして私たち外国人が話す英語のアクセントが、アメリカ風だろうと、イギリス風だろうと、これもあまり関係ありません。所詮「日本人の話す日本語訛りの英語」だからです。
大きな問題となるのは、アメリカ英語とイギリス英語を混在させることです。特に書き言葉では気をつける必要があります。
アメリカ英語とイギリス英語ではスペルが異なる単語が多くあります。アメリカ式、イギリス式、と一度決めたら同じ文書で別のスペルを混在させることはNGです。
これはIELTSなどの検定試験でも減点対象になりますので、気をつけましょう。
アメリカ英語とイギリス英語の違いに関するよくある質問
- アメリカ英語はイギリス人に通じますか?その逆はどうですか?
- 相手が英語ネイティブの場合、前後の文脈と全体のアクセントで推測してくれるので、通じなくて困るということはないでしょう。
しかし、誤解を生んだり、聞き返されたりすることは多少あると思います。
相手が非ネイティブの場合は、英語そのものに対しての知識量がお互い少ないことから、より通じにくいとは思います。いずれにしても、コミュニケーションでカバーできるので、あまり気にする必要はありません。 - 日本人にとってアメリカ英語とイギリス英語はどっちが簡単ですか?
- 日本の学校英語の中心はアメリカ英語であるため、アクセントやスペリングにおいて馴染みがあるのはおそらくアメリカ英語でしょう。
発音に関していえば、イギリス英語は「r」の発音が抜け落ちることが多いので、「rの発音が苦手」という方はイギリス英語の方が発音しやすいかもしれませんね。 - アメリカ英語とイギリス英語、オーストラリア英語の違いは何ですか?
- オーストラリア英語は、基本的にはイギリス英語に近いと考えられています。使う単語や、スペルなどはイギリス式のものがほとんどです。
しかし発音は若干異なり、特に「a」の発音が、アメリカ英語とも、イギリス英語とも違うパターンがあります。顕著なのは「today」などです。
アメリカ英語・イギリス英語ともに末尾の「デイ」をはっきり発音しますが、オーストラリア英語では「ダイ」に聞こえます。また、女性へ呼びかける言葉「sheila:おねえさん」などは典型的なオーストラリア英語といえるでしょう。
以前読んだ小説で、イギリス人女性がオーストラリアを訪れ、男性に「sheila」と呼ばれてびっくりするシーンがありました。物語が進むにつれ、「sheila呼びにも違和感がなくなってきた。私もオーストラリアに慣れてきたみたいだ」という一文が出てきます。
ちなみに私個人の印象だと「ちょっとのんびりしていて、母音に特徴がある」のがオーストラリア英語です。
【まとめ】アメリカ英語とイギリス英語の違いを知るともっと英語が面白い!
この記事では、アメリカ英語とイギリス英語の違いをお伝えしてきました。
日本語でも英語でも、自分が「当たり前」だと思っていた言葉が、違う地域では違う表現がある、ということを知るのは驚きもありますが、何よりも楽しいことでもあります。
「ここではこんな言い方をするんだ!」「面白い!」と違いを楽しめるようになると、英語の学習自体が楽しくなり、結果的に英語力もぐっと上がっていくでしょう。
ぜひたくさんの英語に触れて、楽しみながら学習を続けていきましょう。